概要
作中唯一のオカマ。
その特異なキャラクター性から第一回人気投票で男性のみならず女性部門にも票が寄せられる事態となり、『どっちで賞』を特別受賞するという異色の経歴を持つ。
プロフィール
生年月日 | 1965年9月9日 |
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通称 | おちょぼ口の大 |
血液型 | B型 |
年齢 | 17歳(初登場時) |
身長 | 168cm |
体重 | 50kg |
一人称 | ぼく |
家族 | 父:物星座男(ものほし ざお)、母:物星日和(ものほし ひより) |
声優 | 塩沢兼人→岡野浩介 |
舞台版キャスト | 鳥越裕貴(第1・2弾)→井深克彦(第3弾) |
来歴
一応中学校1年生の時に大間仁と同じく一堂零の誘いを受けてグループに加入し、古株の冷越豪、出瀬潔を含めた一応中学校の変態集団『奇面組』が結成される。
結成当初は身の毛もよだつ女々しさを嫌悪する豪との折り合いが非常に悪く、大自身も豪の粗暴乱雑な振る舞いを毛嫌いしていたために一時は「隣同士になる時は境界線を引く」とするほどの深い溝が生じていたが、徐々にお互いの個性として理解を深めた末に軋轢を乗り越える。
高校受験の失敗を含めた2回の留年の後に学力偏差値の低い『一先高校』(ひとまずこうこう)への繰上げ合格を果たすも、間も無く進学校『応生高校』(おうせいこうこう)との合併で新たに設立された一応高校へスライド編入する。
一応高校では順調に進級を重ねて卒業し、ファッションデザイナーを目指すために実家の本屋『物星書店』を継がない決心を固めて宇留千絵と共に服飾専門学校へ進学する。特に問題も無く卒業した後、やはり千絵と同じ服飾会社に就職し、毎日欠かさずに酒店『酒の冷越』を訪ねて2人で出社するのがお決まりとなっている。
人物
恋愛対象が男性という事実からも作中ではオカマとされてはいるが、厳密にはガーリー寄りの中性的な立場(本人曰く「オトメチック、オカマチック」)にあり、男女の別け隔てなく付き合いは非常に良い。原作中では少年らしい部分も幾らかあったものの、アニメ化に際して声優を担当した塩沢兼人がイメージからアドリブで口調を変えた一件から女性らしさをより強調したキャラクター像が定着し、これに対して何度も苦情を寄せていた作者の新沢基栄も評判の良さから遂に認めざるを得ない結果となった。
奥ゆかしい性格で涙もろく、挿絵付きのポエムを秘密の趣味とし、就寝中に夜泣きをしたりぬいぐるみを抱いていないと眠れないなど普段から女性以上に女らしさを醸し出しており、特に服を脱ぐ仕草は無類の女好きである潔をして「色気がある」と言わしめるほどの艶かしさを漂わせる。こうした女性的な性格は父親の影響が大きいためだが、母親はこれについて言及や矯正をせずに理解を示し、その上で大の成長を温かく見守っている。
他のメンバーが大の性格を変えようとして返り討ちに遭う、一応高校番長の手目小野若蔵(てめこの わかぞう)に道ならざる恋心を芽生えさせるなど微動だにしないオカマ気質を貫く一方、一旦ヒステリーを起こすと他の4人以上に酷い暴走をしたり、作者曰く「いざとなれば一番頼りになる男」と評するように不良に絡まれても一歩も退かない胆力を見せたりと意外な一面を秘めている。
レオタード姿を何度も披露している上に女性用水着を着用した姿を目にした男性から喝采を浴びるなど、現在の「男の娘」の草分けと捉えるには充分である。
特技
他の4人同様に学業面は底辺に近いが、料理と裁縫に関しては大半の女子生徒が舌を巻くほどの確かな技術を持っており、家庭科実習に限っては奇面組では異例の学年トップクラスの成績を記録する(ただし、一応高校の家庭科実習は男子生徒の非履修科目であるために、直接の成績評価にはまるで繋がらず、学校側からは意外性な優秀さとして特記評価される程度である)。
放課後にレオタードを着込んで美容体操を行う、ボウリングで非常に弱々しい球威ながらストライクを決めるなど腕力や体力を使わない運動を得意とする面があり、練習不足に助けられたとは言え水泳部の精鋭選手に古式泳法の「のし泳ぎ」で互角に渡り合った実力を持つ。また変形であるが内股でなら「平泳ぎ」が出来るようにはなった。
関連イラスト
「もう、2人とも素直じゃないんだからぁ。」