概要
天装戦隊ゴセイジャーのリメイク作。放送回数は22回(その内の2話はSPで本編だけなら20話)
サバン・ブランド製作の作品であり、シリーズ20周年記念の一端を担っている。
原作は天使によるレンジャーだがアメリカでは宗教的制約からか普通の高校生から選抜された集団で司令官であるゴセイはゾードンの遺児でゴセイの部下であるサポートロボット・テンソウはアルファ5のポジションと第1作目であるマイティ・モーフィン・パワーレンジャーの原点回帰が見られる。
続編の原作である海賊戦隊ゴーカイジャーから一部の敵キャラクターが声のみだが先行して登場している。
本記事では第1シーズンのみ記載。第2シーズンから本格的に登場した登場人物などを知りたい方はパワーレンジャー・スーパーメガフォースの項目を参照。
2016年に日本放送用に字幕版が制作され、テレ朝チャンネルで放送されたほか、2020年からは東映特撮ファンクラブでも配信されている。
一方で、日本で放送されたパワーレンジャーの中では(24年現在)現状で唯一日本語吹き替え版が制作されておらず、そのせいかは不明だが、やはり唯一日本国内ではソフトが発売されていない(強いて言えば、前作の日本版DVDの映像特典にOP映像が収録された程度)上、東映特撮YouTubeでの配信もされていない。
登場人物(味方)
()内は日本語名。
- トロイ・バロウ/レッドメガフォースレンジャー(ゴセイレッド)
優れた格闘技術と思いやりの心をもった優しい青年。ゴセイにリーダーの才能を見抜かれドラゴンの力を与えられた。パワーレンジャーになる以前から、大勢のレンジャー達と敵が戦う謎の夢(ゴーカイジャーにおけるレジェンド大戦)を見ている。
- エマ・グドール/ピンクメガフォースレンジャー(ゴセイピンク)
自然を愛する心を認められてフェニックスの力を与えられた女性。競技用自転車に乗って自然観察を行うのを好んでいる。
- ジェイク・ホーリング/ブラックメガフォースレンジャー(ゴセイブラック)
身体技術を認められスネークの力を与えられた青年。遊びが好きで怖いもの知らずな性格。
- ジア・モラン/イエローメガフォースレンジャー(ゴセイイエロー)
冷静さを認められてタイガーの力を与えられた女性。ミス・パーフェクトと呼ばれるほどに才色兼備であるらしい。エマとは幼馴染。
- ノア・カーバー/ブルーメガフォースレンジャー(ゴセイブルー)
科学に詳しいことを認められシャークの力を与えられた、眼鏡をかけた青年。戦闘でも肉体よりも頭脳を駆使して戦う。ジェイクとは親友である。また歴代のパワーレンジャーを研究している。
- ロボナイト(ゴセイナイト)
ゴセイによって地球を守るために生み出された存在。ライオンゾード(グランティオンヘッダー)に変形できる。原作のゴセイナイトと比べて、会話と動作が機械的になっている。
- ゴセイ
原作のマスターヘッドに相当するが、デザインはテンソウダー(本作ではゴセイ・モーファー)に酷似している。ゾードンにより生み出された。
- テンソウ
原作のデータスに相当するキャラクターで、ゴセイに従う小型ロボット。見た目は「WALL・E」に登場したウォーリーに似ており(データスのスーツが流用されなかったのは「アメリカ人にはコミカルなデザインはウケない」という噂も流布しているが真相は不明。実際、劇中でも「古臭いロボット」と揶揄された事もある)、ゴセイの指示によりレンジャーとなる若者を探した。
登場人物(敵)
原作における悪しき魂(ウォースター、幽魔獣、マトリンティスに相当するが、本作では次作の敵組織と合併・統合され『ウォースター帝国』という一大組織化という大幅な改変がなされている。ここでは第1シーズンにて登場した敵を紹介。
インセクトイド(宇宙虐滅軍団ウォースター)
昆虫型エイリアンの軍団。地球外に待機した宇宙船(宇宙母艦インデベーダー)を拠点とする。後にウォースター帝国先遣隊と判明する。
- マルコー提督(惑星のモンス・ドレイク)
蛾のような外見を持つウォースター宇宙軍団『インセクトイド』の首領。武器は斧(ドレイクトマホーク)で、惑星型のエネルギーを次々と相手にぶつける「プラネット・ストライク(惑星直列弾)」という必殺技を持つ。
アルマダ(ザンギャック)の先遣隊として地球侵略に派遣されていた。ヴラック(ブレドラン)のことを高く評価していたが、彼が皇帝の実子であることは知らされておらず、当のヴラックからは自分の皇位継承権を高めるための駒として見られていた。
原作と異なり、トキシックミュータント(幽魔獣)壊滅後まで生存していたが、到着間近な本隊に手柄を奪われるのを危惧して、自らがレンジャーに勝負を仕掛ける。
- クリーポックス(流星のデレプタ)
ウォースターの幹部で、刃の付いた前腕を持つカマキリのような外見のエイリアン。
ちなみに原作では12話でハイパーゴセイグレートに敗れたが生きており、16話でゴセイジャーを襲撃。最終的にゴセイレッドとの一騎討ちの末に倒されたが、本作では襲撃→一騎討ち(ここまでは16話)→巨大化してハイパーゴセイグレートと戦う(ここから12話)構成に入れ替えられた。
- ヴラック(彗星のブレドラン→チュパカブラの武レドラン→サイボーグのブレドRUN)
ウォースターの幹部で、発展した科学技術を持ったツノゼミのような外見のエイリアン。場所の状況によっては姿普段はインセクトイド(ブレドラン)で行動しで戦闘する際にはトキシックミュータントを思わせる戦闘形態(武レドラン)になる(おそらく映画版の設定を利用)。パワーレンジャーによってマルコー提督が倒され搭乗していた宇宙船ごと爆破され(原典では宇宙戦対峙に行方をくらましており武レドランの状態で捨て駒にされた)重傷を負うが、メタルアリスの手によってサイボーグ(「サイボーグのブレドRUN)として復活する。メッセンジャーとメタルアリスが倒された後、パワーレンジャーにいつか再戦する事を告げ去っていった。
- エイリアン(星人)
マルコー提督配下のエイリアン。
トキシックミュータント(地球犠獄集団幽魔獣)
有毒物質によって生まれた種族。クリーポックスの敗北を受けて戦力の補強を求めたウォースターと同盟を組む。同盟の証として、ヴラックが一時期彼らの下についたほか、ウォースターの秘密兵器であるオーロラボックス(エルレイの匣)を貸し与えられている。
- ビッグス(ブロブの膜イン)
有毒物質から誕生したトキシックミュータントの首領。クリーポックスの戦死に伴いウォースターと同盟を結んでトキシックモンスター(幽魔獣)を送り込む。一方で同盟の際にオーロラボックスを貸し与えられている。
- ブルファー(ビッグフットの筋グゴン)
巨大な棍棒を持つ類人猿のような外見をした怪物で、性格は非常に短気。ビックスと組んで必殺技を放つ事が出来る。
- トキシックモンスター(幽魔獣)
トキシックミュータント配下のモンスター。
ロボット(機械禦鏖帝国マトリンティス)
原点と異なり一組織ではなくヴラックやメタルアリスが生み出したロボット兵器で後述のメッセンジャーとメタルアリスの上下関係もない。
- メタルアリス(エージェントのメタルA【アリス】)
ヴラックによって海底の基地で作り出されたロボット。様々なロボットを生み出した(そのため一部ロボゴーグの要素も兼任している)最後はレッドメガフォースレンジャーの攻撃で致命傷を負い、ヴラックに助けを求めるが見捨てられて死亡。
(原作ではブレドRUNがメタルAに止めを刺す場面が描かれているが、本作ではそのシーンは削除されている。これは後述するメッセンジャーも同様)
- メッセンジャー(10サイのロボゴーグ)
ミサイルや光線兵器などの武装を用いて戦うロボットでその正体はヴェッカー王子の刺客として派遣されたロボット。サイボーグと化したヴラックとメタルアリスに協力する。戦いの末にパワーレンジャーに敗れた。しかし首だけが残り、艦隊の到着を予告して、ヴラックに彼らの攻撃に巻き込まれないように身を隠す事を進言させた。ちなみにメタルアリス同様、ブレドRUNに止めを刺される場面は無い。
ロボット(マトロイド)
メタルアリスが生み出したロボット兵器。
- ルーギー(魔虫兵ビービ)
ヴラックが生み出す戦闘員。
- ゾンバット→ゾンボルツ(ビービ虫→ビービネイル)
ヴラックが操る小型生物。モンスターを巨大化させる。後にロボットが登場するとゾンボルツに変形した。