CV:桜井政博(64及びスマブラシリーズ)、熊崎信也(『星のカービィウルトラスーパーデラックス』以降)、緒方賢一(アニメ版)
概要
ガウンコートを着たペンギンに似た姿をしたプププランドの自称大王で、カービィと対決するライバル的な存在。
メタナイトと並ぶシリーズのレギュラー的な存在であり、彼と同じくボスキャラ兼プレイアブルキャラとして活躍している。
対決することは度々あるが、それが自分の意思だったりそうじゃなかったり、はたまた演技だったりと理由は様々。カービィの冒険を手助けすることもあり、カービィとの仲は悪くない様子。
『星のカービィ スーパーデラックス』では「グルメレース」という大食い競争とレースをあわせたような競技で対決するが、カービィに負けず劣らずの食欲を持つようである。
さすが国中の食べ物を奪った前科をもっているだけはあるというか…。
あくまで大王というのは自称だが、それなりの城を構えてちゃんと兵もいる辺りひとりよがりの王というわけでもない様で、ディスカバリーにて配下のワドルディがきちんと慕っている描写があり、王としてそれなりに認められている様子。
『星のカービィ(初代)』におけるデデデ山(Mt,DeDeDe)の居城にはなんとプロレスやボクシングのリングが存在しており、そこが彼との最終決戦の舞台となっている。
1作目では、スポットライトだけの薄暗い部屋にリングがあるだけであったが、スーパーデラックスでは多数の観客がいる本格的なプロレス会場と化しており、観客席の上に設置されている電光掲示板には『チャレンジャー 星のカービィ VS チャンピオン デデデ大王』と表示されている。この時の戦いでどちらかがダメージを受けると観客の動きが早くなる。
ちなみに、この時の観客席にはカービィキャラだけでなくマリオ達マリオファミリーが観戦していたりする(SDXではマリオとルイージ、ピンク色のキャサリンが2人ずついたが、USDXでは別々のキャラが配置されている)。本当にこの対決はプロレスだったのでは…?
帽子に関しては外したシーンを描写されたことは無く、また帽子の中身について言及されたこともない(ただしメディアミックスやミーバースの開発者インタビューでは取り上げられたことがある)。ただし帽子を外しっぱなしなことはないが別の帽子を被ることは時々ある。
任天堂公式サイトにあるニンテンドーキッズスペースによると、実は帽子形の冠だったことが判明した。そのためか、近年の作品では帽子の縁や卵のような形の球体部分が光沢を放っている。
手や体はあくまで手袋や衣服を着ているだけなので本来は顔と同じ水色である(64では素手であり、スターアライズではマッチョ化によってわかりやすい。)
彼がよく手にするハンマーは木製(要は木槌)だが、スーパーデラックス以降では、打撃面が金属で補強されている。
マスクド・デデデとしての戦闘や、スマブラでは木槌ではなく機械仕掛けのハンマーを用いる場合もある。
またコピー能力・ハンマーの説明には「デデデ大王直伝のハンマー」とある。
ただし、何度もボスとして戦ってきた結果投げたら爆発したりなどそれなりにただのハンマーではない運用もされる。
唇をネタにされる事があり、ザン・パルルティザーヌから「くちびるペンギン」(勿論実際はペンギンではない)と呼ばれたり、デデププでは「短足くちびるお化け」呼ばわりされている。
初代ではラスボスであったが以降の作品ではそれほど多くなく、ラスボス前座や中盤のボス、ステージ1の大ボス、ましてやステージ1-3の中ボス(倒した後は仲間)になったこともある。
終盤で登場する場合でも、最近は真の黒幕に操られていたというケースの方が増えている。
しかし、番外作品では未だにラスボスとして出ることもある。
最初期の作品ではボスキャラクターほぼ全員が彼の手下という設定があったが、現在では死に設定と化してるようだ。ただ、『夢の泉の物語』の設定資料によれば、様々な理由で一時的に雇われただけだった模様。
デザイン
基本的に絵柄の安定しているカービィ達と異なり、キャラクターデザインやサイズが作品によって結構大きく変わる。
特に64、スマブラ、スタアラ、ディスカバリーなどが顕著。SDXやスマブラの様に丸っこさが強調された作品もあれば、64やスタアラの様にどこかすらっとした印象を受けるものもある。
20周年スペシャルコレクションに付属されているブックレットによると、作品に合わせてデザインを変えるため口の形や顔の比率が難しく結構デザイナー泣かせなキャラなんだとか。
この頃はまだインナーや手袋を着用していないほか、足に線が入っている。
ドット絵で手袋を着用しているのが確認できる。ただし腹巻の赤と黄色の部分が上下逆。
公式立ち絵がインナーや手袋を着用したものになる。
顔と胴体が一体化したようなデザインとなっている。
ガウンの背中部分にピースマークが描かれるようになったのはSFC版『カービィのきらきらきっず』から。
『64』では冠が尖ったデザインになっているが、手袋ははめていない。
頭身が上がり、カービィよりも一回り大きなデザイン。また手袋を必ずはめるようになったのもこの頃から。
- スマブラシリーズ
インナーが和服のようなデザインになっている。これは『毛糸のカービィ』や『あつめて!カービィ』の立ち絵にも反映されている。
また、ハンマーの縁に留め金が付いている。
ゲーム内の当たり判定の都合上、体が従来作品よりもかなり小さくなっている。
熊崎信也ディレクター曰く「大柄で巨漢でパワータイプというイメージに合った表現ができなかった」とのこと。
サイズは『Wii』に近いがややツリ目気味。『トリプルデラックス』では敵味方共に活躍するため、「ちょっとかっこいい顔つき」にしたという。
「少しコミカルでおとぼけ担当」をコンセプトとし、アニメ版に近い身長に対する顔の比率が小さめなデザイン。
現行のデザインはこちら。
首と体が離れて等身も高くなっていた従来のデザインを見つめ直し、恰幅の良い大王らしいデザインにすべく首と体が繋がったおにぎり体型になった。「新世界で暴れるような個性を出す」というコンセプトがあるという。
『Wiiデラックス』でも『スターアライズ』と『ディスカバリー』のどちらのデザインを採用するか迷ったとのこと。最終的には直近の『ディスカバリー』のイメージをベースに『スターアライズ』のコミカルさも取り入れたことで、今できる技術で開発チームの思い描くデザインを尊重した形となった。
戦闘
1作目のラスボスだっただけあってかなり強く、秘書スージーからは「ポップスターにいる生命体の中でもかなりの強さ」と称される程のパワーと生命力を持つ。
その一方、前述の通り作品によって立ち位置が変わるため、作品ごとの強さがかなり変わる。
ボス
攻撃手段は多彩であり、手にしたハンマーはもちろん、巨体を使ったパワーに溢れた技を使ってくる。
体力が高いうえ、パワー系一辺倒ではなく空中浮遊における身軽さや上記の攻撃に見られる多芸な面があり、スピンオフ作品では爆弾やロケットランチャー、さらには両手からビームまで出したりと、ボスを務めた回数も多くプレイヤーキャラクターにもなっているためその攻撃方法は多彩。
『ウルトラスーパーデラックス』以降はマスクド・デデデや派生版と戦う機会も増加。
マスクド・デデデの際は機械仕掛けのニューデデデハンマーを使用し、高速回転しながらの突進や、ミサイル攻撃等を使用。
『トリプルデラックス』ではハルバードを用いたり、ロボボプラネットではクローンとはいえD3砲を使ったりと意外とイメージより色々な武器を使用している。
また、よく洗脳や乗っ取りに合うことの多いデデデだが、洗脳されていた際の技も身につけて次回作等で再び用いてくることもある。
近年では、スマブラから逆輸入されたゴルドーを使った攻撃も行う。
『星のカービィ2』や『星のカービィ3』、そして『星のカービィ64』では、ダークマターに精神を乗っ取られているため体力が減ると攻撃パターンが変わり、空を幽霊のように飛びながら腹から出した目からの怪光弾、裂けた腹の口での食らい付きといった不気味な攻撃を繰り出してくる。
以下、主なボス時の技を記載。
- ハンマー叩き
作品によってカービィに接近してから叩くものと、ジャンプしてから振り下ろすものがある。
『コロコロカービィ』ではハンマーを投げる。
- スーパーデデデジャンプ
高いジャンプ力を誇る大ジャンプで攻撃。星が出るタイミングは着地した時で、作品によっては衝撃波が出ることも。
ずっこけるようなモーションで突っ込む体当たり。
- 吸い込み
口を大きく開いてからカービィを吸い込む。捕まると吐き出しによる叩きつけによってダメージを受ける。
ガードがある作品でもガード不可の攻撃になっている。
- ホバリング
これのみ『夢の泉の物語』で初使用。体を膨らませて飛行し、ボディプレスを仕掛けてくる。
ちなみに『大乱闘スマッシュブラザーズDX』のフィギュアによると、『初代』でカービィに敗れたあと彼に勝つために特訓して身につけたらしい。
プレイヤー操作
外伝作品などでは総じて体力と攻撃力は高いものの、大柄で重く機動力にやや欠けるといったスタイルが多い。『タッチ!カービィ』ではボールキャラの中で唯一水に沈むことができる。
本編作品ではカービィが「ハンマー」のコピーで使える技よりも更に多くの技を持ち、カービィよりも更に攻撃力が高い(Wiiではそうでもない)。飛ぶ時はカービィと同じ様に「ホバリング」して、「空気弾」を撃つことが出来る。
メタナイトと並んで他のラスボスキャラのように形態変化せずに生身でカービィと渡り合える1人。
ほぼ全ての作品で使用可能な技
特筆しない限りはカービィの「ハンマー」と同じ性能。
- ハンマーたたき(B)
- ぐりぐりハンマー(下+B、『バトデラ』では空/B)
- 3れんデデデハンマー(B長押し~離す)
3回殴る。『Wii』・『Wiiデラ』のみ。
- ジャイアントデデデスイング(D/B、『バトデラ』ではY)
『トリプルデラックス』でのみ風圧で炎を消せるようになっている。
- 空中ハンマースイング/だいしゃりん(空/B)
『Wii』・『Wiiデラ』ではカービィと異なり、空中で「だいしゃりん」が使用不可能。
- ごく・だいしゃりん(D空/B)
『トリプルデラックス』以降追加。ただし『Wiiデラ』では廃止されている。
- おにごろしデデデハンマー(上+B)
炎属性の判定は無い。
『スターアライズ』以降は長押しで発動。溜めている間は移動やジャンプもできるが、溜めすぎるとハンマーが燃え尽きて棒だけになってしまう。
- ばくれつデデデハンマーなげ(D/Y、『トリプルデラックス』ではD/X、『バトデラ』ではB長押し、『カビファイ2』ではD/上+B)
使い捨てではなく、連発できるため使い勝手が良い。
- 水中ハンマースイング(水/B)
『トリプルデラックス』のみ
- ハンマーはどう(体力満タンでB)
地面に沿って衝撃波を飛ばす。「ソード」の「ソードビーム」と同じ性能。
- きゅうこうか(空/下2回)
空中から急降下する。普通に落下するよりスピードが早い。
- ハンマーショット(B長押し~離す)
パワーを溜めて斬撃判定のある衝撃波を放つ。上下に入力すると方向を変える「ねらいうち」もできる。
「スナイパー」でのみ作動させられる的を撃つことも可能。
『スターアライズ』アップデート第3弾以降
- ヘッドスライディング(D/下+B)
ずっこけて頭から体当たりする。起き上がるまでは無敵。
- スーパーデデデジャンプ(下+上+B)
大きく飛び上がってから敵を押し潰す。3回まで連続で出せる。
発動中は無敵で、ジャンプ中にも左右に動ける。
強化形態
作品によってはデデデ大王にも強化形態が用意され、カービィ達に立ち塞がることがある。
仮面を被り、機械仕掛けのハンマー「ニューデデデハンマー」をかついでカービィにリベンジを挑む姿。
カービィとバディに勝ちたい一心から、メタナイトと共に闇の絆の仮面を被った姿。
ビースト軍団を操るある存在の洗脳を受け、猛獣のような状態になった姿。
派生個体
デデデ大王が味方サイドで登場することも多くなったからか、『トリプルデラックス』以降はデデデ大王のようでデデデ大王ではないボスも登場するようになった。
ディメンションミラーにその姿を映し出されたことで生まれた、デデデ大王のカゲ。
ハルトマンワークスカンパニーがデデデ大王の細胞から作り出した、デデデ大王を模したクローン兵士。
ダークタランザが黒い鏡に願ったことにより現れた、鏡の中の悪い心の化身。
ジャマハートに操られたデデデの記憶が、異空間で形を成したもの。
ある存在がデデデ大王を操った記憶から、異空間で作られたコピー。
性格
昔の作品やメディアミックスでは「わし」(『夢の泉の物語』取扱説明書)だったりと安定していなかったが、現在の一人称は基本的に「オレさま」。本編シリーズで初めて「オレさま」を使用したのは後述する『星のカービィ64』だと思われる。語尾は「~だ」「~するぜ」が多く、一人称も含めて勝ち気な台詞となっている。
かのクッパ同様良くも悪くもガキ大将気質の強い人物で、国中の食べ物や夜空の星を独り占めしようとしたり、主催者権限で大会のルールを自分本位に捻じ曲げようとしたりと、横暴な行いをすることも多い。
しかし、後述のように根は良い人で、時にはわざと悪役を演じてまで世界を平和にしようとする働きも見られる(こうした傾向は、クロスオーバー作品である『大乱闘スマッシュブラザーズX』の「亜空の使者」でも見られた)。
また、表には出さないが意外と努力家で、初代では行えなかった飛行はカービィとの敗北以降に特訓によって会得した物という記述がある。公式Twitterによると、描いた絵を実体化させる能力を(食べ放題目当てで)身に付けようと目論んでおり、絵を上手く描けるようになれば自分にもその能力が備わると信じている節がある。
大王らしく親分肌な一面もあり、『星のカービィ64』および『星のカービィWii』ではリボンやマホロアなどの他人を助けるためカービィ達の仲間になって事態の解決に尽力するなど、「基本悪戯好きだが、プププランド等に危機が訪れた際はそれを防ぐべく活動するキャラ」と描写されている。
64での公式サイトによる紹介では、「クリスタル集め?ホントはそんなのやりたくないけど、あいつらだけじゃ心配だな。しかたがない、オレさまも手伝ってやるぜ!」と書かれており、クッパ程ではないにしろある一種のツンデレ(通称:ツンデデ)な所を見せることも。
また、時にプライドを捨ててプププランド全体のことを考えられる器でもあり、『夢の泉の物語』ではナイトメアの出現を防ぐ為にスターロッドを分割して隠し、戻そうとするカービィにしがみついてまで止めようとした。
『トリプルデラックス』の“デデデでゴー!”では「この国は女王⋯じゃない 大王さまが おさめてやるぜっ!」と、女王を失ったフロラルドを治めに向かい、なぜかその女王と自力で対決している。
ただし、次回作である『ロボボプラネット』の「メタナイトでゴー! リターンズ」がパラレルワールドと公言されているため、こちらもそう解釈でき、そうすれば特に矛盾はない。
主人公のライバルという近い関係を持つクッパと比較すると、デデデはカービィに対する対抗心は抱いて戦うこともあるものの、初代の時点で懲らしめられたこともあってか本当の危機にはカービィ達と力を合わせて戦うこともあり、自身が悪役になることも厭わないという、いざと言うとき頼りになる人物というキャラ付けが成されている。
また、ゲーム、アニメ、漫画なども作品ごとに性格などは大きく異なっているため、設定の混同はなるべく避けようにするべし。
主な登場作品
本作が初登場。
プププランド中の食べ物および秘宝「きらきらぼし」を奪って民を困らせていた。
そこにカービィが現れてきらきらぼしを次々と奪い返され、そしてデデデ城(Mt.DEDEDE)での決戦ではカービィとの戦いに末に城から吹き飛ばされてしまった。
7面「レインボーリゾート」のボス。夢の泉から夢を生み出す秘宝のスターロッドを外し、プププランドの民が夢を見れないようにしてしまった。
盗んだスターロッドは分割して自分および手下に隠し持たせていたが、それらもカービィに奪い返され、自分が敗れてもなおカービィに抵抗し続けるも、結局スターロッドを泉に戻されてしまう。
実は彼がスターロッドを抜いていたのは夢の泉に潜んでいた悪夢を封じ込めるためであり、泉の機能の回復に伴って出現したナイトメアに対してはスターロッドごとカービィを飛ばしてカービィをナイトメアの下に送り込んだ。
今度は夜空から星々を奪って夜を真っ暗にしてしまった。
カービィとの対決では、自分の形をしたメカデデデを使ってくる。
虹の島々にある宝の「虹のしずく」を盗んで7番目の島にあるダークキャッスルに立てこもる。
この時、彼は謎の侵略者ダークマターに体を乗っ取られており、虹のしずくを全て集めた状態で彼を倒すと体からダークマターが抜けて正気を取り戻す。
真のラスボスとして登場。
「はるかぜとともに」では初代と同様全ての食べ物を奪う悪事を働き、デデデ城でカービィと対決して敗北する。初代とは異なりコピー能力を使用して楽に攻略できる一方で、すっぴん状態で戦うとそれなりに苦戦する難易度となっている。無敵時間は大ボスの中で最も長い。
「激突!グルメレース」では大果樹園グルメットを舞台にカービィに対して宣戦布告。カービィと順位とそこまで食べた食べ物の数を競うグルメレースを繰り広げることとなる。
GB版では「ラウンドクリアゲーム」に登場。SFC版(NP書き変えソフト)では「おはなしモード」で星くんに大砲を当ててバラバラにするなどの悪事を働き、表向きのラスボスとして登場した。
5面「アイスバーグ」のボス。再び侵略してきたダークマター族とそれを率いるゼロによって配下もろとも操られてしまい、カービィ達と戦わされるが、アイスバーグにいる者たちから集めたハートスターの力で元に戻った。
「ホントはそんなのやりたくないけど、あいつらだけじゃ心配だな。しかたがない、オレさまも手伝ってやるぜ!」
(公式HPより)
城に落ちてきたリップルスターのクリスタルを拾ったところでそれを探しに来たカービィと遭遇。当初はクリスタルを渡すことを渋っていたが、そこに出現したダーク・リムロに取り付かれてカービィと戦わされる。リムロが払われて正気に戻った後にワドルディに冒険に誘われても一度は断ったものの、すぐにカービィらを追いかけてパーティに加わり、以降は要所要所でカービィのサポートを行っている。コレカラスターでは火山弾から逃げ遅れそうになったアドレーヌの手を掴んで助けるなど仲間想いな面を見せている。
作中の言動は原作通り。グラフィックが一新され、スーパーデラックスの頃より大型化されて動きもリアルになった。このグラフィックは以降の作品でもしばらく流用されることになる。
バイクに乗ってデデデが走る。
大王さまだというウワサだ!
シティトライアルのスタジアムVS.デデデで討伐対象として登場。「プレイヤーの耐久値の強化に応じてデデデの耐久値も強化される」という罠仕様により多くのプレイヤーに地獄を見せた。
プレイアブルキャラとしてもウィリーバイクに乗って参戦している。
デカくて重いぞ 大王さま
タッチで ハンマーふり回せ!
特にストーリー上の言及はない(トロッコチェイスでのデデデ大王はドロシアが作った偽物である)が、彼もドロシアの手でカービィと同じく球形に変えられた模様。
特定の条件をクリアすると彼を操作してプレイできる。
あれれれ いままさに たべようとしていた ケーキが きえてしまいました
だいじな だいじな あまい あまい イチゴのショートケーキ…
きっと くいしんぼうの デデデだいおうのしわざに ちがいありません
(プロローグより)
1面「プリズムプレインズ」のボス。自分のおやつのケーキを盗まれて憤慨したカービィに、その犯人と間違えられて戦うことになる。
カービィに敗れた後、城から宝を盗もうとしていたドロッチェ団を見つけ、カービィをドロッチェ団にぶつけて、全員を地下世界に叩き込んだ。
「よくぞきたカービィ……さぁ、その武器をとれ!」
「いよいよ、おまえとの宿命の対決に決着をつける時…」
「この新兵器、ニューデデデハンマーの力、ぞんぶんに味わうがよい!」
ゲーム内グラフィックが『夢の泉DX』のものに変更、追加アニメーションも豊富に用意された。
スーパーデラックスのリメイクである今作では、新たに追加された新モード「大王の逆襲」にてカービィへの逆襲と称し挑戦状を叩きつける。表モードよりもさらに強化された敵キャラクター軍団を送り込み、自身もニューデデデハンマーという新武器を携えたマスクドデデデと扮しカービィへのリベンジを図った。
じゆうきままなプププランドのおうさま
どでかいハンマーははかいりょくまんてん
じつはみがるでそらもとべたりする
城でワドルディたちに部屋の片付けを命じていた所にアミーボ・アモーレの送り込んでいたニセワドルディに襲われて捕まってしまい、毛糸の国まで連れ去られた挙句そのアミーボ・アモーレに操られ、5面「スノーランド」にてカービィと戦わされた。
ちなみに今作はアニメ設定とのコラボ作品となっており、デデデ大王のセリフに「ぞい」がついている。
南の国にデデデリゾートというステージを築いている。
本作において分裂してしまったカービィとは特に敵対する理由はないが、そのデデデリゾートまでやってきたカービィの前に立ちふさがった(初撃破時に身体から赤色の魂のようなものが飛び出すので、操られていた可能性がある)。
ちなみに、本作のやり込み要素の一つである「チャレンジリスト」の中には、カービィの数が一人だけの状態でデデデ大王に勝利するというものがある。
第5ステージ「ネクロネビュラ」ではボスラッシュの一体として再戦するが、カラーリングが紫色になっており本人ではない。
プププランドの 王さまだ!
デカいカラダの タフなヤツ
じまんのハンマー ひっさげて
しかたがないから…
ついていってやるぜ!
バンダナワドルディと遊んでいた所に謎の宇宙船ローアが墜落してくるのを目撃。カービィたちと共に現場に駆け付け、そこでローアの乗組員のマホロアと出会い、彼の頼みを受けてローアの修理に協力することになる。
ついにじつげん デデデでゴー!
大王さまが おさめてやるぜっ!
プププランドの じしょう大王が、
いくぜ デラックスな大ぼうけん!
突如出現した巨大植物に城を絡め取られてしまっただけでなく、天空の国からやってきたタランザなるものに下界の勇者と間違えられて誘拐されてしまう。その後、追ってきたカービィに対してタランザに操られる形で戦うことになる。
正気を取り戻した後はタランザと協力しカービィの窮地を脱する手助けをした。
また今作のゲームモードの一つである「デデデでゴー!」では自分の意思で天空の国を冒険し、そして最終的にはブラックデデデやダークメタナイトとも戦うこととなった。
サブゲーム『大王のデデデでデン』ではBGMに合わせて飛び跳ねるデデデを操作し、障害物をかわしては時折タンバリンを打つ、アクションゲーム風の音ゲーとなっている。
同作のバージョンアップ版であるダウンロード専用ソフト『デデデ大王のデデデでデンZ』では初の単独主役となった。
久し振りにラスボスとして降臨。夢の泉の力を借り、自身の分身で構成された「チームDDD」を引き連れ、自身もまた新たなハンマー、「スターロッド型ハンマー・デデデカスタム」を引っさげカービィの前に立ちふさがる。ポーズ画面のスペシャルページは、自身も気にしていたのか、ラスボスとしての登場の少なさを嘆いているという内容になっている。
分身は難易度によって数が増え、分身のチビデデデを倒して残り3体になるところで2体の同じ大きさの分身を引き連れて戦う。また、その2体の分身を倒すと『夢の泉デラックス』のグラフィックを思わせるまでに大きくなる。
めちゃむずモードになると顕著だが、特に今作での彼はまさに大王の名に相応しく、ジャイアントスイングやハンマー乱舞などはもちろん、自力で自分のハンマーから光弾を発射する技やハンマーによる衝撃波攻撃を繰り出してくる。
対戦ステージはなんと夢の泉。この分身デデデは夢の泉の力によるものらしい。
プププランドの大王で、
ハンマーやすいこみなどの
ワザがある。
しかも、特訓で空を飛べるように
なったという努力家。
今回はフィギュアで登場だ。
ストーリーでの出番はなくフィギュアとして登場。
エリーヌのひみつノートページ18では、なぜかカービィと同じ一頭身の丸いペンギンっぽいキャラにされていた(これはカービィの話を聞いたエリーヌが想像して描いたためである)。
余談だがNintendo Newsの特集に掲載されている四コマ漫画「カービィの〇〇な話」の内の一つ「その時のふたり」によると、ゲーム序盤にメタナイト共々プププランドに降り注いだ色を奪う光を浴びせられ固まっていたのだとか。最期を悟った二人が“悔いのないように”と取ったポーズは必見。
城でワドルディらと戯れていた所に、宇宙からHWCの侵略部隊が襲来。敵の要塞に対して城から砲撃も加えるも、向こうの反撃で城を崩されてその瓦礫の下敷きになってしまう。
以後、本編での出番はないが彼の情報はいつの間にかHWCに回収され、そこからクローン体が生み出された。
ラスボスとして登場し、2回に渡って対決。
最初は普通の姿だが敗れると巨大化した形態「ジャイアントデデデ」となって復活。これが第2形態となる。
「よく来たな カービィ! この デデデ大王さま による…」
「デリシャスで デンジャラスで デラーックスな大会…」
「「デデデグランプリ」に!」
メインストーリーではカービィのコピーを生み出す「カービィプリンター」を制作して、謎の大会「デデデグランプリ」を主催。終盤では彼が対戦相手として登場する。しかし……。
「み と め ん ぞーっ!」
「オレさまが くろうして 用意した デデデグランプリで!」
「じきじきに バトルしても たたきのめせず!」
「カービィの かつやくする すがたを 何度も 見せられ!」
「あっさりと ゆうしょうを わたして たまるかーっ!」
「こうなったら オレさまの "とっておき"を 見せてやる…」
「来い カービィ!」
「最後に ぎゃふんと言うのは どっちか… 決着をつけるぞ!!」
彼の目的はカービィをプププランドの皆の前で打ち負かして復讐すること。主催者権限でルールを変えてまでしても敗北した彼は、"とっておき"と称してカービィプリンターと合体させたマシン、デデ・デデデンZに乗り込み立ちはだかる。
まさか あのデデデ大王が 国中の 食べものを
ひとりじめ してしまうとは。 こんな おぞましい
あくじを、一体だれが よそう できただろうか…。
ごくあく ひどうな大王が、えいえんの ライバルに、
やじゅうのハートを むきだしにして おそいかかる!
(ボス時のスペシャルページより)
ザ・ライバル!「星のカービィ」からきた
大王名のる タフなアイツが フレンズの
パワーを うけつぐ ハンマーかついで
やいやいっ そんなに 言うなら…
ついていって やるぜ、やらいでかっ!
(ヘルパー時のスペシャルページより)
「この国の 平和は… オレさまが、守るぜ!」
いくぜっ「星のカービィ」さいしょの ライバル、
大王さまが ふっけんを かけ タフネスハートで
しゅつげきだ! 実は イイヤツで 国民想い?
ヤルときゃヤル、自しょう 大王さまが 闇をたたく!
(「星の○○○○」のスペシャルページより)
天から降り注いだ謎のエネルギー体「ジャマハート」に精神を犯されて狂暴化、かつてのように国中から食べ物を集めて独占してしまう(よく見ると、干からびて黒ずんでいる)。カービィと対峙した際には途中でハンマーが壊れてしまい、他に使えそうな武器も見当たらないと思われた中、なんと上半身が筋肉ムキムキの怪物となってカービィに襲い掛かった。この剛腕こそが武器といわんばかりにフィールドを所狭しと暴れ回る。
腕を振り回して殴る「デスパレートダムダム」(飛んでくる岩を吸い込むとストーンをコピーできる)、柱に掴まって回転する「ディザスターグルグル」、汚い食べ物を投げる「ディスポーズフード」(こちらが水属性の攻撃を当てると回復アイテムになる)といったパワフルな攻撃を行う(ちなみに技名の頭文字は全て「D」で統一されている)。
意識を取り戻した後はドリームフレンズとしてカービィと共に冒険の旅に出る。
『Wii』や『TDX』ではカービィと変わらない判定だったが、本作では体格が大きくなり、ハンマー能力の弱点であるリーチを克服。ダメージを受けやすいという弱点こそあるものの攻撃が当てやすくなり、他にも専用技のヘッドスライディングやスーパーデデデジャンプを習得した為ハンマー能力の上位互換的存在となっている。
後に同じくラスボス出身であるマルク・マホロアもプレイアブル化したので、ラスボス同士でトリオを組むことも可能になった。
また、スタッフクレジット(ストーリーモードのエンディング、アナザーディメンションヒーローズのバッドエンド)ではボスとして飛び入り参加してくる(この時の行動パターンは初代作にかなり忠実)。
ポップスターでの 2人は宿命のライバル! だと
デデデ大王は 言いはるが、じつは新世界で ずっと
カービィに会えず、かなり落ち込んでいた。
その後、カービィと出会うころには ライバルどころか
あばれくるう りゃくだつのビーストに なっていた。
(フィギュア「宿命のライバルたち」より)
カービィとは前後して新世界に迷い込んでおり、そこで何者かの洗脳を受けて新世界を支配するビースト軍団の手先となってワドルディらを攫っていた。一度はカービィに敗れるも洗脳は解けず、カービィを隙をついてエフィリンを捕獲して逃げ去る。二度目の対決ではイノシシのような仮面を被り、二刀流のごとくハンマーを2本持ったワイルドデデデとしてカービィに立ちはだかった。
正気に戻ると捕まえていた一部のワドルディを助け、戦いが終結した後はワドルディの町で静養していた。
プププランドの 王さま だとか!
デッカいカラダの タフなヤツ
じまんのハンマー ひっさげて
しかたがないから…
ついていってやるぜ!
デザインが『ディスカバリー』に近い風貌になった。
性能は最終アプデ後の『スターアライズ』準拠で、ヘッドスライディングやスーパーデデデジャンプも使用可能で原作より強化されているが、Wiiと同様にだいしゃりんは使用出来ない点には注意。
戦闘BGM
曲名は「デデデ大王のテーマ」。
初代星のカービィから使用されており、「グリーングリーンズ」共々本シリーズの看板ともいえるBGM。
星のカービィ
正式曲名:「Mt.DeDeDe」
作曲者:石川淳
原曲。この頃はまだ前半部分しか存在しなかった上、キーも変ホ短調になっている。
前半のみのアレンジが収録された作品は本作以外だと『星のカービィ2』、『コロコロカービィ』、『カービィのすいこみ大作戦』(フルバージョンも別個に存在)のみ。
スーパーデラックス
正式曲名:「デデデ大王のテーマ」
編曲者:石川淳
本作から後半パートが追加され、ハ短調になった。
タッチ!カービィ
正式曲名:「トロッコチェイス」
編曲者:石川淳
同名のサブゲームの曲。
本作の他の楽曲同様、電子音が多用されたアレンジである。
前半パートが大幅に延長されており、なんと18/4拍子になっているというとてつもない変拍子。
なお、なつかしのBGMに設定していると『夢の泉デラックス』の「中ボスタワー」になる。
『ロボボプラネット』では5-7で流れる。
あつめて!カービィ
正式曲名:「てごわいてきだ!」
編曲者:酒井省吾
前奏が少し延長されており、ベースの音がはっきり聞こえやすいアレンジ。
『スーパーレインボー』(「デデデ大王のテーマ」名義)や『カービィのグルメフェス』(バトルロイヤル限定のためサウンドテスト未収録、キーは初代と同じ)でもアレンジされている。
カービィファイターズZ
正式曲名:「ヒストリー オブ デデデ」
編曲者:安藤浩和
難易度「めちゃむず」のみで流れる。
「王位の復権:D.D.D.」(トリプルデラックス)→「Mt.DeDeDe」(初代)→「ボス」(夢の泉の物語)→「VS.メカデデデ」(カービィボウル)→「マスクド・デデデのテーマ」(ウルトラスーパーデラックス)という歴代デデデ大王の戦闘BGMで構成されており、デデデ大王のテーマの集大成とも言えるアレンジメドレー。
スターアライズ
正式曲名:「マッチョ オブ デデデ」
編曲者:安藤浩和
さらに前半に新たなフレーズが追加。いつものフレーズは満を持してサビで流れる。
アニメ版
詳しくはデデデ陛下を参照。
漫画版
主に以下の設定が共通していることが多い。(一部はアニメとも共通している)
- カービィと一緒の時はツッコミ担当だが、不在の時はボケ担当
- カービィにイタズラしては失敗するのがお約束だが、時に仲良くしたり共闘したりする
- 手下が多数いるが、彼らにはあまり慕われていない
- 何度も痛い目にあうけど決して死なない頑丈な肉体の持ち主
- ホバリングが使えない。或いは使えても90年代頃のフグのような姿をいじられるパターンが多く、飛行する時に使う事が少ない。
- 同様に吸いこみも使えない。或いは滅多に使わない。
- オバケが大の苦手(ただし『まんまる日記』では肝試し大会を主催する、『ゆるププ』では城をお化け屋敷に改装しカービィを貶めようとするなど作者によって差異が見られる)
なお大半の作品で一人称がそれぞれ「ぼく」・「私」になっているカービィやメタナイトとは異なり、デデデ大王は作品によって一人称がやたらと多彩。大半の作品で「オレさま」・「ワシ」・「わがはい」のいずれかが使われる傾向にある。
星のカービィ(さくま良子)
プププランドで子分のポピーブロスJr.やワドルディと気ままに暮らしている。
詳しい解説は“さくまデデデ”を参照。
星のカービィ デデデでプププなものがたり
詳しくはひかわデデデを参照。
星のカービィ! も~れつプププアワー!
本作では一人称が「吾輩」で、そして関西弁で喋る独特なキャラクターとして描かれている。
初期はドロッチェがメインキャラだったためデデデはサブキャラクターに近い立ち位置だったが、2巻以降は準主役ポジションに落ち着いた(逆にドロッチェの出番は大幅に減って行った)。
さくま版やひかわ版に比べるとまだ常識的な性格をしており、カービィとはライバル兼友人といった割と懇意の間柄だが、カービィの大食いのせいで自分が損することもあり、その辺はかなり問題視している。
ドロッチェに対しては自分の出番を奪いかねない存在としてカービィ以上に警戒していた。
実力はなかなかのもので「カービィより弱い」と自覚しているものの、ひかわデデデとは違いいい勝負をしている。メタナイトにも引けを取らない。
しかし敵とのガチバトル展開ではあまり活躍せず、マルクにあっさり捕まってしまったことがある。
終盤では悪夢の世界から現れた自分自身と互角に渡り合い、クロスカウンターにより引き分けとなった。お互いのタフさに呆れた末に和解する。
最終巻ではポップスターを侵略に来たスージーたちに対し、メタナイトとタッグを組んで対決した。しかしメタナイトに助けられたにも拘わらず文句を言うなど相性は最悪だった。
まんぷくプププファンタジー
主要キャラクターとして登場。主人公はカービィだがデデデ視点で物語が描かれることが多く、実質的な主人公となっている。
一人称は「わがはい」で語尾に「じゃい」「じゃーい」を付ける、イジワルで顔芸がすごいなどこの人とよく似ている。後にその校長がパクリ扱いされてしまう。(校長本人はこっちが先だとツッコミを入れた)
ただしカービィとの友情に厚く、カービィが悩んだり落ち込んでいたりすれば本気で心配する。またカービィを助けるためなら後先考えず行動できる。正義感もカービィより強い(カービィが強敵にビビって寝返ったのでデデデが戦った)。
一方でカービィが元気を取り戻すとイジワルをしようとするなどなかなかのツンデレである。
意地悪なのはカービィに対してだけで、周囲とは普通に接しているので関係は良好。
今日もまんまる日記!
こちらでも視点主兼主人公として登場。一人称は「ワシ」。
この作品ではメタナイトの主人になっており、強い忠誠心を持たれている(彼もメタナイトを「最強の騎士」と高く評価している)。側近にはワドルディとワドルドゥがいる。
カービィにやられてばかりいるが意外と腕っぷしは強く、ハンマーで月に大きなヒビを入れたり、メタナイトから「強者」と見られている。
カービィファイターズ2編では、シャドーカービィのイタズラで闇の絆の仮面を付けられてしまい、同じく仮面を付けられたメタナイトとコンビを組み、カービィ&ワドルディと対決。終始圧倒していた。
カービィやメタナイトが起こす不運のせいで毎度のように城を破壊され、修繕費用がかさんだことで金庫の中はカラッポという有様。そのためハルトマンやスージーが主催するイベントに参加しては賞金を稼いでいる。
連載当初は、部下に命じて住民達から食べ物を奪わせたり、命の恩人から宝石を盗もうとするなど悪人としての側面が見られた。カービィがお宝を手に入れたところで横取りするのも面白いかもしれないとニヤリとするところもあった。回を重ねるごとに部下想いであることが示唆されるようになったり、蝶を捕まえてマホロアに売りつけようとするも蝶に助けられた恩からそれを辞めるなど(渋々、もしくは複雑なという感じだが)義理堅さも見せるようになった。
5巻の巻末漫画では、メタナイト主催のコロシアムに参加して勝ちあがり、一撃でメタナイトに勝利している。だがこれは、メタナイトが自分に遠慮して全力を出していないからだと見抜いており「どんな相手にも全力を出す」ことに大切さを説いた。
プププヒーロー
デデププとアニメ版の設定を合わせたようなキャラで登場。一人称は「ワシ」。
プププランドの自称独裁者であり、ポピーを側近に従えていたり、ワドルドゥが隊長となっている。
1巻~3巻の間は、傲慢で態度は大きいが器が小さく泣き虫というどうしようもない性格だった。メタナイトの初登場時には「バカな主人」と呆れられたほど。ワドルドゥやワドルディたちからの人望も皆無で、メタナイトが登場したら即座に「メタナイト様を王位に!」と持ち上げつつ乗り換えられた(幸いにもメタナイトは王位に興味がないということで下克上はされていない)。
大食いの食いしん坊で、初登場時にはお菓子の家ならぬ食べ物の城を作ろうとしており、ポピーとワドルドゥには「アホのスケールが違う」と感心された。たびたび邪魔をするカービィを一方的にライバル視する。
策を弄するタイプであり、自分では戦わず手下に任せてばかり。不運からピンチになることが多く、泣き叫んで助けを求めるが感謝はしない。
ただし「カービィを捕らえたら料理1年分」という約束を守ったり、手柄を立てれば素直に褒めるなど酷い暴君と言うほどでもない。人望はないと書いたが部下たちもデデデの命令にはかなり忠実である。
作戦立案も大体デデデがやっているようで「プププランド中の食べ物に雷を落として丸焦げにし、カービィを空腹にして弱らせる」という作戦などかなり功を奏している。
無論住民たちには大迷惑をかけているが、それを気にしないからこそ立案できるわけで。
1巻ではメタナイトが気に入らないということでカービィ諸共大岩で潰してペタナイトにしてしまおうと目論む。そこでカービィとメタナイトの戦いに横槍を入れるが、崖が崩れたことで自分たちが落ちてしまい、転がる大岩に追いかけられることに。
カービィとメタナイトが助けに来た時は「メタナイト信じていたぞ!」と掌返しをしてポピーには呆れられていた。
3巻の「毛糸のカービィ編」ではカービィやチリーと同じくフラッフの世界へとやって来て毛糸になってしまう。フラッフには同じ王族ということで親近感を持たれてたようだが、カービィとチリーにはデデデが拉致されてもやる気を見せないという酷い扱いだった(今までが今までなので当然だが)。
この後、デデデは3人を体に巻き付けて「盾になれ!」と自分を守ることに必死になる。しかしアミーボ・アモーレとの決戦では苦戦するカービィを前に大王としての意地を見せ、自ら弾丸となって突撃。アミーボ・アモーレにトドメを刺すという快挙を遂げた。
「メタナイトの逆襲編」ではメタナイトに反乱を起こされ、有無を言わさず人質にされてしまう(この反乱は堕落したプププランドの者たちに活を入れる意味があったが、その代表がデデデである。また皆がカービィに頼り切っているのも快く思っていなかった)。
誰もデデデを助けようとしないばかりか住民たちはメタナイトを新国王として喜んで迎え入れるという有様だった(「これでは制圧する必要もない」とバンダナワドルディに呆れられた)。
そしてカービィとメタナイトの戦いの末、戦艦ハルバードがデデデの城に激突してしまうという事態になっても(状況が状況だから仕方ないとはいえ)ワドルディたちは彼を見捨てて逃げてしまい(ポピーと二人のワドルディだけはデデデを助けに来てくれたが)、間一髪のところでカービィ、チリー、ダイナブレイド、そしてプププランドの住民たちの協力で戦艦の軌道は逸れ、城は破壊を免れたとしても、デデデも一緒にどこかへ飛ばされてしまった。
……と、散々な扱いだったが4巻の「星のカービィWii編」から一気に主役級まで昇格。
部下想いという設定が付けられ、腕っぷしも強くなり、男らしさを発揮するようになる(戦闘シーンが皆無に近かっただけであり、アミーボ・アモーレを倒したことからも決して弱くはなかったようだ)。
ファッティバッファーを前に絶体絶命のカービィを救い、ハンマーの一撃で撃破するという活躍を見せた。更にはバンダナワドルディが敵にやられた時には怒りを見せるなど、本当に部下想いとなった。
メタナイトとは絡みが少ないが特に怨んでいる様子はない。
ゆるっとプププ
こちらもメインキャラクターとして登場。
やはり自称大王設定だが、明確な手下キャラはいない。準主役のバンダナワドルディは手下ではないが、バイトとして雇っていることが多い。
『ディスカバリー』及び『Wiiデラックス』発売後に連載開始したため、この2作に近い丸っこい体形で描かれている。一人称は「わがはい」(連載初期は「ワシ」も使った)で、『デデププ』以上の頻度で語尾に「デ」を付けて喋る。
よくカービィに意地悪しているが大抵失敗する。だがカービィのことを本当に嫌っているわけではなく、無視されて落ち込む、一緒にご飯を食べるといったシーンもある。むしろカービィのせいで散々な目に遭うシーンもちらほら。
カービィを怖がらせる計画が失敗した際にはバンダナワドルディに給料無しを言いつける(もちろん彼の怒りを買い槍で攻撃された)、「かき氷を大量に食べまくって体を冷やしたから、慰謝料代わりに代金は払わない」とまで宣言するといったお金にがめつい性格。
加えて原作でもメカデデデやデデ・デデデンZといったロボットを操縦していたため、「特技は機械いじり」という設定がある。
初登場回ではオバケ型ロボットを作ってカービィを怖がらせようとした(カービィと事情を知らないバンダナワドルディに「可愛い」と言われ失敗)ほか、雪合戦をした際にはデデデロボ(『Wiiデラ』の「たまごきゃっちゃ」で登場したものと同一)を使って雪玉を投げていた。
小説版
角川つばさ文庫における小説版でもレギュラーキャラとして登場。一人称は「オレ様」で語尾は「~だわい」・「~わい」(付けないシーンもある)。
性格はファンから「(アニメ版+ゲーム版)÷2」と称されることが多い(だが回を重ねるごとにゲーム版の要素が強まっている)。ものすごく食いしん坊で自己顕示欲が強く非常にわがままかつ自分勝手なひねくれ者であり、他の国の王様にも偉そうな口をたたくほど声も態度もデカい。基本的にお宝やご馳走など自分が得することが絡まない限りカービィ達に協力しようとせず、最終的に損することも少なくない。
「自称」大王としての要素も強く、住民達を自分の子分扱いしたり山や湖の地名に自分の名前をつけたりしているが、それらはデデデが勝手に思っているだけで住民達からは迷惑な隣人程度にしか思っておらず、彼を本当に慕っているのは部下であるワドルディたった1人だけだった。こうした性格から他のキャラクターに利用されることも多く、時に操られてしまうことも。
その一方で実力自体は本物であり、カービィ達が苦戦した強敵も一撃で倒してしまうほど。基本カービィを一方的にライバル視して嫌ってはいるが、いざ共闘となると見事な連携を見せる。
上記の欲張りな性格に隠れて目立たないが、内心は部下想いで正義感も強い。また、人を見る目(観察眼)が優れており、周囲の人物の才能や性格、本質を見抜いて評価するなど意外な一面も持ち合わせている。
カービィバトルデラックス!篇でワドルディが増えても、カービィと同じく元のワドルディを見分けられる。バンダナワドルディが代役を用意して出掛けても、違和感から偽物だと気付いたほど。
原作ゲームに準拠する回の場合、原作での描写や重要アイテムの入手経緯が(小説版の独自展開であるが)補完されている。
ロボボプラネット篇でDNAを採取されたのはオープニングで城が破壊された時であり、ハルトワーカーズの集団に奮闘した所をその力に目をつけられて無力化され、DNAとハンマーを奪われていた。
スターアライズ篇では食べ物の山がジャマハートの影響で腐っていた事が判明し、それを構わず貪っていたせいで正気に戻ると腹痛で苦しんでしまった。
カービィファイターズ2篇ではバディファイターズタワーを建設させたのは彼という設定になっている。だが強力な力を秘めた流れ星の力の影響で戦闘狂になってしまっていた(ワドルディ達も荒々しい性格に豹変するなど、洗脳耐性が高いカービィ以外のキャラも力に呑まれている)。最終決戦で仮面の割れたメタナイトの素顔を隠すべきか葛藤した末に闇の絆の仮面を2人で被り我を見失ってしまう展開も同じだが、本作では「流れ星の落ちた場所から発掘した」という補完が入った。
他にも原作に登場しなかったせいで赴けなかった鏡の世界ではカービィを出し抜いて活躍しようとしたり、面識がなかったエリーヌと対面したりしていた。
なお、レギュラーキャラの中では(姿が同じ別人が登場している影響か)唯一皆勤賞を逃している。
外部出演
大乱闘スマッシュブラザーズシリーズ
『ニンテンドウオールスター!大乱闘スマッシュブラザーズ』の頃から参戦要望が多かったキャラで、第3作『大乱闘スマッシュブラザーズX』で遂に参戦が実現した。
「動ける重戦車」タイプの上記2体とは対照的に機動力は低いが、4回まで可能な空中ジャンプや、カービィ7.5体分まで飛び上がる上必殺ワザのおかげで、縦方向への復帰力では大きく勝る。
横スマッシュ攻撃「メガトンハンマー」は発生が凄まじく遅いが、クリーンヒットすれば終点中央のマリオを40%台から、崖端なら20%台から撃墜できる破滅的な破壊力をお見舞いする。
詳しい解説はデデデを参照。
太鼓の達人シリーズ
『太鼓の達人 ドコドン!ミステリーアドベンチャー』及び『太鼓の達人 ドコドンRPGパック!』にカービィと共にゲスト出演。ストーリーモードで仲間にできる。
余談
ゲーム内にてほぼ全ての作品に登場し、敵として戦うことの多いデデデ大王だが、本編作品では、洗脳されて戦わされることが多く、本人の意思で戦うことは少ない。
例として、2・3・64ではダークマター・ダークリムロに乗っ取られて、夢の泉・ドロッチェ団ではカービィ側からの誤解で、トリデラ・ディスカバリーでは操りや黒幕の洗脳で、スタアラではジャマハートによる暴走によって……というように本人の意思と無関係に戦いに巻き込まれることが非常に多い。
本編作品で本人の意思で戦ったのは現段階では初代(および「はるかぜとともに」)と『ウルトラスーパーデラックス』の「大王の逆襲」くらいとなっている。
そのあまりの洗脳され具合から、デデデを殴れば話が進むとまで言われてネタにされる程。
初代以降の本編作で率先して悪事をすることが少なくなったデデデ大王が悪事をする=洗脳か乗っ取りがされている、と考えられてしまう。
そのため黒幕側がわざわざ洗脳して手駒にしても、異常を察知したカービィがやって来てしまうため、デデデ大王を洗脳するのは悪手とまで言われてしまっている。
挙げ句の果てに特に何もしてなくても免罪でカービィがデデデを殴りに来た事まであり、別の目的でデデデ城にやってきた侵入者はそのせいでカービィの妨害を何度も喰らってしまった。
この様な状況になった理由としては、前述の彼の性格も相まってカービィの仲間側のキャラとしての印象が強くなりすぎて、あまりカービィと敵対させにくい立場になっているのが1つの要因として考えられる。
同じく仲間側の印象が強くなっているメタナイトも、近頃は敵組織による改造や洗脳が戦闘の理由となっている点からも、戦う為の理由付けの1つとしてその傾向は窺える。
「初代の戦いでの敗北後カービィの優しさに触れ、涙を流しながら悪事を反省し改心した」という設定がユーザー間でちょくちょく語られる事があるが、公式側からそのような設定が語られた事はない。
何故このような設定がユーザー間で語られるのかと言うと、初代エクストラモードでの敗北後のおまけシーンで、「デデデが倒れているところをカービィが見つけ、ちょんちょんと手で触れた途端に起き上がって何故か涙を流し、その後落ち込みながらフェードアウトする」というシーンが存在する。恐らくそのシーンを「カービィが倒れているデデデを起こしてあげたら、デデデがカービィの優しさに涙を流し、そこで改心した」と解釈した結果だと思われる。本編終了後の舞台裏的な演出で台詞も無いシーンであり、デデデが涙を流した理由は分からずじまいなので実際には何が正しい解釈なのかは不明である以上、改心したという設定は妄想の域を出ない物でしかないのである。だからこそ初代の後に改心したという話を完全に固定された公式設定の様に語るのは本来なら控えるべきであるのだが…
ちなみに初代含めたゲーム本編とは別物だが、アニメカービィのパイロット版には「カービィとの戦いの敗北後(ほぼ一方的な攻撃の上に自滅ではあるが)カービィの優しさに触れ、涙を流しながら悪事を反省し、改心した」というシーンが本当に存在する。
参考イラスト
前述の通り、作品によって容姿が異なり、設定も少し違っているので注意。下の2つのまとめイラストで、歴代作品のデデデ大王の容姿や設定を確認できる。
関連タグ
デデデ デデデ陛下 メカデデデ マスクドデデデ ブラックデデデ クローンデデデ アナザーデデデ ワイルドデデデ
きっとくいしんぼうのデデデだいおうのしわざにちがいありません
関連キャラ
クッパ、ガノンドロフ:任天堂のアクションゲームにおける王にしてラスボス。前者は悪役ながらも憎めない部分が存在するという共通点もある。