チャーハンではないので注意。
概要
見た目はどう見てもオムライス…なのだが、ケチャップで「チャハーン」と書かれている。
後述の経緯から、中身はケチャップライスではなく焼きそばで作られることが多い。要するにただの「オムそば」なのだが、初登場時のインパクトからネット上ではカルト的な人気を誇るグルメである。
なお、チャハーンという言葉は以前からあるようで、元ネタは東京都渋谷区恵比寿の「めし処こづち」のメニューであるが、後述の「ボクはしたたか君」という漫画にもチャハーンの表現があった。
登場の経緯
事の発端は2021年10月25日に放送された視聴者参加型気象情報番組「ウェザーニュースLiVE コーヒータイム」内のコーナー「みんなのランチリポート」で取り上げられた一件のリポートだった。
件のリポートは、「今日は少し肌寒いですね。お昼ご飯は焼きそばを作りました」という、ごくごく普通の内容だったのだが、本文以外の内容に目をやると、
- ハンドルネームが「トントロは飲み物ダム」という謎の文言
- リポートでは「焼きそば」と言っておきながら添付写真にはオムライスが映っている
- しかもそこにはケチャップで「チャハーン」と書かれている
…といった具合に、ネタのオンパレード状態となっていた。
しかも幸か不幸か、このリポートが取り上げられた放送は同番組担当者の中でもずば抜けて笑いのツボが浅いことで有名な駒木結衣キャスターが担当しており、視聴者たちは画面に添付画像のチャハーンが映った瞬間に放送事故を確信した。
そして案の定、駒木キャスターは最初のリポーター名のところから爆笑が止まらなくなってしまう。その後の突っ込みどころにも次々と引っかかってしまい、このリポートは終始爆笑しながらの進行となってしまった(しかもその一部始終がばっちりワイプに抜かれていた)。この瞬間、「チャハーン」は同年のウェザーニュースLiVE、並びに駒木キャスターを代表するネタの一つになった。
そして、同日放送の振り返り配信が公開されたり、翌日の同コーナーで「昨日の投稿を観て作った」と言って別の人によるチャハーンの写真が公開された結果、チャハーン人気に火が付くこととなった。
なお、実際には投稿のコメント欄(スマホアプリ版より確認可能)にトントロ氏本人が「駒木さん、これは普通のオムライスです。」と発言しているのだが、ここまで考慮されることは少なく、大抵は「チャハーンと書かれたオムそば」がチャハーンとして定着している。
反響
チャハーン人気によって、翌日以降の番組内では以下のような現象が見られた。
- 翌日の投稿で早速「昨日の放送でを見てチャハーンを作った」というレポートが採用。担当の檜山沙耶キャスター(駒木キャスターの同期)が遠まわしに昨日の放送をイジる
- この放送の次の駒木キャスター担当回にて、冒頭から視聴者たちがチャハーンの話をさせようとチャハーンを煽るコメントを量産する
- さらにその日の放送で、チャハーンの日の振り返り配信だけ視聴回数が異常に高かったことが駒木キャスターの口から明かされる
- 別の日のランチリポートで、天津飯の真ん中を開き、出てきた白米の部分に餡で「カレー」と書かれた亜種料理がリポートされる
- その年の暮れの放送界のテーマ「今年の流行語は?」→「チャハーン」コメが殺到。
- 皮肉にも、その回の担当も駒木キャスターが務めていた。
- 挙句、その年の大晦日特番では「今年の名・迷場面」の1つに抜擢され、駒木キャスターの先輩で番組最古参のキャスターである山岸愛梨キャスターがこの大バズりを考察する事態に発展。山岸キャスター曰く「こちら(ウェザーニュース側)が『これはバズるだろう』と想定して送り出したネタの数倍はバズっていた」とのこと。
時は流れ3か月後
それからおよそ3か月後の2022年1月28日、「チャハーン」は突如再ブレイクを果たすことになる。
事の発端はある大学生が「ラーメン作った」という文言と共に食事の写真をTwitterに投稿したことだった。
その写真は大葉に乗った福神漬けが皿に山盛りになっていたり、箸の代わりにアイスクリームのスクーパーが添えられていたりと、突っ込みどころが満載な代物であり瞬く間にTwitterでバズることになり、ネットニュースでも取り上げられたのだが、その写真でセンターを張っていたのはまさかのチャハーン。しかも、「ャ」と「ハ」の間の部分が切れており中身が焼きそばであることが分かる状態になっていた。
3か月ぶりのチャハーンの登場に、ネット民は大いに沸いたのであった。
関連画像
関連項目
ダンゴムシにも解説していただきました…同じく、「ウェザーニュースLiVE」から生まれ、話題となった用語。
鳥海浩輔…彼が主役を務める「テイルズオブヴェスペリア」のラジオCD「テイルズリングヴェスペリア 特別編」にて「チャハーン」と発言する場面がある。※ただしこちらは特に何事もなくスルーされている。
ボクはしたたか君…本来の元ネタとも言える作品。主人公・したたかとその父・あさはかがふとした事で立ち寄った料理屋のメニューが「チャハーン」「ラメーン」「中花ドン」「勝ドン」とやけに個性的な物であった、という回が存在する。