曖昧さ回避
- 自分と同じ姿をした者がもうひとり存在すること。本項で解説する。
- 他人の空似を大げさに言ったもの。ほぼカップやきそば現象と同意義。
- BMS楽曲。こちらに関してはDoppelgangerを参照の事。
- 一部のキャラクターの名前。⇒ドッペルゲンガー(超電磁砲)・ドッペルゲンガー(魔物娘図鑑)など。
概要
ドッペルゲンガーという名称は、『二重に歩む者』を意味するドイツ語『Doppelgänger』に由来する。医学の世界では『Autoscopy』(自己像幻視)と呼称する。
江戸時代の日本では同様の現象を、「影の病」「影患い」と呼んだ。
ドッペルゲンガーは、主に本人に何らかの関わりがある場所に出現することが多く、また、基本的に周囲の人間と会話をしないと言われている。
また、「自分のドッペルゲンガーに出会うと死ぬ」とも言われており、実際に過去の著名人(例:アメリカ合衆国第16代大統領エイブラハム・リンカーン、日本の小説家芥川龍之介、ロシア皇帝エカテリーナ2世など)が自身のドッペルゲンガーを見たという記録も残されている。
しかし、これらの人物は目撃した際、精神的に不安定な状態であったという。よって、ドッペルゲンガーはただの幻覚、もしくは思い込みにすぎないのかもしれない。
対処法
もし、自分のドッペルゲンガーと遭遇してしまった場合、とにかく何でもいいので罵倒すればいいとされている。
出会うと死ぬ
医学的には「自己像幻視」(Autoscopy)と呼ばれ、これを見るということは自身がもうひとりいるように錯覚するなど脳の物理的疾患を示しているとされ、見た者は早期に診察を受けたほうが良いともされる。
脳腫瘍患者が、脳腫瘍の発生部位によってはドッペルゲンガーを見てしまうケースが報告されているほか、統合失調症でも暗示などで発生するとされる。そのため、単にオカルトネタで片づけるのは病状の発見を遅らせるために危険でもある。
要は、発病しつつあり、病気を治療せず放置すると死ぬという意味で「出会うと死ぬ」というのもある一面の真実を突いているともいえる。
フィクション作品におけるドッペルゲンガー
フィクション作品にもたびたび登場する。
何らかの理由でオリジナルから分裂した存在だったり、オリジナルをコピーした存在だったりなど、作品によって設定はさまざま。
なかには、自分の意思でドッペルゲンガーを生み出し、分身(影分身)のように使うものもいる。
死の前後に現れる分身としては、肉体を抜け出した生霊である「レイス」というものもある。
ドッペルゲンガーの登場する作品の例(五十音順)
あ行
- 悪魔城ドラキュラシリーズ
ドラキュラ配下の魔物の一体。
登場する作品によって演出などは異なるが、「操作キャラの姿と能力をコピーして襲ってくる」という点が共通する。
「オモカゲ」という名の分身の妖として登場。
肉体のエネルギーである魄が体から分離したもので、普通は時間がたてば消えるのだが、生命エネルギーが強い場合は消えないことがある。
- 一部の格闘ゲーム
プレイヤーがお互い同じキャラを選んで対戦する場合に備え、その場合に片方をドッペルゲンガーとして扱う掛け合いが用意されている場合がある。
大抵は良くは思わない様に描かれるが、「アルカナハート」頼子などはそのキャラ付けゆえ、まったく違う反応を取ってくれる。
主人公のドッペルゲンガーが劇中に登場する。本人にそっくりではあるが、その表情は内面のネガティブな感情を表しているかのように、歪んでいる。
第23話『ルナ対ルナ』。その正体は……。
第13話「影の侵略者」にて、鏡の魔人ヴァーノの尖兵「うつし身」が登場。
鏡に映った人間の姿を映しとり、本物を殺して成り代わる。
『二重の影(ドッペルゲンガー)』という異形種として存在。ナーベラル・ガンマ、パンドラズ・アクターが該当。
前者は種族能力を捨てて魔法攻撃に特化、後者は上位のドッペルゲンガーとして規格外の実力を持つ。
か行
登場人物の一人、原田美咲のアリス(作中の能力の総称)の名称。無数の分身を作り出せることに由来している。
厳密にはドッペルゲンガーではなく、『コンニャクローン』というこんにゃくから作られたクローン人間。
変身能力を持つモンスターとして登場。魔王軍諜報部隊隊長・ラグクラフトが該当する。
さ行
影という謎の存在が物語の鍵となってくる。本人をコピーしたあとに殺して取って代わる。
オルタネイトという存在によっておそらく滅ぼされたアメリカの架空の州の事件簿が流されるアナログホラー。
『幽体剥離』という幽体離脱と酷似した霊的な症状として登場。
人間の死後の霊体は霊魂と幽体がセットになっているが、極稀に幽体のみが生きた肉体から剥がれて勝手に動き回り、更に幽体が本人の中に戻らないと、近い内に生命活動を維持できなくなってしまう。
第32話にて、ミスティが対象の影をドッペルゲンガーとして自立させて操る魔法を使用。
一部のギャラクシーに、マリオのドッペルゲンガーである“マネック”が登場する。
『スーパーマリオ 3Dランド』にも、スペシャルワールドの一部のコースに登場する。
漫画では気配と実体とを分離させ、欺瞞を行なう技能として登場。ゲームではデコイを展開する装置として登場。
た行
他の生物の姿を真似る魔物。
正体は擬態能力に長けたタコ。軟体を活かして大まかな形を真似、体表の色を変化させる事で凹凸や質感といった細かい部分を再現する。
テメンニグルに封印された悪魔の一体として登場。見た目は主人公ダンテが魔人化した姿を、黒くしたものになっている。
撃破すると自身の影を分身として共闘させるスタイル、『ドッペルゲンガー』を習得する。
『超電磁砲』で、ある人物のドッペルゲンガーが登場。他にもミサカシリーズなど、似た様なキャラは多い。
- ドカポンシリーズ
こちらを擬態していないモンスターとして登場するが、戦闘中に変身技能を使って同じパラメータと姿をとる。
フィールド系のエリアで長時間滞在していると出現する、主人公ハセヲを真っ黒にした姿のモンスター。プレイヤーよりもレベルが高く設定されているので倒すのは至難の業だが、撃破すると特典アイテムや強力な装備が手に入る。
ラストダンジョンでは、ハセヲ以外のパーティーメンバーのドッペルゲンガーも出現するが、レベルが本物と同じなので、編成や育成具合によっては瞬殺する事も可能。
な行
ヒロイン・イヴの、何にでも変身できる能力として登場。当然他人にも変身できるため、この名前が付けられたと思われる。
しかし強力である反面、カロリーの消費が激しいためエネルギー切れが早く、長期戦には向かないという弱点がある。
は行
フリオニールのドッペルゲンガーが存在し、行く手を塞ぐ。戦いになったりするのではなく、女神像に白い仮面を被せる事でフリオニール本人の善き心に反応してドッペルゲンガーは動きを止め、その間にドッペルゲンガーへ黒い仮面を被せる事で、フリオニールの悪しき心と共に去る。
エピタフというモンスターが召喚する。自身と同じ姿のパーティーメンバーに対して、専用の台詞と共に即死攻撃を仕掛けてくる。
- ふりむいた私
永井豪の短編ホラー漫画。同作品ではドッペルゲンガーは、その人の死期の間際の外見で現れる存在とされる。つまり「自分と同じ姿をした者に出会うと死ぬ」のではなく、「自分と同じ姿だと分かるほど外見年齢が近い=死期が近い」という事である。
ミラー三人組(シャドーカービィ、ダークメタナイト、ブラックデデデ)が該当。機能が歪められたディメンションミラーから誕生した主要キャラの心の影という設定。
ま行
ラスボスとして登場する。
- 女神転生シリーズ
ドッペルルカが該当。
や行
関連イラスト
イメレスのネタとして使われる場合もある。
関連タグ
類似するもの
VOCALOIDオリジナル曲
同名の曲が複数存在する。ひとつはかみかくPによるKAITOオリジナル曲。ひとつはオセロPによる初音ミクオリジナル曲。