概要
『ヒューマンバグ大学』のシリーズ作品『京極組の天才・久我虎徹』に登場する登場人物の一人。初登場は2022年4月5日付の動画『【漫画】京極組の組長が…久我虎徹を破壊。ガラス灰皿で殺しにかかる。』である。
京極組の現組長である日下孝次郎の実子。
人物
性格
はっきり言って父親以上のクズ野郎で、他人の神経を逆撫でするような言動や行動を尽く行っている。
父親に甘やかされており、京極組構成員ですらない一般人でありながら、父親の威光を嵩に着て、構成員達に対して我儘放題を繰り返すばかりか、取り巻きを引き連れては黒焉街のクラブ(いずれも京極組がケツ持ちしている)でキャストや店員に暴力を働き、何かあれば京極組の名前を出して相手を黙らせるなど、最早シマ荒らしと変わらぬ行いを続けていた。しかも極道の世界では組長は絶対であるため、構成員達はその血縁である彼に注意や制裁が出来ないでいた。
正に「虎の威を借る狐」「親の七光り」を地で行く人物である為、久我虎徹や五十嵐幸光といった良識派連中からは「クソボン」や「バカボン」と言われて父親以上に嫌われており、中でも野島翔からは「こいつを殺さないと発狂してしまう」と殺意を抱かれている。
そんな彼が自業自得な理由で敵対組織に狙われた時は誰も助けないと決め込んでおり、自分が死んだらオヤジが黙っていないとちらつかせた時はその敵対組織の人間からも呆れられていた。
能力
極道ではなく、ただ父親の威光を嵩に着ただけのボンボンであるため、戦闘能力は皆無。その為、河内組の力ある極道には一方的にボコボコにされてしまった。
頭脳の方もかなりお粗末で無意味に悪意を振りまき不特定多数を敵に回す、悪事が有名になり過ぎて特定される、喧嘩を売る相手をまるで考えないと言ったようにこれでもかと父親の所業と似たようなことをした。しかもこれらのミスは全て父親が天京戦争でやらかしたミスと酷似している。
経歴
初対面の久我に「お前なんか早死しそうだな」と無礼な態度をとり、京極組がケツ持ちしているバーのキャストに乱暴を働き、京極組の名前を出して封殺するなど横暴を働いていた。
守り代を払っている店にも被害が及び、マナーを無視しまくった晋平に怒り心頭のカタギ連中に良識派構成員はひたすらに頭を下げるしかなかった。
久我達がそんな我慢の日々を続けていたある日、野島から晋平がまたやらかしたことを聞いた久我は急いで駆けつけた。なんと晋平は殺人を犯しており、なのに事の重大さを理解しないまま死体処理を頼む彼に、久我は白目を剥いて青筋を浮かべながら絶句し、野島も「コイツを殺して自分も死ぬ」と怒りに震えていた。
事の詳細はいつも通り黒焉街のクラブで取り巻きと共に傍若無人を働いていたところ、たまたま客として来ていた2人組の極道と揉め事を起こした。路地裏で殴り合いをしようとした所、棒状のスタンガンで不意打ちし、逆上して滅多打ちしたのか図らずも殺害してしまう。
しかもどこの組の構成員なのかも知らずに路地裏の奥に放置しており、それさえも他人に丸投げする晋平に久我は怒りを見せるが、例のごとく組長の名前を出して黙らそうとしていた。
野島も久我も晋平に殺意を抱きながらもそれを抑え込み、去り際に「弱い奴に生きる価値はねえんだよ」と久我に啖呵を切って去っていった。
この極道2人は河内組の構成員であり、下手したら河内組とも怨恨を抱えてしまうと危機感を抱いた久我と野島はその件が明るみに出ないように死体処理をしたが、晋平が黒焉街で悪い意味で目立ったのか、河内組は晋平が構成員2人を手にかけた事を掴んで身柄を追っていた。
久我達は河内組との衝突を避けるためにこの件の無視を決め込んだが、父親である日下はそれを認めず、構成員達に晋平を守るように命令した。それを聞いた五十嵐は組の命運を犠牲にする訳には行かないと、晋平が自分で自分の身を守るようにと日下に抗議したが、日下はそれもお構いなしに一方的に命令していた。
最早どうにもならないと悟った五十嵐は久我に晋平の護衛を頼み込むしかなかった。
久我が河内組に追われている晋平からの電話を聞きつけてすぐさま駆けつけるも、既に捕まってリンチさており、あろう事かそのメンツの中にかなりやり手の者である河内組の龍本がいた。
この期に及んでも自分の父親の名前をちらつかせて助けを求めようとする無様な姿を晒した晋平に、龍本も「こんな奴についてきた子分どもは浮かばれないなあ」と京極組への皮肉とも同情とも取れる言葉を吐いてしまった。
そして久我は河内組を敵に回す覚悟で彼を助けるか、命令に従わなかったことで左遷される覚悟で彼を見捨てるかという究極の選択を迫られることになるが、久我達の方針はもう決まっている。河内組の邪魔をせずに晋平からケジメを取ることを。
いくら絶対であるにしろ、組があってこそ親という存在は成り立つ。組長の私情のために京極組を犠牲にするわけには行かない。
京極組の威を借りただけであって一構成員ですらない晋平を守る義理は無く、そして天羽組と戦争の準備をしている最中で河内組と相手にするわけには行かないとして、晋平を切り捨てる事を決めた。
龍本も親の子を見捨てる久我の気概に免じて、晋平からケジメを取ることでこの件を手打ちにすると約束したが、尚も晋平は抗議をしていた。
久我「晋平、お前言ったよな。弱い奴に生きる価値はないって」
「うっ…」
久我「テメエが吐いた理屈なんだ。男なら筋通してみろや」
そんな無様を晒した晋平に久我はあの時に言い放った言葉を返し、振り返る事なくその場を立ち去った。
龍本「ヒーローからも見捨てられちまったなあ。 そんじゃあケジメを付けようか」
「あ……ああ……あぁぁああぁぁぁあああああああっ!!」(直後に銃声が響き渡る)
父親の威光で横暴を働いた男は、今までの傍若無人ぶりに対する意趣返しと組を守るという大義名分のもと見捨てられてしまい、そのまま河内組の龍本によって銃殺された。
我が子を失った日下は烈火の如く怒り狂い、久我と五十嵐を灰皿でボコボコに叩きのめした。この一件で、良識派の組員達は日下への不信感をさらに強める結果となった。
考察
彼は僅か一話限りで退場したゲストキャラクターであるにもかかわらず、その主役回で暴れたために河内組を敵に回しかけるという蛮行を犯して死んでいる。当時の京極組は天羽組との間で(背後に隠された陰湿な真実を組員が誰も知らなかったとはいえ)血生臭い戦争を繰り広げており、さらに半グレ組織・羅威刃からの襲撃計画も判明したため金銭・人的の両面で多くの余計な損失を出しており、この期に及んで本来別シリーズの敵である河内組まで敵となったら目も当てられないと思われていたが、この時は彼の死だけで手打ちとなったのが幸いだった。
そして時が経ち、父親の孝次郎が討たれ、組員も真実を知って天羽組との戦争が終結した後には京極組は羅威刃との戦争を始める。だが今回の報復という大義名分を掲げた漁夫の利を狙う河内組が再び京極組を襲う可能性は排除できない。とは言え、その河内組は今の所は利害の一致という形で京極組と共闘しているのだが…。
後に河内組(現獅子王組)最高幹部の一人である眉済と、後に京極組組長となった五十嵐が友好関係にあったことと、晋平を始末した龍本も眉済の派閥に所属していることが判明しており、この事件の影響がこの程度で収まったのはこのことが大きな要因の一つと見て取れる。但し獅子王組には眉済派と対立し尚且つ過激派で五十嵐との仲も悪く、更に眉済派以上の勢力を有する黒澤派がおり、この件を大義名分として京極組に牙を剥く可能性も十二分にあり得る。また獅子王組には黒澤派以上に仁義外れの第三勢力(誰が率いているのかは不明)も数は少ないが存在しており、同じく晋平の件を持ち出してそれを良い事に裏で仁義外れなシノギをすることも考えられる。いずれにしろ、まだ火種は完全に消えているとは言えないだろう。
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ヒューマンバグ大学 京極組の天才・久我虎徹
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