概要
名前は不明。Sのドヤ街に50年住んでいる70代の老人。それだけに、いわゆる『【人間】という生き物の【醜い本質と根底】』を知り尽くしており、その街にやって来た理由を言い当てることが出来るほどの鋭い観察眼の持ち主で非常に面倒見の良い好々爺である。2022年3月1日の動画では空龍街のはずれに位置するドヤ街に住んでいる事が明らかにされている。
伊集院との関係
伊集院が20代の頃外道に家族を皆殺しにされ人生に絶望してた所に声をかけ、他のホームレス仲間と共に酒を交わしながら伊集院を励まして再び彼の生きる活力を取り戻させた。伊集院を「シゲちゃん」と呼び、伊集院は今でも敬意を払って懇意にしている。主にドヤ街に隠れている外道を捜索する際に長老に捜索を依頼し、時には命の危険に晒されている依頼者を匿うため、長老をはじめとするドヤ街の住民に頼む事もある。最近では外道に追われドヤ街に逃げ込んできた被害者や遺族に声を掛け、事情を聞き出し、伊集院を紹介することが多い。また、外道に恋人を殺され、行き倒れていたゲイの依頼人を保護し、伊集院を紹介したことから偏見を持たない人物であることが窺える。
そんな彼であるが、ドヤ街の真ん中にあった街で最も古い簡易宿泊所である「浜屋」が放火され消失、経営しているオーナーと女将、そして宿泊している利用者が焼き殺された事から伊集院に依頼をした。その際には伊集院に依頼する立場なのを承知しているため「茂夫君」と呼んだ。伊集院が依頼者の実を切られそうな切なる懇願を見た際、歩み寄ろうとする姿勢は常に見せているものの、長老の際は「頭を上げて下さい」と慌てて静止している事からも本当に恩義と敬意を心から抱いているのが分かる。
伊集院にとっても浜屋の存在は大きいものであり、依頼完了後、伊集院の私財とドヤ街の元建築士達の協力により浜屋は再建され、伊集院とドヤ街の住人達により浜屋は運営されると思われる。
小峠華太との関係
小峠も彼の情報網と観察眼を高く評価しており、空龍街やドヤ街の情報(主に人探し)を聴く際にコップ酒を手土産に彼の下を訪れる。小峠を「カブトちゃん」と呼ぶ。伊集院の恩人である事を重々承知しており、彼の人柄に敬意を払っている。