「地球人共よ、よおく聞けい! 我が名は "惑星のモンス・ドレイク"! 宇宙虐滅軍団ウォースターを束ねる者!これより24時間以内に、ワシはこの星の全ての命を一掃する…残された時間を、絶望と共に味わうが良い!!」(epic15)
データ
分類:モンス星人
出身星:モンス星
目的:全ての惑星の命をしゃぶり尽くす事
趣味:羽の手入れ
概要
モンス星出身の宇宙人でウォースターの首領。様々な宇宙人を配下に持ち、彼等を差し向けて幾多の星を滅ぼしてきた。
惑星のモンス・ドレイクという異名通り、体内に暗黒惑星の力を持っており、極めて短期間ではあるが自分の質量を惑星レベルまで増やす能力を持つ。
この力を使って「惑星弾」や「惑星直列弾」等の強力なエネルギー弾を放つ事が可能。
また、専用の斧「ドレイクトマホーク」をアンテナとして惑星などを引き寄せる「引力落としの儀式」、惑星に存在する酸素元素だけを取り除いて吸収するなど、人智を超えた技も扱う。
星を滅ぼす事を好む悪辣さ・残虐非道ぶりの一方、能力がある者であれば得体の知れない者でも配下に加え、部下の勝手な行動も心情を考え許す等、幅広く支持を集めるカリスマ性も併せ持っている。
一言で言うならマフィアや武闘派ヤクザの大親分みたいなお方である。
劇中での活躍
epic1で登場して以降、地球を滅ぼすべく送り込んで来た数々の部下の作戦をゴセイジャーに妨害され続けて激怒し、epic11では電撃のヨークババンガーを自らサポートしつつ行動するも失敗。
epic12で自ら地球に降り立って征服する為の儀式を行おうとする。その際に駆けつけたゴセイジャーを圧倒し、引力落としの儀式を進めるが、それぞれの司る自然の力を理解したゴセイジャーによってエネルギーの伝達を阻害され儀式が失敗してしまう。
epic14で自らの切り札たる幹部である衛星のターゲイトを呼び寄せるも作戦は失敗してターゲイトは倒されてしまう。
そうして我慢の限界に達した為、epic15で遂に最終作戦を決行。 冒頭の台詞で地球上の酸素を奪い24時間以内に全ての生命を一掃する事を宣言。駆け付けたゴセイジャーも軽くあしらい、奪った酸素をインデベーダーに集めて巨大な酸素の爆弾とし、地球に落下させる事で星を焼き尽くす作戦を進める。
再度、駆け付けたゴセイジャーの攻撃を跳ね除けるが、地球を護る為に戦う5人の猛反撃で膝を付くダメージを負う。
だがその直後、更なる絶望を与えるべくビービ虫の1匹を捕食して自ら巨大化。
ゴセイグレートを圧倒し、羽を広げた真の姿となって5体のゴセイヘッダーを消し去ってしまうが、諦めないゴセイジャーの心に反応し召喚された15体のゴセイヘッダーの突撃で羽と武器を失い、そのまま合体したハイパーゴセイグレートのハイパーヘッダーストライクを受け今度こそ敗北。
「惑星のモンス・ドレイクが…ウォースターが…こんな奴等に……!!!」と言い残してインデベーダーと共に爆散し、最期を迎えた。
その後、彗星のブレドランとして潜入していた救星主のブラジラが本性を現し地球救星計画に着手した際には、その怨念が悪霊(?)としてビッグフットの筋グゴン、ブロブの膜イン、10サイのロボゴーグと共にブラジラに憑りつこうとしたが、「暴力しか脳が無い馬鹿」と一蹴され、再びあの世に送られた。
『帰ってきた天装戦隊ゴセイジャー』では予告編で登場しており復活かと思いきや、実はTV番組の再現映像の為にモネが化けた偽物だった。
『海賊戦隊ゴーカイジャーVS宇宙刑事ギャバン』においては幻影怪人として再登場した。
余談
モチーフとなった虫はヨナグニサンで、名前の由来も英語で蛾という意味のモス(moth)と映画『スタートレック』から来ている。スタートレックは様々な星系のエイリアンが登場する作品であり、多種多様なエイリアンを統括するモンス・ドレイクに相応しいネーミングであろう。
彼の敗北後、生き延びたデレプタや救星主のブラジラからは散々な評価を受けるが、劇場版で登場した残党も敬意を抱いていた辺り人望が無かった訳ではなく、むしろ下っ端時代に自分に挑んできたデレプタの心意気を認め側近に取り立てるなど、上述の通り高いカリスマ性も然る事ながら極めて懐の広い人物だった事が窺える。
そもそもが話、デレプタはゴセイジャー相手に姑息に奇襲をかけて、最期はアラタ単体にやられ、ブラジラはアドバンテージがある状態で失態を重ね、叱責を受けており、どの口がほざいてんだと言えよう。
彼が劇中で行った「地球の酸素を吸い取る」という作戦は、研究のアバウタに基づいていると思われる。
なお本作の敵組織は「悪しき魂」として3回も入れ代わっており、
序盤→ウォースター
中盤→幽魔獣
後半→マトリンティス
そして終盤には本性と正体を現したブラジラの「地球救星計画」
となっている。
このため15話という早い段階で討伐されたドレイクは歴代の大ボス担当でも最速でやられたキャラとなったが、ドレイクが弱いというよりはむしろこんなヤツを早いうちに討伐できたゴセイジャーが凄いというべきなのだろう(先述のようにいろいろな星を滅ぼしてきたし、惑星を引き寄せるというトンデモ技まで持っているのだから)。
声を演じた飯塚氏は当時77歳で前作の納谷六朗氏と並んで最高齢第2位となる(第1位は大木民夫氏である)。
スーパー戦隊シリーズにおいては第1作『秘密戦隊ゴレンジャー』から数々の悪役を演じてきた大御所であるが、2023年2月に亡くなったためこれが最後のスーパー戦隊への出演となった。
パワーレンジャー・メガフォース
第1話よりマルコー提督として登場。ゴセイジャー本編では序盤に敗れるボスであったが、本作ではパワーレンジャーとの直接対決は全20話中18話と終盤になっており、トキシックミュータントやロボットの戦いを観戦するシーンもある。
第18話にてほぼゴセイジャー本編と同じ展開で倒されたが、終盤であるため既にロボナイト、ウルトラメガフォースレンジャー、ゴセイアルティメットメガゾードなどが登場しているはずなのに参戦することは無かった。
ロボナイトについては図書館で人類の歴史を学ぶことに没頭していたため(図書館が携帯電話禁止なのでロボモーファーを預けていた)という理由であったが、ウルトラメガフォースレンジャー、ゴセイアルティメットメガゾードが使用されなかった理由については作中で触れていない。
関連タグ
ネオショッカー大首領:最終作戦にて地球の酸素を消滅させようとした、宇宙からの侵略者な東映特撮作品の敵首領つながり。