概要
JR北海道が1992年から製造、1994年より営業運転を開始した特急形気動車。函館本線の特急「北斗」系統の高速化を投入目的としており、同社初の制御付振子式車両である。最高速度はかつて時速130km/h(在来線気動車として初)だったが、その後120km/hに落とされている。
特急「スーパー北斗」としてデビュー。2020年3月からは列車名から「スーパー」が外れ、特急「北斗」3往復で運用されていた。
ちなみに、スーパー北斗15号(函館→札幌)の所要時間は3時間で、表定速度は106.2 km/h。日本の在来線最速の列車であった。
しかし、JR北海道の相次ぐ不祥事を受けて2013年に当該列車の運転が取りやめとなってしまい、在来線最速特急の座から陥落してしまった。
2022年現在、JR北海道の特急形気動車としては唯一、車両が原因の重大事故を起こしたことがない。
またリニューアル工事も進められており、側面の方向幕などがLED化されるなどの変化がある。(ただしヘッドマークは幕式のまま)
2022年9月30日に定期運行を終了し、同年10月22日・23日に「スーパー北斗」として8両編成で2往復ラストラン運行を行い、完全に引退となった。
後継車は全てキハ261系1000番台に置き換えられる。
先頭車のロゴマーク
先頭車の側面には、ロゴマークがついているが、時代によっていくつが種類がある。
HE/AT281(初代)試作車登場時、Hokkaido Experimental Advanced Trainの略。2022年8月下旬からは、試作車であるキハ281-901号車に、導入時の塗装とロゴマークが復刻された。
HEAT281(2代)量産車登場時、Hokkaido Express Advanced Trainの略。デザインはキハ183系のHETに準じたものだった。
FURICO281現在のロゴ。キハ283系と同様のデザイン。