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オウム真理教

おうむしんりきょう

日本の新興宗教の一つ。開祖は麻原彰晃。
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概要

オウム真理教とは、尊師麻原彰晃(本名松本智津夫)によって設立された宗教団体である。現在は後継団体のアーレフに引き継がれている

教団の歴史

前身は1984年に設立された「オウムの会」で、1987年に「オウム神仙の会」に改称、更に「オウム真理教」に改称し、1989年8月25日に正式に宗教法人として認証された。宗教法人になるきっかけの理由について、石原慎太郎が関わったという噂があるが、これは弟である石原裕次郎の執刀医がオウムの幹部の林郁夫だったことから言われるようになった根拠の無い憶測である。
1989年11月4日に、信者の脱会について相談を受けていたことがきっかけで、オウム問題に取り組んでいた坂本堤弁護士を危険視し、幹部6人で彼と彼の妻と1歳の長男の家族の3人を全員殺害する事件(坂本弁護士一家殺害事件)を引き起こした(遺体は1995年に発見)。
1994年6月27日から翌未明にかけて、長野県松本市の住宅街で長野地裁松本支部の官舎を狙って幹部8人が猛毒の化学兵器「サリン」を散布。8人が死亡。600人が重軽傷を負った(松本サリン事件)。この事件では、警察が第1通報者の男性を聴取したことから、マスコミ各社は男性を犯人視する報道を続けた。結局オウムの犯行と判明したのは地下鉄サリン事件後で、警察やマスコミ(もといマスゴミ)が謝罪する事態になった。1995年3月20日、東京を走る地下鉄の車両内で通勤時間帯を狙い、「サリン」を散布し死者負傷者合計約6000人にも及ぶ被害者を発生させた凶悪事件『地下鉄サリン事件』を起こし、首謀犯として松本は一躍世界にその名を広めた(地下鉄を狙った化学兵器による攻撃は世界の事件・戦争史を見渡しても前例の無いテロ、と認識されている)。
現在でも地下鉄をはじめ、鉄道車両で「不審物を見かけたら触らず駅係員にお知らせください」とアナウンスされるのはこれが起きたからである。松本サリン事件・地下鉄サリン事件の首謀者であった彼は、1995年5月16日、上九一色村で警察に逮捕された。そして彼は17の事件で起訴(後にその内の4つは起訴取り下げ、最終的に13の事件で起訴されている)され、一連の事件の首謀者として死刑判決を受けた(刑は2018年7月6日に執行)。
ちなみに、オウム事件の死刑囚の中に、世界基督教統一神霊協会の関係者に当たる信者もいた。

現在

1999年12月29日、同教団の正大師という立場にある最高幹部の上祐史浩が広島刑務所から出所し、教団へ戻る。自らの犯した罪の反省と責任をとるために正大師の地位を教団代表代行の村岡達子に返上したが、後に撤回する。
2000年2月4日、教団は破産し、破産管財人より「オウム真理教」の名称使用を禁止され、事件後より教団代表代行を務めてきた村岡達子を代表として、同教団をベースとした宗教団体「アレフ」を設立する。(2002年にに「アーレフ」、更に2008年に「Aleph(アレフ)」と改称)。実質的な後継団体であるため、オウム真理教そのものとして扱われることが多い。
2002年1月30日、上祐史浩が教団の代表となり、麻原彰晃との決別を表明。教団は「麻原隠し路線」を推進していくことになるが、これに松本家(麻原の家族)や多くの信者の反発を招き、後に教団の分裂にまで発展する。
2003年10月、上祐、松本家、正悟師(正大師の一つ下の階級)ら幹部による会議で上祐史浩の修行入り(実質的な軟禁)が決定。教団は正悟師5人による集団指導体制へ移行する。
2004年11月、正悟師の杉浦茂と二ノ宮耕一が軟禁中の上祐に教団運営への復帰を直訴。上祐は解放され、教団運営に復帰する。
その後、上祐は松本家の批判を展開し始めて信者の支持を拡大していき、教団の中でM派(上祐の教団名であるマイトレーヤから)を形成する。
一方で、松本家側も正悟師らとA派(麻原三女の教団名であるアーチャリーから)を形成して反上祐宣伝を展開する。
両派閥の溝は深まるばかりであった。
2006年3月には麻原四女(のちに「松本聡香」のPNで手記を発表)が麻原妻や麻原三女(のちに松本麗華の実名を発表して著述業に就く)の意見に反発して松本家から家出し、正悟師の村岡達子らと接触して松本家の松本家の内幕を告白。これに共鳴した村岡らはA派から中間派に転向する。
2006年5月にはA派とM派は居住区域を分割して会計を独立させることで合意。教団の分裂は決定的なものとなった。

2007年3月に上祐とM派の信者らが脱会。同年5月には上祐を代表とする仏教哲学サークル「ひかりの輪」が設立され、上祐が麻原信仰からの完全な脱却を表明するが、世間からは内部抗争とみなされ、こちらもオウム真理教であるというイメージがついている。
公安調査庁からもオウム真理教上祐派として団体規制法に基づく観察処分対象とされている。

一方、アーレフでは内部対立が続いており、上祐脱会時に上祐が後任の代表として正悟師の中でも比較的上祐と考えが近かった野田成人を指名したが、A派幹部の師(正悟師の一つ下の階級)らはそれを認めなかった。

2007年7月に正悟師の杉浦茂、杉浦実が教団を脱会。
2008年5月、教団は名称を「Aleph」に変更し、新体制を発足。
2009年3月には野田成人が教団から除名される。
2011年6月に村岡達子が教団を脱会。これによって教団運営に関与する正悟師は二ノ宮耕一のみとなった。

サリン事件を起こすまでには全世界で4万人の信者がいたとされる。

2018年7月6日、麻原彰晃尊師死刑判決を受けていた幹部(早川紀代秀中川智正井上嘉浩新実智光遠藤誠一土谷正実)たち合計7人の死刑が執行され、大きな話題となってテレビ特番でも放送された。
残りの死刑判決を受けていた6人の幹部(林泰男、岡崎一明、豊田亨、広瀬健一、端本悟、横山真一)は同年7月26日に執行された。

麻原彰晃尊師追悼企画2018



6人は概ね落ち着いて執行を受け入れたといいい、岡崎は自身の執行が近いということを知って以降は「もう時間がない」と拘置所内で傾倒していた筆ペン水墨画の制作に没頭していたという。

特徴

【宗教の概要】

  • 『真理教の名前の由来』・・・仏教には自分の中に『真理悟り)』を見つけ、『真理(悟り)』にもとに生活を行うという考えがあるとされ、真理教の真理はそこからの由来と思われる。


  • 東京都に提出した「宗教法人規則認証申請書」においては「主神をシヴァ大神として崇拝し、創始者の松本智津夫(別名麻原彰晃)はじめ、パーリ仏典を基本としてシヴァ大神の意思を教学し実践する者の指導のもとに、古代ヨガ、ヒンズウー教、諸派大乗仏教を背景とした教義をひろめ、儀式行事をおこない、」と記す。阿含経を基礎として位置づけつつ、密教系の要素を持つという点は麻原がかつて所属していた新宗教「阿含宗」と共通する。

  • 仏教やヒンドゥー教のように輪廻転生を信じ、そこに「ノストラダムスの大予言」や「ヒヒイロカネ」など昭和の末から平成前半にかけての「鉄板ネタ」なオカルトネタを混ぜ込んだような世界観を持つ。用語には「キリストのイニシエーション」や「ハルマゲドン」といったキリスト教や聖書に材をとったものもある。典型的な諸宗教混淆系の新興宗教である。釈迦のことを「サキャ神賢」と呼び、麻原は自身をインド神話の最高神の一人シバ(シヴァ)の化身と主張、ヒンドゥー教やチベット仏教において師を意味する「グル」を自称した。麻原自身は伝統宗教の師資相承に属していないが、既存の伝統宗派に莫大な寄付を行い、宗教指導者からリップサービスをもらうことで、「宗教的な正当性」を醸し出すという手法を行った。

  • 麻原の真理教の運営が進むにつれて、古今東西の宗教全ての言葉を引用し超越した宗教という形をとるようになり、最終的にこの教団を資本主義民主主義社会主義共産主義の全てを破壊し新世界(国家)の基盤となる宗教とした。

【知的エリートの存在】

有名大学卒、高学歴の信徒の存在で知られる。法学部、外国語学部、物理学部、工業大学、化学研究科と文系と理系双方から入信者を得ていた。いち教団でありながらオウム真理教がサリンを製造し得た背景でもある。
この他にも難解なパーリ語やサンスクリット語を習得した信徒もおり、パーリ語経典を翻訳した例も存在する。

【メディア・宣伝戦略】

ある年代の人の脳裏には強く残っているだろう「尊師マーチ」などの楽曲も、専門の教育を受けた信徒らによって制作されている。
教団制作のアニメも複数存在する。

教団外のメディアにも一時は進出しており、ビートたけしとんねるずといった超大物と共演したことすらある。

既存宗教とも接触をはかり、チベット仏教の最高指導者ダライ・ラマに合計1億もの布施を贈った。ダライ・ラマはオウムが東京都に宗教法人申請を出す際に推薦状を出している。ダライ・ラマと映った麻原の写真などは教団の箔付けに利用された。チベット亡命政府側に麻原を紹介したペマ・ギャルポは紹介後にその本性に気付き、ダライ・ラマ側に彼と関わらないように進言した。

【麻原の存在意義】

この教団組織は例えていうならば中国共産党とその指導者毛沢東や共産主義ボリシェビキとその首領レーニン的な支配力や文明力を有し、国家建設まで行き着く可能性のある組織が目で見える形で存在することになった、日本の人と違う文明感を持った日本の人の組織が登場した初めての例ではないだろうか(カルト教団は日本に数多くあるけれど、まったく違う国を作るという目標を実行した宗教組織は無い(中世においては延暦寺の僧兵や浄土真宗(親鸞仏教)の大規模一揆があるが、これをオウムと比べてよいのか不明)。オウム真理教は日本の人が初めて感知した革命的暴力組織ともいえる。

サリンを70トン生産(致死量約100億人分)計画を本気で考えて実行していたという行いは現在の残虐組織ISIL(2013~ )でさえまだ行っていない凶行である。

いたたまれない事

この宗教に加わった方々は、いろいろ理由はあると思うけれど『少し変わったヨガが出来る』とか『少し変わった話を聞けるかもしれない』など興味本位で入った人や、単に精神的な救いを求めた人が大多数の可能性が高く、結果的に歴史上に残る残虐な行為をした集団の一員になってしまったということが、本当にいたたまれないことである。


暗い話

あまり語られないことであるが、歴史上の一大宗教を築いた人物、それ以外のそういった大衆を動かす組織を作った偉人の才覚は多かれ少なかれ、麻原と同じ素質が絶対にあるように思われる。信者の前では『愛』を語り、幹部の前では『資本主義社会主義を全てをつぶし、宗教的な国を作る』とかいえる態度は、ちょっと常人では無理だと考えられる。

麻原やオウムの凶行をとめられなかったのか?』ということが社会的問題として出てくる事がある、しかしこの行動は革命戦争遂行中の毛沢東レーニンスターリン的な悪魔的人間に『辞めろ』というほど危険なことであり(実際に止めようとした信者が殺された。)この場合は絶対に止めた自分の命が危ない。

その後の跡地

かつて本拠地があった旧上九一色村にはとある公園が現在はあるのだが、そこには慰霊碑とだけ刻まれた石碑が建立されている。これは地元有志が建てた一連の事件の犠牲者への慰霊碑だという。
かつてこの地に何があったのか、この地で何が起きていたのかはもはや面影もない場所となったがそれすらも石碑に刻めなかった程、凶悪な集団・おぞましい事件だったのである。

メディア支配

当時のマスメディアの主力だったテレビ以前もオウムを好意的に報道したが、地下鉄サリン事件以降、ワイドショーニュースなどの番組がそれ以外の話題が全く取り上げられないほどの社会現象となった。当時BPOといった制御する機関がなかったためTBSビデオ問題が発覚するまで止められなかった。現在の情報番組報道番組の融合がきっかけとなった。
現在でもオウムを取り上げる番組を数多くあり一定の支持を得ている。また『Aleph』『アーレフ』『ひかりの輪』『麻原彰晃』などといった呼称、および『TBSビデオ問題』は一種のタブー(禁忌)とされあまり使われない。

サイドビジネス

オウム真理教では、資金集めのためラーメン屋を筆頭に弁当屋、パソコンショップなど様々なサイドビジネスを行っていた。信者も半ばボランティア扱いで勤務していた。
特に、『オウムのお弁当屋さん』は名前とは裏腹に安くてうまいと評判が以外にも高く、岸部四郎を始めとした著名人の常連客が多かった他、店舗所在地が新宿・渋谷に近いこともあり、大企業や官公庁、さらには大手ゼネコンを中心とした工事現場と言った大口顧客も多数抱えていた。

余談

映画『地獄(1999年版)』にて、オウム真理教をモデルにしたカルト教団が登場しており、その教祖が麻原そのもの言える人物であった。

関連タグ

麻原彰晃 トラウマブレイカー こいつで抜かないでください
オウ娘 麻原彰晃女体化
石原慎太郎 ナンシー関 世界基督教統一神霊協会
ポア 全体主義 カリスマ みんなのトラウマ
テロリスト テロリズム 聖教
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