「寝れば夢を見れますが、寝なければ夢を叶えることができる」
「お前ら評価ってものはなぁ、コップに水を注ぐようなもんで溢れ出して初めて目に見えるもんなんだわ」
CV:伊藤タカユキ
公式サイトでの解説
四国で勃発した1年半にも及ぶ大抗争の助っ人から帰還した狂人兄貴。
気さくかつ気配りのできる性格で組内だけでなく空龍街のカタギからも人望がある。
なぜか名言を言いたがる傾向がある。
同期の香月の兄貴を愛して止まない。
概要
シリーズ主人公・小峠華太が所属する極道組織「天羽組」の武闘派組員。
小峠の兄貴分の一人だが、組と同盟する地方極道への助っ人として1年半の間四国での長期抗争に参加しており、本編では羽王戦争中期での初登場となった。界隈では「狩猟刀の青山」の異名を取り、巨躯から繰り出される純粋なパワーと臨機応変な戦闘センスの高さから、若手ながらもバケモノ級の戦闘者として怖れられている。
その一方で平時は明るく気さくな好人物で、目上の人物へは細々とした気遣い(ついでにヨイショ)を怠らず、また小峠たち舎弟にもフランクに接するコミュ力の化身。特に女装ヒットマンこと香月紫苑とは同期の間柄で非常に仲が良い。時々『リアルスーパーマン』と自称する事もある。最近では舎弟の飯豊朔太郎を何かと気にかけている。
兄弟の序列は2023年2月12日の動画内の年齢順での構成員紹介で、上述通り同期の香月共々、小峠のひとつ上の地位で組の主要人物の中では比較的若手。
容姿
8月7日生まれの推定30代前半の男性。
身長183cmの中々の長身で、肩幅の広い筋肉質な体格の偉丈夫。
金色の瞳と長い睫毛、凛々しい太眉の目元が印象的な美形。髪は上がパッションピンク、下が黒のツートンカラーの無造作センター分け。ワイシャツに紺色のベストとパンツを着用し、両耳に金色のリングピアス、両手には紺色のフィンガーレスグローブを身に付けている。
速水泰輝曰く「いいニオイ」らしい。
性格
表立った態度として舎弟に対して高圧的な兄貴キャラが多かった天羽組の中では珍しい、周囲に友好的で陽気な好人物。戦闘面での活躍は元より、社交性と人柄、ホスピタリティもあって、長いブランクがありながら内外の各人物から厚く信頼されている。特に組内では組長である天羽桂司、同期の香月とは、それぞれと波長が合うのか大変仲が良いとのことで、天羽は彼の前では普段よりも冗談を口にすることが多くなり、小峠も「(親っさんと)コミカルな会話になるのはこの人ぐらい」だという。香月も「同期愛が重すぎる」と呆れつつもスキンシップや呑みにも快く応じるなど大分心を許している。また、四国遠征中に加入した速水や飯豊とも(事前に二人の事は多少聞いていたようだが)一瞬で打ち解けるほどにコミュ力抜群である。
行動を共にした舎弟には愛称を付ける癖があり、小峠は「ちゃんかぶ」・飯豊は「トヨ」と愛称で呼んでいる。短い期間ながらも行動を共にした宇佐美純平には「ジュン」と愛称で呼んでいた。
また話術にも優れ、先輩組員である和中蒼一郎や拷問ソムリエ・伊集院茂夫の前では、それぞれ相手を歯の浮くような怒濤の褒め言葉で称賛を送っており、小峠からは「後輩の鑑」、伊集院からは「天性の太鼓持ち」とも評されている。詩的な表現で物事を例えることが多く、速水と飯豊が出会い頭に双方で優秀さをアピールしてきた際には「評価はコップに注ぐ水のようなもの」「溢れたときに初めて他者の目に留まる」とし、伸び悩む速水には「コップが世界一デカすぎる」と力不足を指摘しつつも追い詰めない言葉選びをしている。こうした語録は和中の影響が大きいようで、花見の席では彼の口から痺れる言葉が出る度忙しなくメモに書き留めており、時には近くの図書館で名言を仕入れる事もある。
陽気さやコミカルさが表立つが、任侠者として非常に義理堅くもあり、任務とは言えこの1年半の間に起こった先の天京戦争や羽王戦争といった組の危機に不在であったこと、結果工藤清志・冨樫宗司・北岡隆太ら親しい組員を数多く失ったことへの後ろめたさから無念の胸中も漏らしている。特に若頭である阿久津敏朗の死には自分の弱さと後悔が招いた結果だと涙ながらに悲しさを吐露した。そのため、組のために役に立ちたいという思いも人一倍大きい。また組内の武闘派狂人兄貴の例に漏れず、外道は一切容赦なく、グチャグチャに破壊すると言う形で殺害すると言う狂人的な一面を持ち、その分度胸も非常に座っている。特に空龍街や天羽組と懇意にしている人物へ危害を加える人間への容赦は微塵も見せずに粛清していき、天羽組の若頭であり組員の性格をよく知る野田一をして、「怒り狂った時のアイツはエグく懐に入ったら誰も止められない」と凄まじい脅威を抱くほどでありこの点では小林幸真と似ている。
あの伊集院に背後を取られ驚きはしたものの、即座にその手を取って裏社会で噂に名高い彼に会えたことと完璧に気配を消す技に絶賛を送っていた。一方、粛清すべき外道を前にした時は何故被害者に非道な行いをするのかと前もって聞こうとする側面も持っている。
因みにプロレス好きでもあるようで、遠征先の四国とかけて「シッコク!シッコク!」とギャグを披露したり、復帰後最初の戦闘では相手半グレの最後の一人にキャメルクラッチを極めて殺害している。また、完全に決まった時のラリアットの威力は凄まじく相手を一気に戦闘不能まで追い込む。
能力
戦闘
当時の若手組員の中でも戦闘で一番頭角を現し、その理由から同盟する四国の極道組織の大抗争の助っ人として白羽の矢が立ち、現地では最強戦力として数々の激戦を駆け巡り、最後は自ら敵の組長を討ち取り抗争を終わらせた程の実力者である。
得意武器は狩猟刀。作中の説明や作画描写から所謂「剣鉈」のような武器で、鉈のように厚みのある刃が特徴。一般組員が携行する短刀やナイフより重量のある得物だが、青山はそれを片手で軽々と扱い、丸太や人体を唐竹割りがてらの振り下ろしや横薙ぎで難なく両断する。
このことから腕力・握力において凄まじい怪力を持つことは分かるが、総合的な身体能力・状況分析に長けた観察眼・そこから臨機応変に立ち回る戦闘センスも非常に高い。戦闘においては変形の大外刈り(STO)・キャメルクラッチ・パイルドライバー・喉輪落とし・ラリアットなどのプロレス技を駆使しており、成人男性を首根っこごと高々に持ち上げるほどの膂力を持っている。組復帰後の初戦闘では偶然見つけたビール瓶を投擲し、車と地面のスレスレの隙間をくぐらせて身を隠していた敵の一人のスネを破壊するという離れ業も見せた。タフネスや頑強さも超人の領域で、本場ムエタイチャンプの鉄鋼付きの蹴りを素手で受け止め、そのまま反撃に転じて鉄鋼でガードする相手を、圧し潰すが如く真っ二つに切り裂いてみせている。
加えて、ガソリンとライターによる爆破や手榴弾による爆撃(その際、車から投げ出されて地面や壁に激突してしまうダメージがあったにもかかわらず、)を受けても尚、パフォーマンスを落とす事無く戦闘を続行して見せるばかりか、時には実力以上の底力を見せる事も珍しくない。
小峠曰く、「ポテンシャル型」と評されており、強敵と相対して更に力と実力を高めるタイプであり、超人的な強さを見せても尚、まだまだ発展途上である。
総じて戦闘において目立った弱点を持たず、よく得意げに名乗る「リアルスーパーマン」が決して誇張ではないことが分かる。女装による騙し討ちや精度・速度で卓越した銃の腕前を持つ香月とは好対照を描いているともいえる。
気配り
優れた観察力は日々組織の仲間たちへの気配りとしても発揮されており、復帰時には野田一に帰郷報告がてらに肩揉みを始め、直後の驚嘆と共にマッサージの腕前で青山だと気付いている発言から、遠征前から習慣にしていた模様。加えていつの間にかアロマまで用意しており、自身のツボを的確にとらえたマッサージとアロマの香りのダブル効果で、普段狂気の笑みや怒りの表情で強張った顔が多い野田が、あまりの気持ちよさにコンニャクのようにフニャフニャの脱力しきった顔をみせていた。
また、先輩構成員で3年の懲役を経てブラジル刑務所から帰国・天羽組復帰をした矢部光晴に寿司と静岡茶を用意し、そのホスピタリティを評価されている。
経歴
今のところ「香月の同期」という情報以外で詳しい経歴(出生から極道入りまでの経緯)は明かされていないが、小峠より先輩であるので、天羽組の前身である田頭組時代に組入りしたとおもわれる。
本編1年半前(速水が組入りする以前)に天羽組長から「同盟の極道を助けるために四国へ行ってほしい」と願い出される。組本部から長期間離れることになる辛い任務ながらも、敬愛する天羽の頼みということもあり「ちょうど本場のカツオのたたきが食べたかった」と冗談で理由付けして承諾(阿久津は真に受けて「そんな理由で!?」と驚いていた)。以後、本編登場まで四国での抗争に専念することになる。
活躍
- 2023年2月12日付の動画(状況整理)
初公開。香月の同期であることや四国の大抗争に参加していたこと、誕生日などが紹介された。また、この動画が公開される前に、ショートで公開された。
- 2023年2月13日付の動画(小峠華太)
初登場。
天羽が恩を抱いている廣目組の応援要請を受け、四国の大規模抗争へ派遣され、敵の大将を討ち取り凱旋する。
帰ってくるや否や、野田を肩揉みで骨抜きし、舎弟である速水と飯豊と一瞬で打ち解け、同期であった香月と再会を喜び合う。一方、四国に出払っている中で兄貴分である工藤と冨樫、弟分であった北岡が抗争で命を散らした事を悔んでいた。
後にハートランドと言うキャバクラのキャストが行方不明者を多数出している事を知り、解決に乗り出す。香月の調査でマラカスという半グレと共謀して質の悪いシノギをしていた事を知り、香月一人では抑えきれない相手の物量や実力に苦戦している所へ飯豊と乱入する。飯豊の心配をよそに、四国の抗争を生き抜いた強さと機転を遺憾なく発揮、事件を解決した。
「痺れるねぇぇぇ! アンタら今日まで精一杯生きて来たかぁああ!」
(抗争の元凶に対して)「欲に塗れて周りに侵攻してんじゃねえよ…… 何かを奪い合えば足りねえけどな、分けあえば余るんだよ……バカ野郎……」
「酒は健康の敵かもしれん!だが聖書はこう言っている。汝の敵を愛せよとぉおお!」
(ビール瓶に気を取られた敵に対して)「隙ありだ、前向かねえとダメだろ人生は……」
(反省はないし、被害者に頭を下げる気はないとほざいた魔羅火巣のボスに対して)「おらあぁああ! ブラジルの皆さぁーん騒音問題になりますかぁああ! 頭下げる気ねえならとことん反っとけぇええ!」
(香月「な? キモいほど強いだろ?」)
(飯豊(顔を蒼ざめながら)「はい……恐怖を覚えました…… しかも最後素手じゃないっすか……」)
- 2023年3月13日付の動画(小峠華太)
天羽の発案でお花見会が開催され、参加する事になった。和中からの教えをメモしながら聞いた後は、組を離れている間に工藤や冨樫ら兄貴分、北岡ら舎弟達を喪った事を想いながら天羽に「組の為ならいつでも死ねる」決意を伝えると天羽に「次は東北へ行ってもらう」と言う冗談を真に受けた。酒が進んだ際に和中に歯が浮くような誉め言葉を言い並べていた際は小峠に『後輩の鑑』と思わせた。
しかし、天羽の冗談が13ヶ月後に現実になるとは天羽組の面々はこの時、誰1人知る由はなかった。
- 2023年4月29日付の動画(小峠華太)
天羽がふと見つけた女の子である美代子を保護した際、率先して相手になった。
同時進行で美代子の母親を南雲の力を借りて探している中、天王寺組戸狩派傘下の半グレに出くわしてしまう。先手を取られるも、全く意に介さないかのように圧倒的なパワーと得物の狩猟刀で圧勝した。
4月28日付の動画にてエマの過去に関する事件に関わることが判明。
エマをはじめとした空龍街ホステスの母親替わりである「光子ママ」に対して怨恨(正確には逆恨み)を持つ小倉率いる半グレ集団にカチコミを受け拉致られ虐殺された事件にブチギレた天羽に小峠と共に報復を指示される。伊集院に背後を取られた際はその完璧な背後取りを褒めちぎりアイドルでも見たかのような状態になった。
そしてカチコミ決行時は伊集院も驚く程の格闘で次々と半グレを殺害、更に半グレに加入したムエタイ選手との戦闘では軽傷は受けたが圧倒的実力差で鉄製武具ごと敵を一刀両断にして殺害した。
(小倉率いる半グレに対して)「男ってのは女を守るもんじゃねえのか? コンクリに頭うずめて反省しとけ」
(半グレ「ごべぇっ?!」)
「ムエタイか性感帯か知らんけどな ちょっと本気出すぞ」
(小倉を連れていく伊集院に対して)「伊集院大先生、そのクソ野郎の始末をどうかお願いします」
- 2023年5月8日付の動画(小峠華太)
丸山組との会合で裏切りにあい襲撃されたため、飯豊と共に天羽を連れて車で脱出する。しかし、その道中に天王寺組戸狩派の副将である渋谷大智と岸本隆太郎が待ち構えていた。2人は青山らの乗っていた車を銃撃し、ガソリンを撒いて引火させてしまう。炎上する車を横に、青山と渋谷の戦いが始まる。
「親っさん、ご安心ください。このリアルスーパーマン青山琉己が必ず守り抜きます。飯豊、お前は俺のことを褒める準備しとけ」
天羽組 リアルスーパーマン VS 天王寺組 リアルパーフェクトヒューマン 畳みかける絶望
青山と渋谷の戦いが始まる。(天羽は車の影に避難し、共に来ていた飯豊は岸本と交戦する。)
狩猟刀やチャカで渋谷を襲い、ほぼ互角の戦闘を見せる。しかし、渋谷の舎弟が速やかに戸狩玄弥に連絡を入れた事で現場に現れてしまい、天羽組に悲劇が訪れることになる。
「初めまして、リアルスーパーマン青山琉己です」
「ブラジルの皆さぁん! うるさくてごめんねぇえええ!」
「おいおいおい……リアルスーパーマンでもこれは大変なんじゃねえの」
戸狩と渋谷の二人がかりの前に窮地に立たされてしまう中、危機を感じた阿久津が加勢に入る。再び渋谷と向き直っての戦闘になる中、阿久津が殿を務めると吠える。青山は決意を感じ取り、渋る天羽と飯豊を強引に現場から連れ出し、阿久津の命懸けの防衛によって何とか逃げ切った。
しかし、致命傷を負った阿久津はその場で殉職してしまうという最悪な事態になってしまった。
- 2023年6月10日の動画(小峠華太)
ヤミ医者に運ばれて一命を取り留めるが、相当な大傷を受けたのもあってしばらくの戦線離脱となってしまう。小峠が見舞いに来た際は自分にもっと力があれば阿久津を死なせずに済んだ旨の後悔と自らの弱さを涙ながらに晒した。
「カシラを置いて逃げたのが……申し訳なくて……情けなくてよぉ……」
「俺が弱えから、俺がアイツら二人に勝てねえから……カシラは死んだんだ……」
- 2023年9月4日付の動画(状況整理)
飯豊と共に登場。
羽王戦争が終結し、深手が完治して復帰した後に天羽組の宴席に参加する。
宴席が盛り上がる中で香月と共に一気飲みをした。
「同期とイッキが一番うまい!」
(香月「負けねえぇぇえええ!」)
終盤に登場。天羽組が立ち上げた草野球チームに和中と共に懇意にしているチームと練習試合に参加していた。
久しぶりのフィーチャー回。
小峠と見回り中にひょんなことから同郷でホストクラブを経営している幸也と再会し、とある事情で人手不足に陥っている事を知り、天羽の働きかけもあって和中と速水をヘルプに起用する事に成功する。
自身の活躍もあって乗り切るも、幸也がライバルホストクラブが雇った半グレ組織にボコボコにされ一連の騒動が一枚嚙んでいるのも知って、和中らの協力も含めトラブルシューティングに乗り出し解決する。
幸也にヘルプをお願いしたいと言われた際に「香月がやるなら自分もやる」と乗り気な姿勢を見せた。
- 2024年1月26日の動画(小峠華太)
速水の回想シーンで登場。
柔道の稽古を速水に付けており、それが彼の成長を促す一助を担った。
- 2024年1月27日の動画(伊集院茂夫)
天羽組のシマにあるクラブのキャスト・詩織が半グレ達に誘拐され、彼らを雇った宇藤に強酸をかけられ、顔が灼けただれた事を知り、彼女の敵を討つ為、一人でアジトに乗り込んだ。
アジトの前で伊集院達と出会い、当初は「今回だけは譲れない」と一歩も引かなかったが、伊集院が「自分が外道(宇藤)に無限の苦痛と底無しの絶望を刻み込む」と覚悟を見て、「外道の始末を伊集院に任せ、自分は詩織を拐った半グレ達を始末する」と伊集院に協力した。アジトに乗り込んですぐ、半グレ達の顔を素手で殴り潰し、宇藤以外の半グレ達を全員地獄に送った。明るくて店で人気があった詩織を大切に思っていた様で、彼女に涙を流したり、半グレ達を殴る際も「女の顔を潰すような下衆はこの世にいらない」「下衆に顔を持つ権利はない」と怒りをぶつけていた。
因みに天羽組陣営の中で伊集院と2回以上対面するのは小峠、須永に続き3人目となる。
- 2024年2月24日の動画(小峠華太)
空龍街で爆破テロを起こした極左組織『日滅軍』の実態を知り、粛清に乗り出す。
空龍街で主催されたシンポジウムに来ていた、爆破テロによって天羽組で懇意にしている大下議員の娘さんを傷付けられ、奥様に至っては命を失う事を含め死者7人を出した事に誰よりも憤怒と憎悪を見せ付け、末端の構成員らはあっさり殲滅し幹部の龍田に至っては両足を切断し時限爆弾を仕掛けた上で生き残った人員と共にアジト諸共爆殺した。
尚、龍田を殺す際には過去に邂逅した事がある裏社会の災厄と同じような意趣返しで決めていた。
「もういいわ。人間と会話してる気がしねえ。テメェの血は何色だぁ……」
「土下座して、死んだ人達にまずは謝れ」
「今更何言ってんだ。暴力で思想を押し付けていいんだろ? これは、俺にとって社会を良くする改革なんだよ。テメェらに暴力で押し付ける。5分反省して、全員地獄へ逝け」
- 2024年2月26日の動画(小峠華太)
天羽組事務所で日滅軍によるVXガスをばら撒くバイオテロによって、中庭に出ていた須永・永瀬・茂木がそれを受けてしまう事件に遭遇する。
後に日滅軍のアジトを割り出し、和中と小林に同行して本部の構成員を全滅させた。
なお、おなじみのドア蹴破りで構成員を一人始末している。
龍田「ご覧あれぇえ!」
「天羽組の出入りだ 死んで詫びてもらう」
「お前ら全員人生終わりだってよ」
- 2024年4月6日の動画(小峠華太)
横浜の友好組織である家入組の組長家入雅和からの要請で天羽によって宇佐美と共に神城組への抑止力として派遣される。
横浜に着いて早々、持前のホスピタリティ精神によって駄菓子屋へ寄ることを決めた。そこで広瀬大聖と出くわし、お互いに殴り合う。
決着は駄菓子屋の店主を襲撃した半グレによってお流れになり、広瀬は半グレを粛清して立ち去った。青山は彼の強さを「虎」と評していた。
- 2024年4月20日の動画(小峠華太)
応援で派遣された小峠と合流して家入組構成員の柴原の案内で閏間地区の見回りを行なった。その道中で遭遇した半グレ達は血気盛んであったものの大したことはなく、返り討ちにしていった。
その後、家入から閏間地区の過去と現状を聞いて争いに発展しないよう決意を新たにするのであった。
半グレ達の粛清や神城組構成員との接触は宇佐美にはリスクが高いと考えて、彼を家入の護衛に付けて自身は小峠と粛清に繰り出した。
だがこの判断が取り返しのつかないことになるとは、誰も思わなかった…。
粛清中に家入から緊急で連絡が入り、神城組の長門碧の襲撃を受けていると聞いて小峠と共に大急ぎで向かった。
宇佐美の無事を祈りながら…。
「ジュン!頼む 生きていてくれ」
現場に到着した二人が見たのは余りにも凄惨な光景であった…。
宇佐美・家入・柴原が力なく倒れていていずれももう息は無かった…。
年若い可愛い舎弟であった宇佐美の死に慟哭する小峠と涙する青山。二人は宇佐美達を死に追いやった張本人である長門への殺意を高めるのであった。
その後、一部始終を見ていた家入組構成員の大矢の証言で事の全容を把握した。
柴原が仕掛けたとはいえ、家入が命を懸けて宇佐美に手を出さないように訴えていたこと。それを無視して長門が宇佐美も手を掛けたこと。
青山はかつてないほどの怒りを見せる。
そのことに改めて責任を感じた家入組若頭の棚橋が土下座した際には感情が無い表情ながらもそれを制止した。
宇佐美の遺体を車に乗せて空龍街へ帰還する際は泣きながら運転する小峠とは異なり沈んだ表情を浮かべながら無言であった。
「ジュンどこだぁああ!」
「嘘だろ…ジュン…」
「俺たちが護衛を任せちまったばかりに すまねぇジュン… チクショウ」
「神城組の長門…死んでも許さねえよ」
「ふざけんじゃねぇえぞおぉお!」
「若いジュンには未来があった みんなに期待されてたんだよ」
「ウチと戦争してえってなら上等だ 受けてやるよ」
- 2024年5月22日の動画(小峠華太)
怒り心頭であった天羽による神城組の組長神城義信の言い分を聞く為の電話会談は決裂し、青山は小峠・和中・飯豊・矢部の四名と共に先発隊として選ばれて閏間地区へ派遣された。なお、長門たち神城組に相当怒っていた所為か小峠を愛称呼びでなく名前で呼んでいた。
「悪人の背骨は繋がっていない方がいい そうだよな華太」
小峠「はい 宇佐美を殺した落とし前はたとえ死んでもとります」
- 2024年7月12日の動画(小峠華太)
長門の居場所を探ろうにも内部統制の取れた神城組構成員からは何も聞き出せないことを理解した青山は「敵の敵は味方」理論で神城組とまる一年対峙している凱娃という半グレ組織・トップの真田遼亮について情報を得て、長門の手がかりを求めて飯豊と共に凱娃へ潜入する。
紆余曲折を経て真田との飲みの席で真田から佐伯という元極道と長門が今でも交流があることを教えてもらえた(真田は鋭い洞察力で青山と飯豊について只者ではないとお見通しであり、神城組以外に敵を作るのは得策ではないと判断したからであった)。
凱娃の潜入を終えた二人はいよいよ長門へと近づくことへとなる。
- 2024年7月26日の動画(小峠華太)
先の凱娃の潜入を終えた青山と飯豊は引き続き長門の捜索を続ける。
長門と交流のある佐伯の営む理髪店を突き止めた二人であったが、佐伯が長門に味方する可能性があると踏み、車中から見張ることに。
見張り続けて5日間。遂に長門が姿を現わした。佐伯やカタギを巻き込まないよう店から出た後を襲撃するつもりであったが、佐伯の機転で裏口から車へ接近して来た長門と舎弟達により逆にチャカでの襲撃を喰らう羽目に。
逃げ出そうにも手榴弾の追撃によって車を爆発が襲い、青山は車外へ放り出されて頭から壁に激突してしまう。自身がしばし気絶している間に比較的軽傷であった飯豊が長門の車を追いかけてしまった為、血だらけになりながらもあとを追いかけて全力で走り出した。
「古畑任三郎を憑依させてこの青山が解決します」
「やべえぇえええ!車がいっちまった! トヨぉおおおおお!」
- 2024年8月3日の動画(小峠華太)
全力で走った青山は飯豊の奮戦もあって、遂に宇佐美の仇である長門を捉えた。
狩猟刀を叩きつけるように斬撃を繰り出して長門を飯豊から遠ざけると自身が長門と向き合う。互いに負傷している状態の両者。果たして勝者は?
「うぉおおお!トヨォオオ!クソッたれぇええ!」
「長門ぉおおおお!コノヤラァああああ!」
「また俺の弟分をやりやがって もう許さねえ…絶対に」
天羽組 リアルスーパーマン VS 神城組 美麗なる天才戦闘者 剛と柔 舎弟を失った者同士の死闘
- 2024年8月16日の動画(小峠華太)
遂に始まる長門との死闘。先に仕掛けたのは青山であった。凄まじい斬撃の数々にもかかわらず長門には当たらない。(しかし地面にめり込む程の怪力は長門ですら危険と感じさせ、集中状態となるくらい警戒させた。)
集中状態となった長門による回避とカウンターの斬撃、逆技を喰らい続けるも青山は止まらない。その姿勢に長門が何気なく言った「無駄死にするよ」という言葉に激怒。斬撃のスピードを更に跳ね上げて迫っていく。変化球で繰り出した前蹴りを逆技で対応されるも振りほどき、ブロック片で体勢を崩させて斬撃を繰り出す。それでも長門には当たらず回避されながらカウンターの斬撃を喰らう。
しかし、青山の行動は無駄ではない。度重なる猛攻の前に長門のメンタルを徐々に削っていた。余裕の表情は既に消え失せていた。
負傷した体での長期戦に危機感を覚えた長門と正面から激突。斬撃の応酬の最中、青山は右腕を掴まれて振りほどこうとするもそれを見越していた長門の策で肘を破壊されてしまうが…
「さっきいっぺん折られたからわかってんだよ」
「折った瞬間は止まるよなぁああああ!」
だが、これこそ青山の狙っていた展開であった。腕を放しそびれた長門ごと肩の筋肉で強引に急上昇した。焦る長門がナイフを顔に振り下ろすも青山は左手で喉を強引に掴む。
「やっと捕まえたあぁああ!」
「これで死んどけぇえええ!」
そのままコンクリートが粉砕する勢いで長門を喉輪落としで後頭部から叩きつけた。それでも長門は追撃の踏み抜きをすんでのところで回避。そして両者向かい合い、再び正面から激突。
青山はタックルを仕掛け、長門のナイフが左肩に喰いこむも止まらない。直線的な動き故、避けられてしまうかに思えたが…。
「肘が折れててもよぉ」
「スーパーラリアットならできんだわあぁああああ!」
折れて使い物にならないと思われていた右腕からの渾身の力で放ったラリアットが長門の首を捉え、吹っ飛ばしたのだ。長門は数回転した後、再び地面へ後頭部を激しく強打。これにより頭蓋骨が砕け、目から血が噴き出す程の致命傷となった。
身動きすら出来なくなった長門へ近づく青山。そこへ根性で立ち上がった飯豊も側へ来た。その気合いを認めた青山は飯豊に留めを刺させた。
こうして死闘はフィジカルで勝る青山に軍配が挙がり、目的である長門殺害を達成。天羽組に宇佐美の仇を報じたのであった。
また、初登場以来から敵対組織の武闘派幹部に打ち勝って見せたのは、長門との戦いが初めてである。
余談
舎弟陣を知らなかった?
青山は1年半前に四国の極道の助っ人に派遣された設定であるが、何故かそれより早い2年前に加入した速水や飯豊とは初対面という矛盾が発生している。
また、2023年と2024年の8月のメンバーシップ動画ではMCを務め南雲や京極組の海瀬将悟・花沢伊織と共演しているが、意外にも本編では南雲と行動を共にしたことはない。
賛否両論のあるキャラクター像
天羽-野田体制発足後は和中・小林と共に「三本柱」というファンもいるが、「個性が薄い」「常識人すぎる」というファンもいるなど賛否両論となっている(小林はともかく和中は平常時においての振る舞いは常識的で教養のある振る舞いをしているが……)。特にどこかで聞いたことのあるセリフを頻繁に放ったり、視聴者人気が高い香月との深い仲を示したこともあって、より好き嫌いが分かれているようだ。
相手や状況が悪過ぎたとはいえ阿久津や宇佐美をみすみす死なせてしまったことで良い印象を持たない視聴者もいる。特に後者については「彼か小峠が家入の護衛についていれば最悪の事態は回避できた」と考えるファンが多く、彼自身も「自分の所為で(宇佐美は)死んだ」と認めて悔恨の言葉を口にしている。これに対して天羽は「(有望株レベルの宇佐美にとって)知らない土地で知らない人との戦闘はリスクがあると判断したのだろう」と考え、彼を咎めることはなかった。
そして時が経ち、宇佐美の仇である長門碧との戦いに勝利し大金星を上げた際も自らの人選失敗によって起きた事態に自力でケジメをつけたにもかかわらず、込み入った事情のためか、他の味方サイドキャラクターが敵幹部討伐を記録した時と比べて素直な賞賛の声はあまり多くなかった。
関連タグ
香月紫苑 - 同組織かつ同期の武闘派構成員。2人とも美青年であることが共通している。
飯豊朔太郎 - 羽王戦争以降、行動することが多くなった舎弟。怪我による戦線離脱のタイミングもよく被る。青山は何かと気に掛けており、飯豊もその期待に応えるよう動いている。
井上月麦 - かつて天羽組と対立していた河内組(現獅子王組)の武闘派構成員。美青年であり中の人が一緒である。また、関連組織の抗争に参加した点も共通している。一方で井上は兄貴分の龍本雅幸にベタベタされている所に対して青山は自身が同期の香月にベタベタであるという相違点がある。
西園寺健吾 - 京極組の構成員。青山がプロレスマニアなのに対してこちらは元プロレスラー。
家入雅和 - 家入組の組長。人間性は良い部類だが賛否両論ある点が類似している。