概要
東方Projectに登場するキャラクターで、上海アリス幻樂団と黄昏フロンティアの共同制作による作品がその初登場であるキャラクターたちによるグループ。
名称の「黄昏娘」は黄昏フロンティアのサークル名に由来するものと思われ、大本の原作体系である「東方(Project)」(上海アリス幻樂団)と両者が組み合わさっている様子は、そのまま両サークルの共同制作によって生まれた作品に登場するキャラクターたちである様を、そのグループの名称からも描き出しているのかもしれない。
各作品はいずれも「弾幕アクション」であり、上海アリス幻樂団単独作品にみるSTGとはまた趣が異なるもので、「弾幕アクション」ならではの個性がキャラクターにも反映されている。
両サークルの共同制作による作品とそれを基にした本グループのメンバーは次の通り。
ただし次の記述は両サークルの共同制作による最新作品が『東方憑依華』である現在時点のものであり、新たに両サークルの共同制作による作品が発表された場合はメンバー構成が変化する可能性がある。
メンバー
キャラクター名 | 初登場作品 | 作品発表年 | 作品ナンバリング |
---|---|---|---|
伊吹萃香 | 『東方萃夢想』 | 2004 | 第7.5弾 |
永江衣玖 | 『東方緋想天』 | 2008 | 第10.5弾 |
比那名居天子 | 『東方緋想天』 | ||
秦こころ | 『東方心綺楼』 | 2013 | 第13.5弾 |
宇佐見菫子 | 『東方深秘録』 | 2015 | 第14.5弾 |
依神女苑 | 『東方憑依華』 | 2017 | 第15.5弾 |
依神紫苑 | 『東方憑依華』 | ||
饕餮尤魔 | 『東方剛欲異聞』 | 2021 | 第17.5弾 |
この他『東方非想天則』(2009、第12.3弾)に登場するキャラクターとして大ナマズがある。
このうち萃香、衣玖、天子、菫子は上海アリス幻樂団単独作品(STG)にも登場している。
登場状況は次の通り(2018年11月時点)。
キャラクター名 | STG作品登場状況 |
---|---|
萃香 | 『東方文花帖』 『東方緋想天』 『ダブルスポイラー』 『弾幕アマノジャク』『秘封ナイトメアダイアリー』 |
衣玖 | 『ダブルスポイラー』『秘封ナイトメアダイアリー』 |
天子 | 『ダブルスポイラー』『弾幕アマノジャク』『秘封ナイトメアダイアリー』 |
菫子 | 『秘封ナイトメアダイアリー』 |
この他萃香、衣玖、天子は『緋想天』インストール状態であれば『非想天則』にも登場させることができる。
また東方Projectは上海アリス幻樂団主催のZUNの原作による書籍作品としても展開しており、例えば萃香と天子と紫苑は『東方茨歌仙』、こころは『東方鈴奈庵』、菫子は『茨歌仙』や『東方香霖堂』等にもその活動などの様子が描かれている。
メンバーの交流
上記のメンバーのうち、萃香、衣玖、天子の三名は『緋想天』(衣玖と天子はそれ以前から)でその縁が結ばれる様子が描かれており、こころと菫子は『深秘録』において出会っている。
加えてこころと菫子は『憑依華』において依神姉妹および天子と出会っている。
一方で萃香・衣玖・天子らとこころ・菫子の間には先述の現在時点では交流は描かれておらず、その間柄も不明である。
他方で萃香や天子がそれぞれの理由から再建に携わった博麗神社という視点を通してそれぞれの縁を見ることができる。萃香や天子、衣玖が関わった『緋想天』の後、こころが『心綺楼』等の経緯から乱れてしまった自身の感情の安定のための神楽を博麗神社で舞い、『深秘録』で幻想郷へと入り込んだ菫子は一連の経緯の要所で訪れたりお世話になったりすることとなっているなど、「東方黄昏娘」の面々は博麗神社という幻想郷の要の場所を通して、それぞれの形で縁のある面々でもあるのである。
先述の書籍作品における個別の登場機会も併せて見るとき、『鈴奈庵』でこころが博麗神社での舞を披露した際には天子や衣玖らしき人物もまたこれを鑑賞している他、『茨歌仙』ではこころも訪れた酉の市で萃香が密かに屋台を開店している。
菫子についても博麗神社の宴会に顔を出す様子も見られている(『東方三月精』)ため、博麗神社の各種イベントを通して互いに出会う可能性がある。
なお大ナマズだけは『非想天則』において紅美鈴のまどろみの中だけに登場したキャラクターであるので実態を伴って他のキャラクターと交流している様子は先述の現在時点では見られていない。
また大ナマズについては「娘」であるかどうかも不明。男性的な口調あるため、ファンの間でも男性性をもって捉えられることが多い。