概要
ヒューマンバグ大学において登場する伊集院茂夫とその助手の流川隆雄が依頼された人物から法では絶対に裁けない悪人を拷問で裁くストーリー。
基本的には人間が1話につき最低でも通算2名以上(内訳:被害者1名以上、加害者1名以上)は必ず死ぬ描写がある。働き方改革により1週間に5本の動画を投稿するようになった昨今は2週間に1回程の割合で登場している。
現在のシリーズの中で、唯一拠点としている場所が不明だが、森の中にあることが判明している。
あらすじ
社会の深淵に潜む、悪事に手を染めながらも法の量刑に外れる悪人達。
そんな外道に、拷問を持って罪を兆倍にして償わせる現代の必殺仕事人…伊集院茂夫。
古今東西ありとあらゆる拷問に精通しており、用いる拷問は全て過去人類で実際に行われていたもの。永遠に消えることのない遺族の怒りを胸に…今日も断罪の刃を下す。
主なストーリーの流れ
- 伊集院の挨拶と自己紹介から始まる。一例:「私の名前は伊集院茂夫、人類の負の遺産である拷問を用い外道を地獄へ送る執行者だ。世の中には己の醜い欲望の為に罪咎が全くない命を奪う外道がいる。例えば家屋を燃やす放火魔だ。そんな外道を拘束し塗炭の苦しみを与える、それこそが『拷問ソムリエ』の責務なのだ」(この時に拷問室が背景となっていたが、最近は毎回異なる場面から始まる様になった)
- アシスタントの流川が「外道調査」のために町内中を探索する。
- 情報屋・ゲイバーのオネエ主人・プロホステスのエマ・伊集院とコネがある893関係者などから紹介された依頼主が伊集院の事務所に訪れ、仕事を依頼する。
- 伊集院が紳士的に振る舞い、依頼主の依頼内容を徐ろに訊く。
- 依頼主の話を聞き終えると、伊集院が「人殺しの業を一生背負う覚悟があるのか」と確かめる為に、強烈な圧力と凄みを依頼主にかける。ただし、最近ではルーティンにはここの部分は無いこともある。
- しかし依頼主はそれに屈さず、自らの不退転の決意を血を吐くような慟哭と共に伊集院に告げる。その際、殺人犯を扱い始めて以降のシリーズでは「次の瞬間彼(彼女)の顔に鬼(般若)が宿る」とナレーションされ、依頼者が文字通りの鬼の形相になって血涙を流し、犠牲者が懸命に生きていた事を改めて強調した後「あんな奴(外道)は死んで当然だろう!」や「そんな真似をしたあの外道を、決して許せるものか!」と憎悪に塗れた絶叫をあげる。依頼主の覚悟を確信した伊集院は、「その恨み、私に預からせてください」と言って案件を正式に引き受ける。伊集院に恨みを託した依頼者は鬼の形相から元の顔に戻り、「○○(犠牲者)と一緒に生きたかっただけなんです……」又は「ありがとうございます……どうか○○(犠牲者)の無念を……」と伊集院に縋り付いて涙を流す。
- 身を引き裂かれるほどの悔しさや悲しみを背負う依頼主の無念を掬い上げて、伊集院は標的を必ず葬るという覚悟を決める(この時最後のセリフで開眼し、三白眼が露わになる。しかし最近ではこの行程は挟まなくなった)。一例:『罪無き少女の尊厳を踏みにじり、法の裁きを受けながら後悔せず、悪事にのうのうと手に染める外道……』「貴様に今日を生きる資格はない。【拷問ソムリエ】の名に懸けて、極限の苦痛を味わわせてやろう」『自らの愚行のツケを、その身で支払ってもらうとしよう』
- 情報屋に標的の身辺・素行調査を依頼して、裏を確実に取ったり標的のヤサ・行きつけの店・ルーティーンをつきとめる。
- 標的を連行する際に、標的が同じである裏社会の仕置人に「申し訳ないが、その獲物は私が頂く。刃向かうのなら容赦はしない」と釘を予め刺す(仕置人が居た場合に限る)。
- 伊集院の警告に賛成するのなら、仕置人のメンツを慮り標的の残党の露払いや後始末を任せ、反対するのなら一戦交えて力づくで捻じ伏せ従わせる。またはその獲物を巡って、伊集院及び仕置人が折衷案を申し込み、双方がWIN-WINになれるように取り計らう(例えば、伊集院に獲物を引き渡す代わりに、その獲物を死なせない程度に嬲らせたり、残りの残党を始末させたり、その獲物の遺体の臓器を売買させるよう伊集院が許可したり、伊集院の持つ特定の技能を教えることを約束したり、食事や飲み会などの個人的な用事に付き合う約束をしたりetc…)。
- 標的の護衛、または標的自身と一戦交えて制圧し、標的の意識を刈り取ってその身柄を拘束する。
- のうのうと眠っている標的を殴打や熱湯、煮油、手足や指の切断などで叩き起こす。
- 時間の無駄・完全な徒労と理解しながらも、標的に対し後悔や贖罪の念があるのかを尋ねる。一例:「貴様、欠片も更生もせず、殺した少女やその遺族に申し訳ないと思わんのか?」
- だが、標的の答えはケダモノの論理にすら劣る醜悪な戯言である事が多い。たまに形だけの反省である場合もあるが、その際は誘導尋問や証拠提示などで論破し、標的の本性を露わにさせる。一例:標的「更生だ? 悔い改めろだ? ふざけんじゃねえぞ! この世は弱肉強食なんだぜ? 弱い奴は強い奴の好きにされて当然だろうが! 俺は強者なんだぜ!? 好きに生きて何が悪い!?」
- 標的の戯言を聞くや否や伊集院はブチ切れ、標的の両耳を引きちぎったり、眼球を抉り取ったり、性器を完全に潰したり、全歯・両膝・両脚・両肩・両腕・両肘・十指を徹底的に砕くなど標的の肉体を容赦無く破壊し、舐めた口を二度と叩けぬようにすると同時に標的が現在置かれている立場を再認識させる(但し、回によってはこの工程を挟まないこともある)。その後、流川に命じて拷問を開始する。一例:「ほざきやがったな、このケダモノ野郎! 弱肉強食の恐ろしさと惨たらしさを徹底的に思い知らせてやる! 始めるぞ、流川ァ!」 流川「はい、わかりました先生!」
- 伊集院は標的を精神的にも肉体的にも疲弊させる為、徹底的に加虐する。助手の流川への教育も兼ねており、彼を一人前の「拷問ソムリエ」に育て上げる為、流川にも拷問を可能な範囲で実地でやらせる。
- 最初の威勢がすっかりなくなり、拷問に耐え切れず「警察に自首する」と伊集院に恥も外聞もなく命乞いする標的。一例:標的「(殺人事件は)ボク(わたし)がやりました。ボク(わたし)がすべて悪かったです。警察に大人しく自首します。必ず更生致します。被害者遺族にも一生謝罪し賠償致します。ですからこれ以上(の拷問)はどうかお許しください。生命だけはお助け下さい。救急車をお願いします」
- 伊集院は拷問の手を一旦緩め、助かりたいのか問い詰める。そして標的の命乞いを聞くや否や、無理難題としか言いようがない助命の条件を叩きつける。またはその命乞いを容赦なく切り捨てる。一例:「助かりたいのか? ならば、お前が殺した少女に、自らの行いを詫びろ。彼女が許してくれたら命は助けてやる」
- つまり伊集院の答えは既に決まっており、標的を赦す気など最初から全くない。要するに「上げてから落とす」というやり口で標的に地獄を超える塗炭の苦しみやトラウマを与え続け、標的が被害者に行った罪を兆倍にして叩き返す。一例:「この世は弱肉強食で、強い奴は弱い奴を好きにしていいんだろ? この場において、強者は俺で、弱者はテメェだろうが。だから好き勝手しているんだよ。テメェが嬉々として語った論理だ。文句などねぇだろうが」
- 標的が苦しみながら死んだ後は、その惨たらしい死体の後片付けをする。この世にクソ野郎どもの生きた痕跡を一切残さぬように骨まで灰になるまで火葬したり、獣(ハゲタカ・ハゲワシ・烏・蝿・蛆虫・軍隊蟻・鼠・大蛇・コブラ・豚・猪・ハイエナ・狼・虎・獅子・鰐・鯱・鮫・ピラニア等々)などに死体を喰わせるなど、クソ野郎どもの肉片・骨片・一本の髪の毛・影形すら絶対に残さない完璧な仕事である。
- 死体処分後、伊集院は依頼主に「拷問完了」の報告と証拠画像を送る。
- 伊集院と流川は依頼主の新たなる人生の門出と幸福を祈る。一例:「私の所業が善とは口が裂けても言えない。どんな理由であれ、人を殺すこと自体、悪そのものだからだ。それでも、こうして誰かの未練を断ち生きる希望になれるのなら、(我々が存在する)意味がある。それがある限り、私はこの修羅道を躊躇なく歩いていけるだろう……」
- 最後にエピソードのお別れの挨拶をする。
事件のモデルについて
コメント欄がその話題で持ちきりになるほど明らかに現実で起きた事件をモチーフにした動画も散見され、それ以外の動画もほとんどが何かしら現実で起きた事件の一つと重大な共通点が見出せる。その元ネタとなった、あるいはそう考えられる事件は、今のところ複数人を殺害しているにもかかわらず司法の事情から死刑になっていなかったり、殺し方が残虐過ぎて死刑(首吊り)でも生ぬるいものを含めて量刑が罪の重さと見合っていない物となっている。
主要人物
公式での2022年正月の動画で以下のメンバー(利平以外)が揃っている。
伊集院茂夫:シリーズの主人公。世界のあらゆる拷問を熟知している。cv:伊藤タカユキ/子安武人
流川隆雄:伊集院の唯一無二の弟子にして拷問助手。cv:伊藤タカユキ/鈴木崚汰
伍代千隼:伊集院の盟友で彼が頼りにしている情報屋。cv:伊藤タカユキ/緑川光
蟲屋の利平:毒虫を扱う拷問の際に召集される協力者。cv:畑耕平
その他の登場人物は当該項目を参照。
外部リンク
関連作品
伊集院の登場以前には浦宮幸一(うらみやこういち)という別の復讐代行人が同チャンネルに登場しているが、現時点で彼との関連性や接点は不明。
奇しくも、初登場の動画の復讐の標的が結婚詐欺師であるという共通点がある。
そして2021年7月29日更新の動画では、新たに処刑マイスターというキャラクターが登場している。こちらは罪人の被害者の視点を通して物語が語られ、罪人に対して複数の拷問器具で処刑する。
さらに2021年8月3日更新の動画では、伊集院系の動画のパロディ的なストーリーが展開された(※もっとも、伊集院と違い主人公側は最後に警察に逮捕されたのだが)。
姉妹チャンネルのバベル裁判所でも、2021年10月6日更新の動画内にて、伊集院系の動画の場面のパロディがいくつか散見された。ついでに、実在した拷問官を「リアル伊集院」として紹介する動画も上げている。
また2021年8月31日の動画では、冒頭に2021年7月19日の動画に登場していた罪人とおぼしき人物が登場しており、彼が生きていた頃の話なのかは不明。
実際、2021年10月23日の動画にて佐竹博文と顔面が酷似している野上が登場していることから全くの別人である可能性の方が大きい。
戦時中の拷問刑事である紅林麻雄(※動画内では「青林隆雄」という名で登場)を主人公とした漫画にも登場している。
時代の設定上、直接の関わりはないが、青林が死亡した後に現代の場面へと切り替わる形で、彼の資料を読んだ伊集院が現れ、刑事の立場を悪用して無実の人間まで苦しめた青林に対する嫌悪感を露にしていた。
また、姉妹チャンネル「バグアカデミア」に登場している「拷問蛸」は、拷問ソムリエの事を直接の面識はないが、自身の元殺し屋としての経験から「正義の拷問など認めない」と趣旨の相違から敵視しており、いずれ決着をつける気でいる。なお彼にも桜木というアシスタントがいる。2人のアシスタントの名前元ネタは某有名バスケ漫画の登場人物だろう。因みに拷問蛸は元々大金で仕事を請け負っていた殺し屋である。伊集院茂夫の家族も敵対企業に大金で雇われた一流の殺し屋に殺されており、それが今の私の原点だったと語っていた。そのため、伊集院の家族は拷問蛸によって殺害された可能性もある。
バグ大やバグアカの兄弟チャンネル「バベル裁判所」では裁判官である「赤城啓作」が自身の辛い過去と繋がってしまった部分もあり4人を殺害したが証拠不十分だったため無罪判決が出た殺人犯を独自で再度拉致し 法では裁けない悪を裁く「裏裁判」を開廷した。なお反省の弁が見えたが弁護士のレコーダーで嘘がバレてしまい情状の余地が無いと判断し判決が出た即座に死刑執行させた。これ以降、「裏裁判」はバベル裁判所のシリーズ物として定着する。ただし、赤城裁判官は「本来受けて然るべき正当な刑罰を執行する」ために裏裁判を行っているため、拷問ソムリエと異なり処刑方法は日本で一般的な「絞首刑」にほぼ一本化しており、被害者遺族からの強い要望があった場合のみ海外で使われる電気椅子や毒殺などの手段を使う。
拷問とは少し違うが、こちらも裏社会による策略である。
洞蝶昭:赤城と同じ「バベル裁判所」のキャラで伊集院と似たようなポジション。ただしこちらは国家公務員であり、国の命令のもと極秘裏に凶悪犯を実験台にして処刑している。