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蝶絶神デーボス

ちょうぜつしんでーぼす

『獣電戦隊キョウリュウジャー』の敵組織「デーボス軍」の首領デーボスが、最終進化した姿で本作のラスボス。
目次 [非表示]

百面神官カオス「聞いていなかったのかね? デーボス様のお言葉を。進化はもう止められない! 完了したのだ」

「そう、これが人間の感情を極めた我の最終進化形態……蝶・絶・神と呼ぶが良い!!」

キョウリュウレッド「蝶絶神…デーボス…!」

百面神官カオス「おお...! 素晴らしきお姿です! わが創造主、デーボス様!」(ブレイブ45)

CV:大川透


データ編集

身長:214cm(巨大化超増殖身長:53.5m)

体重:184kg(巨大化超増殖体重:467.5t)

成分:昆虫、恐竜、根城、人間の感情、最新進化、など。

配合:デーボステッキ、デーボストール、闇時計

特記事項:蝶絶な技のレパートリーは、お城の奇術師のように豊富


概要編集

百面神官カオスが、全ての感情を完全に集めて完全解凍した氷結城と融合させた事で誕生した、デーボス軍の首領にして創造主たる暗黒種デーボスの最終形態。


一人称は「我」で、明確に人格と意思を取り戻し言葉を喋るようになった。以前の巨大な姿は恐竜に合わせたものだったが、この形態は人間に合わせたものであり、外見も人間に近く大きさも人間大になっている。ちなみに「超絶」ではなく「蝶絶」という表記なので注意。


身体の大きさこそ小さくなったものの、人間の感情を極めただけあって比較にならない程の圧倒的な戦闘力を持っており、ギガントブラギオーのブラギオアックスを巨大化せずに片手で受け止める超パワーと、瞬時に敵の死角に入るスピードを併せ持つ。さらに体内の悪のメロディを「デーボステッキ」に響かせてを模したエネルギー弾を放つ「蝶絶の鉄槌」という必殺技を持つ。

加えて体内の超増殖細胞で自在に巨大化でき、首に巻いている「デーボストール」を外す事で発動する。これらの戦闘力から本人は「究極の戦闘生命体」を自称している。


表面上は圧倒的な威厳と落ち着いた物腰をしており、自身を復活させた腹心であるカオスを褒めたり、デーボス軍に寝返ったダンテツとの密約を守って、闇時計を停止させたりするなど寛大さも見せるが、その本性は星々やそこに住む生命体を滅ぼす事を絶対視し、滅び際の生物の事を「美しい」と評して生物を滅ぼす事に快楽すら見出しているという、極めて冷酷非情な上に猟奇的な嗜好の持ち主。

また、前述のダンテツの約束を守るように見せかけて、平然と破った上で用済みとなった彼を切り捨てたり、最後まで抵抗するキョウリュウジャーに対して「見苦しい」と一方的に断罪し、「素直に滅びればまだ美しいものを」と言いつのるなど、非常に傲慢かつ身勝手な性格である。

それ故に自分の想定外の事態が起こると、上記した威厳ある物腰などあっさりとかなぐり捨てて逆上し、挙句の果てには自分が追い詰められると、焦りながら脅しをかける等その本質はかなり小物。


さらにカオスが、キャンデリラの存在を危険視して抹殺する進言を聞かされたり、アイガロンアイスロンドキルボレロに目の前で攻撃されても、平然として特にリアクションすらしないなど、自分の子供である部下達の事も徹底して代えの効く消耗品としか思っておらず、その生死についても感心は一切ない。当然ながらトリンのように自分に反旗を翻した者は、一切の容赦もなく排除しようとする。

腹心であるカオスの事だけは、唯一信頼して重用しているようだが、彼が大地の闇を守る為に自分の命を犠牲した事を察しても、特にそれ以上は言及はしておらず、カオスに対しても情などは一切ない模様(実際に、最終局面では地球に残っていた彼等を見捨てて地球破壊を実行しようとした)。

そもそもカオスを初めとした自分を崇拝し服従している部下達に対しても、自分に服従する事は当然だと考えている為、特に何かしら見返りを与えたりする事もなければ、直接言葉をかける事すらも殆どない(カオスとも復活時に褒めた事くらいしかまともなやり取りはしていない)。


また、己の事を究極の戦闘生命体と自負するあまり、滅ぼそうとする種族の潜在能力を軽視しており、人間の感情を喰ってそれを極めたと豪語しているが、本質的には彼等の感情や力など全く理解してはいない。

その為、デーボス軍の面々が様々な感情を得る為に、非常に個性豊かな性格の面子ばかりなのとは対照的に、生みの親であるデーボス自身は大量の感情を取り込んでおきながら、星を滅ぼす事以外では極めて淡白なキャラである事も特徴。


加えて、本人はあらゆる面で生物と星を滅ぼす事にしか興味はなく、しかも上記した傲慢かつ淡白な性格と部下や組織自体を消耗品として軽視している事もあって、復活後も組織の運営や作戦行動は全面的にカオスに丸投げしており、自陣営の誰が倒されてどれだけ戦況が不利になっても、基本的にデーボス自身が主体的に動いて何かをする事は殆どない。

実際に、計画の最終段階で自身の本拠地である氷結城にダイゴアミィが乗り込んできた際も、玉座の間に到達するまでゾーリ魔を差し向けるくらいしかろくに対処はしなかった。


人間の感情を誰よりも吸収しながらその潜在能力の凄さを理解しなかったり、部下達の事を捨て駒程度にしか見ていなかった事が初期の戦騎の反抗や、巡って大地の闇の消滅を招いたり、更に地球の生命体やそれに協力する者を滅ぼす事など容易だと慢心した結果、トリンを含むキョウリュウジャーの潜在能力を見抜けなかったり、自身に服従する部下達が次々と倒されても、自分と大地の闇さえ無事なら問題ないと特に対処をしなかったりと、このように強さという一点以外は敵組織の首領としても、デーボス軍の者達の親としても、ラスボスとしても評価できるところが何もないというのがデーボスに対する総評である。

その為、作中でトリン達の事を散々「失敗作」と評してきた事に対して、最終的にはダイゴから「出来損ないはお前だ!」と逆に言われてしまった。


劇中での活躍編集

完全解凍した心が氷結城と融合されると同時に、地球滅亡までの50時間のカウントダウンを示す「闇時計」を出現させる。桐生ダンテツが「トリンを自分に殺させたら、闇時計は止めてもらう」事を条件に一度は停止させたが、実はトリンを始末する為に利用したに過ぎず、最初から約束を守る気などなく、用済みとなったダンテツと桐生ダイゴが互いに消耗した所を確認すると再び発動させた(しかも姑息な事に、停止している間も実は闇時計は動き続けており、この時点で既に残り5時間になっていた)。


その目的は、大気をスピーカーの膜のような状態にする事で、宇宙に打ち上げた氷結城から悪のメロディを発して地球を滅ぼす事であった。最終決戦ではキョウリュウジャー6人を変身不能に追い込み、決死の奮闘の末に氷結城に辿り着いたダイゴとアミィを圧倒。ダイゴを負傷させて氷結城の地下へ叩き落した。

その後、最後の仕上げとして氷結城を宇宙に打ち上げるが(この時地上に残っていた自身以外のデーボス軍の面子全員を見捨てている)、アミィを逃がしたダイゴが再度現れて対決する。既に変身不能になっていたダイゴを難なく圧倒して追い詰めるも、アミィ達が発した真の地球のメロディの歌声によって、キョウリュウレッドカーニバルへの変身を許し、逆に自身は真の地球のメロディの力で弱体化させられた上、自身が万が一の時に復活する為の要だった大地の闇も、トリンや離反したキャンデリラ達の活躍で完全に消滅してしまう。


大地の闇の消滅を察知し、いよいよ進退窮まる状況に追い込まれた事を悟ったデーボスは焦りを露わにする。


「愚かな…ここで我を破壊すれば、お前も氷結城ごと宇宙の塵だぞ!!」


「あ?何当たり前のこといってやがる?だからアミィを逃したんだろうが」


「!!?」


「ブレイブに…俺と勝負だ、デーボス!!」


そんな今更過ぎる脅しをかけるも、既に覚悟を決めていたキョウリュウレッドからは一蹴され、人間の感情を極めたと豪語しながら、そのどこまでも自己完結した肉体と精神故に、単純な喜怒哀楽怨を超えた大事に思うものを自分の手で守りたい、キョウリュウジャーの自己犠牲とブレイブを理解できず啞然。

そして、地球の真のメロディを受けたキョウリュウレッドの「超十獣電ブレイブファイナルフィニッシュ」の一撃でついに敗北する。


最期は、「もっと学ばなければ……!学ばなければ我が滅ぼされるぅうううう!!」と、ここに至ってようやく自らが学習不足だった事に気付いたらしく、自身が滅ぼされるという現実を受け入れられず、更なる学習を求めて絶叫しながら氷結城諸共滅ぼされ、最期を迎えた。


しかしその寸前に、実は自身の上に更なる創造主と呼ばれる存在がいる事を示唆しており、デーボス自身もその創造主によって作り出された戦闘生命体で、その命令で多くの星々を滅ぼしてきた事が明かされた。また、本編終了から100年後にはデーボス自身の置き土産が、地球に新たなる脅威をもたらす事になる。


後に『動物戦隊ジュウオウジャー』の第29話にて、バングレイマーベラスから読み取った記憶から実体化した、歴代戦隊の悪の幹部の一人として登場した。ただし、あくまで記憶から再現された偽物で自我も無いただの操り人形に過ぎない。

救星主のブラジラと共に大和以外のジュウオウジャーと対決するも、オリジナルでは無い為にあっさりと劣勢に追い込まれ、最期はジュウオウスラッシュを受けて消滅した。


モチーフについて編集

“蝶絶神”とあるように外見のモチーフにはが用いられている。近年唱えられた「恐竜が絶滅した原因は蝶である」という説が元になっている。蝶は恐竜に数と機敏さで上回り、草食に有利だったのではないかというもので、下のURLに詳細がある。

恐竜を殺したのは蝶?

とはいえ、いくら何でもそれこそ世界規模でサバクトビバッタの蝗害クラス(奇遇にもアニメ「リトルフットシリーズ」にて、住処の植物をバッタに食い尽くされ、移住を余儀なくされる話が存在している)にでもならないと影響はないと思われるし、仮にそんな事態が実際に発生していたとすれば、恐竜どころか生態系そのものが壊滅しそうだが。


ちなみにそれ以前にも哺乳類を食い尽くされたのが原因」という似たような説が存在していたが、現在は(最近発見された化石から当時の哺乳類恐竜を襲っていた事自体は証明されたものの)否定されている。

また、どちらもモササウルスなどの海竜アンモナイトなどの海の生物に関しては該当せず説明不能になる。


デーボス軍幹部共通の『オズの魔法使いモチーフについてだが、これは特記事項からもわかるようにエメラルドの都を支配する王…有り体に言えば「オズの魔法使い」その人。しかしてその正体は、魔法使いとは程遠いただの詐欺師であった。デーボス自身も表面上は威厳があり、人智を超えた存在に思われたが、その本質は自らもまた敵対者に滅ぼされる恐怖に怯える、超越者でも何でもない一介の生物に過ぎなかったと言う点が共通していると言える。

ちなみに、暗黒種時代の姿がお城や巨大な顔に見えるのも、エメラルドの都と魔法使いが投影していた巨大な顔が元ネタである。


関連タグ編集

獣電戦隊キョウリュウジャー デーボス軍

ラスボス 暴君 ブラック上司 出来損ない

純粋悪


毒親:デーボス軍に属する全ての構成員の実の父親でありながら、こいつの存在は上司としても父親としても害悪でしか無い。


兜武神デーボス10年後の戦隊に登場した同名を名乗る怪人。同作のラスボスであるダグデドによって作られ、全ての戦騎の力を持つ怪人を作り出してデーボス軍を復興している。ただし、そもそも創造主が異なる事も含めて、原典のデーボスとの関係は謎で、デーボスの同種にあたる存在なのか、あくまでデーボスを真似て作れらただけの別の生物なのかも不明。


スーパー戦隊歴代ラスボス

エンター・ユナイト/メガゾードΩ蝶絶神デーボス闇の皇帝ゼット/闇の巨獣

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