概要
作中で淵天の次に登場した妖刀で、双城厳一と共に物語の序盤を盛り上げた武器。
本編開始時に唯一元の契約者が死亡しており、毘灼から双城に貸与されていた。
鍔の形は浮雲。
その後、『楽座市編』では六平千鉱が使用。
主人公が淵天以外で使用した妖刀であり、同時に完全消滅した最初の妖刀。
作中で初めて対峙した妖刀、かつ能力もシンプルに強くて分かりやすいので、双城と共に人気が高い。
能力
天候にちなんだ3種の能力を有し、双城はそれらの能力をわずか1週間で使いこなした為、凄まじい戦闘能力を実現させている。
- 「鳴(めい)」
刳雲を象徴する雷の能力。
刀身から広範囲に放電し、十数秒の溜めが無ければ十分な威力にならない反面、溜めを許すと防御不能の必殺の異能となる。
双城は殺戮を経て刳雲への理解を深め、溜めのインターバルの短縮、放電せず纏う事で超速移動、磁石の様に刳雲と帯電した対象を引き寄せる等、次々に応用や欠点の克服に成功している。
- 「鳴・千(めい ちぎり)」
チヒロが双城との戦闘で折れた刳雲を使い、楽座市編で使用。
黒い雷を身に纏い、通常時を遥かに上回る速度と攻撃力を発揮する。
刳雲を口に加え、両手がフリーの状態で発動させており、楽座市のヤクザ達を次々に斬りまくった。
最終的に、漣京羅戦で千鉱の想いに応える様に限界を越えて発動した為、反動で完全消滅した。
- 「結(ゆい)」
氷の能力。
氷塊で敵を串刺しにしたり、刀身に触れた対象を凍結させる事が可能。貫くと同時に凍結すると、相手は痛みへの反応をする暇も無く拘束される。
- 「降(こう)」
水を放つ能力。
刀身からの放水の他、霧状に噴霧して目眩ましにも使える。
この能力最大の利点は、刳雲の上記2種の能力の補助に使える点で、『鳴』の溜めが不十分でも、『降』の放水から伝播させて広範囲に放電でき、同様に『結』の範囲も拡大できる等、少ない負担で範囲攻撃に繋げられる。