概要
ヒューマンバグ大学において若手武闘派極道の久我虎徹または舎弟の一人である佐古大和視点で描かれる裏社会組織の京極組がメインの極道ストーリーの総称。
基本的には敵組織や組内部の裏切り者などと対峙することが多い。更新頻度はマチマチだが週によっては2回登場している。
主な作画担当はぽぽ夫くん、ナメクジ(前PN:あ)氏であるが、
『華の天羽組』で活躍しているユウキリリー氏、天元なま氏が作画を務めた回も存在しており、その他にも『元殺し屋のメロンパン屋_瓜生龍臣』で活躍しているsushi氏や『紅鬼伝説_元ヤン紅林二郎』や『殺し屋一族の闇金…三門一郎太』を担当している方など作画担当が豊富なシリーズである。
元は紅林シリーズから派生したシリーズで2021年12月8日の動画が初見。
最初のシリーズの『京極組の天才・久我虎徹』時代の内容は当時の天羽組シリーズの『アラサー中堅極道・小峠華太』とやや似て非なるものがあった。理由は当時の京極組と天羽組のカタギ(表社会の人間)への接し方にあった。また、外道に堕ちた組員を改心させたり、京極組の良識派組員と手を組み、久我が京極組を一枚岩にしようとしていた。
二代目の『京極組の人情派・久我虎徹』ではライバル極道組織である天羽組との戦争が、三代目となる組内が浄化された後の『京極組の武闘派・久我虎徹』時代は敵対する巨大半グレ組織の羅威刃や戒炎との抗争が描かれている。
なお、京極組の歴史や時系列などを調べるとどこかしらで辻褄が合わないことがしばしばある。
2024年1月2日付けの動画で正式タイトルとしての名称となった(久我シリーズとしては4代目)。このタイトルになってからは佐古が主人公を務めることも増えた。
舞台
黒焉街(こくえんがい)という殊更に治安が悪い繁華街がメインとなる舞台(ヤクザ風に言うと「シマ」)。たまに村雨町(天王寺組の城戸丈一郎が半グレを制圧してヤサを構えていた町)や綾波町(ナマコ漁でお馴染みの漁師町で北大路組があった町)という町にも立ち寄る。
この街は治安が悪いことでお馴染みのヒューマンバグ大学ワールドでも特に治安が悪く何かにつけて「治安が悪い」と前置きされている。というのもこの街のサツ(警察)は汚職と無能が常態化している。怪事件の対応が後手に回る貴凛町、強すぎる地元ヤクザに1枚上をいかれる空龍街、形式上町のヒーローを過剰防衛で逮捕しなくてはならないことが多い志正町の警官達のような力不足以前の問題、半グレじみた組織の腐敗が問題視されている。この惨状だが紅林二郎曰く貴凛町の方が治安が悪いらしい。
度々の戦争に関係無くあらゆる事件が起こるこの街において京極組は無能な警察に代わって街を守っているのだがかつて京極組は仁義外れのシノギが横行する程に腐敗した時期があったり街に半グレが多すぎたりとで治安悪化要素に京極組の良識派達の手が足りない状態だった。任侠達のまとめ役が組長になったことで京極組は任侠1本に戻ったあとは巨大マフィアとの戦争が勃発したりと日夜トラブルが起き続けている。このような治安なため治安を真っ当に守っている京極組はシマ内のカタギにとっては頼れる存在となっており何か事件が起こると警察ではなく京極組に解決を依頼することとなっている。ただしそのカタギ達も警察への不信感が暴走したことがあり、腐った警察組織に騙され彼らと全うに仕事をしていたごく一部の警官を一緒くたにして非難の目を向けたという事態が発生し風谷から嫌悪感を抱かれた。
主要人物(詳細は京極組を参照)
京極組にも武闘派狂人極道と呼べるほどの実力を持つ兄貴達が存在する。
※†の付いたキャラクターは2024年5月30日時点で故人。
主人公格
声:伊藤タカユキ氏
本シリーズの主人公。天才的な喧嘩の腕と任侠を重んじる心により、京極組を強くしていっている武闘派の極道。カタギの人間にも優しいが、敵対者は徹底的に粛清する。
河内組改め獅子王組に出張した時には獅子王組の内部戦争にて主人公を務めた。
声優:ヤシロこーいち氏
京極組の若手極道。初登場時はペーペーの舎弟だったが今や舎弟の筆頭格。得意の情報収集の傍らカチコミやシノギや戦闘などを勉強中。喧嘩は弱い方であり、超お調子者であるが、精神力では相手が倒れるまで引かないという強さがある。
当初は久我の出張中や意識不明時は日常回や京炎戦争回にて主人公を担当していたが現在では主人公を務める頻度が増えている。
主人公経験者
声優:ヤシロこーいち氏
現若頭。阿修羅の六車または二刀流の六車の異名を取る双剣の使い手で、その実力は京極組でも最強クラス。
声優:畑耕平氏
武闘派組員。刺身包丁の守若の異名を取る刺身包丁の使い手。軽く競り合っただけの半グレを殺す等、京極組の中でも最たる狂人。しかし、久我や佐古といった若手と交流を持ったり、チンピラに絡まれているカタギを助ける等、人間味ある一面も持つ。元はCODE-ELの袴田班出身。
その他存命中の構成員
年齢または序列順
声優:ヤシロこーいち氏
京極組の6代目組長で元若頭。若頭時代、日下から何もかもを押し付けられ、実質の指揮を取っていた苦労人。優れた作戦立案能力と下の者のために体を張る男気の持ち主。
声優:末次由布子氏
現在の京極組の姐さん。年齢は五十嵐より16歳年下。
声優:ヤシロこーいち氏
六車の若頭就任後は武闘派構成員最年長。メリケンサックの近藤の異名を取り、ナックルダスターを使用して相手に強烈ストレートをお見舞いする。
声優:ヤシロこーいち氏
更生したアラサー武闘派組員。アームナイフの二階堂の異名を取る。かつては手下が釣った女性にアダルトビデオを撮らせるという外道のシノギをしていたが国生の元で良識派となり、現在は事務方のトップを担う。
声優:ヤシロこーいち氏
武闘派組員。シノギの中でオネエに目覚めた極道。舎弟の面倒見が非常に良い他、戦闘でも筋骨隆々の肉体からエグい技を決めて相手を屠る。
声優:ヤシロこーいち氏
武闘派組員であり、京極組最強クラスの猛者。俳句の一条の異名を取り、俳句を詠みながら敵対者を始末する。シマを脅かす存在には決して容赦しないが、組員やカタギには紳士的。
声優:猫絵十兵衛氏
武闘派組員。メリケンナイフの仙石の異名を取る、メリケンナイフの使い手。組内でも群を抜く美貌を持つ。戦闘ではメリケンナイフの他にも、様々な狡猾な手段を好んで使う。
声優:ヤシロこーいち氏
更生した武闘派組員。手甲鈎のルークの異名を取る。外道時代のことを謝罪出来ず、最低限の出入りしか出来ない状態で裏でシマ荒らしの撃退を行い汚名返上に励んでいた。長らく活躍していなかったがやっと許してもらえたようで、良識派への復帰を果たす。
声優:ヤシロこーいち氏
武闘派組員で半グレから極道になった人物。スレッジハンマーの犬飼の異名を取り、怪力と器用さでハンマーを自在に操る。後に先輩である海瀬の逝去に伴い、彼の得物である金砕棒を受け継ぐ事になった。我妻京也との戦いで指を一部失っているが五十嵐のように義指を付けようとポディシブに物事を取られている。京炎戦争終了後は服装と髪型を変えている。親友の久我を誰よりも尊敬している一人。
声優:遠山春氏
佐古の後輩であるペーペー舎弟。最初のカチコミでの失態から失禁の花沢と言われる。京極組と懇意にしていた花沢商事の三男。当初はパリピ系そのものだったが特に慕っていた海瀬の死からはそういった言動は薄れつつある。
声優:伊藤タカユキ氏→大河望氏
元戒炎の末端構成員だが、曲がったことが大嫌いだったため、戒炎を裏切って京極組に入門した。
声優:伊藤タカユキ氏→小倉ミツハル氏
元「舞乱呼」の構成員。トップの山西と共に戒炎に反乱を起こした際、我妻の護衛と戦闘し、勝利を収めた。その後、守若vs我妻を見て京極組で男を磨きたくなったため京極組に入門した。
故人の良識派構成員
戦争の犠牲者以外
- 京極組4代目組長 †
声優:ヤシロこーいち氏
京極組の4代目組長を務めていた初老の男性。本編開始時には既に病死している為、回想のみの登場。
「カタギに迷惑を掛けない」という心情を掲げており、組の大半の人間から敬意を持たれていた。
- 別府 †
五十嵐の兄貴分で日下からも一目置かれていた構成員。娘の祥子のために組を辞めたが敵対していた半グレに殺害された。
- 泣きの菱山 †
日下の命令で半グレ組織「亜濡琵栖」に単身カチコミ掛けてリーダーの篠田を討ち取ったがその場で落命した。
天京戦争の犠牲者
- 相良颯誠 †
声優:ヤシロこーいち氏
武闘派組員。特殊警棒の相良の異名を取る警棒の達人。元は良識派だったが外道に堕ち、再び良識派に舞い戻った。しかし天京戦争において、天羽組の冨樫の敵討ちに来た飯豊に斬られ殉死。
京羅戦争の犠牲者
- 鷹橋修也 †
声優:遠山春氏
武闘派組員。元は久我と共に喧嘩を行っていた久我の戦友。その後鳶職で働いていたが久我からスカウトされて京極組員となった。久我からは将来を深く期待されていたが、羅威刃ボスの城ヶ崎との戦いで戦死する。
- 西園寺健吾 †
声優:ヤシロこーいち氏
幹部兼武闘派組員。元プロレスラーで、190cmの長身に屈強な肉体を持ち、相手を様々なプロレスリングの技で粛清することからパワーボムの西園寺の異名を取る。六車や久我などの京極組の構成員から特に慕われていたが、設楽と城ヶ崎と交戦し、設楽から心臓を一突きにされてしまい戦死。
- 国生英明 †
声優:ヤシロこーいち氏
幹部兼武闘派組員。マチェーテで相手を素早く切り裂くことからマチェットナイフの国生の異名を取る。ブチギレた秋元と交戦するも覚醒した彼の圧倒的な戦闘力によりその命を散らす。
京炎戦争の犠牲者
- 浪岡常吉 †
声優:猫絵十兵衛氏
世にも珍しい頭脳専門の組員。戦争においてあらゆる敵組織の動向を監視しシマの被害を抑える。
京炎戦争において、野島と共に組傘下の飲食店へと見回りに来ていた所、戒炎の我妻と緋田の襲撃により致命傷を負う。最期は我妻に射殺されるが、彼を前に啖呵を切って逝った。
- 大園銀次 †
声優:ヤシロこーいち氏
京極組の幹部で、教育係を務めている。のちに五十嵐が組長に就任したと同時に若頭となった。
京炎戦争において、仲間関係である他組織の拠点にいる所を、戒炎の榊原により不意討ちされる。犬飼が救援に入るが不幸にも間に合わず、榊原に斬られて致命傷を負い、犬飼に看取られ殉職。
- 海瀬将悟 †
声優:ヤシロこーいち氏
武闘派組員。金砕棒の海瀬の異名を取る金砕棒の使い手と常人では考えられないほどの馬鹿げたタフネスを持つ屈指の武闘派。相良と同じく外道のシノギをしていたが、根っからの外道ではなく久我と一度タイマンになった後にそのシノギと決別し、良識派となった。
京炎戦争において姐さんを逃し我妻との闘いに敗死した。
- 野島翔 †
声優:伊藤タカユキ氏
武闘派組員であり久我の舎弟。斧の野島の異名を取り、斧で敵対者を両断する。また、彼はサイコパスで膝を逆に折り曲げる人に似ている。
羅威刃東雲との戦いで左足を失い、その後は義足を付けていた。
我妻と戦い敗死。
故人の仁義外れ構成員
鉄刀兄弟は戒炎の項目で扱う。
- 日下孝次郎 †
声優:ヤシロこーいち氏
京極組の5代目組長。組長とは名ばかりで、仕事等は五十嵐に全て任せており、カタギに迷惑をかけるシノギも認めている外道。天京戦争で天羽組の小林によって殺された。
- 桑田裕二 †
声優:ヤシロこーいち氏
日下亡き後の仁義外れの筆頭。五十嵐政権の転覆を目論むも天羽京子暗殺未遂事件の責任を取らされと五十嵐の命で海瀬に連行され久我と野島によって処刑された。
- 白武利光 †
声優:ヤシロこーいち氏
武闘派組員。ブラックジャックの白武の異名を取りブラックジャックを使用して相手の骨を砕く。骨の髄まで腐った生粋の外道で伊集院茂夫と戦った際、隻眼にされた。天京戦争においては兄貴分の桑田と共に政権転覆を目論む中、天羽組組長・天羽桂司の妻である京子の命を狙うという仁義外れを働き、天羽の養子である永瀬光一により射殺された。
余談だが、起こした行動が行動だった為、桑田と白武は歴史から名前を消される事になった。
敵対組織
関東圏最大規模を誇っていた超武闘派半グレ組織。
2代目トップの城ヶ崎賢志が、天京戦争中に京極組の事務所を爆破したため、天京戦争終結後に大規模な抗争に突入した。
最終的にトップの城ヶ崎は死亡し、実質的に解散状態となっていたが、現在は3代目トップの東雲竜政と副将の秋元詩郎により戦力を再度拡充させている。
- 戒炎 ×
東北圏最大規模を誇る超武闘派半グレ組織。
城ヶ崎死亡後、トップの我妻京也がゲームとして関東侵攻に乗り出し、最初の目星として京極組と対立した。
最終的にトップの我妻を始め上層部と幹部の全員が死亡し、途中で幹部入りした1人も離脱したため、戒炎は完全に壊滅した。
戒炎壊滅後、後術のマッド・カルテルから離反して独立した新興の麻薬専門マフィア組織。
京極組のシマである黒焉街でヤクをばらまき始めたため、京極組と激しい敵対関係となった。
また裏神は花宝町でもヤクを流通させており、そこに居を構える獅子王組と同盟を結ぶことになった。
メキシコに本部を置き、地上最悪の巨大組織と言われる麻薬カルテル。
前述の裏神が本部から裏切ったため、武闘派を日本に送り込んで裏神の壊滅を狙っている。
京極組は過去の経緯からマッド・カルテルとは因縁深く、さらに日本にヤクを蔓延させようとしていることから、激しい敵対関係となっている。
かつての敵対組織
空龍街をシマとする武闘派極道組織。
一条が天羽組の若手である北岡隆太を殺害する事件が発生したことにより、血で血を洗う大規模な抗争に突入した。
最終的に当時の若頭である五十嵐幸光の誠心誠意の謝罪により和解し、現在は関係が非常に落ち着いている。
お約束
シリーズ初期は、「小峠華太の活躍を通して、現代の極道の生活を描く」というコンセプトで制作されていたヒューマンバグ大学最初の極道漫画『アラサー中堅極道・小峠華太』や姉妹チャンネルの『漆黒のジェイル(現バグアカデミア)』で展開されていた結城達郎シリーズとは違い、久我は『外道の巣窟に堕ちた京極組を、再び仁義を重んじた一枚岩の組織に変える』という目標を持って動いていた。
その事も有ってか、本シリーズの物語は小峠や結城のシリーズとはまた一味違う展開を見せる。
尚、「武闘派狂人の存在」「断末魔がギャグ調の時が有る」等、『華の天羽組』でのお約束や既出の専門用語については、あちらの項目を参照されたし。
- 現在に至る本シリーズ特有のお約束
- 「俺の名前は久我虎徹 ○○している(今の久我を取り巻く状況)武闘派の極道だ」という名乗りから始まる(2022年4月3日付以前の動画では、「俺の名前は久我虎徹 ○○している(今の久我を取り巻く状況)新進気鋭の極道だ(2022年8月23日付以前の動画では人情派の極道という肩書もあった」)。
- 組の武闘派兄貴達は狂人の側面を持つが、基本的には部下想いな面が強調されており、積極的にパワハラを行う人物は少ない。但し、組に利敵行為を働いた構成員に対しては、容赦ない粛清を行う事も有る。
- 京極組の良識派構成員達は、街の住民達には全体的に慕われている。
- 久我は個でも結構な強さを誇る主人公である為、シマ荒らしや敵対勢力相手の主戦力として戦う機会が多い。
- 床屋代2万2000円(税込)の久我拘りのヘアスタイルを半グレや海外マフィアといった敵対者が久我の髪型を罵倒すればキレる。
- こちらは組内浄化までのお約束
オーラについて
最近では武闘派狂人極道などの裏社会でも手練れクラスの人間はパーソナルカラーのオーラを纏う様になってきた(天羽組も同様)。以下にアクリルスタンドなどで描写された各人のオーラの色を示す。
久我:緑、又は橙(まれに赤色になることも)
一条:水色
六車:群青色、又は空色
相良:ヴァイオレット
海瀬:エメラルドグリーン
白武:薄紫と赤が所々混じった色
野島:黄緑色
鷹橋:シアン
日下:鮮紅色
五十嵐:蒲公英色
守若:モーヴ、又はマンダリンオレンジ
高砂:牡丹色
総集編で表記される名前もこの色に準拠している。
関連タグ
- 佐竹博文の数奇な人生
- ドリームハンター・鬼頭丈二
- 拷問ソムリエ 伊集院茂夫
- 紅鬼伝説_元ヤン紅林二郎
- 華の天羽組
- 京極の轍
- 元殺し屋のメロンパン屋_瓜生龍臣
- 獅子王組 阿蒜の地獄日記…完結後、このシリーズに事実上統合
- 殺し屋一族の闇金…三門一郎太
- 羅威刃…復活の狼煙…このシリーズから独立。