概要
1904年(明治37年)10月15日開業。かつては函館本線の長万部-小樽間の通称「山線」において胆振線が接続する主要駅であり、優等列車においても特急「北海」・急行「ニセコ」が停車していた(いずれも1986年に廃止)。
現在は定期列車で停車するのは各駅停車と快速「ニセコライナー」のみ。臨時列車では「SLニセコ号」(2014年に運行終了)、特急「ニセコ」(かつては「ニセコスキーエクスプレス」・「ヌプリ」・「ワッカ」などの名称で運転された)が停車する程度である。
現在のホームは島式1面2線で、駅舎とは跨線橋で連絡している。2番線がニセコ駅・長万部駅方面、3番線が余市駅・小樽駅・札幌駅方面となっている(当駅折り返しの小樽方面は2番線)。1番線はかつて胆振線用に使用されていたホームであるが、廃止後に撤去されている。その他に留置線があり、夜間滞泊も行われている。
2030年度に北海道新幹線の駅(相対式2面2線で通過線なしの高架駅)が設置される予定。在来線のホームを従来よりも西側に約20m移転し、旧ホーム・跨線橋を撤去した跡地に新幹線の高架駅を建設する。このため、駅構内では支障移転工事が進められ、2021年10月31日から新しい在来線ホームの使用を開始する。
移転後のホームは旧ホームと同じく島式1面2線だが、旧ホームより有効長が短い(延長92m、幅4.5〜5m、四両編成対応)。また、駅舎側の1番線は行き止まりであり当駅折り返し(小樽方面のみ発着)となるため、長万部方面へ繋がる線路は2番線の1本のみとなる。(このような構内配線の類似例としてはJR横須賀線の横須賀駅がある)駅舎とホームは屋根付きの連絡通路(延長約40m、幅3m)で結ばれる。
国鉄のSL時代には機関区も置かれた程の広い駅構内であったが国鉄末期からJRにかけて遊休化、北海道新幹線の建設が具体化して以降、その余剰地を利用して北海道新幹線に関連する三線軌用分岐器などの長期試験を行っていた。今回の在来線駅ホーム移設はこの用地を再利用した形となる。
隣の駅