奇面組
きめんぐみ
「奇面組」とは、マンガ、アニメ作品『奇面組シリーズ』に登場する、一応中学校及び一応高校の名物集団“変態集団”であり『奇面組シリーズ』の主人公グループである。
また『奇面組シリーズ』とは、新沢基栄を原作者とする漫画作品のシリーズである。
『奇面組シリーズ』には下記の通り複数の作品名があるが、pixivではその投稿作品に付けられる作品総合タグとして「奇面組」タグが使用されている。
なお、原作
『3年奇面組』
リメイク版
アニメ版
舞台版
のシリーズ各作品、及び原作者である新沢基栄氏については、各個別ピクシブ百科事典記事にてその詳細を記述する。
詳細な内容はWikipediaの
ハイスクール!奇面組 - Wikipediaの記事を、各キャラの元ネタについては同じくWikipediaの
ハイスクール!奇面組の登場人物一覧の記事を参照して頂くとして、
本記事では、マンガアニメ作品としての『奇面組シリーズ』についての総括的な記述と、主人公集団としての「奇面組」について記述する。
主要作品
アニメ版『ハイスクール!奇面組』
原作の人気を受けて『ハイスクール!奇面組』のタイトルで製作、放送された。
1985年10月12日からフジテレビ系列で放送開始。
「うしろゆびさされ組」とのタイアップも相まって、一躍大人気番組となった。
原作連載終了後、1987年10月3日まで、全86話が放送された。
『フラッシュ!奇面組』
2001年9月12日から「月刊少年ガンガン」にて連載が開始された。単行本は全3巻。
その後、2005年6月号にて連載が中断され、未だ休止中である。
これらの主要作品の他に、2009年に雑誌「オトナの科学マガジン」の1コーナーとして、「大人のひみつ」シリーズ、という連載マンガ企画の中で、新沢基栄作品、『モテる・モテない のひみつ』が掲載された。
主役は「出瀬潔」をモデルとしたキャラクターであり、他の奇面組キャラも、モブキャラとして登場している。
そして過去に「マンガ図書館Z」にて、『3年奇面組』『ハイスクール!奇面組』『フラッシュ!奇面組』 全巻が無料公開されていた。(2017年3月12日公開終了)
その後、2017年5月25日に『3年』『ハイスクール』各全巻、2019年1月1日に『帰ってきた』、2019年11月1日に『フラッシュ』全巻が集英社のジャンプコミックスDIGITALから電子書籍として販売開始。このうち『ハイスクール』は『少年ジャンプ+』でも話単位で配信されている。
作品の特色
「個性」
本作は「奇面組」を基軸とした、名物集団を主としたその多彩なキャラクターの多さと「多種多様な個性」が売りであった。
マンガ連載及びアニメ放映当時の昭和後期は、その教育環境が子どもたちにとって抑圧されたものであったため、「自らの個性を大事にして、自分に素直に生きよう」というメッセージと作風は、当時の子どもたちに大いに影響を与える事になった。
「変態」
本作品の「変態」とは、一般的に定義されている「性的嗜好が特殊な人」 とは異なり、「常識とは外れた、奇人・変人・おかしな人」の意味となる。
「2頭身」
本作品のチャームポイント的表現である「2 頭身変化」は、奇面組たちがギャグをかます際に通常体型の6頭身から2頭身になる、というのが基本である。
これは『3年奇面組』の第3巻から第4巻にかけての「修学旅行編」の間に作者:新沢基栄が編み出した表現であり、この後本作品終了までアニメ版も含めて、作中以外にも各種グッズのモチーフや『ハイスクール!』旧ジャンプコミックスでのキャラクター名鑑の各キャラクターのイラスト(例:『ハイスクール!』第10巻での「一堂零」と「冷越豪」のキャラクター名鑑)など、数多くの場面で使用された。
『奇面組』の後、SDキャラやちびキャラなどキャラグッズなどで2頭身のデフォルメ的キャラ表現が定着していった。
のだが、『奇面組』が発祥であるかどうかは定かではない。
しかし、『干物妹!うまるちゃん』のうまるちゃんのように頭身変化の表現のあるキャラクターを見たときに、『奇面組』を思い起こす人は多い。
ゲームとパチンコ
主にビデオゲームが2商品販売され、業務用パチンコも実装された事がある。
このうち、セガによる商品はアニメ版に準拠した臙脂色、それ以外の商品は原作版に準拠した黒の学生服を着用している。
ハイスクール!奇面組(セガマークⅢ)
1986年にセガから発売されたアクションアドベンチャーゲーム。
奇面フラッシュで千絵を卒倒させて逃げ出した奇面組を捕まえるべく、唯を操作しながら各メンバーに対応したキーアイテムを求めて校内を駆け回り、ゲームクリアまたはゲームオーバー時点の取得点数を競う。
ハイスクール!奇面組 THE テーブルホッケー(プレイステーション)
2001年にバンダイ(現・バンダイナムコエンターテインメント)から発売された対戦スポーツアドベンチャーゲーム。
唐突に開催された一応高校テーブルホッケー大会の優勝賞品「どんなお願いでも叶えてもらえる」を目指し、各参加者が持つ秘技を駆使して校内に点在するライバルを撃破する。
『SIMPLEキャラクター2000シリーズ』第5弾として開発するに当たり、新沢基栄による新規描き下ろしイラストが使用された他、アニメ放映当時の担当声優をそのまま起用するなどファンを意識したこだわりを見せた。
なお、2000年5月に鬼籍に入った塩沢兼人が演じた物星大については岡野浩介が代演を務めた。
CR ハイスクール!奇面組(CR機)
2003年にマルホン工業から発売されたデジパチ遊技台。
同社による権利物パチンコ台の中でもシリーズ展開の多い作品の1つであり、初代機以降はそれぞれに異なる特徴と演出を持つ後継機(R、F、G、FX、HX、MX)が開発された。
キャラクターの年齢について
以下の例にもあるように、奇面組シリーズの根幹を成す作品でありながら主要人物の生年と中学校入学年から見た留年数が合致しない場合が多く、そもそも生年すら定かでない者も多く含まれているために「各集団の正しい留年回数は何回か」が長く議論の対象となっており、これを受けて後継シリーズでは少しずつ修正が加えられる運びとなる。
例1:似蛭田妖と一堂零
似蛭田は1964年(昭和39年)に生まれ、1977年(昭和52年)に一応中学校に入学。『番創高』(ばんそうこう)の受験に失敗した折、似蛭田の「来年があるさ」に対して米利堅作が続けた「去年も聞いたぜそのセリフ」の発言から少なくとも留年2回目の事実が示されたが、同年齢同学年の零が3回目の留年を記録したにもかかわらず似蛭田の留年回数が3回目であるか否かは明らかにされていない。
例2:一堂零と河川唯
零が生年1966年(昭和41年)の唯と同級生として1年間を過ごした年度時点で留年3回生の条件を成立させるためには、音成久子と同じ生年1963年でなければ成立せず、零の生年そのものが留年回数と矛盾している。
この記事に限っては「生年月日が明確である奇面組を除く各集団の生年不詳者はリーダーと同年齢の同級生」と見なし、且つ「奇面組の最終留年数を基準に留年組の色男組、番組、御女組、腕組各リーダーの生年と単純照合した結果から導き出された留年回数」を記載するものである。
メンバー
「奇面組」のメンバーは、
冷越豪 「まなこの豪」 不感症
の五名である。
この五名はそれぞれに個性的かつ特異な能力を持っており、そしてなによりその顔は、「奇面」である。
五人の詳細な解説はキャラクター各個別タグ記事を参照のこと。
構成
あまりに強すぎる生来の個性のために周囲と馴染めず、孤立を余儀なくされた4人それぞれの前に現れた零が提唱する個性の在り方に心を打たれ、「世の中を味付けする調味料になる」を目標として日々を自分らしく堂々と生きる奇人グループ。
当初は零と同学年の豪と潔から成る『一応中学校変態3人組』として活動が始まり、翌年入学の仁と大が加入して5人組となったのを契機に唯一無二の個性を象徴する奇怪な顔貌から『奇面組』を公称する。以後は、奇面組結成以前から集団行動を始めていた最古参の番組、奇面組結成と同時期に台頭した骨組、色男組、御女組、腕組、進級組の取組、ルッ組、さらには連載終盤でようやく出演機会を得た多組、婦組といった名物集団最盛期の中でも一際異質、且つ誰もが「一応中学校の名物」と認める代表集団の地位を確立した。
いよいよ待望の中学校卒業となった矢先、零たち問題児一同が進む『一先高校』(ひとまずこうこう)と河川唯、宇留千絵たちが進む『応生高校』(おうせいこうこう)が合併して『一応高校』(いちおうこうこう)が設立され、本来であれば離別するはずだった面々の大多数と再び顔を交える結果となり、より個性的な生徒がひしめく高校生活でも周囲に全然流される事なく変態の名声に最後まで恥じぬ奇面組たらしめる矜持を貫いた。
高校卒業後はそれぞれの道に進み、学生の頃のような活発な集団行動は鳴りを潜めるようになったが、誰一人として一応町から、正しく言えば各自の実家から離れずにいるために他の集団に比べて集合頻度が多く、厳密な解散には至っていない唯一の現役組として活動を続けている。
特徴
世の理を構築する数多の法則を一方的に無視する超人的能力と、常識の枠では計れない突飛な発想を閃く頭脳を併せ持ち、これらに基づいた行動原理で人間離れした数々の活躍を披露する。この中でも、自身の人間的尊厳を酷く傷付けるという大きな代償を支払う代わりに強烈な閃光を伴う顔相を晒し、見る者全てを卒倒せしめる武器と化す『奇面フラッシュ』を最大の必殺技としている。
このような変態技は零が最も得意とする所であり、特定の箇所に筋肉を集結させて爆発的な怪力を得る『筋肉大移動』、顔や体のパーツを自在に回転させる『ただ者返し』、ほとんど体を動かさずに真後を見渡せる柔軟性を利用した『筋骨大捻転』など、妖怪に等しい身体操作能力を存分に利用した数々の秘技を持つ。一方、他の4人も少なからず固有の特性を活用した個人技、体のみ七頭身も縮める二頭身変化は持つものの質量共に零には遠く及ばず、専ら笑いを提供する立場から編み出したものまねや自虐などの技芸を得意とする。
自身が興味を示す事柄については常人以上の学識や技術を備える反面、そうでない事柄については爪の先ほども関心を示さないために知識の偏り具合が極端である上、発疹や野生化といった症状の発現を招く事からそもそも学問を受け付けない体であり、5人の頭脳を振り絞っても小学生高学年レベルの算数に四苦八苦する有様である。
メインキャラの呼称表
この表は、奇面組及び河川唯、宇留千絵の一人称及び二人称の一覧である。
但し、この表は「基本的には」の但し書きが付く。
というのも、『3年』最初期は、唯と千絵が一学年下だったので、奇面組メンバー全員に「さん付け」をしていたり、
零が二頭身になったときに「ボク」と言うこともあったからであり、
更に言うと、アニメ版の場合、キャストである声優のアドリブにより、一人称や二人称が変化していた場合もあったからである。
が\に | 零 | 豪 | 潔 | 仁 | 大 | 千絵 | 唯 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
零 | わたし | 豪くん | 潔くん | 仁くん | 大くん | 千絵ちゃん | 唯ちゃん |
豪 | リーダー | オレ | 潔 | 仁 | 大 | 千絵ちゃん | 唯ちゃん |
潔 | リーダー | 豪 | オレ | 仁 | 大 | 千絵ちゃん | 唯ちゃん |
仁 | リーダー | 豪 | 潔 | ボク | 大 | 千絵ちゃん | 唯ちゃん |
大 | リーダー | 豪 | 潔 | 仁 | ボク | 千絵ちゃん | 唯ちゃん |
千絵 | 零さん | 豪くん | 潔くん | 仁くん | 大くん | アタシ | 唯 |
唯 | 零さん | 豪くん | 潔くん | 仁くん | 大くん | 千絵 | わたし |
奇面組
奇面組と唯ちゃん千絵ちゃん
作品総合タグ | 奇面組 |
---|---|
原作者 | 新沢基栄 |
タイトル | 3年奇面組 ハイスクール!奇面組 帰ってきた奇面組 フラッシュ!奇面組 |
出版社 | 集英社 エニックス(スクウェア・エニックス) |
掲載誌 | 週刊少年ジャンプ 月刊少年ガンガン |
電子書籍 | マンガ図書館Z |
ジャンル | 少年漫画 ギャグ漫画 コメディ 学園もの ラブコメ |
アニメ | アニメ奇面組 |
アーティスト | うしろゆびさされ組 うしろ髪ひかれ隊 息っ子クラブ |
テーマソング | あなたを知りたい |
舞台 | 舞台奇面組 |
必殺技 | 奇面フラッシュ 筋肉大移動 |
パラレルワールド | キャラレル・ワールド |
番外編 | チトタリン王国 刑事編(奇面組) 西部劇編(奇面組) ワラトルマン 豪くんマン 千絵ちゃん仮面 |
トリオ | 御三家(奇面組) ご近所3人組(奇面組) |
兄弟姉妹 | 一堂兄妹 雲童姉弟 |
キャラ一覧 | 名物集団(奇面組) 奇面組クラスメイト 奇面組教師 |
カップリング | 奇面男女(NL) 腐面組(BL 腐向け) 奇面百合(GL 百合) 棲み分け 棲み分けタグ pixivマナー |
評価タグ | 奇面組100users入り→奇面組500users入り→奇面組1000users入り |
小説評価タグ | 奇面組小説10users入り→奇面組小説30users入り→奇面組小説50users入り→奇面組小説100users入り |
パロディ・コラボレーション | 奇面組パロを参照 |
セリフ | 千絵カナスィ |
エピソード | 零くん熱烈ラブコール!? |
用語 | 唯ちゃん人形 |
その他 | 個性 変態 青春 ダジャレキャラ |
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コメント
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まさかの奇面組にはまる。 昔読んだ事はあったけど、大人になって改めて読むと零さん深イイ名言吐きまくってたのね。 卒業から5年後の捏造。 カーナビも無く携帯が普及する前は無線を車につけている人も多かったとか。 零さんはやや大人びてヘタレ野郎になってしまいました。 読みにくいのは仕様です…スミマセン。 追記 評価・ブクマありがとうございます! 零唯推しですが、奇面組メンバーのカップル?はどれも可愛くて応援したくなるという奇跡の漫画だと思っています。 5ペアもいれば一つぐらい違和感感じてもおかしくないのだが。 キャラが皆魅力的だからか?9,476文字pixiv小説作品Winding Road(1)
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