概要
YouTubeチャンネル「ヒューマンバグ大学」で紅林二郎を主役としたシリーズで初登場した半グレ。銀髪のラッパー口調の山ミソと、金髪の派手な服装をしている磯ミリンの二人で行動している。二人とも本名は不明。
磯ミリンは普段はサングラスをかけているが本気モードになるとかけていたサングラスを取り外す。表向きはチャンネル登録者数130人の底辺Youtuberだが、その正体は京極組傘下の凶悪な半グレ集団に所属する武闘派狂人コンビ。
その後公式のTwitterにて、二人はその後京極組に入ったものの、久我虎徹をイラつかせて2人で指20本切る刑に遭いかけたらしいということが明かされた。しかし久我や近藤新平太と対面した時は血相を変えて怖気づいていたことから、少なからず久我だけではなく彼らの兄貴分にはビビっていると思われる。なお組に入ってからは兄貴分たちによる教育の賜物なのか半グレ時代の無軌道な外道ぶりは鳴りを潜めており、組の命令で借金の取り立てやシマの見回りなどを真面目にこなしているように見えた。
人物
性格
2人とも紅林が評した通り筋金入りのワルで鉄刀を使った殺戮や拷問を楽しむ狂人。かなり悪趣味な部分があり歴史的建造物への落書きという理解し難い所業も働いている。
ただし筋金入りのワルと言えど京極組に入ってからは近藤や久我ら組上位の実力者には頭が上がらず表立って反抗することは無い。しかし本心では高砂明夫ら兄貴達や若頭の大園銀次を見下しており陰口を叩き、更に同期である佐古大和をザコ呼ばわりし馬鹿にし続けていた。
もっとも、根っからの半グレであり極道の掟が肌に合わず勤務態度は極めて不真面目だった。
中学卒業後そのまま裏社会に飛び込んだ筋金入りのワルであり、鉄刀という十手に似た捕物用具を操り、兄弟と呼ばれるだけはある絶妙のコンビネーションで敵対者をズタズタにする。鉄刀ではなく通常のドスを用いて戦闘することもある。
能力
鉄刀による阿吽の呼吸で息もつかせぬ連撃を繰り出し敵を始末する。ダメージがあったとはいえ紅林のパンチをなんなく回避したり、その一撃くらった紅林に「何もんだこいつら」と言われていることから、少なくとも白武利光よりは紅林を苦戦させているものの紅林の敵ではなかった。
連携した場合こそ侮れないが、単騎の実力はそれほどではなく気合いでどうにかなる程度であり、2VS1の利を生かせず佐古にも惨敗した。
とは言え後述の「朝流斗」に所属する半グレ曰く「無茶苦茶怖くて逆らえない」と言われており、少なくとも戦闘力もしくは狂気(或いはその両方)は並の半グレを恐れさせるには十分な模様(半グレが保身の為後述の所業による責任を二人に擦りつけようと話を盛った可能性もあるが)。
活躍
- 2021年11月10日付の動画(紅林二郎)
初登場。紅林の近所の志正町にある金田家医門が国の重要文化財に指定された後、二人が現れ侮辱をしながらYoutube配信を行い、門扉に勝手にサインを入れる。紅林が警察に通報を試みるも、本性を現した彼らは、紅林も「狂人」と思うほどの重い空気を放ちながら紅林に襲い掛かる。しかし紅林に返り討ちにされ、二人とも顔面陥没という重傷を負い、病院に搬送された。
磯ミリン「どうもーー! 磯ミリンです!」
山ミソ「山ミソでーす!」
山ミソ「久々に俺ら鉄刀兄弟で人殺しかな?」
磯ミリン「俺、殺人犯になりまーす。何人殺ったか忘れたけど」
山ミソ「おい原住民。テメェにクイズだ」
磯ミリン「お前は脳をぶちまけて死ぬでしょうか?それとも全身骨折で死ぬでしょうか?」
山ミソ「殺し合いに先もクソもあるか!」
京極組員となって再登場。京極組を騙って女性と肉体関係をしている者を調査すべく、近藤新平太が下っ端に聞きまくっていた。その近藤が彼ら2人に聞いていたシーンがあるが、紅林と遭遇した時のような威勢はどこへ行ってしまったのか見違えるほどビビっていた。
なお今回は磯ミリンだけが台詞を発している。
磯ミリン「や、やってませええん!!(どっちも死!)」
- 1月13日付の動画(久我虎徹)
京極組付きの闇金回収や、返済能力の無い負債者の斡旋などを担当している模様で、酷い浪費癖の持ち主で借金をした女を泡風呂に沈めようとしていた最中、久我と遭遇し、理由を聞かれ嘘なしに伝えた。しかし、久我からは嘘だったら指を20本(両手足全部)斬ると釘を刺され、2人ともかなりビビっていた様子。また拷問ソムリエの伊集院茂夫とかち合ってから殺戮オーラが変わったと語っていた。公式Twitterで指を20本切る刑に遭いかけたことはこのシーンだと思われる。
久我が彼らを疑ったのは、京極組内には女性を薬漬けにして売り飛ばす外道がいるからとの事だが、実際にそれをしていたのはガソリン兄弟であり、兄弟の異名を取るコンビでキャラが被っていたとはいえこの時だけは完全にとばっちりであった。
この回では、声優がヤシロこーいち氏に変わっている。
磯ミリン「バカ女を泡風呂へご招待~!」
山ミソ「お前は堕ちる風俗に~! 俺たちはなれる貴族に~!」
磯ミリン「嘘ではございません!」
山ミソ「誓います神に! 従います永遠に!」
天京戦争で相良颯誠が天羽組の冨樫宗司を殺ったことにより、天羽組は京極組員に冨樫を殺したのは誰かを尋問していた。鉄刀兄弟が黒焉街のシマの見回りをしている最中に、天羽組最強戦力であり、狂人No.1と言っても過言ではない、小林幸真に鉢合わせてしまう。この時の小林は、いつものテンションではなく、一切の笑みを浮かべずに鉄刀兄弟に尋問し、無論鉄刀兄弟は戦うこともできず情報を吐いた。
磯ミリン「路地裏でヤクを売ったりしてる馬鹿はいないかーい?」
山ミソ「俺ら京極組〜逆らえばそこは血の海~」
小林「おい京極組のクソガキ…ウチの冨樫を殺ったのは誰か言え…10秒以内に言え。じゃねぇと殺す…数えるねー。イーチ…」
磯ミリン「あぁ…あ…」
小林「飛ばしてキューウ!」
山ミソ「うわああああ! 言います! 言います!」
小林に脅された回以来出番がなく、二階堂将平と違い京羅戦争にも参戦していなかった。その後、慰安旅行や寿司パーティーに参加したルーク黒羽根、佐竹シリーズに出演後ずっと入院していた二階堂と違い京炎戦争でも姿どころか名前すら登場しなかった為、彼らの安否を心配する声が挙がっており、すでにこの世にいないのではとさえ思われていた。
このツイートの内容によれば、彼等はまだ京極組に在籍しており頑張っているとのことだったが、その5ヶ月ぶり(本編では1年3ヶ月ぶり)に再登場を果たした…。が、しかし。
京極組を愚弄した下郎共VS伝説の男と呼ばれた舎弟 恩を仇で返した報い
- 2023年8月25日の動画(佐古大和)
彼等はなんとこの間に京極組をバックレた挙句に、内部情報を戒炎に売り傘下の半グレの中心組織である「朝流斗」の幹部に収まっていた。さらに志正町において遊女の誘拐を行うなど再び汚いシノギにも手を染めていたことが発覚(それまでは、彼等は京炎戦争の過酷さに芋を引いて逃げ出したと思われていた。)。それどころか同期の佐古を表立って侮辱、大園や海瀬将悟等の指導も聞いたフリ、久我から指示されたことをサボり倒す等、枚挙に暇がない程の素行不良まで露呈した。
同期の恥でしか無い外道ぶりに怒り心頭の佐古は仙石薫が決行する朝流斗へのカチコミに志願しケジメを取る事を決意、鉄刀兄弟は組織を破壊された後も佐古を舐め腐り侮辱の言葉と共に襲いかかるが浅い攻撃程度で佐古はまるで止まらず、まずは磯ミリンが呆気なく死亡、山ミソは通るわけが無い命乞いをするもそれは佐古の怒りの火に油を注ぐだけで聞き入れられず刺し殺された。
又、二人が粛清された事で京極組の仁義外れ派閥は完全に一掃され、京極組は完全な任侠組織に戻るのだった。
山ミソ「説教オネエご丁寧!」
磯ミリン「マネー足んねえやってらんねえ!」
人間関係
京極組
鉄刀兄弟が属していた極道組織。日下孝次郎が組長であった時代に、半グレ上がりの二人をスカウトした。しかし、二人は組内の仕事だけでなく、兄貴分からの折角の忠告を無視したりする等、組内での素行は良くなかった。元々外道な彼らに取っても居心地は良くなかったようで、最終的には京炎戦争において勝ち馬に乗る為に、組を裏切り戒炎の傘下に入るという恩を仇で返す裏切りを行ったのみならず外道なシノギを行ったため、抹殺対象として組に追われる立場となった。
鉄刀兄弟の元兄貴分。京極組が日下の政権下にあった時代には、とある二人組の組員が商売で女性を薬漬けにするという仁義外れに警戒していた際に、二人に対しても睨みを利かせていた(尚、件の人物は恐らくガソリン兄弟であると思われる。この時だけは彼ら兄弟もとばっちりだったかも知れない)。
それでも、守代の帳簿を初めとして二人の仕事の面倒を見る機会は有ったものの、終ぞ彼らが任侠を理解する事は無かった。
鉄刀兄弟の同期。彼らは素行の悪さから、佐古を初めとする舎弟からの心象も悪かった。二人の方も兄貴分たちからのウケがいい佐古を嫌っていた模様で「雑魚」「今日もゴマ擦りご苦労さん」と嫌味を言う等、関係性はすこぶる悪かった。
そして、佐古が彼らの裏切りを問い詰めた際に、二人が海瀬や大園に対して「時代遅れ」「古臭いガラクタ」と侮辱を行った事から、佐古がブチギレて完全に敵対関係となる。
一方の鉄刀兄弟は、佐古の実力を見下し短刀のコンビネーションで圧倒するが、兄貴分の教えにより極道としての覚悟を決めた佐古に逆転され、先に磯ミリンの方が呆気無く刺殺されてしまう。
この様子を見て戦意喪失した山ミソは、同期のよしみとして佐古に命乞いをするも、京極組の「意地を張り通せ」という教えを引き合いに出され、「糞ザコ」と言い返されてこちらも同様に刺殺された。
鉄刀兄弟の敗因は、神原拓や遊馬大介のような手強い相手にも時間稼ぎを試みる佐古の根性を侮った事であろう。
動画内では全く接触はなかったが佐古の同期である浪岡常吉も彼らの同期に当たる。ただし浪岡と佐古が非常にウマが合っていたことからして浪岡とも不仲だったと思われる。
元兄貴分。時に拳骨を交えながらも二人に任侠を教えた他、焼き肉を振る舞った厳しくも良き上司であった。しかし、彼らは花沢伊織と違い海瀬の愛情を理解する事は無く、あろうことか彼が我妻京也との戦いで殉職した際には、古臭いガラクタと罵倒する等、非常に恩知らずな態度を取っていた。
元兄貴分。素行不良の鉄刀兄弟に対し「極道だって組織なの ルールに従うことで秩序が保たれるのよ」と忠告を行ったものの、二人は馬耳東風といった様子で「説教オネエご丁寧!」と陰口を叩く始末であった。
元兄貴分。彼の台詞からするに、二人も仙石の下で世話になっていたと思われる。
彼が鉄刀兄弟に裏切りの理由を問い詰めた時に、大園や海瀬らの死を「時代遅れ共が死んだ」と嘲笑った際には、何時もの皮肉も無しに「京極組の汚点」と吐き捨てて殺意を露わにしていた。
半グレ集団
鉄刀兄弟が傘下に加わっている親組織。二人は半グレ界隈での出世の為、京極組の内部情報を流してアシストを行っていた。この事から、海瀬の葬式を襲撃した事件等も、彼らが黒幕の一人であると言えよう。
- 朝流斗(アサルト)
鉄刀兄弟が所属する、戒炎傘下の半グレ達を束ねている組織。
二人は当組織の上層部に所属していたが、怒りに燃える仙石のトラック(と積み荷の木材)による襲撃と、覚醒した佐古のドス攻撃により部下諸共あの世へと送られた。
その他
底辺YouTuberだった時代、志正町の重要文化財である門に落書きをしていた事を愛天雄加入前の紅林に注意された。しかし、二人は逆ギレし持っていた鉄刀で紅林に襲い掛かり殺そうとした為、本気を出した彼のパンチで仲良く病院送りにされる事となった。
余談
彼らが最初に起こした事件の元ネタとなったのは、度々起きている城や古民家などの重要文化財への落書きや刃物で傷をつける事件であろう。
最も鉄刀兄弟の場合、咎めてきた相手をも躊躇なく殺そうとしているため比較にならないほど悪質である。
又、近藤の初登場回で彼に尋問され2人は前述のとおりに京極組を裏切り、佐古に粛清された事から彼の尋問はある種の予言となった。
また鉄刀兄弟と言う異名の割には鉄刀を実際に使った描写は初登場時にしかなく、一部視聴者の間では鉄刀(を使わない)兄弟とネタにされている。
実際に鉄刀を使っていれば佐古どころか仙石すらも倒せるほどの実力かもしれないが真相は謎である。
考察
裏切り者の可能性
生前の国生英明が天羽組の野田一に「先代である日下が組長をしていた時の名残で汚い考えをもっている仁義外れの構成員が一定数いる」という発言している事や2023年8月25日付の動画で京極組に裏切り者が出る事がアナウンスされており、その裏切り者とは彼らのことを指しているのではないかと一部の視聴者から考察されていた。
当時彼らは他の改心した者達とは異なり久我や国生、五十嵐に説得をされている描写がないこと、以前にも小林に脅されて相良が富樫を殺害したことをしゃべった前科があるためこのまま戒炎に寝返ってしまう可能性を疑われた。
一方で北村や手嶋のように裏切らず頑張っていることや京極組に入門してからは外道なシノギは一切行ってない上に黒焉街の路地裏などで麻薬を売っている者が居ないかパトロールを行っていたり、久我や近藤などの良識派の組員達には素直に従っている(というか頭が上がらない)、カタギを襲ったり悪質なイタズラも行っていないことから裏切り者でない可能性もあるという見方もあり、むしろ一条康明に遺恨があり改心した形跡すら無いことから九節鞭の藤宮が裏切り者ではないかとの声も上がっていた。
そして迎えた2023年8月25日、京極組の裏切り者は彼らであることが判明した。その実、半グレ時代から全く更生しておらず、表面上は久我を始めとした先輩達に頭が上がらないように見えて裏では陰口ばかりを叩き仕事はサボってばかりで、内部情報を戒炎に売り飛ばし戒炎傘下の半グレ組織の幹部となり再び外道行為に手を染めた挙げ句に世話になった大園や海瀬が死亡したことを嘲笑う救いようのない下衆であったことが明かされ、この事で視聴者から「予想通り」というコメントが多数挙げられた。そして、その救いようのない仁義外れぶりを腹に据えかねていた同期の佐古により引導を渡される結末となった。下衆の限りを尽くした彼らだが、真摯に更生していたら京極組の一戦力になれたかもしれないと残念に思う視聴者も少ないながらも存在した。その一方で外道なシノギが過ぎて佐古や仙石より先に毛利公平の指示で瓜生龍臣・日本刀のバース・智也など株式会社モーリーの面々、もしくは伊集院茂夫に始末される世界線もあったかもしれない。
京炎戦争まで京極組に残り続けた謎。
前述の通り、これだけ素行が悪ければこれまで京極組から追放された組員達のようにいつ破門になってもおかしくなかったが、天京戦争後に仁義外れ派閥だったルーク黒羽根と二階堂将平が良識派に転向していた為、五十嵐の温情で破門にしなかったと考えられている。
関連タグ
金子と成田(ガソリン兄弟) - 2人で行動する京極組の仁義外れという共通点がある。所属期間が重なったことはあるが出会った形跡はない。こちらは性懲りもなく悪事を働き続けた結果破門され、伊集院にシメられてもなお悪事を辞めなかったため瓜生により因果応報の最期を遂げた。
犬飼鷹四郎、茂木功志郎 - 彼らと同じく半グレ出身の極道。しかし人間性は正反対で、犬飼に至っては京極組主戦力の一角を担っている。
宮戸龍樹、赤坂祥太郎 - 鉄刀兄弟とは真逆に戒炎傘下や戒炎末端から京極組に転じた新米極道。
半田民生 - 獅子王組眉済派から黒澤派に寝返った裏切り者繋がり。彼らと同じく実力が格下の相手に負けただけでなく命乞いをして惨めに殺された点もおなじである。但し戦闘力は流石に鉄刀兄弟よりは格段に上。
北村、手嶋 - 京羅戦争で羅威刃に買収された裏切り者。鉄刀兄弟も最終的には裏切り者となったが、彼らと異なり京羅戦争時点では羅威刃に買収されていない。