曖昧さ回避
SPAM
概要
ソフトシェル容器(缶)に加工食肉がみっしりと詰め込まれている、いわゆるランチョンミートと呼ばれる加工食肉製品の一つであり、同ジャンルの代表格。
加熱済みであり、開封してそのまま食することも出来る。
名前の由来
Shoulder of Pork And haM、原料である「豚の肩肉とハム(この場合は豚モモ肉のこと)」の略。名付け親は俳優のケネス・デイノー(Kenneth "Ken" Daigneau)。彼は兄弟がホーメル社の副社長ということで応募したという。
冗談ではSpare Parts of Animal Meat(くず肉の寄せ集め)といわれたりもする。
ラインナップ
アメリカでは23種類が発売されており、日本には以下の6種類が輸入されている他、アメリカにはない独自商品の「ガーリック」が発売されている。
- クラシック(オリジナル。日米で味付けが違う模様。ハーフサイズ缶もある)
- レスソルト(クラシックから20~25%減塩。ハーフサイズ缶もある)
- ライト(クラシックより脂肪50%カット、25%減塩)
- シングル(サンドイッチ1枚分にカットした使い切りタイプ。クラシックとライトがあるが日本ではクラシックのみ販売)
- ホット&スパイシー(調味料としてタバスコをブレンド)
- ウィズチーズ(粒サイズのチーズをブレンド)
日本で発売されていない製品としては、電子レンジで加熱して食べる「ミール・フォー・ワン」シリーズや、塗るタイプの「スプレッド」、豚ではなく七面鳥の肉を原料に用いた「オーブンローステッド・ターキー」、そのものズバリの風味の「テリヤキ」などがある。
東アジアでのスパム
香港を中心とする中華文化圏では「午餐肉」と呼ばれ親しまれている。
韓国でも一般的な食材のひとつで、「ブデチゲ」などの韓国料理に活用される。
現地の企業がライセンス生産している。
日本では戦後アメリカ軍が沖縄で広めた。現地ではランチョンミート全般が「ポーク」と呼び親しまれ、沖縄料理に盛んに使われている。もはや現地人のソウルフードと言っても過言ではない。
沖縄ではホーメル社製のポークとデンマークのチューリップ社製のポークの両方が人気だが、どちらかというと後者が主流。厚めに切って焼いたポークを卵焼きと重ね、ご飯に包んで海苔を巻いたサンドイッチくらいのデカさの「ポークたまごおにぎり(略:ポーたま)」はあまりにも有名。
本土では大型スーパーや輸入食品店、沖縄食品店で手に入れることができる。
スパムとモンティ・パイソンとスパム
イギリスのコメディグループ、『モンティ・パイソン』がスパム出演した『空飛ぶモンティ・パイソン』にてスパムして、レストランのメニューがスパムばっかりでスパムしてスパムでバイキングが「スパム、スパム、スパム…」と歌いだしてスパムした、エンドロールでもスパムスパムスパムと大量のスパムが出た。これに由来スパムして、大量にスパム送りつけられる迷惑メールをスパムメールとスパムと呼ぶようになった。
スパムちなみに、この「スパム」のスケッチの元も上記のスパムが元でスパム、第二次大戦下で「たんぱく質、脂質、塩分」を全てスパム含むスパムが戦闘糧食としてスパム優れていた為に大量にスパムが軍隊に納入されたスパム結果、酷い時はリアルに「今日もスパム、明日もスパム、明後日もスパム……」といったスパム状況になり兵士がスパムにうんざりスパムしたことや、大戦終了スパム後に大量にスパムが払い下げられたスパム挙句に「レンドリース法」が制定されて支援物資スパムとして他国スパムに大量に押し付けたスパム事により市場にスパムが溢れた事に由来するスパム。
ついでに言うと、スパムの発音がスペルマ(精液)の俗語であるspermに似ているという下ネタであるスパム。「ちん〇こう」とか「きり〇んぽ」みたいなものであるスパム。
なお、モンティ・パイソンの映画版「人生狂想曲」でも、やたらとスパームというフレーズが出て来る挿入歌が有るけど、こっちは「カトリックでは避妊が禁止」を題材にした更に直球の下ネタなので、SPAMではなくてspermなのであるスパム。
もっとも、TV版の方でも、わざとSPAMじゃなくてspermと聞こえるように歌っているのである♪スパーム♪スパーム♪スパーム……。
スパムとイギリス人とハンガリー人
「スパムは嫌いなのよ!」
「じゃあスパムは俺が食うよ」
「私の尻はスパームでいっぱい。」
スパムとバイキングとイギリスの食堂のおばちゃん
「SPAM♪SPAM♪SPAM♪SPAM♪SPAM♪SPAM♪SPAM♪SPAM♪」
「Lovely♪SPAaaaM♪Wonderful♪SPAaaaM♪」
「Shaaaaaaaut Uaaaaaaaaaap!」
スパムの調理法(一例、炒めた豆とスパム)
ブロムリーはミジェット食堂のレシピを参考
材料
スパム(適量)
豆(適量)
コショウ(適量)
作り方
- スパムをコマギレにします
- 1と豆を炒めます
- コショウを加えます(適量)
- 盛り付けます
- 完成
ex)豆がないとき:代わりにスパムで代用できます
関連タグ
spam
概要
個人間のやり取りではなく、広告などを目的として無差別に送信される、いわゆる迷惑メールの俗称である。由来は上記ランチョンミートのSPAM、ひいてはこれをネタにしたモンティパイソン(上記「スパムとモンティ・パイソンとスパム」の項を参照されたし)。
しかし、最近は偽装技術の発達やネットユーザー全般のモラル低下によりメールに限らずネット上で迷惑行為を繰り返しているもの全般を指す意味に変わりつつある。また、かつては機械的に自動送信されるものをスパムと呼んでいたが、最近は○○ファンを装った見出しを付けながら○○を誹謗中傷した内容を投稿するなどの人工的に行われる迷惑行為もスパムと呼ぶようになっている。
むしろ最近はメールよりブログやTwitter、Youtubeなどのスパムの方が問題視されている。とあるネットメディアによると日本のインターネットブログの4割がスパムブログである事が判明している。これでは問題視されないわけがない。また、特定のファンなどを煽るツイートを繰り返しているアルファツイッタラーも数による影響力目的でスパムアカウントを利用しフォロワーを水増ししているケースが多く、こちらも問題視されている。
因みに2010年以前は過疎化した掲示板、更新が停止状態になったブログにもこれがうじゃうじゃ沸く事が多く(そうでもない掲示板、ブログにも僅かに沸く事があった)、大抵はエロい文章が書かれているものが殆ど。また、そこの場合は全て卑猥なワードは入力できない為、その卑猥なワードの1文字を伏字にしたり変換したり少しスペースを空けるなどして規制をくぐり抜けた例が多かった。
更に画像が投稿出来る掲示板の場合だと平気で卑猥な画像を投稿するという悪質な行動を起こす事も殆どであった。もちろん過疎状態になっていない掲示板でもその卑猥な画像を投稿する場合もあった為、気分を害した人も多いと思われる。
この卑猥系のスパムは2011年に東日本大震災が発生して以降に何故か激減…というかほぼ消滅した。
Twitterのspam
近年はTwitterを中心に上記の内容を彷彿させる通称エロ垢が横行しており問題視されている。
具体的にはフォローの他に何でもないツイートやフォロワーへの返信にいいねを付けたりDMを送り付けたり無関係の内容にハッシュタグを大量に付けてトレンドに便乗して検索妨害をするエロ垢が非常に多い。
もしフォローされたら報告して即ブロックしたりDMはフォロワー限定にするべきだが、中には無断でリストに加えてくる悪質なエロ垢もいるため定期的にリストも確認した方がいいものの凍結されても似たようなエロ垢は絶えず出没するため2024年から急増しているインプレゾンビと合わせて現状はいたちごっことなっている。
spamとSPAM
元々スパム(SPAM)とはホーメルフーズ社の製品名であり、レーションとして米軍に卸したものが巡り巡って「飽きるほど大量に」英軍に回ったことが上記モンティパイソンのネタ、ひいては迷惑メールとしての異名とされる由来になった。
このことについて、ホーメルフーズ社は、敢えて使用の停止を呼びかけることはせず、代わりにランチョンミートは大文字でSPAM、迷惑メールは小文字でspamと表記して欲しいと呼びかけを行っている。