「地球に一番優しくない存在は、実はヒトなんじゃないのかい?」
「知らないのかい?世界には地球を100回滅ぼせる量の爆弾があるんだよ? それはヒト共が作ったものだろう?」
「大気汚染、水質汚染、地球温暖化…みーんなヒトがしでかした事だろう」
「そんな事をしているヒト共の地球を護りたいだなんて、笑い話にもならないよ」(epic31)
データ
概要
幽魔獣のボスであり、スライムのようにぶよぶよしたビジュアルで有名な未確認生物「ブロブ」の正体。液体と固体の中間のようなグニャグニャしたゲル状の肉体を持つ。両目のうち左目には瞳がなく、口は頭頂部にある。
極めて陰湿かつ抜け目がない性格であるが、仲間に対しては素直に褒めたり叱咤激励したり、最強格の同士であるネッシーのウオボ渦に対して敬意を表したりと、なかなか人使いのよい有能な上司である。そういった点では次の組織の首領とは真逆と言っても良い。一方で任務に失敗した者に対しては辛辣。
攻撃を受けてもゼリーのようにダメージを吸収して無効化(時にはダメージをそのまま撃ち返す)したり、あるいは無数のミニ膜インに分裂してはまた集合して事無きを得たりと、正につかみ所のない強敵でもあり、不思議な杖「泥ドロッド」を振り回し、幽魔獣の魔力を安定させている。
最終的にはゴセイジャーのゴセイパワーを利用して地球と一体化しようとした。
劇中での活躍
Epic28で遮光器土偶のピカリ眼と共にゴセイジャーと戦い圧倒するがスーパーゴセイジャーの反撃でピカリ眼もろともミラクルゴセイダイナミックを受け倒されかける。
だが、間一髪の所でチュパカブラの武レドランに救われたことで彼に深い信頼を寄せるようになり、Epic29の武レドランの作戦に協力し、ゴセイジャーをエルレイの箱に封印しようとする。
Epic29で遂に武レドランが動き出し、彼はゴセイジャーもろとも膜インらをエルレイの匣に封印し地球を支配しようと企んでいたことを暴露。しかし武レドランは裏切るだろうと筋グゴンと共に見抜いており、彼に渡したのはニセモノ。そして武レドランはグランドゴセイグレートとの対決に敗北してしまう。
Epic31では本格的に地球を腐らせるべく、エルレイの匣を使って最終作戦を開始。自身の中にいる粘菌をエルレイの匣の力で増幅して町中にばら撒き、地球を腐らせてドロドロの世界にしようとする。
それを阻止しようとするゴセイジャーと戦うも苦戦を強いられ、隠し球として筋グゴンとの合体技・幽魔バスターを発動。一度は彼らを追い込むも弱点を見抜かれて形成が逆転。
だがミラクルゴセイダイナミックさえたいしたダメージにはならず、自身はビービ虫によって巨大化。 ゴセイグレートを圧倒し、上記の台詞を述べて自分達が大幅にパワーアップしたほど地球を汚している人間の愚かさを指摘してゴセイジャーを揺さぶる(下記の真の作戦を考えると挑発の可能性がある)が、それでも人間を信じるゴセイジャーの奮起で乾燥が弱点ということに気付かれ、ミスティックゴセイグレートの起こした強風で乾燥させられてしまい、直後合体したグランドゴセイグレートに圧倒され、グランドグレートストライクを受け敗れ去る。
敗北したかに見えたが実は生き延びており、Epic32で真の最終作戦を始める。
それはゴセイパワーを吸収しパワーアップを遂げたことによる地球そのものとの一体化で、それに気づいたゴセイジャーを異空間「幽魔ホール」に取り込んで交戦。
幽魔ホール自体彼の体内と同意義であるため空間を様々に変質させゴセイジャーを翻弄し、心臓部に辿り着かれるも触手を使って圧倒。
しかし、スーパーゴセイジャーのミラクルゴセイダイナミックを心臓部に受け、今度こそ完全に滅び、最期を迎えた。
その後、本性を現した救星主のブラジラに対する怒りで怨霊(?)となって筋グゴン、大王モンス・ドレイク、10サイのロボゴーグと共にブラジラを呪い殺そうとするも、「身内同士の仲間ごっこに明け暮れていた連中」と一蹴されあの世に突き返された。
余談
UMAモチーフは海岸に漂着する謎の肉片「グロブスター』と『マックィーンの絶対の危機』に登場する怪物「ブロッブ(ブロブ)」。虫モチーフはミミズで、指や目の上下・頭頂部に毛のように生えたその意匠を確認出来る。
名前の由来も『マックィーンの絶対の危機』から。
声を演じた茶風林氏は『星獣戦隊ギンガマン』の樽学者ブクラテス以来、今作にて実に12年振りにスーパー戦隊シリーズの怪人の声を演じる事となった。
上記の「地球に一番優しくない存在は、実はヒトなんじゃないのかい?」 という台詞は後の敵組織の真相も含めていた可能性もある(幽魔獣自体長生きな種族であるため、その真相を知っていたとしてもおかしくはない)。
尚、後日談のVシネマ『帰ってきた天装戦隊ゴセイジャー』では他の首領格の怪人が冒頭の振り返りやカモミラージュの能力という形で登場した中で膜イン一人だけ1シーンも登場していない。
関連タグ
冥獣ブロブ:『魔法戦隊マジレンジャー』に登場したブロブ繋がりの戦隊怪人。
マスター・シャーフー:3年前のスーパー戦隊に登場する猫。磯野波平を演じた声優が声を担当している点で共通している。
ゴミジゲン、毒ガスネズミ、ドーラユニコーン:いずれも過去のスーパー戦隊作品に登場した怪人達だが登場エピソードは共通して人間が身勝手な理由で不法投棄などで地球や自然を汚すという記事冒頭の膜インの台詞に該当しているシーンが含まれている。
デズナラク8世:13年後のミミズモチーフの後輩。
スパイドン:茶風林氏が声を演じた虫モチーフのキャラクター。