概要
六平国重の最高傑作である「真打」。すなわち、最強の妖刀。
斉廷戦争において、他の5本の妖刀が戦況を好転させ、この勾罪が勝利に導いたとされる。
契約者 | 剣聖(本名不明) |
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玄力反応 | 虫 |
詳細
作中では「真打」の名前で序盤から登場。
刀において最高の出来の一振りを真打と呼び、最強の武器である妖刀の中で、更に別格の業物として読者に印象付けられていた。
しかし、他の妖刀と異なり特別厳重に封印されており、六平千鉱の回想でも、「もう二度と誰にも使わせちゃいけない」と語られ、非常に不穏な代物である事が示唆されていた。
本作の敵である毘灼はこの勾罪狙い、解くのに10年かかる封印を、メンバーの総力を結集させて3年で解いており、闇オークションの「楽座市」に出品された。
手に入れた「真打」を楽座市に出品したのは、契約者である剣聖から干渉されるリスクを回避する為であり、実際漣京羅が商品の実演として勾罪を手にした際、剣聖と勾罪からの干渉で京羅が侵食を受けている。
能力
製作者である国重をして異質と言及されるだけあり、とても救国の英雄が使った武器とは思えない妖刀。
命滅契約ですらその力を完全には縛れず、刀身が抜けない状態でも物体を切り裂き、能力を行使できる。
力を開放すると、黒く巨大な蝶の形をした玄力が解き放たれ、刀身から零れ落ちた黒い玄力の雫から、触れた者の命を蝕む草花が咲き乱れる。
恐ろしい事に、能力に関係なくこの雫に触れると、そのまま肉体ごと命を蝕まれ、草花の肥やしとなって絶滅する。
- 「蛛(クモ)」
指定した対象の足元にクモの巣の紋様が現れ、即座に身動き1つとれなくなる強力な拘束能力。
- 「蜻(トンボ)」
刀身を胴体に見立て、トンボの翅や目が出現する
命を蝕む前述の侵食する玄力を一直線に飛ばすが、肝心の玄力自体は不可視でありながら、本能的に「触れたら駄目だ」と思わせるプレッシャーがある。
- 「蜈(ムカデ)」
連なった円がムカデの形を構成する玄力の凝縮体が現れ、全方位目掛けて斬撃・衝撃波を放つ範囲攻撃。
京羅が使用した際は、刀を少し開けて溜めを作り、金打を打つ動作で発動した。
基本となる3つの能力は以上だが、本来の持ち主でない京羅でも凄まじい力を発揮し、更に瀕死の状態で妖刀と炎骨相手に十全に戦え、異空間すら次第に侵食する等、能力以外の部分でもかなり異質。
本編で本領に至った使い手が妖刀を扱った際、その効果範囲が日本全土に及んでおり、剣聖が使用した場合、上記3種の能力がどれ程化けるのか現状未知数である。