概要
日本で1977年に発売された楽曲(演歌)の名。歌唱者は石川さゆり。
夢と恋に破れた主人公が、故郷に帰る途中の船上で津軽海峡の景色を眺めながら傷心に浸る光景を謳った楽曲。
演歌には珍しい情景描写型の歌詞をもつ曲で、それまで思いの丈を吐露するものがほとんどを占めていた演歌界に一石を投じることとなった。一方で、この曲のために青森=暗くて寒いのイメージを持たれてしまっているところもある。
ちなみに2番目の歌詞にある「ごらんあれが『竜飛岬』北のはずれと」の部分だが、正確な地名は「たっぴみさき」と云い、石川さゆりもちゃんとこう歌っているのだが、滑舌が良すぎるせいか「りゅうびみさき」と聞き間違える人がかなりいるらしい。
また「上野発の夜行列車」という出だしでも知られるが、1988年の青函トンネル開業に伴い、続く節の青函連絡船は3月13日ダイヤ改正前日一杯で廃止。というか、「上野発の夜行列車」降りたら札幌駅となった。2014年3月に上野-青森間を結ぶ最後の寝台特急あけぼのが廃止(2015年以降は臨時列車としても設定が無く、事実上廃止と見られる)、また2016年3月に最後の上野発の夜行列車の寝台特急カシオペアが廃止されたことにより、「上野発の夜行列車」は過去の存在となってしまった。
余談
- Pixivでは「津軽海峡冬景色」というタグで登録されているイラストが多い。