演:山下真司
概要
本作の主人公である「キング」こと桐生ダイゴ/キョウリュウレッドの父親。
ダイゴが幼い頃から共に各地を旅して回っていたらしいが、物語開始前のある時期にダイゴに秘石のペンダントを託したまま消息を絶っていた(消息を絶つ前に、ダイゴにまとまった額の金を渡して「その金で国へ帰るか、俺の後を追って竜の道を進むか好きな方を選べ」と言い残している)。
ダイゴの信念である「竜の道」を説いた人物であり、トリンやドクター・ウルシェードから「キング」、「キングっち」と呼ばれていた存在(彼らがダイゴの事を「キング」と呼べなかったのはこの為である)。
一人称は「俺」で堅い口調で話す。ダイゴからは「親父」と呼ばれている。
本編での活躍
実は賢神トリンとは旧知の仲であり、各地を旅していたのはトリンの為にガーディアンズの秘石を集める為だった。
ブレイブ20でトリンに秘石の入った小袋を渡す為に日本に姿を現し、再会したダイゴの現在の成長ぶりを喜び激励する。
ブレイブ28では再びトリンに秘石を渡す為に姿を見せてダイゴにそれを託した。トリンとは友人であり、なおかつ彼の素性は最初から知っており(初対面時に「姿が魔の者」である事を瞬時に見抜いている)、2度目にダイゴの前に現れた際には「何があってもトリンを信じられるか?」と、ダイゴに対して問いかけていた。
生身の人間でありながらその腕っ節は息子以上であり、本作屈指のチート人間。
ダイゴの「岩裂パンチ」を超えた「空裂パンチ」という必殺技を持っており、その威力は生身でも一撃でデーボモンスターを吹っ飛ばしダメージを負わせる程である(色々とおかしい)。
現在は息子と別れて上記の理由から世界を放浪しているが、時折彼の前へ姿を現しては助言したりするなど、行動自体は多少ぶっ飛んだところこそあれど、基本的には息子想いの良い親父さんである(ダイゴを置いて一人で旅に出たのも、ダイゴを自身の危険な旅に巻き込まない為と、ダイゴなら一人でも大丈夫だと確信していたからである)。
本人も「やはりお前は俺の息子だ」と評するくらいには、とても良く似た親子である。
ブレイブ34での最後の秘石を巡る戦いには彼自身が駆けつけ、自身が探し当てたオカリナに込められたガーディアンズ獣電竜のメロディの力でダイゴと共に最後の秘石を獲得した。
なおその際には、敵幹部の怒りの戦騎ドゴルドの一撃を負傷こそしたものの生身で真剣白刃取りで受け止め(ドゴルドはこの時ある事情でパワーアップを果たしていた状態であった為に、驚愕していた)、ダイゴと共に必殺のパンチでドゴルドを吹っ飛ばして撃退している(やっぱり色々とおかしい)。
この件をきっかけにドゴルドから、新たな肉体の依り代として狙われるようになる。
その正体は、地球によって選ばれて大地の光を浴びた事で地球のメロディを聞き取れるようになった地球の王である(故にトリンにとってキングとは彼の事だった)。
それ以来、地球のメロディーをトリンやドクター・ウルシェードに伝える事を役割としていた。
上述の超人的な能力がどこまで大地の光によるものなのかは謎だが、ブレイブ42ではドゴルドに体を乗っ取られそうになるも彼の体から放出された大地の光(トリン曰く地球の怒り)で、あっさりと跳ね返している。この事から、彼が王として地球の意思に守られているのは間違いない。
そしてそこで再会したトリンに対して、「地球の真のメロディを見つける」という最後の大仕事に挑むと言って別れた。
なお、この大地の光はダンテツが抱えていた赤子の頃のダイゴも一緒に浴びており………
ブレイブ45以降(ネタバレ注意)
しかしブレイブ45で、あろうことかデーボス軍に寝返った上にトリンを抹殺、さらにはトリンの残した装備を使ってキョウリュウシルバーに変身してキョウリュウジャーを纏めて返り討ちにしてしまった(一方で、彼等をさり気なく逃がしたともとれる描写になっていた)。
しかし、ダンテツは「トリンを自分に抹殺させたら氷結城の闇時計を止める」という約束をデーボス軍と交わしていたとの事。またキョウリュウシルバーに変身する際もデーボス軍が使う「デーボスイン」ではなく通常通りの「ブレイブイン」をしていた事から相棒の獣電竜・ブラギガスも彼の事をトリンに代わる新たな「閃光の勇者」として認めている事になる。
そしてその後は、赤子の頃に父と一緒に浴びていた大地の光の影響で実は自分も地球のメロディを聞き取れるようになっていた事が明かになったダイゴ自身もダンテツが持つ「真の地球のメロディ」を聞くべく親子対決を挑んできたのを受けてダイゴが変身したキョウリュウレッドと真っ向から対峙する。
そして戦いの中でダイゴはダンテツの中の「真の地球のメロディ」から遂に地球とダンテツの真意を知る(ちなみにダイゴの方は、最初から真の地球のメロディを聞くのが目的だったとはいえ、ほぼ一方的にダイゴの事を圧倒する程の戦闘力を見せていた)。
実はこれは、「トリンを正義の魂のまま『大地の闇』に送る事によって『大地の闇』を完全に断ち切って欲しい」という「真の地球のメロディ」に触れたダンテツとトリンの最初から計画だったのである。後に鉄砕の発言で「予め打ち合わせていた」事が明かされており、この事からも分かる通り、鉄砕らスピリットレンジャーは最初から計画を知っていた。
その際トリンから受け継いだギガガブリボルバーを見て作戦のためとはいえトリンを殺めた罪を忘れないための十字架をダイゴ達と共に背負う覚悟を決めた。
最終決戦では、福井優子・津古内真也・弥生ウルシェードと共に、百面神官カオスやゾーリ魔達との戦いに挑み、カオスを倒す事に成功した(ただし、カオスは大地の闇をトリンから守るべく、わざとダンテツ達に倒された)。
最終決戦後はドクターに「これからは俺の息子(ダイゴ)をキングと呼んでくれ」と告げて去っていった。
映画「トッキュウジャーVSキョウリュウジャー」にも登場。変身後の姿(声のみ)での登場だったのだが、創造主デビウス撃退に加勢した。
『王様戦隊キングオージャーVSキョウリュウジャー』ではエンドロール後にまさかのサプライズ出演。
とある別時空の世界線でプリンスことダイゴロウを「息子」と呼んでおり、その傍らにはアミィが居た。これには空蝉丸も阿鼻叫喚の声を上げていた。
なぜこうなったのかは不明。そういえば、「"寄り道"した」と言っていた人がいたような…。
関連タグ
プリンス(王様戦隊キングオージャー) アミねえさん ダイくんダンテツの子孫達。それぞれ孫と玄孫である。