概要
日本で卵焼きというと通常製作過程で何重かに巻きながら直方体に成形ししっかり焼いたものが一般的である。
これを厚焼き(出汁巻き卵)と称する場合がある。
また、薄く焼いた玉子焼き(薄焼き)で海苔の替わりに酢飯を巻いたり、薄焼きを細長く切った「錦糸卵」は和食の付け合わせに用いられる。
味付けは、関東では砂糖を入れて甘く仕上げ、関西では出汁と塩だけが主流。
巻かずに半月状に折り曲げたものは特にオムレツといわれる。
厚焼きと違い塩コショウを添加し半熟状で適度にふんわり仕上げる事が美味しく仕上げるコツであるとされる。
手持ちの具材を攪拌時に混ぜ込んだり、特に加熱が必要な具材はあらかじめ調理しておき調理途中で挟み込んだりする。
チーズや野菜、ハム、挽肉などあらゆる具材を使用する事が可能である。
また具材を添加せずに塩胡椒のみで玉子の素材を生かしたものを特にプレーンオムレツといい、他の具材の味で誤魔化せない分コツと技術を要する。
半熟状態から加熱しつつ解すように炒ると炒り卵になる。
また砂糖牛乳などを添加しとろ火でゆっくり攪拌しながら調理するとスクランブルエッグになる。
前述の通り「スクランブルエッグ」と所謂「炒り卵」は別物である(『土井善晴おかずのクッキング』より)。
また卵の黄身を崩さずにフライパンで焼くと目玉焼きが出来る。
二つ使用した「両目焼き」と一つ使用した「片目焼き」があり、焼き方も片面だけ蒸し焼きする「片面焼き(サニーサイドアップ」、片面焼けた後に返してさらに焼く「両面焼き(ターンオーバー)」 が存在する。
日本では片面焼きが一般的であるとされる。
卵焼きといいつつも各種の調理が存在するがどれも基本は卵を割ってフライパンなどを使用して焼き固めるという加熱調理するという単純な物で工程がこれ以上ないぐらい簡単で手軽な料理である。
それ故に上手くまとめるには技術とコツが必要である。
もっとも、普通の総菜として食せるレベルであれば装置、器具、材料が揃えば多くの人が調理可能である。
創作作品において
料理下手属性のキャラクターには、この卵焼きでさえ「普通」に作れない事が多い。
そう言った場合でもその多くは焦がして食せない状態にしたり、卵の殻がそれと分かるほどの量や大きさで混入されたり、調味料の添加度合いが過剰であったりする程度である。
しかし希に食べる事で視力を落とす劇物に仕上げられる人物などが登場する。
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づほ「食べりゅ?」
- ガオライオン(百獣戦隊ガオレンジャー) - 卵焼きを食べて巨大化したパワーアニマル。
- テリー伊藤 - 実家が築地にある卵焼き屋で兄が店主。