概要
週刊少年ジャンプにて1988年50号から1990年15号まで連載。
単行本はジャンプコミックスで全5巻、愛蔵版といえるジャンプコミックセレクションで全4巻。
それなりの人気はあり新キャラクターを登場した矢先、作者の持病の腰痛の悪化して連載中断のまま、最終巻の扉に「突然連載終了することになりました」とお詫びの発言を以て終了してしまった。
奇人だがみんなに好かれていたハイスクール奇面組の一堂零とは対照的に、どちらかというと嫌われ者のしたたかのハチャメチャな生活を描いている。それゆえ、風邪を引いたしたたかを他所にクラスで和気藹々としていた、先生がイジメに助長していたなどけっこう胸糞悪い展開が多く、新沢のファンでも賛否が分かれている。
あらすじ
変態少年流石したたかとその妹流石あざやかが如何彷(いかさま)町の大沢城(おおさわぎ)小学校に転入してから色々と起こる騒動を描いたギャグ作品。
登場人物
主要キャラクター
主人公。厳つい風貌とは裏腹に非常に小柄な体型。
非常に根に持ちやすい性格で、やられたらあらゆる過激な仕返しで倍返しにするとんでもない男。嫌われ者だが、決して憎みきれない部分もある。
したたかの双子の妹。兄とは打って変わって優等生。非常識な兄に手を焼いているものの、時に自分も大ボケをかますことがある。
したたかが勝手にライバル視しているクラスの人気者。優等生のようで、実はノリ、ツッコミともしたたか並みに激しく、一緒に騒ぎに巻き込まれてしまう。あざやかとはちょっとした恋人同士。もともと、別作品のスピンオフキャラ。
ヒロイン。あざやかとは親友同士で笑顔が可愛く、天然ボケな性格。クラスメイトから嫌われているしたたかに唯一好意的に接してくれる優しい女の子であり、したたかから好意を寄せられている。
粗暴な性格だが悪い性格ではなく、運動神経が良い。したたかから一の子分扱いされている。
勉強は苦手で運動音痴だが、手先は器用。アキラと共にしたたかから一の子分扱いされている。
(自称)したたかの宿命のライバル。だが、したたか本人からすら「一緒にされたくない」と思われており、図々しさは折り紙付き。一方で、江戸っ子らしい気っ風の良さもある。父と二人暮らしでかなりの極貧生活を送っている。
大沢城小学校
したたか達の担任の先生。したたかやコタローといった問題児に頭を悩ませているが、自分もかなりのトラブルメーカー(ただし、自覚はほとんど無し)。
バスが一日一本ぐらいのド田舎育ちだが、彼女のコンプレックスはむしろその頃に過ごしていた腕白少年らしい少女時代である。
したたか達のクラスメイト。本郷やあざやかからも密かに軽蔑される程の陰湿かつ嫌味な性格の持ち主で、したたかのことを非常に毛嫌いしている。
小林一派を率いて、したたかに意地悪を仕掛けたり、陰湿な形で危害を加えては、度々過激な仕返しで制裁を喰らっている。
- 鈴木
したたか達のクラスメイト。鈴木一派を率いるポニーテールの女の子。
小林同様、したたかのことを非常に毛嫌いしており、性格も最悪だが、小林と比べると誤解や曲解に基づいた思慮浅い言動や所業が多い。
- 田所校長
大沢城小学校校長。実はヅラで、周囲には秘密にしていたが、偶然を秘密を知ったしたたかによって全校中にバレてしまった。
流石家
したたかの父。冒険家兼フリーライター。そこそこ売れており、一家6人家族の収入を支えている。初期では息子のしたたかとは、ガラパゴス島で赤子時代に置き去りにしたせいで非常に険悪な仲だったが、中盤からは比較的仲良くなっている。
しとやかから、したたかが四年生にして遠足が初めてと聞されて驚き、その理由を聞いて盛大にずっこけている。
したたかの姉。亡き母に代わって家事一切をこなす流石家の母親役。良識の持ち主でおっとりしているが、やはり彼女もどことなく暴走癖がある。
したたかの弟。気の弱い性格だが、クラスでいじめられた自分の為に仇討ちをしてくれた兄のしたたかを何だかんだで慕っている。
したたかの妹にして、流石家の末っ子。非常にお転婆な性格。兄のしたたかにあらゆる勝負で勝利する末恐ろしい才能と兄以上の怪力の持ち主。
その他
海の兄。自動車整備士。重度のシスコンで、妹に手出しする男には(海の名を口にしただけでも)容赦しない。その一方でしとやかに惚れている。
関連タグ
がきデカ:「奇面組」の頃より新沢基栄が作風などで影響を受けていた、と公言していた漫画作品。
まじかる☆タルるートくん:どういうわけだかしたたかに酷似した容姿の登場人物が原作にのみ登場する。