概要
二百年以上続く闇オークション「楽座市」を仕切っている妖術師の一族。
当主は「蔵(くら)」という異空間に商品を転送する妖術を有している。
漣家の人間は基本的に「威葬(いそう)」という衝撃波を放つ妖術を使って戦うが、当主に選ばれた者は、「蔵」が与えられる代償として「威葬」が消失する。
また、漣家の中でも上位の実力者四名は「濤(とう)」と呼ばれ、当主の警護を任務としている。
一族
- 初代当主(名称不明)
この人物のみ「蔵」と「威葬」を両立させていた。
- 漣宗羅
漣家の前(十代)当主。伯理たちの祖父で京羅の父。伯理が八歳の頃に亡くなった。
漣家の現(十一代)当主。宗羅の息子。
京羅の息子。濤の一人。次期当主と目されている実力者。弟の伯理を溺愛しており、暴力を愛情表現だと思っている。
京羅の息子。漣家の人間ながら「威葬」が使えず、父の京羅や兄弟から落ちこぼれ扱いされている。
京羅の息子。「濤」の一人。最年少で濤になった天才で、兄の伯理を見下している。
「濤」の一人。髪を編み込んでいる男性。
「濤」の一人。前髪で左目を隠している女性。
余談
- 血縁関係について
- 漣家嫡流のみが「蔵」の管理を許されていること、京羅の次の継承候補が宗也・伯理・天理の内いずれかであったことから、この三人が京羅の実子であり嫡出子であることは確定である。
- しかし、珠紀が京羅を「パパ」と呼んでいる他、京羅を「父様」と呼ぶ子どもが数名いる描写がある。
- そのため宗也たち三人以外については、妾の子であるため継承候補ではない、分家の出だが京羅の養子となった、漣家では親子でなくとも当主を父と呼ぶ風習がある等の可能性が考えられる。
- 「蔵」は初代が発現した能力でありながら遺伝で受け継ぐことができなかったため儀式で行うことになっている。初代は二種類扱うというイレギュラーさに加えて「蔵」自体も特性上イレギュラーとして扱われていたことが描写されている。能力のイレギュラーが「物を出し入れできる」ところなのか「異空間操作」なのかは不明