概要
大乱闘スマッシュブラザーズシリーズ第3弾となる対戦格闘アクションゲーム。略称は『スマブラX』等。タグとしてもこちらで登録しているイラストが多い。
英語のタイトルは『Super Smash Bros.Brawl』。
相手を場外にふっ飛ばしたら勝ちというルールは変わらず。
コナミのソリッド・スネークやセガのソニック・ザ・ヘッジホッグが参戦することで話題となった。
タイトルの「X」は「交差」、「交わり」を意味しており、サードパーティソフトのキャラクターの参戦、「亜空の使者」内でのドラマストーリーでの競演、多数の著名なゲーム音楽作曲家の製作への参加、Wi-Fiコネクションによるプレイヤー同士での交流といった、様々なクロスオーバーを暗示している。
「スマッシュボール」というアイテムを取ることで、「最後の切りふだ」と呼ばれる超必殺技を使うことができるようになった。この構想自体は初代の頃からあったため、初代『ニンテンドウオールスター!大乱闘スマッシュブラザーズ』の没データにキャプテン・ファルコンの「カモン!ブルーファルコン!」というセリフがある。本作以降はこの没データの声を流用しているとの事。
また、本作から「アシストフィギュア」として様々なキャラクターが登場している。
登場キャラクター
基本キャラクターが21体、隠しキャラクターが14体で、合計35体(変身・交代を別にカウントすると39体)。
前作『大乱闘スマッシュブラザーズDX』で操作できたキャラクターのうち、ミュウツー、ドクターマリオ、こどもリンク、ピチュー、ロイの5体が不参戦となっている。
なんといっても他社シリーズからの参戦は大きな話題を呼んだ。
任天堂枠も新規シリーズ・既存シリーズがバランス良く参戦している。
「声」欄の太文字は声が新規収録されたファイター。
SEのままではあるが、ドンキーコングとクッパの声も新しいものに変わっている。
歴戦の勇者
前作から引き続き登場するキャラクター。
キャラクター | 出典シリーズ | 声 |
---|---|---|
マリオ | スーパーマリオブラザーズ | チャールズ・マーティネー |
ドンキーコング | ドンキーコング | SE |
リンク | ゼルダの伝説 | 笹沼尭羅 |
サムス(※1) | メトロイド | - |
ヨッシー | ヨッシーアイランド | 戸高一生 |
カービィ | 星のカービィ | 大本眞基子 |
フォックス | スターフォックス | 野島健児 |
ピカチュウ | ポケットモンスター | 大谷育江 |
クッパ | スーパーマリオブラザーズ | SE |
ピーチ | スーパーマリオブラザーズ | サマンサ・ケリー |
ゼルダ(※2) | ゼルダの伝説 | 水沢潤 |
シーク(※2) | ゼルダの伝説 | 水沢潤 |
アイスクライマー | アイスクライマー | 小林沙苗 |
※1:最後の切りふだでゼロスーツサムスに変身可能。
※2:ゼルダとシークを切り替えながら戦う。
新たなる挑戦者
初参戦となるキャラクター。
以下の並び順はトーナメントモードなどに準じたもので、実際に発表された順番とは異なっている。
キャラクター | 出典シリーズ | 声 |
---|---|---|
ワリオ | メイド イン ワリオ | チャールズ・マーティネー |
メタナイト | 星のカービィ | 私市淳 |
ピット | 光神話 パルテナの鏡 | 高山みなみ |
ゼロスーツサムス(※1) | メトロイド | アレジア・グライドウェル |
ピクミン&オリマー | ピクミン | 若井淑(ピクミン) |
リュカ | MOTHER | レニ・ミネルラ |
ディディーコング | ドンキーコング | SE |
ポケモントレーナー(※2) | ポケットモンスター | |
デデデ | 星のカービィ | 桜井政博 |
アイク | ファイアーエムブレム | 萩道彦 |
※1:最後の切りふだで「サムス」に変身可能。
※2:トレーナー本人ではなく、ゼニガメ、フシギソウ、リザードンが交代しながら戦う。
ベールを脱ぐ戦士
隠しキャラクター。過去作で経験したキャラは、本作でも全員隠しキャラとなっている。
なお、本作ではトーナメントモードなどにおける並び順が基本キャラと隠しキャラで分けられておらず、プリンを除いて初出作ごとにまとめられている。
スネークとソニックは発売前に公開されたため、公式サイトでは「新たなる挑戦者」に分類されている。
キャラクター | 出典シリーズ | 声 |
---|---|---|
ルイージ | スーパーマリオブラザーズ | チャールズ・マーティネー |
キャプテン・ファルコン | F-ZERO | 堀川りょう |
ネス | MOTHER | 大本眞基子 |
マルス | ファイアーエムブレム | 緑川光 |
Mr.ゲーム&ウォッチ | ゲーム&ウオッチ | - |
ファルコ | スターフォックス | 江川央生 |
ガノンドロフ | ゼルダの伝説 | 宮田浩徳 |
ルカリオ(※) | ポケットモンスター | 浪川大輔 |
ロボット(※) | ファミリーコンピュータ ロボット | SE |
プリン | ポケットモンスター | かないみか |
トゥーンリンク(※) | ゼルダの伝説 | 松本さち |
ウルフ(※) | スターフォックス | 大場真人 |
スネーク(※) | メタルギア(コナミ) | 大塚明夫 |
ソニック(※) | ソニック・ザ・ヘッジホッグ(セガ) | 金丸淳一 |
※:新規参戦キャラクター。
ゲームモード
みんなで対戦する「大乱闘」を筆頭に、一人用ゲームとしては「シンプル」、「亜空の使者」、「オールスター」、「ターゲットを壊せ」、「ホームランコンテスト」、「組み手」などがある。
みんなで
- 大乱闘
友達やCPと対戦する、ゲームの基本となるモード。Wi-Fiを使ったオンライン対戦も可能。
- 制限時間までの撃墜数を競うタイム制
- 最後まで生き残りをかけて戦うストック制
- 制限時間で集めたコイン数を競うコイン制
の3ルール。DXで導入された評価制は、評価システムごと削除された。
チームを組んで戦うチーム戦も健在。
本作からハンディキャップは「最初から蓄積%が溜まっている状態」に変更された。
- スペシャル乱闘
上記のルールに特殊なルールを付け加えて楽しめる大乱闘である。
特殊なルールは以下の通りで、それぞれ好きなものを選んで適用できる。また選択中は上に適用したルールを書き出したキャプションが表示される。
複合が可能になったので、「体力制ででかくてお花でカレーかつずっしりゆっくりな画面見下ろし乱闘」などができる。
設定した状態は全員共通。成績には残らない。
たいりょく | 300% | 体力制 |
---|---|---|
おおきさ | でかい | 小さい |
あたま | 花 | うさぎ |
からだ | メタル | みえない |
じょうたい | カレー | リフレクト |
おもさ | かるい | おもい |
はやさ | スロー | クイック |
カメラ | 固定 | みおろし |
- トーナメント
トーナメント表を生成して対戦し、優勝者を決定するモード。最大人数が32人に半減した。
今回はコントローラーが足りなくても対戦人数の変更ができる。最初から欠場扱いで参加人数を減らすことも出来るが、欠場者同士の組み合わせになることもある。
CP相手に一人でも遊べるが、CPだけの大会観戦はできなくなった。ちなみに一人以外全員欠場は可能。
- かちぬけ・まけぬけ
その名の通り3~16人での順番まわりを自動処理してくれるモード。一回休みにも対応。
ひとりで
前作のアドベンチャーモードのシステムを流用した横スクロールのアクションゲーム。突如侵略してきた亜空軍と呼ばれる敵と戦う。
- シンプル
出てくるキャラと戦って勝ち抜き、マスターハンドを目指すおなじみのモード。
- イベント戦
設定されたシチュエーションで戦うモード。
メタナイトを使って戦艦ハルバードが着艦する前にカービィを吹っ飛ばしたりする。
中には倒す順番や決めワザなど、特殊な条件がつけられたものもある。
二人同時プレイも可能で、専用の課題がある(一人の時より数は少ないが)。
- ターゲットをこわせ!!
10個のターゲットを壊すまでの時間を競うモード。
今まではキャラクターごとにステージが決められていたが、今回はレベル別の5つのステージの中から1つを選び、好きなキャラクターで挑戦する。
- ホームランコンテスト
サンドバッグくんを10秒以内に吹き飛ばし、その飛距離を競うモード。
サンドバッグくんを叩いて、横に置いてあるホームランバットで打つのが基本となる。制限時間が10秒しかないので、いかに効率よくダメージを蓄積するかがポイントである。
これも2人同時プレイに対応しており、協力して叩いたり、2人で交互にプレイして競うこともできる。Wi-Fiにも対応していた。
- 組み手
大勢のザコ敵軍団を相手に戦うモード。1度撃墜されたら失敗。
今回は25人ごとに通常キャラが登場する他、2人協力プレイ対応の「ふたりで組み手」や、Wi-Fiフレンドと協力できる「チーム組み手」もある。
ルールは前作と同様以下の6種類。
十人組み手 | ザコ敵軍団10人を倒す |
---|---|
百人組み手 | ザコ敵軍団100人を倒す |
三分間耐久組み手 | 3分間で何人倒せるかを競う |
十五分間耐久組み手 | 15分間で何人倒せるかを競う |
エンドレス組み手 | 1回やられるまで何人倒せるかを競う |
情け無用組み手 | 本気を出した敵軍団を何人倒せるかを競う |
- トレーニング
好きな設定で練習できる一人専用モード(2PコンでCPUキャラを動かす設定にもできる)。
アイテムを出して使う練習をしたり、CPUを何人か出してみたり、コンボダメージを測定したりできる。
メインテーマ
正式曲名:「大乱闘スマッシュブラザーズX メインテーマ」
作詞者:桜井政博(ラテン語) / 山下太郎(日本語)
作曲者:植松伸夫
編曲者:酒井省吾
歌唱:高橋織子(ソプラノ) / 錦織健(テノール)
本作のオープニングテーマ。オーケストラ・オペラ風の壮大な一曲となっており、本作の世界観構築に貢献している。
歌詞は全編ラテン語だが、「亜空の使者」のエンディングにて和訳が確認できる。
関連イラスト
関連タグ
崎元仁(桜井政博から2度届いた参加依頼をスパムメールと勘違いし気づかなかったため本作に不参加になったゲーム音楽作曲家)
愛のうた 種のうた:とある星のステージで収録されたピクミンのCMソング。次回作以降のFEステージのゲーム主題歌収録の先駆けになっているが、著作権の関係か、本作のみの収録になっている。
表記揺れ・略称
前後の作品
大乱闘スマッシュブラザーズDX→大乱闘スマッシュブラザーズX→大乱闘スマッシュブラザーズ for Nintendo 3DS / Wii U