公式サイトでの解説
京極組を誰よりも愛するベテラン構成員で現・若頭。
若い頃は「カチコミのゾノ」と呼ばれ周辺組織に恐れられた。
京極組への愛が深く、長年新人の教育係も務めている。
原西組へ訪問中に、離れの便所で用を足した帰りに戒炎の榊原による急襲に遭い負傷。駆けつけた犬飼が必死に矢面に立つも致命的な袈裟斬りにより死亡。
概要
京極組の若頭(組長に次ぐナンバー2の幹部)。他の組員達からは「カシラ」と呼ばれている。19歳の時に京極組に入門して32年が経過しており、推定年齢は51歳前後と見られる。ちなみに現組長である五十嵐幸光よりも5歳年上であり五十嵐も舎弟であったが、五十嵐が組長になった今、序列は下であるため五十嵐に対しては敬語。先代の日下孝次郎組長時代は京極組の教育係を担っていたが、日下の死後に若頭に就任した事を考えると、日下政権時は組のNo.3である本部長だったのかもしれない。
人物
容姿
白い髪をオールバックにしており、花のような模様が入った黄色いシャツとあずき色のズボンを着用。
また、若頭に就任して間もない頃は無精髭を生やしていた。
若い頃は武闘派であったため、全身に無数の傷を負っている。
性格
彼は京極組を特に愛していて、組の歴史から極道の礼儀までしっかりと教えており、久我虎徹のように自分を理解してくれる者の前では温厚だが、組の名誉を貶める者に対しては激怒し、一切の容赦をしない。
能力
彼は若い頃は「カチコミのゾノ」の異名を持つ武闘派で敵対組織を壊滅させることを専門とする人物であった。六車謙信や袈裟斬りの吉岡と同じく日本刀を得物としその実力は若頭となってからも健在で、そんじょそこらの半グレ程度ならあっさりと斬り殺してしまう。若頭に就任してからは組長となった五十嵐の右腕として彼を支え舎弟達に的確な指令を飛ばす役割を担うようになった。
最期
激化する戦争。京極組の生き字引の最期
戒炎打倒のため、近隣にある小さな極道組織である「原西組」と定期的に会合し提携を持ち掛けていく。
別日に会合に赴いていた大園がトイレから戻る時、信じられない人物が現れる。
戒炎幹部の一人であり、京極組の縁の下の力持ちである大園を狙う榊原周だった。
榊原は京極組がマークしていない遠くのビルの屋上から見つけ出す作戦を取っていた。望遠レンズ付きのカメラで大園を見つけた榊原は10日間にも及ぶ監視・分析の末に、大園が出払うタイミングを完璧に割り出したのだった。
大園は接近に気付くも、時既に遅く榊原は彼の背中を十字に斬り裂く。気力を振り絞って抵抗する大園を嘲笑うようにあしらった榊原は更に袈裟切りを浴びせる。
その時、会合に護衛として付いていた犬飼鷹四郎が乱入し、榊原の防御諸共に吹き飛ばす。命を捨てたような特攻を仕掛ける榊原は右肩を犠牲にするのと引き換えに、致命傷を浴びせられ倒れてしまう。
榊原に強烈な蹴りとハンマー投擲を浴びせる犬飼だったが、榊原は執念で逃げ延びる。
最早助からない身となった大園は家族がいない自分にとっては京極組が家族のようだったと打ち明け、五十嵐が京極組に来たばかりの頃を思い出す。天下取りの目標を胸にギラギラしていた五十嵐を諭し導いたのが大園だった。
そして五十嵐が遂には京極組の組長に駆け上がって立派になった姿を見届け、五十嵐を筆頭に若い人材が成長してくれた事に感謝しながら、犬飼の腕の中でその命を散らした。
長きに渡り京極組の歴史と多くの舎弟達を育て上げた大園銀次の死は、京極組に深く大きな影を落とすことになった。
そしてここから戒炎の反撃が始まっていく…
余談
初登場以来、5代目組長だった日下の死後に至るまで全く出番がなかったものの、若頭だった五十嵐が6代目の組長に襲名した後、新たな若頭に任命された事が2022年7月6日付の動画で判明した。
年齢に加え老練な実力と仁義に厚い人柄を考えれば妥当な人選と言えた。しかし、その当人が榊原に襲撃され死亡したことで新たに若頭あるいは代行が選定される必要があり、その人物が誰になるかという点にも注目が集まっている。後に六車が若頭代理を担当しており、京炎戦争後は正式に若頭に就任した。
初登場時も組を裏切った里中と対峙しダメージを受け、いかにも息も絶え絶えに久我に語りかけておきながら本人は全然軽傷だったという一幕があったことから無理とは知りつつも今回もそうであってくれという願いも視聴者から上がっていたとか。
一方で天羽組の若頭や後任の若頭である阿久津敏朗や野田一のように若頭らしい活躍を本編で十分に見せられず、カチコミのゾノとして恐れられた戦闘力も自信が高齢である事や、奇襲攻撃を受けたせいで満足に発揮できず、敵対組織の人間からはロートル扱いされ、しまいには組の重鎮でありながらよりによって会合の合間に用を足した隙を狙われてほぼ何も出来ず一方的に殺害され、挙げ句の果てに現実世界ではそのあんまりな末路を一部の視聴者からは揶揄されるなど、その扱いはお世辞にも恵まれているとは言い難い。更にその後熱心に教育していた鉄刀兄弟が組を裏切り戒炎側に付いた挙句、大園達の死を侮辱するなど何かと報われない立場にも置かれている。
但し直後に同じく大園から世話になった若衆である佐古大和が怒りを胸に格上の相手である鉄刀兄弟を直接撃破するという普段の三枚目ぶりが嘘のような活躍を見せ、大園たちの無念を晴らしたと仙石薫からも高く評価された。そして京炎戦争最終盤では守若が大園達の無念も込めた攻撃で敵の大将である我妻を撃破し、京極組を勝利に導く大活躍を見せた。無惨な最期を遂げた大園ではあったが、彼が見守ってきた若い世代がそれぞれに成長し、京極組を背負って立つようになってきたのは教育係だった大園にとって救いになっていると言える。
初登場から長らく本名が判明しなかったが、メリケンサックの近藤こと近藤新平太やアームナイフの二階堂こと二階堂将平と同じく、2023年1月31日の動画の状況整理で突如本名が判明した。
関連タグ
五十嵐幸光…現組長で元カシラ。五十嵐がカシラを張っていた時代、大園は教育係を勤めていた。
六車謙信…大園死後、五十嵐からカシラ代理に任じられ、戦争終結後に正式に京極組の若頭に就任した。
阿久津敏朗…ライバル天羽組の先代若頭。同時期に勃発した羽王戦争で殉職した。
工藤清志…阿久津の補佐役だった人物。阿久津よりも先に羽王戦争で殉職した。大園とは組の重鎮であり、若手の教育係を担っていた点も共通する。
野田一…天羽組の現若頭。阿久津の死後に就任した。
大嶽徳史…ライバル天王寺組の若頭だった人物。羽王戦争を起こした責任を取り自決した。
高見沢斗真…大嶽の補佐役だった人物。大嶽よりも先に羽王戦争で殉職した。