概要
ポップスターのプププランド上空に存在する、映し出された願いを実現させるといわれる大型の丸鏡。縁は金色で天使の翼のようなデザインになっている。
また、鏡の国内部への入口であり、さらに鏡の国の中心にある「セントラルサークル」から中枢へと繋がる門にもこれが使われている。
本来ならば、願いを実現させる機能自体はニュートラルなものだったが、ある時を境に災厄をもたらす悪夢の産物と化す。
『星のカービィ 鏡の大迷宮』ではメタナイトがいち早くその異変を探ったものの、この鏡によって生み出されたダークメタナイトによって逆に鏡へと取り込まれてしまう。
異変の原因を作っていた黒幕は、ダークマインド。この者は、鏡の国を悪意で満たすために、鏡の機能を「悪意のみ反映する」よう作り変えていたのである。すなわちダークメタナイトとはメタナイトの心の影であり、既に作り変えられていた鏡の前に立った時点で悪夢が生み出されることは確定していたようだ。
カービィからもシャドーカービィが生み出されたが、こちらは奇跡的にカービィがあまりにも裏表の無さ過ぎる性格だったことで、生み出されたシャドーカービィも相応の悪意しか持っておらず、脅威には全くならなかったばかりか、ダークマインド打倒への一翼を担い、のちに鏡の国を守る役割を持つことになる。
また、ダークメタナイトによってカービィが4人に分割・増殖した件も含めて、カービィはダークマインドにとっての天敵だったと言える。
後の作品への影響
ダークマインドは敗れ去ったが、『トリプルデラックス』で再びこの鏡は事件を引き起こす。同じくプププランド上空に存在していたフロラルドのタランザが、クィン・セクトニアのためにこの鏡を献上。
しかし、歪められた鏡の機能は完全に消えてないらしく、結果としてセクトニアの豹変・暴走という、タランザにとっては取り返しのつかない事態へと向かっていく。
このとき、デデデ大王からもブラックデデデが生み出されたものの、デデデ大王は対決に勝利。ダークメタナイトもこの際に「ダークメタナイト リベンジ」として再登場。ダークマインドが倒されればどうにかなる類のものではないようだ。
何故か間違われるがタランザが盗んだのは鏡の国の入り口のディメンションミラーではなく、鏡の国の中のディメンションミラーである。脱出に関しては入り口が実は出口にもなっていたか、ロイヤルロードにあったワープホールを鏡の国で作って逃げた可能性が考えられる。
『みんなで!カービィハンターズZ』ではこれに非常によく似た黒い鏡が登場している。ただし、天使の翼のようなものはなく、悪魔の角のようなものが生えた禍々しくトゲトゲしいデザインになっている。
プププ王国の騒動の原因となった鏡であり、タランザを操っていたほか、終盤ではダークタランザを生み出したり、鏡の中にはダークマインドに似た真の黒幕がいたりする。
やはりこちらの世界でも願いを叶えるとされていた鏡だったようで、もしかすると闇堕ちしたディメンションミラーなのかもしれない。
最終的にカービィハンターズによって真の黒幕は鏡に封じ込められ、鏡も破壊された。
余談
誰が作ったのか不明であることや、願望器としての性質があったことから、かのハルカンドラの遺産疑惑があるディメンションミラーだが、実はハルカンドラとニルを関わらせることで一気に性質やダークマインド絡みの謎が説明できてしまう。
ダークマインドによって機能が狂わされた後のミラーは、「映した者の悪の心を増幅し、その影の存在を生み出す」という厄介な性質を備えているが、これはジャマハートとほぼ同一のものである。
ジャマハートは闇の心を集める性質と、異界に繋がる性質を持つが、ディメンションミラーがニル(の器であるハート)を用いて作られた鏡だとすれば、鏡に映った者の悪の心を読み取り、受け取る中でミラーそのものがジャマハートとして機能し始め、結果鏡の向こうの世界において、『スターアライズ』のエンデ・ニルと似たような経緯でダークマインドが誕生してしまった……と考えられる。
例としてアナザーメタナイトやアナザーデデデは「メタナイトやデデデの中の悪の心がジャマハートを通じて異界に届き、そこでクローンとも違う存在として誕生した存在」である。
これと同じように、映った者たちの悪の心がディメンションミラーを通じて鏡の国に届き、そこで誕生したのが「悪の心の集合体」であるダークマインドなのだろう。
ただしゼロの生まれがニルよるものと確定してないことと、Soul 0 systemの0という名前や形、最終攻撃後にあふれ出た謎の闇から人造ゼロ、人造ニル説があるため、ニルの器でなくても闇が生まれる可能性があることから、ディメンションミラーとダークマインドがニル生まれと断定はできない。
なお、機能が直らなかった件については、ダークマインドが鏡の中に作り上げた「鏡の国の複製の廃墟」、ダークメタナイト リベンジのスペシャルページにおける「鏡の中の迷宮」が手付かずになっているのが原因と思われる(このステージの背景は鏡の国のセントラルサークルの廃墟である)。
鏡は基本的には「映したものをそのままに映す」性質だが、これがダークマインドによって「映したものを悪に歪めて映し、複製する」に変更されてしまい、しかもそれの根拠となる「複製の廃墟」が戻されなかった=ダークマインドによって狂った部分が直らなかったため、悪の影を生み出す性質が残ったままになってしまったと思われる。ただしタランザの影が生まれなかったことや明確に影として登場したのがブラックデデデであるためセクトニアが鏡に映り続けた結果、封じていた悪い力が強まったと考えられる。
2017年8月号のNintendo Dreamにてダークマインドはディメンションミラーに悪い心が溜まって生まれたと書かれている。作中のダークマインドとセクトニアの野望が叶っていないことから、悪い願いを叶えるのを防いでいると思われる。溜まった悪い心を消す機能はあるかもしれないが、消しきれなかった原因をゲーム内で考えると、ダークマインドの誕生の説によく挙がっていたゼロの侵略が原因と思われる。
ちなみにナイトメアは『大乱闘スマッシュブラザーズ for Nintendo 3DS / WiiU』のフィギュアで夢の泉から生まれたと書かれており、夢の泉で見た夢で幸せな気分(良い夢)になる機能を組み合わせて考えると、悪夢が泉の何処かに溜まってナイトメアが生まれたと考えられ夢の泉とディメンションミラーは似ている部分があると思われる。
関連イラスト
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シャドーカービィ ダークメタナイト ブラックデデデ ダークマインド