公式サイトでの解説
京極組の構成員。
とても人柄がよく、後輩の面倒見も素晴らしい人物。
元プロレスラーでパワーボムを得意技としている。
京羅戦争にて殉職。
概要
「オウ、虎徹! 元気にやっとるか!?」
「相良ァ! テメェ、あんまカタギ泣かせんじゃねぇぞ!」
「春日、カタギを泣かすやり方じゃあ、極道は極められねぇぞ」
元プロレスラーでプロレス技であるパワーボムを十八番とする事から「パワーボムの西園寺」の異名を取る。
久我同様、日下政権時代には少数派となっていた京極組の良識派構成員であり、外道構成員達の動向に目を光らせる監視者の様な役割を担っていた。
人物
容姿
久我と同様のツーブロックヘアであり髪を結んでいる。銃弾でも致命傷にならない程の分厚い筋肉(医者も驚く程に頑強)と190cmはある巨体の持ち主で同じく格闘を得意とする後輩の近藤新平太同様に屈強。美人な娘とは似ておらず久我は同じ遺伝子なのかと疑った。20代の娘がいることから年齢は40代後半から50代前半とみられていた。ちなみに五十嵐よりも年下の国生よりさらに年下。大園銀次の退場回で大園と五十嵐の年齢が51歳と46歳と判明したことで西園寺の年齢は40代前半であることが確定した。
性格
良識派の構成員らしくまさに任侠。家族思いな父親で仁義外れの構成員にもやり過ぎないように釘を刺す本格派の極道(釘を刺された相良颯誠は後に良識派になっている)。そもそも彼はヤキを入れることがないが、裏切った者やカタギに手を出す仁義外れの者に対しては容赦なくプロレスの技でボコボコにする。
一人娘の由美子を溺愛しており、彼女が半グレに凌辱されたと知ると、普段は明るく人がいいとされる彼も怒りと悲しみのあまり呪詛を吐きまくっていた。娘を傷つけるものに対しては我を忘れてカチコミをかけるがその性格を悪用した外道に撃たれたことがある。
経歴
元はプロレスラーだったが人気が落ち目となり、所属していた道場を解雇されてしまう。公園で途方に暮れていたところを4代目組長に拾われ、京極組に入門したという経緯があり、4代目にはずっと深い恩義を抱いていた。そのため、久我や一条康明などと同じく5代目組長である日下孝次郎の拝金主義に毒された当時の京極組に対して嫌悪感を抱いており、外道の組員達に威圧をかけて抑え込む役目も担っていた。
能力
パワーボムを初めとしたプロレス技によるステゴロで戦う。凄まじい戦闘能力の持ち主で、先代組長の時代に敵対組織を素手で全員叩きのめし再起不能に追い込んだという実績も持っている。片手で成人男性(娘を強姦した外道共)の頭にアイアンクローしながら軽々持ち上げる腕力から放たれるプロレス技の威力は凄まじく、彼の逆鱗に触れた春日は当たりどころが悪く即死した。
耐久面も優れており銃弾が効かないその様は要塞とも言える。見た目に反して(主に直線的な動き限定だが)機動力も中々に高い。
ちなみに阿久津敏朗や祇園織文のような酒豪であり「ビールは3ℓ飲むところから飲み会スタート」と豪語しているほど。
総じて「厳しくも時に優しい、大切な人間を守る、頼りになる父ちゃん」である。
活躍
- 2022年1月24日の動画(久我虎徹)
初登場。溺愛していた娘の由美子が下衆の男から乱暴を受け、このショックで由美子は男に拒否反応を示してしまい精神病院に入院したことを久我に涙ながらに伝え、久我が情報屋に依頼し情報を買う。後日その事件の首謀者が自分と対立していた元組員の春日であることを知ると、久我と犬飼を連れて報復に向かった。そこで拳銃を持って待ち構えていた春日に狙撃されてしまうも、レスラー時代から鍛えている分厚い筋肉のおかげで何とか耐え抜き、逆に全身全霊をかけたパワーボムで春日の息の根を止めた。
しかし、無茶がたたったのか倒れ込んでしまい入院する事となったものの、父親が銃撃された事を久我から聞かされた由美子は立ち上がる事が出来た。
「春日ぁぁ! あの外道がァァァ!」
「そんな豆鉄砲で俺が殺れるかァァァ!」
- 2022年2月13日の動画(久我虎徹)
京極組のシノギを潰そうとしたカジノとグルである闇金を、野島翔と国生英明と共に粛正し、闇金のトップにヤキを入れていた(尚、闇金業者は野島が熱した油を掛けて止めを刺した)。
「よく言うだろう。獅子はウサギを狩る時も何とやらだ」
※恐らく「獅子搏兎」という四字熟語を指すと思われる。
- 2022年4月3日の動画(久我虎徹)
黒焉街のホストクラブ「ロミオ」に勤めている九条の固定客達が、「頂き女子(でっち上げの嘘をサラリーマン等の男性に吐き、同情を誘って資金を奪い取る詐欺)」に手を染めていた事から、他の京極組の強面組員と共に彼女らへの監視を行っていた。
詐欺の証拠を掴んだ後は彼女らをビルの一室へと連行し、「頂き女子」は詐欺行為であると説教を行い強く釘を刺した。この辺りは、人情家で且つ一人娘を持つ父親でもある彼らしいやり方だろうか。
「おめえ等 こんな真似をしていたら二度と日の目も見れなくなるぞ」
(九条の女達「ひ…はい…」)
- 2022年4月5日の動画(久我虎徹)
日下組長のドラ息子・晋平がスナックでのイザコザで河内組の組員を殺害した際に、彼らの遺体を処理し終えた久我に対して「シマで河内の連中が何か嗅ぎまわってるぞ」と伝えに来ていた。
- 2022年6月12日の動画(久我虎徹)
久我と野島を連れて飲み会をしていた。彼らのような真面目な構成員ばかりではなかった昔の京極組について彼らに教えていた。その中でも特大の爆弾である木村達也の話もしたがなんとその木村が大事件を巻き起こすこととなった。
「この頃は久我をはじめ若い衆がしっかり者で助かるよ」
「カタギに手出すなって言ってるだろうが!! 黒焉街のカタギは守る対象なんじゃあ! 次やったらブチ殺すぞ!?」
京極組と娘に生きた漢vs羅威刃の魔王&天才 男の想い
- 2022年8月27日の動画(久我虎徹)
西園寺と犬飼鷹四郎らが第二事務所で業務中に荷物が届く。
「なぁ!! 馬鹿野郎! 小包をそのまま事務所に入れたのか! 犬飼! それを開けるなぁ! 耳を澄ませて音を聞けぇ!」
その中身は以前、京極組の本事務所で爆破された時と全く同じタイプの爆弾を送り込まれ、爆発で重傷を負ってしまう。その後まもなくして羅威刃メンバーがカチコミをかけてくる。
しかし、筋骨隆々でタフネスであることを活かし、犬飼と共に叩き潰していたが……
設楽「なぜ逃げる……死ぬまで戦え貴様ら」
怖気づいて逃げようとした羅威刃の下っ端メンバーが幹部の設楽紀明に撃ちぬかれる。
城ヶ崎「本当にお前らはゴキブリみたいにしぶといねぇ。テメエらのヤサは全部24時間監視してる……だから諦めてさっさと死んでくれよ……」
そこにはトップの城ヶ崎賢志も登場。この2人が現れたことにより、爆破の傷も厭わずに奮起した。
「天下の京極組も舐められたもんだぜ…」
しかし、犬飼は爆破の傷と設楽の投げナイフ、そして北村の裏切りによって満身創痍となってしまい、トドメを刺さされそうになったため、すぐさま設楽にタックルをぶちかまして引き離す。
「貴様らにこれ以上ウチの人間を殺させるかぁあああ!」
そのまま引き離した設楽に剛拳の連撃をお見舞いするが、ある人影が背後に現れる。
城ヶ崎「そういうお前は残念ながら死ぬけどなぁ…」
いつの間にか後ろへ回っていた城ヶ崎に背中を裂かれてしまい、即座に城ヶ崎へ向き直るが…
設楽「おい…私が相手だろう。お前は心臓を刺さないと死なないタイプだ」
「ぐおぉおおおおっ!?」
設楽「ロートルがはしゃぐな。死ぬ時くらいは大人しく逝け」
今度は設楽にロングダガーナイフで背後から心臓を貫かれてしまった。しかし……
「若い衆は……これ以上死なせねぇえええええっ!!」
それでも倒れることなく火事場の馬鹿力で設楽を城ヶ崎目掛けて投げつけた。
「ゴフ……自分の縄張りの人間を守る気概も無く金だけ貪りやがって……挙句に爆破か……卑怯モンが……京極組はテメェらを絶対に許さねぇ…!!」
久我と六車謙信が駆けつけ六車は久我に逃げた2人を追跡するよう指示し、久我はバイクを飛ばした。しかし、既に心臓を突かれていたこともあり、最早助からない状況となっていた。
「謙信、ゴフ……犬飼は助かるかぁ……?」
六車「はい…助かります。絶対に死なせません。兄貴どうか喋らないで下さい!」
「そりゃあよかった……若いのが先に死んだら道理に合わねぇ……若い奴らで……京極を盛り上げて……くれ……ゴフ……あと謙信、娘に伝えて欲しいんだ……ゴフ……こんな父ちゃんでごめんなと……父ちゃんは幸せだった…よ……と……」
先代から貢献し、舎弟から慕われる兄貴分、そして1人の娘の父として生き抜いた男は、六車に看取られる中、若い世代に京極組の未来を託すと共に、娘へ最後の言葉を遺してその命を散らした。
京羅戦争が勃発し、京極組陣営では2人目の死者となってしまった。
その後羅威刃が葬儀で人を集まったところを狙って京極組を壊滅させる可能性があるため、葬儀は最少人数で執り行われ、五十嵐幸光に久我と一条の3人が参列した。五十嵐は労いの言葉をかけ、久我は泣いて悲しみ、一条も涙を流して城ヶ崎を殺害することを改めて決意した。
- 2022年9月4日の動画(久我虎徹)
8月27日付の動画の久我と六車が別れた後に六車に看取られながら西園寺が死亡し、西園寺を看取った六車が五十嵐に死亡したことを伝えられた模様。一方で久我は設楽をバイクで追い、設楽の乗っていた車がガラの悪い工場地帯に逃げ、この先にアジトがあることを確証した久我が五十嵐に電話をかけて伝えたと同時に、西園寺の死が伝えられた。
久我「俺はこのままここに張り込みます。若い奴等をこっちへ寄越してください」
五十嵐「分かった……あと西園寺が逝った……」
若い頃店で暴れていた久我を厳しく指導したり、成人式を迎えた時に背広を仕立てていたこともあって、久我は涙を隠せずにいた。
余談であるが、羅威刃は竜桜町・貴凛町・村雨町に支部を作っていることと地図上で工場地帯であることから設楽が向かった先は竜桜町と推測される。
また、上述の葬儀のシーンは設楽の討伐に9日もの時間を費やしていた点と久我が設楽を仕留める際に右の手指を負傷し、その療養を終えた後に葬儀に参列していたことから2週間近くは時間が経過していると思われる。
「やりすぎだ馬鹿野郎! 店の迷惑も考えろ!!」
「お前も一人前の大人だ! 次は自分の稼ぎで買えよ!」
ちなみに遺された娘の由美子は、京極組の組員達は彼女を気にかけている模様であるが、当然京極組も裏社会の組織であるためにかかわることもまた迷惑だと考えている。しかし、五十嵐が金銭面ではかなり助けた模様である。
余談
彼は同じ良識派で同じくこの戦争で命を落とした国生や鷹橋修也がいるのにもかかわらず、なぜか開設直後では公式サイトに載っていなかった。なお、数日前にてしれっと追加されており、ハブられた問題は解決された。
しかし扱いはお世辞にも良いとは言えず、後に開催された公式の特別飲食店では新規グッズや個人メニューに恵まれていない。その上バグステの京羅戦争では、出番を全カットという憂き目に遭った。
更には2024年8月14日付の動画では京極組の構成員の誕生日が相良や国生達といった死亡者も含めて公開された中、良識派の構成員で西園寺のみまたしてもハブられてしまった。
関連タグ
プロレスラー マッチョ シングルファザー パワーボム 男の中の男
近藤新平太 - 西園寺と同じく京極組の良識派構成員で、格闘を得意としている。
別府(ヒューマンバグ大学) - 西園寺と同じく京極組の良識派構成員で、娘が居る。死の間際も娘に対しての侘びを言っていた。
野田一 - 天羽組の構成員。西園寺と同じく組の幹部構成員。国生英明の同期でもある。
工藤清志 - 天羽組の構成員。西園寺と同じく元格闘家の極道で実子がいる。ただし経験した格闘技の種類からパワーが強みの西園寺とスピードが強みの工藤ではかなり戦法が異なる。
犬亥鳳太郎・祇園織文 - 前者は獅子王組の構成員、後者はエルペタスのアサシン。西園寺や別府と同じく娘がいる裏社会の人間繋がり。ただし祇園の娘は実子ではない。
流川隆雄 - 伊集院茂夫の助手。彼も戦う際にプロレス技(主にサブミッション)を用いる。
青山琉己 - 天羽組の構成員。プロレスマニアで西園寺や流川と同じく戦う際にはプロレス技(主に投げ技)を用いる。