「邪魔はさせん・・・この日が来るのをどれ程待ったか・・・絶対に邪魔はさせん・・・!」(最終巻)
概要
宇宙忍群ジャカンジャを陰で操っていた存在で、ジャカンジャ達が追い求めているもの。
ジャカンジャ達が「アレ」と呼ぶ忍者の最終究極奥義の中に潜んでいるといわれており、この存在を復活させるためにジャカンジャ達は流星群のメッセージに従い行動を続けていた。
なおジャカンジャ達は「アレ」の正体を知っているため、終始「アレ」で通っている。
その実態は世界を作り替えるほどの力を持つエネルギーの集合体であり、アレというのは惑星が死滅する時に発生するブラックホールのことであった。
その規模は宇宙の全てを飲み込み、無に変えてしまうほど強力のもので、最終的には自身の力で宇宙の全てを一度無に帰し、再生させてその新たな宇宙の支配者となることだった。
アレの発生には発生させる星の水のエネルギーと星を腐らせることが必要不可欠とされているが、他にも色々な方法を試していたように絶対という訳でもないようだ。
流星群のメッセージ
劇中では流星群の解析により、以下のメッセージ(予言)が判明している。
「滅びの果て、勇者が勇者を倒す時、その時こそ最終奥義生まれん。勇者は唯一、同じ闇から生まれし者によりてのみ倒される。」
巻之三十二、巻之三十三にて判明。
「獣になりし者ども街を埋め尽くす時、最終奥義への扉が開く。そして三首の獣が地を制する時、最終奥義遂に出ずる。但し、時同じくして最大の敵もまた蘇るなり。」
巻之三十六にて解読、巻之三十九にて判明。
巻之四十九にて判明。
「弓矢を射るに相応しい力を得よ、姿を得よ。」
この時の流星群を日向おぼろが解析したことで、アレの正体が全てを呑み込み無に帰す巨大な穴であることが判明した。
劇中での活躍
終盤、ジャカンジャが怒りの矢を嘆きの弓で海に射ることで遂にアレの発生に成功。地球各地に甚大な被害をもたらし、突入してきた旋風神ハリアーを攻撃してダメージを負わせるが、ブラックホールの内部に怒りの矢を放つという起死回生の方法でアレが消滅。
しかしサンダールによって倒されたタウ・ザント究極体の姿となって出現し、修復中の旋風神を圧倒する。だが眉間というタウ・ザントの弱点もそのまま引き継いでしまったため、ソードスラッシャーのカラクリボールを顔面に受けて怯んだ隙にソードスラッシャーで眉間を貫かれて大ダメージを負う。
直後に旋風神を道連れに自爆し消滅したかと思われていたが、今度は暗黒七本槍7人の姿となって再来。ハリケンジャーに「ジャカンジャ・暗黒ボンバー」を放つも生きていたゴウライジャーに阻まれて失敗。さらには七本槍全員の弱点は知られていたために全く相手にならず、ハリケンジャー・ゴウライジャーの個別技を受けて倒されるも、今度は等身大のタウ・ザントの姿になって出現。目的を新世界の創造から再三に渡って自分の邪魔をしてきた地球忍者を倒すことに変更し、ハリケンジャー、ゴウライジャーを苦しめた。
しかしアレが起こした災いによって死亡したと思われていた日向無限斎とおぼろ博士が生きていたことを知り、奮起したハリケンジャーとゴウライジャーの超忍法・五人影の舞で大ダメージを負ったところにビクトリーガジェットを受けて爆散。今度こそ完全に消滅した。
こうして邪悪なる意志は地球忍者の活躍によって滅び去ったが、それから10年後、今度は全く逆の力である「聖なる意志」が出現することとなる。
余談
声を担当した加藤精三氏は『星獣戦隊ギンガマンVSメガレンジャー』にてグレゴリ艦長の声を担当しており、スーパー戦隊シリーズへの出演は4年ぶりとなる。また、2年後の『特捜戦隊デカレンジャー』ではテラン星人チョウ・サンの声を担当した。当時75歳であり、これはラスボスを演じた声優の最年長記録である。
チュウズーボと邪悪なる意志の声を演じた郷里大輔氏と加藤氏は、その後、『ウルトラマンメビウス』、『ウルトラギャラクシー大怪獣バトル NEVER ENDING ODYSSEY』、『ウルトラマンメビウス外伝 ゴーストリバース』などの特撮シリーズでも多く共演している。ちなみに郷里氏は2010年1月17日に亡くなっているが、加藤氏も4年後の2014年1月17日に亡くなっている。