カグラバチ

かぐらばち

外薗健による「週刊少年ジャンプ」連載作品。

「運命を切り拓け。」

「復讐の刃は涅く猩く」

「斬る、刃向かうすべて。」

概要

『週刊少年ジャンプ』にて2023年42号から連載されている、血飛沫舞う剣戟バトルアクション。作者は外薗健。

漢字表記は『神楽鉢』。

作者の洋画趣味の影響かエグい描写が非常に多く、主人公が腕を斬り落とされたり、幼い女児が拷問されたり、兄に日々道具による虐待を受ける弟がいたりと、それは多岐にわたる。

とはいえ、基本的には王道の少年漫画であり、仲間と共に死戦を潜り抜け悪を倒し弱者を救う物語となっている。

2024年12月4日時点で既刊5巻。

2024年度『次にくるマンガ大賞』コミックス部門1位。

2024年12月4日時点で電子版を含む累計発行部数は130万部を突破している。

あらすじ

六平千鉱は、日本一の刀匠である父国重と共に、刀作りの修行に日々励んでいた。作業中は真面目だが普段はおちゃらけた国重の世話と、たまに父の友人の柴登吾から昔話を聞かされる日常を過ごしていたある日、国重から改めて刀とそれを握る者・作る者の意味を話される。

刀は人を殺すための道具であることに変わりはなく、刀を作った先にあるその「死」に刀匠は無関係ではない。刀を握るべきは悪を滅し弱者を救う信念を持つ者であり、刀匠も同じ信念と責任を持たなければならない、と。「その重さを背負えるか」と問われた千鉱は自身の覚悟を伝える。息子が自分なりに答えた事に満足したのか、国重は安心したようだった。

しかし、そんな平穏な日々は突如終わりを迎える。三人の妖術師が、六平家を襲撃したのだ。

国重が作った6本の妖刀を奪うために。

国重の刀に対する想い。その想いも知らずに自分達の都合で妖刀を、家を、何より尊敬する父を奪われた千鉱は、涙と血を流しながら誓う。

奴らに父の信念を分からせる、と。

──38ヶ月後。

全ての妖刀を回収するため、千鉱は柴と共に三人の妖術師と、奴らが所属している組織「毘灼」を追う。

父が命を懸けて守り抜いた、七本目の妖刀を携えて。

登場人物

六平千鉱	六平国重
柴登吾	漣伯理

本項では主要人物のみを記載。詳細はカグラバチの登場キャラクターの一覧を参照。

用語

妖刀

• 妖刀
  • 刀匠である六平国重だけが作刀できる刀の総称。込めた玄力を増幅させ、人体では生成・保持できないほど超高密度に練り上げ、特定の形をなした力の塊として放つことができる。一般的には、斉廷戦争を勝利に導いた妖刀六工（ようとうろっこう）と呼ばれる6本のことを指し、戦後に完成した「淵天」は知られていない。結界に守られた国重の工房の地下に保管されていたが、3年前、「毘灼」によって妖刀六工が奪われた。

名前	所有者	慚箱	玄力反応	備考
淵天（えんてん）	六平千鉱		金魚	六平国重の遺作
勾罪（まがつみ）	剣聖（通称）		虫	妖刀六工 真打
刳雲（くれぐも）	巳坂→双城厳一→六平千鉱→消滅		雲	妖刀六工
酌揺（くめゆり）	漆羽洋児→昼彦	国獄温泉	花魁	妖刀六工
飛宗（とびむね）	座村清市	仙沓寺	鳥	妖刀六工
???	???	九煙大社	???	妖刀六工
???	???	鮨 すば琉	???	妖刀六工

• 雫天石
  • 妖刀の原料になる特殊な鉱石。戦時中に発見され現在も250kgほどしか確認されていない。込めた玄力を増幅させることができるが、込めた人物にまで高密度の玄力が流れ込み、体を裂いて命を奪う。歴史上でただ一人、六平国重だけが雫天石の力を安定化させることに成功した。

• 命滅契約
  • 妖刀の作成時、国重によって施された制限機構。妖刀の所有者となれば、命が絶えるまで所有者のみがその妖刀の力を扱えるというもの。命滅契約を結んだ者は代償として本来持っている妖術を失う。3年前、「刳雲」の前所有者である巳坂が殺害されて以降、斉廷戦争で妖刀を握った残りの5人は「神奈備」の保護下にある。

妖術

• 妖術師
  • 玄力を操り様々な術を使う人間の総称。“妖術師は表社会に関与しない”という暗黙の了解があったが、斉廷戦争で活躍したことにより存在が明らかになり、現在は数多の妖術師が白日の下で活動するようになっている。ほとんどが都会で活動しており、東京には千人以上の妖術師がいる。

• 玄力
  • 全ての人間の中に眠る超自然の生命エネルギー。修練度が上がると身体が強化され、妖術を構築することができ、中には精神感応が出来る者を現れる。

組織・一族

• 神奈備
  • 妖術師を雇用している国の組織。国の脅威となるものの排除を目的として戦後に発足した。
    • 対刳雲特選部隊：双城討伐のために結成された「神奈備」の精鋭部隊であり、全員が薊の直属の部下。「刳雲」の理解を深めた双城に敗れ、隊長と新人を除く4名が殉職した。

• 毘灼
  • 4年ほど前から少しずつ動きを見せている詳細不明の妖術師組織。所属する妖術師は手の甲に炎の紋章を刻んでいる。3年前、国重を殺害して妖刀六工を奪った。

• 漣家
  • 楽座市を200年に渡り取り仕切っている妖術師の一族。当主は妖術によって形成された、“蔵”（くら）という亜空間の管轄を許されている。
    • “濤”：漣家の妖術師約50人の上澄み4人。当主の警護を主な任務とする親衛隊。

• 居合白禊流
  • 座村や漆羽が属していた流派。納刀・金打を戦闘時に繰り返し、鞘に玄力を限界まで閉じ込め生んだ溜めを抜刀と共に爆ぜさせ初動に乗せる抜刀術。

舞台・場所

• 慚箱
  • 剣聖を除く妖刀の所有者たちを匿っている施設の総称。「神奈備」の専有地に存在し、主要な戦力のほとんどが慚箱の警備に当てられている。上層部の認可によってのみ立ち入りが許されるいわば要塞。

• 楽座市
  • 年に一度開催される、裏社会の要人たちが集まる闇の競売。

戦闘

• 斉廷戦争
  • 18年前、日本を危機に陥れた“敵”との間に起こった戦争。日本中の妖術師が終結しても劣勢が続いてたが、六平国重が生み出した妖刀六工のうち5本が戦況を好転させ、残りの1本である「勾罪」が日本を勝利に導いた。

関連動画

WJ新連載公式PV

ジャンプ公式　ボイスコミック1話

2巻発売PV

4巻発売PV

5巻発売PV

関連タグ

作者	外薗健
雑誌	週刊少年ジャンプ
ジャンル	少年漫画　和風ファンタジー　バトルアクション　刀　妖術
用語	斉廷戦争　精神感応(カグラバチ)
武器	妖刀(カグラバチ)
組織・一族	神奈備　毘灼　漣家
一覧	カグラバチの登場キャラクターの一覧
NL	チヒシャル
ファン	バチブロス
表記	神楽鉢　Kagurabachi

ふつうの軽音部：少年ジャンプ+にて連載中の漫画。次にくるマンガ大賞1位記念＆主人公の名前が同じ記念でコラボイラストが公開された。

魔々勇々、ツーオンアイス：同期。

外部リンク

ジャンプ内公式サイト