「気合い、入れさせてもらいます…」
「…俺も地獄行きだなァ」
概要
「所有者暗殺編」から登場する盲目の壮年。
かつて妖刀の一振り『飛宗』の契約者として斉廷戦争で活躍した英雄の一人で、終戦後は神奈備が管理する寺、奈良県の古馬山中腹に位置する「仙沓寺」にて匿われている。
同じ所有者である漆羽洋児を助けたのち、仙沓寺にて合流した。
人物
六平千鉱に結構変な人だ、と言われている人物。しかし本人は印象的ということだと捉えている。
六平国重に「座村の剣技は俺が知る限り最速だ」と言わしめる人物であり、漆羽も「あの人ほど強けりゃ…」と漏らしてしまうほどの実力者。
盲目だが視力以外の器官が超人的に優れている。
回想シーンにて自ら目を閉ざした理由を語っており、「怒りや欲求は人を地獄へと導く“煩悩”だ。煩悩は判断を鈍らせ、剣を鈍らせる……だから、削ぐべきもの全てに対して、俺ァ目を瞑ったんだ」とのこと。
しかし次の瞬間には喫煙しようとしており、隣で聞いていた柴登吾に「めっちゃ煩悩やん」とツッコまれる。
本人は咥えてるだけで、吸ってないからセーフだと弁明していた。
だが、過去にも目を閉ざした理由を話した次の日にグラビア見たさに開かない目をひん剥いていた事を柴に指摘され、タバコもどうせすぐに吸うと言われてしまう。
それの対して、「仏さんに誓ったんだ」と怒っており、またしても煩悩だとツッコまれた。
その後戦闘時に仏様の前でしっかり吸っている。
居合白禊(びゃっけい)流の師範代であり、漆羽の剣の師でもある。
「こんなもんに憧れてくれるなよ」
「俺達ァ大量に、人を殺したんだ」
その後回想シーンにて、本人の口から目を閉ざしたもう一つの理由を明かしている。
曰く、初めて人を斬った際、肉の断面を直視するのに耐えかねた模様。
その時の感覚を「自分が人じゃあなくなっていくような感覚だ」と述べている。
しかし、目を閉じたとしても瞼の裏にはその映像がこびりついて止まらずにいるとのこと。
それでも妖刀を振るい、皆を守るために戦う、その為に暗闇をもがき続けるしかなかった。
「でも目指すようなとこじゃねえよ。俺ァ地獄行きだ」
能力
目が見えない代わりに嗅覚や聴覚を使って戦う。
しかし、匂いが分かるのは旧知の仲や馴染みのあるものだけであり、敵までは認識できず、位置も捉えられない。
その対策として、反響定位によって戦闘を行う。
戦闘中に納刀・金打を繰り返し、反響した音で敵の方向・位置・距離を捉える。
この反響定位での攻撃を可能とするのは、座村の超速の居合によるもの。
妖刀「飛宗(とびむね)」
六平国重が作り出した六本の妖刀の一つ。
全貌はまだ謎に包まれている。要追記。
- 「鴉(カラス)」
黒一色の羽根が大量に舞う。
どのような効果があるのかは詳細不明。
- 「梟(ふくろう)」
街を覆い尽くすようにデカいフクロウの目を呼び出す(?)
描写的に他者への監視に特化した能力だと思われる。
- 不明
その場から一瞬にしてワープ(?)する。
特に言及もない為、今は不明。要追記。
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ネタバレ注意
以下、漫画58話以降のネタバレを含みます
「俺を含めて五人 契約者は全員、俺が殺す」
58話にして突如、裏切りが発覚。
曰く契約者達は18年前、ある事件に蓋をし、その上に成り立つ社会があるならと受け入れた。
そんな自分を含めた契約者という悪を滅し、最終的には剣聖を殺すことを目的とするらしい。
座村の悪を正して弱者を救済するという根幹の信念の元、妖刀を巡るしがらみに清算をするために、一時的に毘灼と手を組んでいるらしい。
ある事件が何の事なのかは現状では不明であるが、描写的にも剣聖関連のものだと思われる。
一方、千鉱が「こっち」へ来ることを懸念しており、千鉱の毘灼への復讐をも背負うため千鉱に致命傷を負わせ、淵天を奪おうとするも柴により千鉱と淵天を回収される。