概要
札幌圏の通勤輸送改善を目的に作られた、北海道では初のオールロングシート、デッキなしの車輌である。
しかし、そのままでは客席と外の仕切りがなくなり外の寒気がモロに入ってしまうので、エアカーテンや遠赤外線暖房など、暖房設備を強化。
長時間停車する場合はボタンで開閉できる半自動ドアも設置された。
また、本形式は同時期に製作されたキハ201系気動車との協調運転が可能である。
これらの新機軸が評価され、1997年度ローレル賞を受賞している。
老朽化した711系初期車を置き換え、札幌圏の主力として普通列車をメインに活躍している。
しかし、所詮はデッキ無しのロングシート車。
北海道の厳しい寒気をエアカーテン程度で凌げるはずも無く、冬季では乗客から「スーパーサムイ」などというありがたくないあだ名を付けられてしまっている。
形態差は少ないが、1996年から99年にかけて製造されたG-101~G-119編成と2006年に増備されたG-120、G-121編成に大別できる。
2006年製の車両はトイレが車いす対応になって大型化されたため、その近くのドアが中央に寄っている。
現在、登場から20年になる初期車から更新工事が始まっており、
・主電動機(モーター)をはじめとする機器を733系と同等のものへ交換
・座席の交換
・転落防止幌の設置
・先頭車の自動貫通幌連結装置の撤去(同型のキハ201系も施工)
などが行われている。