概要
「タッチ!カービィ」とは、2005年3月24日にニンテンドーDSで発売された、『星のカービィ』シリーズのゲーム。
タッチペンで画面に虹の線を引き、ボールになったカービィをゴールまで導くゲーム。
DS初のカービィソフトであり、さらに芸術性の高い背景も高く評価されている。
また、20以上のコースのBGMは過去作のアレンジが中心。
あの恐怖のステージもまさかのアレンジである。
なお、後にWiiU向けとして、続編の「タッチ!カービィ スーパーレインボー」が発売された。
あらすじ
プププランドでのんきに散歩していたカービィ。
しかし突然謎の魔女が現れ、辺り一面を絵に塗り変えてしまった。
カービィに気づいた魔女は空に額縁を描いてその中へと逃げ込んだため、カービィも後を追う。カービィは勇気を振り絞って立ち向かったが、魔女の魔法でボールに変えられてしまった。
魔女は逃げ去る際に「魔法の絵筆」を落としていった。カービィがそれに触れると、絵筆は虹色の光を放ちつつあなたの手元へと現れたのだった。
キャラクター
操作できるキャラクター
カービィ以外のキャラクターは、条件を達成すると使えるようになる。それぞれ攻撃方法やエンディングの演出(カービィ以外は短縮版)が異なる。
ちなみにデデデボールとメタナイトボール以外は、ゲーム中にやられると手足が現れる。
最初から使用可能。おなじみ主人公。
体当たりで雑魚敵を倒すことができ、その敵が能力持ちの場合はコピー能力が使える。
初期HPは4だが、メダルを一定数集めると最大で7まで強化できる。
エンディングの演出はこちらに向かって手を振る。かわいい。
ゲームクリア後に解禁。おなじみザコ中のザコ。
カービィ同様体当たりで攻撃するが、コピー能力は使えず攻撃力も低い。またカービィよりも跳ねやすい。HPは4。
エンディングの演出はカービィ同様向かって手を振ってくる。やっぱりかわいい。
ゲームクリア後にメダルを一定数集めると解禁。おなじみ自称大王。
彼のみ元々1頭身ではないため、顔だけがボールになったデザイン。
タッチするとハンマーを振り回して攻撃、強化ブロックや杭も壊せる。HPは7と最も高いが移動速度は遅い。重いのでキャラの中では唯一水に沈むことができる。
ちなみにパイプを通っている間は窮屈そうな表情になるほか、被弾したりやられたりすると目を丸くする。
エンディングの演出は草原で昼寝している。
なおサブゲーム『トロッコチェイス』にも登場するが、そちらは本人ではなく絵から実体化した偽者。
ゲームクリア後にメダルを一定数集めると解禁。おなじみ仮面の剣士。
タッチダッシュ中に敵に体当たりするとソードで攻撃できる。移動速度は最も速く、ワドルディ以上に跳ねやすい。ただしHPは3と全キャラ中最低。
ちなみにやられると本人は消滅するが仮面だけ吹っ飛んでいく。
エンディングの演出は後ろを向いているが、「FIN」の文字が出ると左手でやたらキザなポーズを取る。
ゲームクリア後にGBAのカービィソフトをダブルスロットに入れるか、ワドルドゥ以外のボールでシナリオクリアすると解禁。おなじみビームのキャラ。
本作のポーズ画面ではアニメ版の影響からか「ドゥ隊長」と書かれている。
ビームを永続して持っているカービィといった感じだが、カービィボールよりも僅かに跳ねやすくHPも5と少し高め。ただし本作のビームはその場で静止しながら放つので、移動速度はそこまで速いわけではない。
エンディングの演出はキョロキョロしている。
敵キャラクター
新キャラクター
- ヤリワドルディ
- タンポポワドルディ
- ブレドー
- トッパー
- デンドン
- ガブイーラ
- フレイムシャッツォ
- スノッピー
- プクラ
ボスキャラクター
コピー能力
本作では吸い込みアクションが使えないので、能力持ちの敵をダッシュで倒す事でコピーできる。
ただし被弾すると一発で剥がれてしまい再コピーは不可。またステージをクリアするとすっぴんに戻るため、ステージ間の持ち越しもできない。
新コピー能力
ステージ
全7レベル。同じレベルのステージはどの順番で挑戦しても可。すべてクリアすることで最終ステージ「ザ ワールド オブ ドロシア」に行けるようになる。
レベル1~7までの名前の頭文字を取ると「RAINBOW」(虹)となり、名前も虹の色の名前をもじった単語が入っている。
全コースにそれぞれの専用BGMが用意され、ほぼ全てが過去作のアレンジ楽曲となっている(ザ ワールド オブ ドロシアのみ本作のオリジナル曲)。なおメダルを一定数集めると、設定画面から「なつかしの曲」として『夢の泉デラックス』の原曲に変更できる。
レベル名 | ステージ | BGM原曲 | なつかしの曲 |
---|---|---|---|
レッディランド (Reddy Land) | プレーンプラント (Plain Plant) | 平地の面 | 白黒(Game Boy)面の平地の面 |
タイニータウン (Tiny Town) | バブリークラウズ | グレープガーデン | |
ラビンロード (Ravine Road) | グラスランド(1) | ベジタブルバレー | |
アロンジバレー (Aronge Valley) | ゴーストグラウンド (Ghost Ground) | リップルフィールド(3) | 森ステージ |
グロースグラス (Growth Grass) | 山地の面 | 白黒(Game Boy)面の平地の面 | |
マグマウント (Mag Mount) | キャッスルロロロ、フロートアイランズ | 地下の面 | |
イエラスアドベンチャー (Ieras Adventure) | リフトルイン (Rift Ruin) | ココア洞窟、キャッスルロロロ | ヨーグルトヤード |
コントラストケーブ (Contrast Cave) | 雲の面 | アイスクリームアイランド | |
シルバーサブマリン (Silver Submarine) | カインのテーマ | オレンジオーシャン | |
ネオジェネオ (Neo Geneo) | マシンマンション (Machine Mansion) | 地下の面 | バタービルディング |
ドリーミーダークネス (Dreamy Darkness) | いせきのなか | 森ステージ | |
パレットポリス (Palette Polis) | 海と船の面 | グレープガーデン | |
ブエルヒルズ (Buel Hills) | コールドコース (Cold Course) | ブルブルスター | 寒冷ステージ |
ダンジョンドーム (Dungeon Dome) | 海中の面 | アイスクリームアイランド | |
キャンバスキャニオン (Canvas Canyon) | 森ステージ | ベジタブルバレー | |
オルトラムエリア (Oltram Area) | コラプスキャッスル (Collapse Castle) | フロートアイランズ | ヨーグルトヤード |
ヴァラトルボルケーノ (Volatile Volcano) | コレカラスター | 地下の面 | |
サイレントシーベッド (Silent Seabed) | 城の面 | オレンジオーシャン | |
ワンダーバイレット (Wonder Vilet) | フローズンファンタジー (Frozen Fantasy) | 夢と寒冷地の面 | 寒冷ステージ |
マッドメカニズム (Mad Mechanism) | こうじょうけんがく | バタービルディング | |
スペクタクルスペース (Spectacle Space) | 最終ボス | VS.メタナイツ | |
ザ ワールド オブ ドロシア (The World of Drawcia) | - | ザ ワールド オブ ドロシア | ワープスター発着場 |
レインボートライアル
ゲーム開始時は選べず、メインゲームのレベル1をクリアすることで選べるようになる。
レベルをクリアすることでクリア済みのステージから選べる。
短いタイムでゴールを目指す「タイムトライアル」と、少ない虹のラインでゴールを目指す「ライントライアル」の2種類に分かれている。
どちらにも目標となるタイム・インクの量が定められており、達成することで各ステージ最大3枚ずつメダルを獲得できる。
サブゲーム
ゲーム開始時はメニュー画面から選べず、メインゲームのレベル1~6のボスステージとしていずれかから選ぶ。一度クリアしたサブゲームはレベル2となり、レベル2をクリアすることでメニュー画面から選べるようになるが、ボスステージとして選べなくなる。レベル3はメニュー画面からのみ選ぶことができる。スコアに応じてランクと称号を貰う事が出来、レベル3をランクA以上でクリアすることでメダルが1枚もらえる。
- ブロックアタック
タッチペンでラケットを描いてカービィを弾き、敵を倒していく。敵を全滅させることで次のステージに進める。ボスはクラッコJr.とクラッコ。
メニュー画面から遊ぶ場合のみ時間制限があり、ステージをクリアすれば残り時間が増える。
レベル1・2はクラッコJr.・クラッコを倒した時点で終了するが、レベル3は時間切れになるかやられるまでエンドレスに続く。ラケットの長さはステージをクリアするごとに少しずつ短くなる。
レベル3・ステージ11の右側にある細道に入ると……?
BGMは道中が「たまごきゃっちゃ」(ちなみに本作のBGMでは唯一サウンドテスト未収録)、ボス戦が『夢の泉の物語』の通常ボス戦のアレンジ。
- トロッコチェイス
デデデ大王とレースで勝負する。タッチペンでレールジェネレーターを上下に動かしてトロッコに乗っているカービィをゴールまで導く。食べ物を取る事で加速し、2つ同時に取ると「スーパーダッシュ」で更に加速する。敵やブロックにぶつかると減速してしまうが、レールジェネレーターやタッチ操作で破壊できる。
レールジェネレーターとトロッコの動きは連動していない(トロッコの方が少し遅い)ため、急に進路を変えるとトロッコが対応しきれない。
レベル1では3コース、レベル2では5コース、レベル3では5コース×3周(合計15コース)でゴール。こちらもメニュー画面から遊ぶ場合のみ時間制限が存在し、チェックポイントを通過すると残り時間が増える。
BGMは「デデデ大王のテーマ」のアレンジ。
- ペイントパニック
決してこいつの部下の事ではない。
ペイントローラーが描くお題を一筆書きしていく。素早さと正確さに応じて貰えるポイントが変わる。後ろからはボンバーが迫ってきており、間違えると少しだけ距離が縮まる。途中には光るパネルをタッチする箇所があり、最後の光るパネルをタッチする箇所は左下の針に到達するとライフに関係なくミスとなる。
お題の数はレベル1は10問、レベル2は15問だがレベル3ではなんと99問。一部の絵は複数のパーツから構成されているのですぐにボンバーから逃げられない上、線の判定が異様に厳しいため100%クリアの壁として立ちはだかる。
BGMは「激突!グルメレース」のアレンジ。
お題は単なる絵や幾何学模様の他にも、カービィシリーズ絡みの要素から選ばれたものがある。
太字は本作に直接関係しない、または過去作の要素。
要素(キャラなど) | 画数 | 備考 |
---|---|---|
カービィ | 1 | |
しゃがんでいるカービィ | 1 | |
スリープカービィ | 1 | |
元気ドリンク | 1 | |
無敵キャンディー | 1 | |
すりぬけ床 | 1 | |
トゲ | 1 | |
強化ブロック | 1 | |
クイ | 1 | |
扉 | 1 | |
ワープスター | 1 | 難易度の異なる2種類がある |
ワドルディ | 1 | |
ツイジー | 1 | |
パラソル | 1 | |
ロッキー | 1 | |
Mr.シャイン | 1 | |
パクト | 1 | |
ファンファン | 1 | |
ウィングスター | 1 | |
ルインズスター | 1 | |
サイコウソク(ニセモノ) | 1 | |
デイル | 1 | |
バルーンボンバー | 1 | |
ソアラ | 1 | |
ライフのもと | 1 | |
パラソーサレス | 1 | |
どせいさん | 1 | 髪とリボン部分のみ |
ゲームキューブ | 1 | |
トライフォース | 1 | |
HAL | 1 | |
2005 | 1 | 本作の発売年が2005年 |
スカーフィ | 2 | |
スイッチ | 2 | |
カブー | 2 | |
グランク | 2 | |
ゴルドー | 2 | |
ポピーブロスSr. | 2 | |
チリー | 2 | |
ウィリー | 2 | |
Mr.フロスティ | 2 | |
Mr.ブライト | 2 | |
メタナイト | 2 | |
リック | 2 | |
クー | 2 | |
リアルダークマター | 2 | |
チュチュ | 2 | |
ロケットスター | 2 | |
ヴァレリオンの卵 | 2 | |
ピチクリ | 2 | |
スマブラのロゴ | 2 | |
犬たまご | 2 | |
ワドルドゥ | 3 | |
クラッコ | 3 | |
デデデ大王 | 3 | |
Mr.チクタク | 3 | |
カイン | 3 | |
ナイトメアウィザード | 5 |
余談
- 開発当初のタイトルは『タッチ!カービィ 魔法の絵筆』。年齢層が低く見られないようにサブタイトルが無くなったという。
- 本作の開発には熊崎信也氏がデザイナーとして深く関わった。熊崎氏は『ウルトラスーパーデラックス』以降はディレクターに就任しているため、本作はいわゆる「熊崎カービィ」の元祖として扱われることも多い。
資料動画
コマーシャル
BGMは『鏡の大迷宮』より「森・自然エリア」のアレンジ(3/4拍子になっている)。
また新体操のリボンの上をカービィが転がっているが、『カービィバトルデラックス!』ではこれを意識したウィップのきせかえがある。
BGM動画
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表記揺れ→タッチ!カービィ