「いいだろう。邪悪なる意志よ、我等ジャカンジャがその野望を叶えてやる。そして、共に新たな宇宙の支配者とならん!」(巻之五十)
概要
宇宙忍群ジャカンジャの首領。「アレ」が地球にあるということを突き止めて、自ら宇宙最強の生命体にならんと企む。
千の顔と二千の足を持つとされ、寄生要塞センティピードに体を巻き付ける程長く巨大な体の持ち主である。
チュウズーボとマンマルバとサーガインからは「タウ・ザント様」、フラビージョとウェンディーヌからは「タウ様」、サタラクラからは「タザやん」と呼ばれている。モチーフはムカデで、名前は千(thousand)から。
基本的にセンティピードの謁見の間から座して動かないが、それでも気合だけで宇宙空間に浮かぶお札化した人間を消滅させるほどの力を持ち、暗黒七本槍を絶対的な力で統率する。
「アレ」の力を得た後は人間のような体つきになった。
威厳ある態度で部下に接し優秀な人材に対しては人格やどこの宇宙の生まれでも気にしない豪快さを持つ一方、目的のためなら容赦なく部下を切り捨てる非情な性格。
ただし上忍が減り人員補充を強いられた際はサタラクラを呼ぶのに躊躇する一面もあった。
タウ・ザント究極体
『タウ・ザント究極体。サンダールが下克上!まさか飼い犬に手を噛まれるとは…!』(#50)
嘆きの弓と怒りの矢のメダルを手に入れ、さらにジャキュームガンのエネルギーで究極の力を手に入れたタウ・ザント。
だが、アレが生まれる直前にサンダールに裏切られて海に沈み、アレが活性化した後肉体は邪悪なる意志に憑依されてしまった。
そのため、彼自身の意志はハリケンジャーとは対決していない。(※サタラクラを切り捨てる様子を目の当たりにした事に関してサンダールが驚いていた事を踏まえると、この下克上は当然の流れとも取れるが…)。
弱点は眉間らしく、サンダールが裏切った際や邪悪なる意志が憑依した時もそこを突かれ倒された。
本編終了後
2023年早春に本作が完結してから20年後、彼に想いを寄せていたウラ七本槍が登場する。
余談
タウ・ザント究極体は海外版ではローザーが操縦する巨大ロボ・ローザーゾードとして登場。原作よりも防御面で大幅に弱体化しており、ストームメガゾード(旋風神)のカラクリボールを1発当てられただけで跡形も無く消し飛ぶ程の紙装甲。これはアメリカの表現規制が厳しく、旋風神の剣で眉間を串刺しにする場面が禁止表現の1つである「顔面への攻撃」に該当する為、やむを得ずカットせざるを得なかった事情がある。
声を演じる梁田氏は、昨年の『百獣戦隊ガオレンジャー』にて、武者人形オルグの声を演じており、スーパー戦隊シリーズへの出演は2年連続となる。また、3年後の『魔法戦隊マジレンジャー』では冥獣人ベヒモスのベルダンの声を担当した。なお、梁田氏は邪悪なる意思の声を担当した加藤精三氏とはトランスフォーマーシリーズでメガトロン役を演じているという共通点(加藤氏がG1で、梁田氏がマイクロン伝説にてそれぞれ担当)があり、本作では新旧メガトロン同士の共演となった。
関連タグ
忍風戦隊ハリケンジャー 宇宙忍群ジャカンジャ ムカデ ブラック上司
オオムカデ(カクレンジャー)、ドレッドレッダー、ムカデンパンジー、オオツムジ、ミイラのゼイ腐、上級妖怪オオムカデ:同じムカデモチーフの戦隊怪人。同じくオオムカデと上級妖怪オオムカデは忍者モチーフの戦隊に出ている。
ヨゴシマクリタイン:同じ声優が担当する、6年後の戦隊作品に登場する敵組織の首領格キャラ。部下を平気で切り捨てる性格も共通している。