概要
北海道の南西部、内浦湾に面し漁業、養殖業、酪農、野菜栽培などが盛んな山越郡長万部町の中心駅。
JR北海道の函館本線とそこから分岐する室蘭本線が乗り入れており、駅番号はH47。
1903年に後の函館本線の駅として開業し、1923年に同じく室蘭本線が開通した。
函館本線は当駅を境に運転系統が分断されており、当駅よりニセコ駅(ニセコ町)や倶知安駅(倶知安町)を経由する小樽駅(小樽市)までの間がローカル線(通称「山線」)」となっている。
札幌駅(札幌市北区)と函館駅(函館市)の間を結ぶ特急「北斗」号は、停車する新札幌駅(札幌市)と当駅間を千歳線と室蘭本線を経由する。
島式ホーム2面4線構造の地上駅で、かつては蒸気機関車の補給・入換拠点でもあった事から大きな留置線が広がる。
かつては当駅を通過する優等列車もあったが、現在は特急「北斗」号も含めて全ての定期列車が停車する。
現在は貨物の取り扱いはないが、一時臨時で行われていた事もある。
長万部観光協会が入居しており、土日を中心に長万部町のゆるキャラ「まんべくん」が列車の時間に合わせてホームに現れ、お見送りをする事がある。
以前は「かにめし」と「もりそば」の駅弁が構内で販売されており、現在は駅前の売店で購入が可能。
2019年までは、店舗の営業時であれば特急「北斗」号や旧「スーパー北斗」号の車内でこの2つの弁当の注文が可能で、当駅に到着した際に車内まで搬入するサービスが行われていた。
2030年度には北海道新幹線が開通予定。
新しいホームは現在の在来線の西側に設置される予定で、工事に合わせて在来線設備の移転も行われている。