「ヒト共!ゼイ腐の部屋へよ~うこそ!」
データ
生息地:墓場
特技:ヒトを包帯に変えてしまう、ヒトをミイラ化して操る
作戦:包帯を電波に乗せてばら撒いて、ヒト包帯で地球を汚染する
趣味:TVのザッピング
概要
「ミイラとして埋葬した死者が突然動き出す」という伝説の怪物で有名な未確認生物「ミイラ男」の正体とされる幽魔獣。
ゾンビが大小様々な白いムカデを包帯の様に巻いた姿をしている。
能力はこの包帯の様なムカデを身体から伸ばして相手を攻撃する他、人間を毒素の強い包帯に変えてしまうと言う物。
このヒト包帯を使って大地を汚染する事で地球をミイラの様に変え、更に包帯を巻いた人間をミイラ化する事で、自身の意のままに操る人形に変えてしまう。
武器は柄部分に髑髏の付いた杖で、技としては片腕の包帯を伸ばして攻撃する「呪いのムチ」や、大量の土砂を放って攻撃する「呪いの砂」を使用する。
長い間墓場に封印されていたがブロブの膜インによって復活すると、自らの能力によって地球のミイラ化を目論みTV局を乗っ取った。
劇中での活躍
とある墓場にて、膜インと筋グゴンが不敵な笑みを浮かべながら「古より 魂を分け合いし我が同胞よ、今再び地上に出給え!」という膜インの言葉によって解放された匣の中から「グオオォォッ……!ゼイ、ゼイゼイゼイ、ゼイゼイゼイブ~!」という叫び声と共にゼイ腐が復活。「また会えるとはハッピ~ハッピ~!」とふざけた態度で再会の挨拶をしたが、筋グゴンはその態度に「気に食わん!気に食わん!!気に食わん!!!」と憤るもそんな相方を置いて膜インはゼイ腐に地球を汚染する作戦を持ち出した。
ゴセイジャー達が人間による地球の汚染を許すまいとするゴセイナイトと戦っている間、行動を開始したゼイ腐は早速とあるTV局を乗っ取ると、局員や人気キャスターの戸板イオを洗脳。
そして「UMAテレビショッピング」を通して電波に乗せた包帯で天知博士も含むTVの前の大勢の人々を次々と包帯に変化させて行く。
作戦の成功にゼイ腐は士気を上げ、膜インと筋グゴンもそれぞれ
膜イン「ブフフフフ…進化したヒトの発明は面白いねぇ~♪君の包帯をたった一本の電波に乗せるだけで一気に何千万本にも増やせる…」
筋グゴン「フン! そして一包帯で地球をグルグル巻きのミイラにすれば腐った、住みやすい星に生まれ変わる!」
とご満悦。更なる視聴率アップの為に次なる作戦に打って出ようとしていた。
一方、データスによる電波の逆探知でゴセイジャー達はゼイ腐に占領されたTV局に侵入しようとするゴセイジャーがテレビ局に駆け付けると、ビービの群れを従えるチュパカブラの武レドランが立ち塞がる。
「ウォースターなど利用し尽くして捨ててやった!」と吐き捨ててビービを嗾ける武レドラン。ビービを蹴散らし、ゴセイブラスターでゼイ腐の結界を破ろうとするが、そこへ駆け付けたゴセイナイトがグランディオンヘッダーとなり、地球を汚染する放送を続けるテレビ局もろとも幽魔獣達を始末する強硬手段に出ようとする。
「自分達が何とか結界を突破して、中にいる幽魔獣を倒して皆を助ける」と懇願するレッドの言葉に対し、ゴセイナイトは「5分待つのでその間に奴を倒してみろ」と返答。礼を言うと共にゴセイジャーはランディックブラザーを召喚したブラックとイエローの手で結界を突破、地下から侵入に成功した。
襲い来るビービやミイラとなって操られる人間を掻い潜って進んで行くと、その先で徹子の部屋ならぬ「ゼイ腐の部屋」にて待ち受けるゼイ腐と対峙。ゼイ腐はゴセイジャーの最期を放送する事によって視聴率の爆上げを目論み、臨戦態勢に入る。
だが既に猶予である5分が過ぎた為にゴセイナイトがTV局を破壊しようと武力行使に出る。そこへミイラ人間に表に出されたブラックとイエローが現れると、彼が建物を攻撃するのを防ごうとするのだが、ブラックの天装術をゴセイナイトは同じ術で跳ね返し一進一退の攻防が続く、しかしそこにレッド、ピンク、ブルーがテレビ局で戦いながらゼイ腐をゴセイナイトの元に誘き出し、彼が地球汚染の犯人であると認めさせる事に成功。
ゴセイナイトはプレッシャワーやコンプレッサンダーといったシーイックとスカイックの天装術をゼイ腐目掛けて叩き込む。ゼイ腐も負けじと呪いのムチで応戦するも、高速で移動するゴセイナイトの接近を許してしまい、なす術も無くレオンレイザーソード、ナイトメタリックの連撃を受けて圧倒され、そのままバルカンヘッダーカードの天装による断罪のナイティックパワー“ナイトダイナミック”によって倒された。
直後に武レドランが放ったビービ虫に噛まれて「お前らへの恨みだけは晴らしてやるぜぃ!」と叫んで巨大化。
しかしこの時地球をミイラ化する能力は失われた為に我関せずと立ち去ろうとするゴセイナイトだがゴセイジャー達は何の為に戦うのか分かって欲しいとして、自分達の戦いを見届けるよう懇願すると、ゴセイグレートで巨大化したゼイ腐に応戦。そのままシーイックブラザーと合体したアナザーシーイックゴセイグレートで圧倒。
ゼイ腐も負けじと呪いの砂でゴセイグレートを攻撃するが、今度はアナザーランディックゴセイグレートのサイヘッダーとクワガヘッダーによる攻撃に怯み、最期はハイパーゴセイグレートのハイパーヘッダーストライクを受け爆散した。
その後、epic24にてブロッケン妖怪のセマッタ霊が創り出した幻影として再登場。
更にアバレヘッダーを入手したチュパカブラの武レドランの力を受けたセマッタ霊がパワーアップし、実体を持った幻影として現れ襲い掛かって来るが、スーパーゴセイピンクの前になす術も無く、スーパースカイランドシーダイナミックを他の幻影幽魔獣共々受けて消滅した。
余談
ミイラ男は未確認生物ではないが、たぶん作中世界ではUMAという扱いなのかもしれない(一応、河童や天狗のような「一般的には妖怪として知られるが、未確認生物に含まれる」やつはいる)。
名前の由来は映画『ゼイリブ』と「腐敗」から。
特に後者は人間のミイラ化した死体みたいな顔をしたエイリアン達がTV放送で人々を洗脳するシーンがあり、「TVで人々をミイラ化」する作戦はここから来ていると思われる。
1万年もの大昔にテレビなどないだろうから、現代に蘇ってからから趣味に繋がったと推察される。
今エピソードはハイパーゴセイグレートの最後の出番であった。
声を演じた若本は12年前に『星獣戦隊ギンガマン』でナレーションを担当していたが、怪人の声優としての出演は今作が初となった。
巨大化すると等身大で披露した能力を使わなくなる怪人は多いが、本作で「巨大化して能力を失った」事がはっきり描かれた怪人はオルトウロスヘッダーのナモノ・ガタリがいる。ただしナモノ・ガタリは等身大の時に折られた角が回復しなかったためであり、ゼイ腐が能力を失った理由は不明。
関連タグ
ミイラカンス:『超電子バイオマン』に登場したミイラ繫がりの大先輩。
モルグモルグ:『星獣戦隊ギンガマン』におけるミイラ繋がりの怪人。若本氏も当作品にナレーションとして参加している。
墓荒らしサイマ獣ゾンビースト:『救急戦隊ゴーゴーファイブ』に登場したミイラ&墓繋がりの怪人。
ムカデンパンジー:7年前に登場するムカデモチーフの怪人で、同じくこちらもTV局を乗っ取って悪事に利用した。
魔導神官メーミィ、マミーレジェンドルガ:ミイラ繋がりの戦隊&ライダー怪人。特に前者はムカデを使役する点も共通している。