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創造主デビウス

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そうぞうしゅでびうす

創造主デビウスとは、「烈車戦隊トッキュウジャーVSキョウリュウジャーTHE MOVIE」に登場するキャラクターである。

「余は創造主デビウス……この星を破壊し、新たな星を創造する!」

「貴様らの死を、地球破壊の狼煙としよう」

CV:てらそままさき

データ

身長:215cm(完全覚醒巨大時身長/53.8m)

体重:175kg(巨大化復元時体重/437.5t)

成分:昆虫、宇宙、GXL無人宇宙ステーションなど

配合:マジカナ・ワンド、ウイニングウイング

特記事項:魔法のようなパワーでも、イマジネーションとブレイブにはマジ敵わなかった

概要

映画『烈車戦隊トッキュウジャーVSキョウリュウジャーTHE MOVIE』に登場する本作の黒幕。

その正体は、獣電戦隊キョウリュウジャー本編最終回でその存在が明らかになった、暗黒種デーボス蝶絶神デーボス)を生み出した超越生命体にして闇の創造主。一人称は「余」

配下のゾーリ魔が掲げる旗印は、デーボス軍のマークと同じ「D」であり、この旗印はデーボスとデビウスの両方の名前を指したものだった模様(彼等の関係性を考えれば、むしろデーボス軍の旗印は元々デビウスのものだった可能性もある)。

元々は闇の創造主の自称通り、既存の星を滅ぼして自分の手で新たな星々を創造しようと目論んでいたのだが、デビウス本人は実体の無いエネルギー生命体である為、直接自らが破壊活動ができないという事情から、自身の力からデーボスを生み出し、彼に命じて各星やそこに住む生命体の破壊を進めさせていた。

そして地球の破壊も試みたが、キョウリュウジャーの活躍によってデーボスを倒されて失敗した為、自らの手で地球を破壊して新たな星を創造するという野望を達成せんと、側近の紅蓮神官サラマズと共に地球へと飛来した。

作中では、実体化して自身の肉体を手に入れるまでの仮初の身体としてギャラクシーラインの宇宙ステーションに憑依。さらにサラマズにシャドーラインに協力を求めるように命じ、水面下で暗躍する。

性格

基本的には、デーボスと同じく非常に傲慢で、自分以外のあらゆる存在を見下している。

一方で、自身を究極の戦闘生命体と驕るあまり部下や組織運営すら軽視し、作戦なども全て部下のカオスに丸投げして星の破壊以外は何も主体的にしようとはしなかったデーボスと違って、デビウスの方は肉体が無いという大きなハンデがある為かかなり用心深いのが特徴。

前述通り、最初に宇宙ステーションの憑依して自身が戦隊側を引き付ける囮となり、その隙に部下のサラマズをシャドーラインとの交渉に行かせるなど非常に主体的かつ狡猾に作戦を自ら立案し、部下も最大限に活用しながら立ち回っていた。

加えて、自分以外の存在をただ見下すだけではなく、利用価値を見出した相手とは自分から積極的に手を組もうとするなど、組織の首領としての器量や能力はデーボスより遥かに優秀だと言える。

しかし、結局は自分が肉体を手に入れればそれで勝てると考え、最終的には自分の力を絶対視して他の全てを見下しているという本質はデーボスと何も変わらない。

それ故に完全体となった己の力に驕って全てを見下して切り捨てた結果、最終的には全勢力を敵に回してしまい倒されるという、デーボスと全く同じ末路を辿る事になってしまった。まさにあの子供にしてこの親ありと言ったところである。

戦闘力

エネルギー生命体だけあって流石に戦闘力は高く、肉体が未完成の状態でも地上に落下したステーションの周囲に強固なバリアを張り、ステーション内から一歩も動けなくとも目から放つ光線でギガントキョウリュウジンとトッキュウレインボーをまとめて圧倒し、敗走させてキョウリュウジャー全員に重傷を負わせる程の力を持つ。

そして肉体の完成後は、人工衛星のような形をした十字槍のマジカナ・ワンドを自在に振るい、槍からエネルギー弾を放って戦う。

ただし、デビウスはそもそも肉体が無いので、純粋な戦闘力では生物の感情や情報を吸収して無尽蔵に進化できるデーボスの方が上ではないかとも言われている(星を破壊する目的で作られた戦闘生命体が、創造主より強い事自体は別に何もおかしくはない)。

活躍

遂に肉体を完成させた直後に、バリアを破ってステーションに乗り込んできたトッキュウ1号キョウリュウレッドと戦う。

ハイパートッキュウ1号のダイカイテンキャノンによる接射ですら殆どダメージを受けず、エネルギー弾の一撃でキョウリュウレッド・カーニバルに大ダメージを与えるという創造主の名に恥じない強さを見せた。

しかし、キョウリュウレッドカーニバルに羽交い締めにされて動きを封じられ、その隙にライトが「絶対にデビウスを倒す」というイマジネーションでガブティラ獣電池を変化させたキョウリュウジャーレッシャーを装填したダイカイテンキャノンによる、イマジネーションとブレイブを一つにした一撃を受けてステーションごと大爆発する。

それでも完全に倒されてはおらず(「地獄への道連れに」と言っていた事から、ほぼ死にかけだったと思われる)、巨大化してトッキュウジャーとキョウリュウジャーを攻撃するが、駆けつけたと、利用するだけ利用して使い捨てにしようとしたシャドーライン上層メンバーからも攻撃を受ける。

己以外の存在を徹底的に見下して利用しようとした事で、地球にいる正義も悪も敵に回した(ダイゴ曰く「全地球を敵に回した」)事が仇となり、イマジネーション、ブレイブ、そして闇の力を一つにした20連結カミツキブレイブラッシュを受けて肉体を破壊され、「余が・・・創造主たる余がァァァァ!」と叫びながら、抜け出たエネルギー体も直後に爆散して完全に滅び去った。

余談

モチーフは人工衛星。また、デーボス軍幹部共通の「オズの魔法使い」モチーフとして、「悪い魔女」が採用されている。名前の由来は「デビル(悪魔)」と「メビウスの輪」だと思われる。

なお、トッキュウジャーのプロデューサー宇都宮孝明氏は、番組引き継ぎ時にキョウリュウジャー側のプロデューサーである大森敬仁氏から、「VSを作る時には絶対にデーボスの創造主を出さないでくれ」と念を押されたとされている(これは大森・宇都宮が二人とも証言している)。

これは、大森氏はデーボスの創造主についてはあくまでもキョウリュウジャーの戦いが今後も続く事を示唆するメタファーとしての存在でしかなく、個別のキャラとして設定するのは野暮だと考えたからであり、実際に脚本家の三条氏自身もデーボスの創造主については、具体的なキャラ設定等は大森氏を含む関係者に対しても特に何も明かさなかった(恐らくは設定自体していない)事が公式完全読本で説明されている。

しかし、脚本の小林靖子氏は「宇都宮さんから『キョウリュウジャーで、ひとつ敵が残ってるんです』って聞いて『じゃあそれを出しましょうか』と(笑)」と、宇宙船2015年冬号で公言。宇都宮プロデューサーは最初からVSにデーボスの創造主を登場させる事で、『キョウリュウジャー』本編の「後始末」をするつもりであった模様。

そういう意味では、デビウスはあくまで宇都宮氏の作品の世界線でのデーボスの創造主であり、後述するダグデド・ドゥジャルダン大森氏の作品の世界線で設定されたデーボスの創造主に過ぎない言え、どちらもデーボスの創造主である一方で、どちらもキョウリュウジャー本編で示唆された創造主そのものではないのかもしれない(そもそもダグデドの方は、最初から本編のデーボスの創造主だとは言われていないが)。

関連タグ

デーボス軍 創造主(キョウリュウジャー)

暴走皇帝エグゾス 大魔女グランディーヌ 邪悪なる意志 ドン・アルマゲスーパー戦隊におけるエネルギー生命体繋がり

害統領バッチード…旧作のTV本編の最終話で存在が示唆された黒幕繋がり。後にVS作品でラスボスとして登場しているところも共通する。ただし、彼の場合は本編のラスボスのヨゴシマクリタインとどっちが立場が上なのかは、厳密には明言されていない。

ダグデド・ドゥジャルダン10年後の戦隊に登場した悪役で同作のラスボス。彼も後にデーボスを名乗る戦闘生命体を生み出して地球に送り込んでおり、また惑星単位の殺戮を行おうとした共通点もある。ただし、デビウスとの関係性は一切不明で、そもそも何らかの関係性があったのかすら定かではない。

戦隊VSシリーズ敵キャラリンク

宇宙大恐竜ボルドス/ネオグリフォーザー/ネオガイルトンクロックシャドー/創造主デビウス/紅蓮神官サラマズ妖怪ワニュウドウ/闇博士マーブロ

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