「異世界の貴方に教えてあげる。
外の世界で唯一無二の最強無敵の種族の事よ!」
「人間界、最期の夜を」
「遺伝子の奥底にまで刻み込め!」
概要
二つ名 | 深秘を曝け! 秘封倶楽部初代会長(深) 奢侈文弱な女子高生(茨) 神秘主義で扱いに困る女学生(憑) |
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種族 | 女子高生(人間) |
能力 | 超能力を操る程度の能力 |
テーマ曲 | ラストオカルティズム ~ 現し世の秘術師 |
登場作品 | 『東方深秘録』最終ボス、『東方憑依華』プレイアブルキャラクター、『東方茨歌仙』第29話「深秘の世界の夢」・ 第34話「脳にかかる未確認の靄」、『東方香霖堂』レギュラー、『秘封ナイトメアダイアリー』自機 |
関東在住。東深見高校一年の女子高生であり、自身を「超能力者」と称している。
ちなみに作中での外界が発売と同じ2015年の場合、五島勉『ノストラダムスの大予言』他の終末ブームが起きた1999年4月~2000年3月に菫子が誕生しているのはちょっとしたトリビア。
「ひみつをあばくもの」、秘封倶楽部初代会長 を自称する。
この世ならぬ異世界への憧れが強く頭脳明晰で、他の人間とは違って超能力が使え、おまけにあらゆる情報をネットで得られる現代っ子特有の全能感もあって、他の人間を見下している。現代のネットによくいるタイプである。
『東方香霖堂』での彼女の独白は、外の世界に対する軽蔑の言葉が露骨。常に自分や幻想郷の住人達と外の人間を比較している節がある。ただ、ここまで頻繁に社会を批判するのは、裏を返すと人並み以上に社会への関心が強く、他者に飢えていたからかもしれない……
中学時代から「友達作りは群れたがる奴らがする悪魔の行為」だと自分に言い聞かせ、友達も仲間もいなかった。
東深見高校に進学したあとは、自身に興味を持って近づいてきた人間が何名かいた。が、それらを寄せ付けないためにわざわざ霊脳サークルの会長を名乗ってまで他人を近づけなかった。
二次創作で誤解されがちだが、彼女は自分から意図的にひとりぼっちを貫いていた。……それでも友達がいないことに変わりはないが。
余談だが、『東方茨歌仙』では菫子の夏場の学校生活の一幕が描かれている。
菫子の通う「東深見高校」についてその具体的な所在地は作中では語られていない。
「東深見」という場所は存在しない架空のものだが、神奈川県に「深見」または「深見東」(大和市)という地名はある。
容姿
やや癖のついた茶色い髪と瞳、赤のアンダーリムの眼鏡をかけているのが特徴。
東方史上三人目の眼鏡っ娘。菫子本人は、あまり自分の容姿には自信がない様子。
二ッ岩マミゾウとそっくりなデザインの帽子を被り、黒色のマントに白手袋、如何にもマジシャンっぽい服装。マントの裏地は赤。ルーン文字が浮かび上り、ゲームではこのルーン文字がなぜか上方向に動く。
マントの下は、菫色のチェック柄の制服。
Pコート状のベスト、プリーツスカート、インナーには白色の長袖スクールシャツ。
リボンが付いた白色のスクールハイソックス、焦げ茶色のローファー。
襟元にループタイ。
正面の留め具に飛行機のアクセサリを使用している。
なんとなく飛行機やロケットの形状に似ている。
オーパーツとして有名な「黄金ジェット」を象った物と思われる。
小道具にESPカード、頭蓋骨(本物かは不明)、水晶など。
…と、このようにやたらめったら小物が多くて難しいチェック模様の服装と絵師泣かせキャラ。
一応、制服でキャラクター性を表現するのが難しいので小物が多い、という事情がある。
また、
金の六芒星マークが入った黒のタブレットをもってたり、
戦闘勝利のとき、自撮りにスマートフォンを操作してる事も確認できる。
だがスマートフォンは幻想郷に侵入して古明地こいしに撃退された際に落としてしまい、こいしから姉の古明地さとりの手に渡ったので今は買い換えたはず。
『深秘録』サウンドトラック「深秘的楽曲集 宇佐見菫子と秘密の部室」のジャケットデザインにもタブレットらしきものがある。このタブレットは『深秘録』時点では「菫子のグリモワール」と言えるかもしれない。
文々春新報初刊掲載の写真(実際は挿絵)では、帽子やマントの色が白系統で表現されている。
振り返るような姿勢の菫子の背にかかるマントは光を受けて透けており、向こう側の菫子の右手が手にするESPカードが見えるものとなっている。
同作中では、文が取材した記事では『東方香霖堂』で見られる服装(制服菫子)で登場しており、はたての花果子念報では『深秘録』に初登場した際のような制服とマント、帽子という服装となっている。
また、秘封ナイトメアダイアリーでは自機化に伴いZUN絵が公開された。
その際の衣装は深秘録をベースにしているが、制服が赤紫のチェックになり、帽子のリボンと靴下にチェック柄が入っている。
手袋は着用しておらず、胸元のループタイの代わりに髑髏のアクセサリーを(マントに)付けている。
スマートフォンのケースはゼナーカード柄。
戦闘スタイル
戦闘では超能力でバス停や標識、岩盤などを相手にぶつけて戦う砦タイプ。
空中浮遊に始まりサイコキネシス、パイロキネシス、テレポートと、超能力者らしく多様な能力を使いこなす。
しかし戦闘慣れしているわけではないようで、素手での格闘では必死にヒップアタックをしたり、両手でポカポカと叩くだけ。素人らしいモーションになる。
また、武器として3Dプリンター製の拳銃を所持しており、VSモードではそれを使用したスペカ(<銃符「3Dプリンターガン」>)を選択できる。
……どう見ても銃刀法違反です。
そして、パンダカー(お金を入れると数分間運転して遊べる子供向けの乗り物。遊園地やデパートの屋上なんかに置いてあるアレ。)を運転している姿も確認されている。
笑いを取ろうとしたのだろうが、あの尼さんに比べるとプレイヤーのウケはいま一つ……つーか、高校生にもなってなにやってるんですか
菫子のモーションは、ユーモアを含んだものも多い。
帽子からハトを出す、マジシャンのような決めポーズをとる、またはよろめきの際の眼鏡の曇り。
東方深秘録のテーマに、「旧時代の都市伝説」と「ユーモラスで胡散臭さを含んだオカルト楽園」がある。ユーモアとレトロさを表現した演出なのかもしれない(パンダカーは現役で活躍中)。
東方深秘録での活躍
あるとき幻想郷の存在を認識した彼女は、幻想郷の秘密を暴くことに執念を燃やし始める。
なんとか侵入を試みるも幻想郷の大結界に阻まれ、滞在できる時間はごく短いものであった。
そこで彼女は、外の世界の聖地の石を加工して作った、高い霊力を持つパワーストーン(=オカルトボール)を幻想郷に放った。
外の世界の土地に根差した霊力を持ったパワーストーンを幻想郷の人間や妖怪に集めさせることで、常識と非常識の結界を破綻させ、幻想郷を内側から破壊させようという目論見である。
幻想郷中に「オカルトボールを7つ集めると何かが起こる」と噂を流したのも彼女である。
しかし幻想郷もタダではやられない。
茨木華扇がオカルトボールの違和感を察知し、結界が破壊される前にボールを集めた者を外の世界に送り込むことで、大結界の破壊を防ぐことに成功する。
こうして菫子は霧雨魔理沙を皮切りに、多くの人間・妖怪と戦うことになった。
マミゾウストーリーのEDでは、マミゾウに勝利し幻想郷と外の世界を自由に行き来できるパワーストーンを手に入れる。
しかし決闘に負けたのもパワーストーンが奪われたのも全てマミゾウの策略であり、パワーストーンに施された細工によって幻想郷に閉じ込められてしまう。
菫子ストーリーではその続きが描写されており、さんざん数々の妖怪に追い回された末に神子によって一時的だがオカルトボールごと外の世界へ放り出される。
しかしオカルトボールの中には、外の世界のものでもない「月の都」があった。
これは実にややこしい話だが、菫子の事件を利用して、オカルトボールの一つがすり替えた人物がいる。要は二つの事件が同時に起こっていたらしく、すり替えた件はメタ的に次作への布石。
(そもそも、菫子が今回やったことは「オカルトボールを作って幻想郷に放つ」こと、「ボールを七つ集めると何かが起こるという噂を流した」ことの2つ。「具現化した都市伝説」、「月の都のボール」に一切関わっていない)。
霊夢ストーリーの2回目では、上記のことに気づき危惧した霊夢が再び菫子と邂逅。保護という名目で幻想郷へ連れて行こうとするが、妖怪に追い回され幻想郷に恐怖を憶えた菫子は拒絶し、オカルトボールの力を全解放して、霊夢と生死を賭けた最後の対決をする。
結果的に霊夢に敗れ拘束されてしまうが、魔理沙とマミゾウの温情で外の世界へ戻される。
東方深秘録以降、今までの生活が激変する。
幻想郷で起きた数々のやりとりが功を為したのか、「友達を作るのも悪くない」と考えるようになった。
そしてなんと寝ている時間のみ幻想郷に入れるようになる。
(初めて霊夢と会った時は精神だけが入り込んだため接触はできなかった。が、それ以降の対戦時は普通に接触できる。)
対戦後の夢の中で負った傷は外の肉体にも反映されている様子である。
……夢の中で死んだ場合、どうなるのだろうか?
ただ、あまりにも幻想郷での時間が楽しいために、授業中であろうとお構いなく頻繁に寝て過ごすようになり、実生活に若干支障が出ている模様。
ただし、肉体の筋力は落ちる事が無くむしろ鍛えられており、学業での成績の優秀さは変わらずなので、相変わらず周囲(恐らくクラスメイト)からは不思議がられているようである。
「眠ってばかりなのに成績優秀な生徒」が新たに学校の七不思議の一つに列せられそうとまで語っている。
真実
茨歌仙29話で、
彼女が寝ている間だけ幻想郷に入れるようになったのは、「夢幻病」という症状である
ことが判明。
今の菫子は「夢魂」という、菫子が本来見るはずの夢が菫子から遊離してしまうようになってしまい、夢幻病と夢魂の遊離を同時に発症してしまっている。
夢魂は浮遊する物体で、夢魂に触れた人物に、菫子が本来見るはずだった夢を見させるという特徴を持つ(例:魔理沙は夢魂に触れた後、その場で眠りに落ち、本来菫子が見るはずの学校にいる夢を見た)。
さらに菫子は、日常生活に支障を来たすほど幻想郷に入り浸り、夢と現実の境界が曖昧になりつつある。
夢魂が菫子から遊離するようになった理由は、深秘録で菫子がドッペルゲンガーをオカルトとして使用していたため。
本来なら菫子は現実世界と夢の世界を切り替えないといけないのだが、夢幻病によって常に現実を体感しており、本来見るべき夢が失われている。
今の状況が深刻化すれば夢魂は菫子からどんどん遊離していき、いずれは菫子のドッペルゲンガーのような存在になる可能性がある。
そしてドッペルゲンガーの都市伝説の結末通りになってしまうかもしれないことが示唆されており、菫子自身も恐怖を覚えている。
深秘録以降の作品での活躍
それ以降も幻想郷で活動を広げている。
華扇らとともに霊夢を元気づけるべく、オカルト的な実験を行ったり、射命丸文の取材を受けたりしている。文に対しても持ち前のバイタリティで翻弄している。
文新作の週刊誌である「文々春新報」では、幻想郷で菫子の記事は誌面のトップスクープとして扱われている。菫子をめぐる幻想郷の要人や住民たちへの取材も行われている。
さらに、菫子本人に対しては霊夢を交えてのインタビュー対談も行われた。
『深秘録』以後にして『香霖堂』並行時の頃の菫子の「 幻想郷ライフ 」も本人の言葉を通して語られている。
対人関係については、
華扇を「友達」として一緒に遊んだり、
「香霖堂のお兄さん」こと森近霖之助には自身が持ち込んだガラクタに示される評価を楽しんでいるらしい。
霊夢からも、菫子の来訪はイレギュラーではあるが、「内心楽しんでいる」らしく、菫子が幻想郷に受け入れられている様子が語られている。
「何処に行っても、優しく見守ってくれますね。(霊夢に対して)」
花果子念報にも、菫子にまつわる記事が掲載されている。
執筆者の姫海棠はたてと接触があったかは不明。
接触がなかった場合はおそらく念写によって取得したであろう、マント着用の菫子の姿が写真として掲載されている。
はたては文とは違った切り口で菫子について記述しており、ケータイを愛用する仲間としての一面も感じさせるものともなっている。
なお、花果子念報にみる菫子にまつわる誌面の発行年次は「第百三十二季 弥生の壱」。
幻想郷側の活動に並行している菫子の外の世界での実生活での幻想郷とのかかわりとして、菫子は幻想郷の情報(「素晴らしさ」)を文章や写真で外の世界のSNSで発信している。
ただしそれらはブロックされまくったり暴言が稀に飛んでくるくらいで、炎上すらしてくれない状態の様子。
『東方憑依華』では、夢を通していつもの幻想郷ではない夢の世界に出向くことになり、そこでの混乱に菫子もまた巻き込まれていく。
しかしとある経緯から、菫子は夢の世界から引きずり出され現側に戻る。
そして現での出会いを通して夢の世界を巻き込んだ「完全憑依異変」と、その背後に存在している「都市伝説異変」の両方に関連した、複数の自分自身との戦闘という事態に立ち向かう羽目に。
「私の夢の世界は 幻想郷の事じゃないのー?」
夢の世界ではドレミー・スイートとの出会いもあり、ドレミーは菫子が夢を介して幻想郷に至っている様子を把握していたとのこと。
幻想郷、外の世界、夢の世界という三つの世界を介する菫子は、ドレミー曰く特殊な境遇にある。
また『憑依華』では夢の世界の菫子も登場しており、自らを「ドリーム菫子」と名乗って現の菫子が溜めた鬱憤の分だけ現側で暴れていた。
秘封ナイトメアダイアリー
そして、16.5弾で文花帖と同じ形式の『秘封ナイトメアダイアリー』で、ZUN絵をひっさげ主人公に抜擢された。
『ナイトメアダイアリー』の事件後、
幻想郷に来ている菫子は、現の菫子が初めて幻想郷にやってきた際に遊離したドッペルゲンガー、つまり人間ではない存在であったことが判明 。
当初、霖之助たちはこの事実を本人に伝えるべきか考えあぐねていたが、スマホに残った謎の弾幕写真に悩む彼女を見た霖之助が意を決して伝えるとむしろ大喜びだった。
その理由は「自分は絶対に特別な存在だと思っていたから」とのこと。
ここでショックを受けない辺り、やはり彼女と同じく変わっていて、幻想郷住民の感覚に近い。
幻想郷との因縁
「文々春新報」掲載のインタビューにおける菫子の回想によれば、菫子は幻想郷について、
「小さいときに来たことがあったかも知れない」、とのこと。
菫子は幼少期に三日ほど行方知れずとなった経験を持ち、この際の時間感覚について本人は眠っていたと感じている(三日が経過していたという自覚がない)。
しかし幻想郷を訪れるようになって当時の夢を思い出すようになり、夢に現れる世界と幻想郷に類似性を感じるに至った。
これは霊夢によれば、「神隠し」であろう、とのことである。
菫子が行方不明となった場所も、「小さな神社」や「祠」。
そういった霊験の満ちる場所では子供が幻想郷に紛れ込むことがあるという。
菫子は『深秘録』本編以前から幻想郷をのぞき込んでいた。
が、それよりはるか以前の幼少期から、幻想郷と縁を持っていたのである。
周囲との関係
幻想郷での菫子の呼ばれ方は、霊夢や魔理沙、華扇などからの「菫子」、文からの「菫子さん」、霖之助からの「宇佐見君」など。「文々春新報」誌面中では「宇佐見某」とも。
マミゾウからは「女学生」と呼ばれたこともあり、文も文々春新報誌面中では「 女学生 」の呼び方を使用していた。
主人公である霊夢とは深秘録で菫子の自爆を止め保護するべく戦闘になる。
それ以降も交流はあるようで、菫子も懐いている様子。
二次創作では秘封倶楽部関連で、血縁など意外な関係を持っていたり、実は菫子は博麗の巫女の候補だった……などの考察がされやすい。
魔理沙からは幻想郷に来た際は危険だから自分のところに来るよう催促されたり、所持品のスマホなど電子器具に目をつけられている。グリウサでは二人で表紙を飾っている。
二人ともレイムッチ、マリサッチとあだ名で呼んでいる。
早苗とは同じ外の世界の出身者であるにもかかわらず、奇妙なほど縁がない。
しかしグリウサの花火大会にて会話こそないものの、一緒に審査員を務めている。
外の世界で早苗と菫子の生きている時代が違う可能性は考察されており、二次創作では早苗は平成のはじめあたりで菫子の時代より少し前であることが多く、それによる当時の流行の違いや時代のジェネレーションギャップなどが想像される。
紫とは東方憑依華にて、秘封倶楽部の関係から待ちに待った邂逅を果たす。
その際、「こんにちは」とボケる紫を「こんばんは」と受け流した。
また、紫も紫で救うとかいいつつ、いきなり態度を変えて、問答無用で倒そうとしたりする。
紫は菫子が幻想郷の脅威にはならないと考えているようで、「幻想郷へようこそ 楽しんでいってね」と受け入れた。
二次創作ではこれまで、紫は菫子のような異変を起こしたらその人物を排除するのでは?と考えられていたため、幻想郷の全てを受け入れる姿勢が再確認された瞬間である。
また、紫は菫子が幻想郷に来ると発生する「幻想郷側の何かが消える」という現象への対策を講じていた。最終的にその現象は幻想郷の人間が消えるにまで深刻化したが、紫による「ダミー人間」という処置によって対処された。
その方法は、人間の側に立つ華扇などに対しては「知らない方が良い」とのこと。
なお「人隠し」に合って消えた里の人間は「戻ってくるまで寝ている状態」で、その間の記憶はない。
紫は菫子の来訪を容認しており、菫子を排除するような言動は見られていないが、菫子に関する文の取材に対しては「ノーコメント」で、一女学生の菫子の来訪など幻想郷の脅威にならない、とのスタンスを提示している。
茨木華扇とは『深秘録』時とは打って変わり、特別な縁を結んでいる。
東方茨歌仙と東方香霖堂で、香霖堂で待ち合わせをしてお互い頼みごとをしている。
華扇からは外のものを持ってきてほしいとか、菫子からは幻想郷の面白いところに連れて行ってくれと言う内容。
『香霖堂』を通して、『深秘録』以後から想像されていた森近霖之助との組み合わせが増えた。
霖之助にとって現役で使える外来品は喉から手が出るほどの一品であり、
彼女との出会いは商品が売れることよりずっと価値のあるものだったと語っている。
また菫子の「オカルトに対抗するにはオカルトを知り尽くすこと」という発言には感心していた。
今までは客や待ち合わせで訪れていたが、香霖堂第9話にて、菫子が香霖堂でアルバイトを始めたため、店長と店員の関係になっている。
妹紅ストーリーのEDでは、戦いの末にお互いを称え合い、友人のような関係になる。
針妙丸については可愛さのあまりペットにしようとしたため、彼女から「変態」呼ばわりされた。
「マミさん」(おそらくは外の世界の行き来が自由なマミゾウ)とは外の世界でも会っている様子。一度マミゾウによって痛い目に遭っており、マミゾウも外の世界や外の世界の人間を恐れているらしいことが指摘されている。
さらに菫子であるかどうかは不明だが、西行寺幽々子が「里で会った外来人の子」に「外の世界で流行のお料理」を尋ねており、その子からはレシピを教わっている。
幻想郷の宴会にも顔を出す様子や花火大会の審査員を務める姿が描かれるなど、原作に見る菫子の活動によって二次創作でも幻想郷の人々との縁のありかたも徐々に広がっている。
宇佐見蓮子との関係
上海アリス幻樂団の作品に登場し、菫子同様に「秘封倶楽部」の名を持つ「オカルトサークル」の活動をしているキャラクターに、宇佐見蓮子がいる。
同じ姓と似たような名前を持つが、両者の関係は明らかになっていない。
菫子と蓮子は共に外の世界出身であるが、時代に大きなギャップがある。
菫子は2010年代の現代、蓮子は少なくとも21世紀後半以降の近未来である。
事実、二人が語る、または二人の周辺で語られる「首都高速道路」(菫子の対戦モード対聖白蓮勝利セリフ)や「環状線」(「卯酉東海道」地の文)といった、
「東京」の様子に関連したセリフや記述にみる対比にはその環境・文化的状況などの大きな違いを見て取れる。
ただし、そもそもゲーム・書籍などで語られる東方Projectと、「ZUN's Music Collection」の時間や空間的なつながりについて菫子初登場時点ではほぼ不明。
また、彼女たちが所属する「秘封倶楽部」も、菫子は東深見高校の同好会、蓮子は京都の大学のサークルであり、同じ物とは考え難い。
また菫子の特徴である「夢の中で幻想郷(異なる世界)に入る」、「身体に傷が残る」、というのは蓮子よりもマエリベリー・ハーンに近い。
両者(三者)の関係は、血縁説をはじめとして、ファンコミュニティにおいて様々な憶測や考察が飛び交っている。
いずれにせよ、菫子の登場により独立した世界と思われていた東方Projectと秘封倶楽部(「ZUN's Music Collection」で語られてきた秘封倶楽部)がリンクしたこと、
またはっきり共通の世界観とは言えないものの、同じ名称を持ち似たような活動を行うオカルトサークルが存在し、そのメンバーに似通った名前・性格・容姿を持って登場したという事実はファンに大きな衝撃をもたらした。
スペルカード
スペルカード・ラストワード(プレイアブル)
スペルカード名 | 初登場作品 | 備考 |
---|---|---|
銃符「3Dプリンターガン」 | 深秘録 | cost:1400。『憑依華』でも登場 |
念力「サイコキネシスアプリ」 | cost:1000。『憑依華』でも登場 | |
念力「テレキネシス 電波塔」 | cost:1200。『憑依華』でも登場 | |
*幻視せよ! 異世界の狂気を* | ラストワード(怪ラストワード)。『憑依華』でも登場 |
スペルカード・ラストワード(ストーリーモード限定)
スペルカード名 | 初登場作品 | 備考 |
---|---|---|
念力「サイコプロージョン」 | 深秘録 | |
念力「テレキネシス 不法投棄」 | ||
*現し世のオカルティシャン* | ||
*深秘のエソテリックセブン* | ||
W超能力「サイコキネシステレポーテーション」 | 憑依華 | CPU完全憑依コンビ時 |
W超能力「絶体絶命メトロポリタン」 | CPU完全憑依コンビ時 | |
「世紀のダブルエスパー 宇佐見菫子」 | CPU完全憑依コンビ時 | |
超能力「サイコキネシスエンドレス」 | ドレミー(スレイブ)との完全憑依コンビ時 | |
夢礫符「羊毛色のサイコキネシス」 | ドレミー(マスター)との完全憑依コンビ時 | |
槌礫符「大判小判ザックザクサイコキネシス」 | 針妙丸(マスター)との完全憑依コンビ時 |
その他
名称 | 初登場作品 | ゲーム中の位置づけ |
---|---|---|
テレキネシス 鉄骨 | 深秘録 | 必殺技 |
テレキネシス 電柱 | ||
テレポーテーション | ||
アーバンサイコキネシス | ||
チェインメール | ||
ハイドロネシス マンホール |
秘封ナイトメアダイアリー
紙符「結界中のESPカード手裏剣」(八雲紫との合同スペルカード)
非スペルカード
- 東方深秘録
- 東方憑依華
- 秘封ナイトメアダイアリー
※夢菫子の使用する超能力
二次創作
東方Project全般
菫子は『深秘録』以前と以後で大きく生活が変わる。
そのため、二次創作で描かれるのは生い立ちなどを含め幻想郷に挑む前の菫子と、外の世界での生活と幻想郷での生活の両方を得た後の菫子で分かれやすい。
『深秘録』以前では、「秘封倶楽部」設立に至るまでの心理的背景、人間関係、自身の能力との関わり方など、
『深秘録』以後では、幻想郷でのにぎやかな交流、幻想郷に恐怖する体験、そして菫子個人の成長などに関する想像の展開が主流。
また菫子の秘封倶楽部設立にも関わる『深秘録』時点における他者への拒否という点から「孤独」という方向性が想像されることが多い。
いわゆる「ぼっち」ネタ、あるいは孤高の存在、として描かれやすい。
前者は方向性や展開方法によって好みが分かれるので注意。
後者は外の世界のクラスメイト、モブキャラの視点を使ったものも多数。
振り回されキャラ(?)
初登場こそ幻想郷という世界を守る結界を破壊し、人間相手にも容赦なく超能力を用いて鉄塔や電柱で攻撃するというとんでもない異変を起こしたが、最近の作品では自分が巻き込まれる側になることが多い。
徐々に振り回されキャラや苦労人、外の世界での常識……というより冷めたところがあるためか冷静に幻想郷の常識に囚われない環境にツッコんだりするキャラクターになりつつある。
秘封倶楽部
菫子の登場によって最大の衝撃を受けた上海アリス幻樂団全般に関わる二次創作ジャンルは、おそらくは菫子以前からの「秘封倶楽部」関連である。
それまで時間や空間のつながりも不明であった東方Projectと「ZUN's Music Collection」について、菫子が「秘封倶楽部」という明確な秘封要素を伴って登場したことで、先述のように深秘録ショック、菫子ショックともいえるような強い衝撃を与えた。
蓮子とメリーの秘封倶楽部は二次創作においてこれまでも多様に展開されてきたが、菫子の登場によってさらなる可能性の広がりを得る。
蓮子とメリーの二人の秘封倶楽部としても、菫子を交えた三人の秘封倶楽部としても、あるいは菫子だけの秘封倶楽部としても、その創作の在り方もさらに増えている。
特に両者の秘封倶楽部については、その「出会い方」が想像のスタートとなることも多く、菫子と蓮子・メリーの出会いが二次創作でも多様に想像されている。詳細は「秘封倶楽部」記事も参照。
また、これまで「秘封倶楽部」との関連が想像されてきた八雲紫との関係性を想像するものも。
関連イラスト
関連タグ
原作・本人関連
東方Project 東方深秘録 東方憑依華 東方茨歌仙 東方香霖堂 秘封ナイトメアダイアリー 東方文果真報
デザイン・イラスト関連
二次創作関連
カップリング・グループ
もこすみ / すみもこ(もこすみ尊い / もこすみは結界を越える秘蓬) 菫霊 こいすみ 針菫 マミれこ かせすみ 菫霖
さなすみ れんすみ(すみれんこ) ゆかすみ あやすみ すみすず 菫メリ ドレすみ
すみ蓮メリ けねもこすみ てるもこすみ すみれいまり 秘封八雲 秘封古明地 外界組 東方黄昏娘
その他二次創作タグ
1月29日は宇佐見菫子の日 12/9は秘封倶楽部の日 1月2日は秘封倶楽部の日
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