概要
オウム真理教が作った音楽。
いわゆるオウムソングの中でも突出した知名度を持つ。
作曲したのは、教団の信者であり元ミュージシャンの鎌田紳一郎。
歌っているのはもちろん麻原彰晃本人。
1990年の衆議院議員選挙にて、教団の政党「真理党」から関係者が出馬するにあたり応援歌として作成された。
「しょーこーしょーこーしょこしょこしょーこー」の歌詞が有名で、「麻原彰晃マーチ」と通称される。
選挙後は宗教歌に転用されることになったが、信者が「彰晃」と呼び捨てにするのは失礼という理由で「そんしーそんしーそんしそんしそんしー」に歌詞が改変された。
これが「尊師マーチ」である。
ただし、強引に改変した感は否めず、「麻原彰晃マーチ」に比べると歌の語感が悪い。
現在では区別されることは稀で、この歌を総称して「尊師マーチ」と呼ぶのが一般的である。
その後
1995年の地下鉄サリン事件とオウム崩壊の過程で、ワイドショーなどを通じて広まった。
教団の悪逆非道ぶりからは想像もつかないような軽快で覚えやすいメロディから、子供を中心に面白がられ、音楽の授業でピアノやリコーダーなどで演奏する子供が続出。
当然ながら大人にも影響を与え、野球選手の松井秀喜は練習中につい歌ってしまったという。
現在でもオウムを象徴する歌として有名で、リアルタイムで経験した人々の記憶に残り続けている。
余談
- 「麻原彰晃マーチ」の歌詞にある地名(渋谷区・中野区・杉並区)は、麻原自身が立候補した東京4区のエリアである。
- 後年に歌が有名になったのとは裏腹に、肝心の選挙は立候補した25人全員が落選という惨敗ぶりであった。この事実に打ちのめされた麻原は陰謀論を唱え、やがて国家権力打倒を目指すようになる。
関連動画
麻原彰晃マーチ(上)/尊師マーチ(下)
関連項目
オウム真理教 麻原彰晃 オウムソング エンマの数え歌 洗脳ソング
それってあなたの感想ですよね:令和に入り再びマスコミの過剰報道によって子供が真似する悪影響を及ぼしている発言。「尊師マーチの再来」に例えられる事がある。オウム同様こちらも該当の人物が無差別殺人事件に関わっている共通点がある。マスコミの成長のしなさっぷりが証明されただけでなく、このうち日本経済新聞は子供が真似する原因を作った共犯者でありながら、しれっとその原因を伏せたまま「子供が真似しないための専門家のアドバイス」を乗せるという悪質なマッチポンプ行為に働いており、該当の人物が逮捕されていない上にいくら問題を起こしても性懲りもなく起用を続ける点や大人の芸人ですら彼の発言を真似している点から、事態は尊師マーチ以上に深刻といえる。