曖昧さ回避
- 星のカービィシリーズに登場する乗り物。本稿で解説。
- 星のカービィシリーズの版権を管理している企業名。正式には、株式会社ワープスター。任天堂の関連企業。同様の会社である株式会社ポケモンも参照。
- NECが発売しているブロードバンドルーターのブランド名(Aterm WARPSTAR)
概要
カービィやその仲間たちが乗ることができる星型の乗り物。ステージ間の移動などに使われる。ワープの名を冠しているが、基本的にはあくまで空中を経由した高速移動手段に留まっている。直接ワープするわけではないが、ボスを倒した後などに何もないところから突然出現することはよくある。初期のころはほぼ一人乗りだったのでカービィより一回り大きいくらいのサイズだったが、作品によっては多人数が搭乗するため場合によっては結構大きくもなる。ムービーシーンでは無いこともあるが、飛行中には独特の音がする。
一見しただけでもかなりのスピードが出ているのが分かるが、まったく振り落とされる気配を見せないあたり、やはり彼らはただものではないようである。
まともな着地をする事は殆どなく、総じて地面や壁等にぶつかって散ることが多い。場合によっては結構な勢いで墜落するしカービィも結構な勢いで地面に投げ出されたりするが特に大きなダメージを負うことはない。その他敵からの攻撃で破壊されることもあるが戦闘後には復活をしている。
砕ける描写が多いが普通の敵程度ならぶつかっても減速することなく蹴散らすパワフルな一面もある。
乗り方はカービィは基本的にワープスターに掴まる(ムービーなどでは上に乗る)。
グーイは逆さまにぶら下って乗る。『星のカービィ2』・『星のカービィ3』の仲間達と『スーパーデラックス』・『ウルトラスーパーデラックス』のヘルパー達はカービィの隣に乗る。
『鏡の大迷宮』では、携帯通信機で呼ぶことで出現し、エントランスサークルの分岐地点に連れて行ってくれる。なおそれまでにも一度『星のカービィ64』のイベントムービーにおいて携帯電話でワープスターを呼んだことがある(また通常よりも大きかった)。
なかなか真っすぐ飛んだりはせず、時には搭乗者を振り落とさんがごとき変態飛行を披露したり、
シリアスな場面では曲芸飛行を繰り広げて回避行動をとるなど、まるで自意識があるかのような描写がよく見られる。
少なくともエアライドにおいては、性格的なものが設定されている。これはワープスターに限らず、他のエアライドマシンも同様である。
飛行シーンは操作できないのが原則であるため、必然的に「プレイヤーは見ているだけ」の時間になるためか、多人数プレイを前提とした『スターアライズ』では登場シーンがほとんどなく、ワールドマップやイベントシーンでの登場にとどまっている。
飛行中の効果音については、初期シリーズのものと現行シリーズのもので異なっているが、桜井政博氏が手がけるスマブラでは初期シリーズのそれが使われ続けている。
何かの攻撃を受け撃墜されている事もあり、シリーズでは3回撃墜されている(ナイトメアウィザード、戦艦ハルバード(2連主砲)、飛行砲台カブーラー)
その他の作品において
カービィのエアライド
エアライドモードにおいて、最初から使えるマシンとして登場。
性能としては平均的なもので、どのコースでもそつなく走行できる。
シティトライアルでは、全体的な性能が低いが旋回性能に優れる「ライトスター」と、飛行能力に特化した「フライトワープスター」という派生機体が登場する。
後者は、ドライブモードでしか使用できない。
参上!ドロッチェ団
ミニゲームのスマッシュライドに登場。前部の先端が突き出ているのが特徴。
ドロッチェ団専用機のブルーバージョンも存在し、エネルギーをチャージする事で吹っ飛ばし力を増強する。
アニメ版
初登場したのは第1話で、カービィの宇宙艇にジュエリーケースのような小箱に納められていた。カービィのパワーの源とも言われており、1話では傷ついたカービィがこれを見ただけですっかり元気になっていたほか、欠けてしまうとカービィが緑色になり途端に弱ってしまう。この描写は1話限りだったので定かではないが、修復するまでメタナイトが無理に戦わせようとしなかったり、ワープスターの所在が分かった途端にナイトメアがデスタライヤーで総攻撃を仕掛けに来た辺り、やはり生命線になっていると思われる。
1話以降はデデデ達(及びホーリーナイトメア社)に見つからないようカブーの中に隠されている。
言葉がしゃべれないカービィの代わりにフームがワープスターを呼ぶと、カブーの口から出てきて、カービィが乗る。素早い戦闘、空中での戦いができるようになる。カービィの追跡力はかなりのもので、カービィが誤って落ちてもほとんど拾ってくれる。
ゲームでは捕まって飛ぶことが多いが、アニメではオープニングを始め、エアライドのように立って乗ることがほとんど。
カービィとは以心伝心で、カービィの行きたい所はワープスター同様行きたい所となっている。
キャラクターからは「物」として扱われているが、カービィだけは、ワープスターを「人」の様に扱っていた。 唯一、ワープスターを呼び出せるフームも守ろうとする。
最終話では、ナイトメアの見せる悪夢の世界でカービィがこれを吸い込み、「スターロッドカービィ」となってナイトメアを倒した(現実世界に戻った後、ワープスターはなくなったかにみえるが、その後の描写はないため不明である)。
スマブラシリーズ
初代からカービィの登場演出として登場。
『大乱闘スマッシュブラザーズDX』以降の作品ではアイテムとしても登場する。
取った瞬間に効果が発揮され、上空に飛び上がった後に地上へ急降下し、落下地点にいる相手にダメージを与える。
落下地点は飛び上がっている時にわずかに調整する事が可能。
『大乱闘スマッシュブラザーズX』のアドベンチャーモード「亜空の使者」ではカービィが所有しており、空中スタジアムにて亜空爆弾が爆発した際にカービィと共にピーチ姫及びゼルダ姫を乗せて脱出したり、荒野で亜空間爆弾が爆発した際もピットとリンクを掴まらせて脱出している。
『大乱闘スマッシュブラザーズSPECIAL』のアドベンチャーモード『灯火の星』では、OPムービーでカービィがキーラの全体攻撃から逃れるため、名前の割に大半のプレイヤーに想定されていなかったワープ機能をお披露目することになった。
その際、歴代でも最高速度を叩き出していると思しき描写があり、ワープ寸前にこれまでにない高音でワープスターが全速力を出している。
普段のふざけた飛び方が嘘のように余裕の無い飛行姿を晒し、ワープ後は墜落するかのように一直線に不時着し消滅するも、最後の希望の星はその身を挺して守り切った。
このワープ描写についてだが、週刊ファミ通2018年12月13日号での桜井政博氏のコラムにて、第1作目からワープスターはワープできるという事実が改めて説明されている。恐らくは、星のカービィ(初代)における「バブリークラウズ」での移動シーンや、USDXのOPの最後の演出(いずれも星が八方に散らばり、カービィが消失する)が該当のワープシーンにあたるだろう(ただしUSDXには桜井氏は関わっていない)。
派生型
3Dワープスター
『トリプルデラックス』で初登場したワープスターの1つ。ワープスターほど長距離は移動できないものの、奥と手前を行き来することができる。中央の星が黄色いものは片道のみ、赤いものは何度でも行き来が可能。
余談
ゲームキューブで発売予定だった『星のカービィ(仮称)』ではデデデ大王がこれを盗み、カービィが取り返しに行く…という意味深なシーンがあった。
しかしその後制作が難航し度重なる発売延期を繰り返した影響か、ようやく発売された『星のカービィWii』ではストーリーが大幅に変更されてデデデ大王が味方になってしまい、その当初のシーンが黒歴史にされてしまった。そのため結局何が目的でデデデ大王はワープスターを盗んだのかは闇に葬り去られる事となってしまった。
一部の憶測ではワープスターの設定を1から掘り起こそうとしたのではないか?という声もある。