概要
演出(総合演出)を手掛けた番組に「天才・たけしの元気が出るテレビ!!」「ねるとん紅鯨団」など多数、また企画構成、プロデューサーとして手掛けた番組に「ビートたけしのお笑いウルトラクイズ」がある。
著書に『お笑い北朝鮮』など。
この男がもし居なければ、日本のテレビの未来は現実とは違うものになっていたであろう。
Tプロデューサーの愛称で知られる土屋敏男氏は彼の愛弟子。また後述する「お笑いウルトラクイズ」の総合演出を担当した財津功氏も、彼の薫陶を受けたスタッフの一人と言える。
ビートたけしとは、IVSテレビ制作に務めていたころからの交友がある。
1985年にIVSから独立し、自身が代表取締役を務める制作会社ロコモーションを設立するが、以後もIVSにも籍を残したままとなっている(IVSでの肩書は非常勤相談役)。上記の彼の看板番組の演出・プロデュースを担当した。
「お笑いウルトラクイズ」の狂気は、テリー伊藤のせい。
ガダルカナル・タカとダンカンは、口を揃えて「テリーさんは死刑になるべきだ」と言う。
ただし「お笑いウルトラクイズ」はテリー伊藤自身は前述の通りプロデューサーを担当しており、演出を担当したのは財津功(日テレ社員で、財津一郎の息子)であったことを念のため付け加えておく(他の番組はテリー伊藤が直接その狂気を撮っていたが、「お笑いウルトラクイズ」はテリー伊藤が考えた狂気を財津功が撮っていたと言うことが出来る)。
レギュラーで出演していた『ここが変だよ日本人』では、政治文化関連の話題でヒートアップし過ぎて一般枠の外国人に対して大声で延々と罵声を浴びせるなどしてお茶の間を騒然とさせた。
その他、数々の常軌を逸した発言と行動で知られる。暴言や放言、暴力癖が強く人間性に難があるとしてみのもんたに次いで2020年度「話し方が嫌いなタレント・ランキング」2位を記録した。
「天才と狂気は紙一重」というが、テリー伊藤こそ、そのギリギリの線で踏みとどまっている人間である。
松尾スズキ曰く、「あれは赤塚不二夫の漫画の登場人物」とのこと。
90年代、まだ若かった頃の江頭2:50を騙して『浅草橋ヤング洋品店』の出演に一回1万5000円の格安ギャラを強要して、彼を借金地獄に落とした張本人。
しかも同じく出演していた玉袋筋太郎からバイト禁止令が出されたおまけ付き。
つまり、現在の江頭がああなってしまったのはテリー伊藤とその一派にも原因があるわけで……
ただし、彼は酒を呑まないし、常軌を逸した発言も、彼が対象に真摯に向き合っているがゆえに出るものといえる。
浅草キッドの水道橋博士は次のような言葉を紹介している(『藝人春秋』)。
「ダンカンちゃん、そうだよなぁ。たけしさんの本質は哀愁だよなぁ。ただ、オレはたけしさんの哀愁以外の部分を演出したいんだよ!」
「そりゃ、朝早い番組はキツいよ。ただ、テレビマンが眠そうにしてちゃいけないんだよ。だからオレは、誰よりもデカい声で挨拶するようにしてるんだよ。そうすりゃ、みんな気合が入るし、オレも目が覚めるだろ?」
……ただし、自身が主催していた番組に逮捕前のオウム真理教教祖の麻原彰晃をレギュラー出演させ、2018年に麻原が死刑になった際に「こんな悪の集団だと思わなかった」と発言するなど、どこかが致命的にズレている感が否めない。
結婚はしているものの家庭状況はメチャクチャらしく、妻とは長期間別居していて20年以上の付き合いになる不倫相手がいるという。
このことを棚上げして東出昌大らの不倫報道で激烈な批判を行ったために、有吉弘行が2020年1月16日放送の『サンドリ』内にて伊藤を「弱ったやつ、(人を)踏みつけんの好きだな、コイツは」と非難している。
有吉は翌2月4日放送の『ロンドンハーツ』内でも「ただの怒ってるおじさんじゃないからね、テリーさんは」「ヨダレ垂らしてる野良犬じゃないのよ」と遠回しにディスっているとしか思えない発言をしている。
エピソード
なお、かつては全共闘時代に機動隊とやりあったことで斜視を患っていたが、2007年に手術を行った。
その辺から、少し丸くなってきている。あくまでも少し。
例として、前述の一件で伊藤と有吉間の関係がギクシャクするのではと関係者は怯えていたらしいが、2021年4月1日に有吉がフリーアナの夏目三久と結婚した報せにはフツーに賛辞の声を送っている。
(ただし、言い方は「夏目ほど完璧な女性がよくぞ有吉を選んだ。(意訳)」と含みを感じざるを得ない何かがある。)