概要
シリーズ最多の仲間が登場するゲーム。前作『星のカービィ2』で登場した仲間達の他、新たに3体の仲間が登場する。日本では1998年3月27日にスーパーファミコンで発売。アメリカでは1997年11月27日と日本より早い次期に販売された。
同じコピー能力でも仲間との組み合わせによって変化するのは『2』とほとんど変わりない。
また、『2』ではアイテム扱いだったグーイも2P使用キャラとして登場。ヘルパーのようなものだがシステムは大きく異なり、使い方によっては何かと便利だったりする。
前作同様、シリーズディレクターの桜井政博氏が関わっていないため、それまでのシリーズ作品と作風が異なっている。発売された1998年はプレイステーション、NINTENDO64といった次世代ゲーム機の全盛期真っ只中であり、スーパーファミコンのソフトとして発売された本作はテレビCMを一切実施しなかった。そんな背景と事情もあってか、シリーズの中では割と売れていない方だが、キャラクターや絵本の様なパステル調の世界観のかわいさから根強いファンも多い。
因みに、この『3』以来ナンバリングタイトルの続編は出ていない。
ただし、後の『星のカービィ64』は今作のキャラクターやその亜種が登場していたり、世界観を考えれば、『3』の実質的な続編とは言えなくもない。また、『64』の6をとって無理やり『星のカービィ4』と考えることもできなくはない。
また、舞台が絵画の世界という、まるで今作の作風に似た『タッチ!カービィ』という作品が後に出ており、こちらでは仲間キャラのうち、「リック」「カイン」「クー」「チュチュ」がミニゲームにイラストとして登場している。
キャラクター
メイン
ボス
雑魚敵
ワドルディ ワポッド バウンシー ケケ サスケ ポロフ バタモン
その他
ステージ
5つのレベルと各ステージは6つ、ラスボスエリアであるレベル6を含め合計31ステージある。
レベル6とボスエリア以外の各ステージには「ハートスター」をくれるキャラクターがおり、全てのハートスターを集めて各ボスを倒さないと真のエンディングを見ることはできない。
ステージ番号ごとに「ハートスター」をもらえる法則があり、
- ステージ1は生えている植物に何かしらのアクションをする。
- ステージ2はなかま能力やコピー能力を用いて謎を解く。
- ステージ3はミニゲームで全部正解する。
- ステージ4は中ボスを倒し閉じ込められているキャラクターを救出する。
- ステージ5は特定の仲間を連れて来る
- ステージ6は収集系かもしくは星ブロックに関するもの
になっている。
LEVEL 1 - GRASS LAND
草原、森のステージ。『2』と『毛糸のカービィ』でも同名の舞台が登場し、いずれも最初のエリアである。
ボスは前作と同じウィスピーウッズ。
- 1-1:「お花からのおくりもの」
ほぼ平坦なコースで難易度は低い。依頼者はチュリップ。
途中のチューリップを踏むとアウトなので踏まないように注意。
- 1-2:「ふれあいを大切に」
ブロックや段差が登場する。隠し扉もあるので隅々まで確かめていこう。
依頼者はムチムチ。正直キャラから条件の見当が全くつかないとても厄介なキャラ。
- 1-3:「投げたのなあに?」
縦の強制スクロールが登場する。空中維持が出来ないナゴやリックでは難易度が高くなる。
中間辺りでピッチャマンのミニゲームが始まり、3連続正解しなければならない。それを終えると今度は下への強制スクロール、先走るとミスになる。
- 1-4:「おサルさん大作戦」
洞窟のステージ、分岐があり特定のコピー技でなければ入れない箇所がある。
中ボスはボブー。倒すとごくうを救出することができ、ゴールには依頼者のちゃおがいる。
- 1-5:「カインの奥さん!?」
森のステージ、カインを連れてくることが条件。
丸太に乗ってると流され、ベルトコンベアのようなギミックになっている。
依頼者はカインの奥さんであるマイン。
- 1-6:「大道芸人の落としもの」
深い森のステージ。あるエリア内に3つのパーツが落ちており、それを全て集める。
樹にアポロが回っており、飲み込むと0.5だけ回復する。
依頼者はピエロのピエールで、3つのパーツはジャグリングに必要な積み木だった。
LEVEL 2 - RIPPLE FIELD
海のステージ。『2』でも同名の舞台がレベル3として登場している。
ボスは「アクロ」
- 2-1:「お花を咲かせよう」
海沿いのステージ。カムリバナがいる部屋に行き水を使って咲かせよう。
ちなみにウォーターのコピー能力は本作には無いので、
特定の仲間とコピー能力を使おう。当然咲かせた後に踏んでしまうとやり直し。
- 2-2:「ゆかいなコンビ芸」
ヤシの実が多く、事故死しやすいのでパラソルで防ごう。
バカサがハートスターを手に入れる条件は、「特定の仲間+パラソル」がヒント。
BGMは1-4と同じ。
- 2-3:「最後のウナギはどこ?」
海のステージ、水中がほとんどなのでカインで行く人も多いだろう。
後半には水中で強制スクロールがあるため、カイン以外で行くとかなりしんどくなる。
ミニゲームの担当は『2』では敵として登場したイライール。間違えると嘲笑してくる。
- 2-4:「迷子のカエルはいつ帰る」
海底の建物みたいなステージ、偽トビラとして扮しているニドーがいたりする。
暗い箇所が多く、カインスパークを使って見えない扉を探し、正ルートで進もう。
中ボスのキャプテンステッチを倒せばコガムガエルを救出でき、ガムガエルからハートスターをもらえる。
- 2-5:「ママをたずねて」
海底洞窟のステージ、前半にしては非常に長いコースでもある。
ピッチを連れてくることが条件だが、途中まではカインが必要になり、さらにはコピー技を駆使しないと洞窟を抜けられない。
長いコースを抜けてピッチママの元へたどり着き親子の再会へ・・・
- 2-6:「彫刻教室1時間目」
海岸沿いのステージ、課題自体はその形を合わせていけばOKなのでハートスターを手に入れる難易度自体は簡単。
しかし、ゴールまでが非常に長いので、ライフが尽きないように進もう。
特にラストは敵が多くいるために攻撃も激しい。
ちなみに、出題者のHB-002の由来は『マリオのピクロス』から。
LEVEL 3 - SAND CANYON
砂漠や遺跡などがあるステージ。
次作『64』のホロビタスターとコレカラスターを足して2で割ったような舞台。
ボスは「ポン&コン」
- 3-1:「がんばれキノコさん!」
サボテンの花が咲く岩盤地帯、ポロフが登場する唯一のステージ。依頼者がゲロマズダケであるため、心苦しいがチュリップを踏んで、シイタケは踏まないようにすること。
比較的長いコースなのでライフ切れには要注意。
- 3-2:「よいこはお手伝い」
砂地を進むステージ、平坦だけどかなり長いステージ。「アイス」の能力がここで登場。
クリーンをコピーしてある箇所をキレイにしよう。
依頼者はもちろん掃除をしているオバチャン。
BGMは「激突!グルメレース」のアレンジ。
- 3-3:「同じ顔はいくつかな?」
砂漠にある洞窟や火山の中を進むステージ、序盤はストーンで進もう。
ミニゲームの出題者はカラメロ。数える顔は固定であるため慣れれば他のミニゲームよりかは割と分かりやすいが、たまに異なる顔が混じっているので注意。
BGMは2-5と同じ。
- 3-4:「お助けどんべ!」
前半は夕日の砂漠、後半は夜の砂漠のステージ。
中盤は強制スクロールのある迷路のような水中を進む。
ヒントが無いので正規ルートから外れるとやり直しになる。ただしいルートを選ぶと中ボスのハボキと戦うことになり、倒せば見事どんべを救出することができる。
BGMは2-3と同じ。
- 3-5:「お友だちに会いたい」
岩山を進むステージ、縦に長いコースも多い。
狭い箇所も多いのでライフ管理に注意したい。
チュチュを連れてくることが条件、友達のニュプンがゴール地点で待っている。
- 3-6:「ロボットSOS」
独特な雰囲気のピラミッドの内部に入るステージ。中盤の最難関。
様々な仲間やコピー能力を駆使して5つあるロボットのパーツを全て集めよう。
全て集めるとハカセからハートスターがもらえる。
LEVEL 4 - CLOUDY PARK
雲の上を主体としたステージ構成、
『2』でも同名のステージがレベル6として登場している。
クラッコは別の形で登場することになる。
- 4-1:「お花のお手入れ大作戦」
岩の転がる場所や、雲で視界が塞がれる山岳ステージ。
このステージの依頼者「ヒバナモドキ」は黒く煤けており、特定の仲間+クリーンでキレイにする。
藪から蛇をつつくようにやると踏んだことにされて、やり直しになるので注意。
- 4-2:「ピヨ危機いっぱつ」
雲の上を進むコース。足場がわかりにくく落下しやすい。
とにかく長いコースなので、クーで飛び突き進んだ方が楽である。
ニードルをコピーするのを忘れずに。BGMは1-3と同じ。
- 4-3:「同じ色はいくつかな?」
前半は水中、降雨ステージ。後半はゆったりとした強制スクロール、高速で雲が流れてきて視界を遮られる。隠しエリアとしてバタモンの大量発生地帯が存在する。
ミニゲームの出題者はタマサンで、同じ色がいくついたかを当てる。特に最後は早いので結構な難問。
BGMは2-1、2-4、2-6と同じ。
- 4-4:「ミカリンをのせよう」
風が吹き荒れる雲の中のステージ。ハートスター入手のためにはクーが必須となる。
強風に取り残されたミカリンを救出し、ゴール地点で待っているかがみもっちと再会させよう。
BGMは「激突!グルメレース」、中ボスはジャンパーシュート。
- 4-5:「リックの遠距離恋愛」
狭い足場をつたって行くステージ。リックを連れてくることが条件。足場が不安定で空中維持が出来ないリックで進まなければならない。
1-6で登場したアポロの色違いがいるが、こちらは飲み込んでも回復しない。
リックのガールフレンドピックがゴール地点で待っている。
- 4-6:「彫刻教室2時間目」
雲の上の建物のようなステージ、外観がイチゴの形をしており、内部のある部屋には落書きがあることからアドの根城と言われている。
形が違うものの内容は2-6と同じ課題だが、今度はよく見ると逆さまになっているため注意。
BGMは1-2、1-5と同じ。
LEVEL 5 - ICEBERG
ステージ4までは氷の地形を中心としたステージ、ステージ5、6ではデデデ城内に入る。
『2』でもレベル4の舞台になっているが、こっちはラストステージだけあってそちらとは雰囲気が違う。
ボスは「デデデ大王」。
- 5-1:「氷河期がやってきた」
雪原のステージ、後半に進むほど吹雪いてきて視界が悪くなる。
凍ったコゴエソウを全てバーニングで溶かしていこう。
無論、「藪から蛇」にやると踏んだことにされ、やり直しになるので注意。
BGMは2-3、3-4と同じ。
- 5-2:「メトロイドをやっつけろ」
雪原と洞窟のステージ。前半と後半は強制スクロール、しかも後半は速度が速い上に左から雪崩が迫ってきて画面が次第に見づらくなる。ゴール地点では7割程も見えなくなっている。
中盤は、火山内部にメトロイドがいる部屋があり、全てアイスで凍らせることで任務を達成でき、サムスからハートスターがもらえる。ちなみにメトロイドに当たってもダメージは無い。
BGMは1-1、1-6と同じ。
- 5-3:「同じ音はどれかな?」
氷のステージ。ミニゲームも難しくステージ自体もやや難しいため、人によっては最難関ともいえる。水中には強制スクロールもあり、かなり長い。
ミニゲームの出題者はコックカワサキ。同じ音を当てるゲームである。記憶力が試されるがラストのミニゲームだけあって正直かなり難しい。
BGMは3-6と同じ。
- 5-4:「夢のマイホーム」
氷の洞窟。主に「バーニング」を使い、仲間を駆使しながら進む。
BGMは1-3、4-2と同じ。中ボスは「ユキ」。
依頼者のナメツムリの殻を取るにはバーニングと仲間の力が必須。
- 5-5:「ナゴとニャンニャン」
デデデ城内下層部、部屋の区切りがとても短いがエリアの数も25はあるので長丁場になる。
終点にいるシロからハートスターを貰うにはナゴを連れてくることが条件だが、このステージにナゴは居ないため、行く前にまず1-1へ立ち寄り、ナゴを連れて来よう。
BGMは2-5、3-3と同じ。
- 5-6:「天使のおねがい」
デデデ城内上層部、中ボスラッシュのステージ。BGMもこのステージ限定。
中ボス(一部ザコ敵)からコピー能力を持って行かないと、全てのエンジェルの羽を集める事が出来ない。
また、ブロッキーはこのステージにしか登場しない。
LEVEL 6 - HYPER ZONE
ハートスター30個全て集め各地のボスを撃破し、ラブラブステッキを完成させると出現する真の最終ステージ。
カービィは仲間たちとデデデ大王に見送られ、最終決戦へと挑む。
ボスは「ダークマター」と「ゼロ」の連戦となる。クリアすると真のエンディングへ。
このレベルにはステージ自体は無い。
余談
カービィは、このゲームによりサムスやファミリーコンピュータロボットと「スマブラ」以前に共演している。
他にも、ちゃお&ごくうやどんべ&ひかりなど懐かしい任天堂のキャラクターが多数登場しているので、ぜひ探してみよう。
ミニゲームの難易度は全作品を通しても上位に挙がるほど高く、ラスボスである「ゼロ」を倒した後が実質本編だと考える人が少なくない。
資料動画
BGM動画