概要
「奇面フラッシュ」とは、「奇面組シリーズ」に登場する主人公集団「奇面組」の、最大にして最凶の必殺技である。
解説
奇面組の五人が横に並び相手に向かって顔を揃えると、原理は不明だが、五つの顔が閃光を放ち、喰らった相手は後ろにふっとばされる。
「奇面組」の面々の持つ奇面が大いに活用された「変態集団」奇面組の、まさに最大にして最凶の必殺技である。
なお、奇面組メンバーではなくても、“奇面”であれば誰にでも放てる技である。
例えば、『3年奇面組』第2巻の怒組編では、ひまわり・ちゅーりっぷ兄弟にボコられて顔を“奇面”にされた、一堂零他、各問題児集団のリーダーたち:切出翔を除く、骨岸無造、似蛭田妖、雲童塊が、この「奇面フラッシュ」を即席で放っていた。
(なおアニメ版第2話では、翔も一緒に顔をボコボコにされている。)
また『3年奇面組』第1巻に掲載されているプロトタイプ版読み切りである「3年奇面組参上」で、既にこの技が存在していたので、「奇面組シリーズ」の必殺技としては最も古いものとなる。
「奇面組シリーズ」のリメイク作品である『フラッシュ!奇面組』の「フラッシュ!」は、この技の名前から取られていると考えられている。
弱点
「奇面フラッシュ」を放ったあとの副作用として「胸の疼き」が起こる。
どうやら「自尊心の放出」による胸の疼きであるらしい。
但しこの副作用のネタが出たのは『3年奇面組』第1巻のプロトタイプ版「3年奇面組参上」と、「番組登場」回 のみであり、「筋肉大移動」と同様にその後には出て来なかった。
そしてもう一つ。
むしろこちらの方が致命的な弱点であるのだか、
目隠しをして閃光を見ない。
という最大の防御法がある。
これは『3年奇面組』第2巻のバスケ大会編、対番組戦で出てきた防御法となる。
つまり、一度「奇面フラッシュ」を放った相手には、その時の状況にもよるが、基本的には二度と効かない事になる。
アニメ版
なにしろ「閃光を放つ原理は基本的に不明」なので、「奇面フラッシュ」の演出にはかなりの試行錯誤があったようである。
アニメ版第1話では、組体操よろしく奇面組の五人がやぐらを組み、そこに落雷させての「電力補充による閃光放出」という演出がされたりしていた。
もちろん、奇面組他、色男組も唯ちゃん千絵ちゃんみんなしてボロボロになった、というオチとなったのはいうまでもない。
他には、単に顔が光るだけの場合もあれば、「顔が黄金色になり光り輝く」「扉を開け、太陽光を背に顔を揃える」等があった。
喰らった相手のダメージは、落雷の場合は最も派手で「感電で吹き飛ぶ」。その他は「奇面と眩しい光に驚いて失神、又は腰が抜ける」が多い。
映画ではこれまた原理は不明だが、若気市猿は塔の三階の扉から空高く吹き飛ばされ、地上の鐘に直撃していた。(ギャグ作品でなかったら即死)
アニメ1年目では奇面組に見せ場を与える為か、原作では使われていない話でも使われたりしていたが、原作でも高校入学以降は「余り使うと人間に見えなくなってしまう」(作者)と言う理由でほとんど使われなくなり、アニメでも2年目は余り使われなくなった。
最後に使われたのは最終回直前(84話)の映画の再放送の話になった。
pixivでは
この技が持つ余りにも凄まじいインパクトの為か、他作品の「奇面組パロディネタ」の一つとしてよく扱われている。