「馬鹿が!我らウォースターを束ね全宇宙を支配するであろうその御方の名はモンス・ドレイク様!そして俺の名は流星のデレプタ!」
「忘れるなよ。命乞いをする時、必要になる。また会おうゴセイレッド。」
データ
出身星:ズティンマ星
特技:流星弾、超スピード移動、両腕の鋭利な鎌
任務:ウォースター幹部として、惑星の虐滅を最前線で指揮する
趣味:弱者の命乞いを聞く事
概要
『天装戦隊ゴセイジャー』の敵組織第一号・宇宙虐滅軍団「ウォースター」の幹部であるズティンマ星人。赤い体色が特徴。
本格的な地球の侵攻に先駆けて天の塔を破壊した張本人。
元々はただのヒラ怪人だった(byブレドラン)が、惑星のモンス・ドレイクに刃を向けたことがきっかけで気に入られ、幹部まで上り詰めた。そのためドレイクに対する忠誠心は高い。
好戦的で残忍な性格。弱い者いじめが大好きだが、自分に歯向かえるだけの強さを持つ相手は、あえて止めを刺さずより強くなるまで待ってから勝負を楽しもうとするほどの戦闘狂。
体内に蓄えたエネルギーを強烈な破壊力を持つ光弾に変えて発射する「流星弾」と、更にその派生技である「超流星弾」、「流星縦横弾」、「超銀河流星弾」という強力な遠距離攻撃手段に加え、両腕に備えた鎌による接近戦でも高い実力を誇る。
そして韋駄天のヒドウと同様の超速移動能力を持ち、彼と一緒になって破壊した星も少なくない。実力、実績、忠誠心とどれを取ってもウォースターの幹部を名乗るのに十分な猛者と言えるだろう。
劇中での活躍(※ゴセイレッドとの因縁)
上記の通り、epic1で地球進行に先駆けて天の塔を破壊した際にレッドであるアラタと交戦。この時彼の左腕に重傷を負わせた上で退けている。
epic6でヒドウを招聘して共に地球に降り立った際にレッドと再戦。最初は彼の傷が癒えていなかった事もあって圧倒するが、止めの攻撃を逆上がりでかわされ、逆に一撃を受けて撤退する。その事が原因でレッドに対し強い敵愾心を抱き、強い執念を燃やす様になる。
epic9で女王蜂のイリアンが敗北した際、彗星のブレドランに悔しがっていない事を指摘された際に「それはお前も同じ事」と返した事から、ブレドランが本心ではウォースターやドレイクに忠誠を誓ってはいない事に気付いていたと思われる(尤も、これは単にお互いイリアンが気に入らなかった為、彼女が倒されても別に悔しくなかったが故の遣り取りとも見て取れるが)。
epic12で惑星のモンス・ドレイクが本格的に地球を滅ぼす為に月を地球に落とす儀式を行おうとした際、その護衛として出現。儀式を阻止しようとするレッドを圧倒するが、それぞれの司る自然の力を理解したゴセイジャーは連携を取り、彼等の繰り出したゴセイダイナミックを受け敗北。ドレイクの儀式は失敗してしまう。
その怒りのままにビービ虫を使って巨大化し、ゴセイグレートやデータスハイパーを圧倒するが、新たなカードにより全てのゴセイヘッダーを集結したハイパーゴセイグレートを見て「何だこの化け物は!?」と驚愕し、一方的にどつき倒される。
アラタ「天の塔を破壊した報い、今こそ受けてもらうぞ!」
そして、ハイパーヘッダーストライクを受け敗北。
「俺はこんな所で散る程ヤワでは…俺が…俺が死んでたまるかぁーーッ!!」
しかし、この言葉が現実のものになるとは誰も予測していなかったであろう…
執念の復活(ネタバレ注意)
「俺が負けたのは、俺がウォースターという邪魔な鎧を身に纏っていたからだ!護るべきものなど…真の強さには必要ない!!」
「全てを捨てた俺は、宇宙で最強の存在となった!今、それを証明してみせる!!」
なんと必殺技を受けてもなお、強靭な精神によって生き延び(映像を見る限りでは敗れた際は明確に大きな爆発は起こっておらず、粉塵が巻き起こる程度であった)、惑星のモンス・ドレイクの死後のepic16にて再登場を果たす。
次々にゴセイジャーのメンバーを襲撃したが、その目的は上記の台詞の通り敵討ちではなく自身の雪辱戦でありウォースターの事はもはやどうでもよくなっていた。ドレイクへの忠誠心も完全に消え失せ「許せないのはモンス・ドレイク如きに仕えていた、俺自身だ!!」と言い放つその姿からはかつての忠臣の面影はまるで無い。
だがその言葉に違わず戦闘力は更に向上し、胸にはハイパーヘッダーストライクを受けた際に出来たX状の傷が入り(モンス・ドレイクやターゲイトが胸につけていた鎧も砕けている)、更に威力の増した流星弾を放って破壊活動を行い(その途中に坂に流星弾が当たり、何やら不気味な匣が露となり…)、レッドを誘き寄せる。
そこに現れたレッドとの一騎打ちを行うが、最期はスカイックソードの一撃を受け、「お…おのれ!なぜこの俺が…お前ごときに…!?」と言い残し爆散。守るべきものを自ら捨てて強くなった戦士が守るべきものの重みを知っている未熟な天使によって倒されるという皮肉な最期を迎えたのであった。(劇場版で残党が現れるものの)こうしてウォースターは名実共に壊滅したのであった。
映画『スーパーヒーロー大戦』では大ザンギャックの構成員として登場。
余談
モチーフは東南アジアに生息するカマキリの一種ドラゴンマンティス(奇しくもゴセイレッドのモチーフはドラゴン)
名前の由来は『プレデター』から。ちなみにプレデターとは英語で「捕食者」の意味で、モチーフのカマキリとも噛み合ったネーミングになっている。ただし、プレデターは戦闘民族でありながら弱者を一方的に暴行することは不道徳な事と見做されており、弱い者いじめが好きなデレプタとはこの点で真逆である。
出身星であるズティンマはカマキリの英名『mantis』のアナグラム。
声を演じる小山氏はスーパー戦隊シリーズでの出演は今作が初となり、同時に『ブルースワット』の原田徹以来、16年振りの特撮作品への出演となった。また、4年後の『特捜戦隊デカレンジャー 10 years after』では同じく昆虫モチーフの宇宙人であるカイト・レイドリッヒの声を担当した。
放送終了から1年後に出た『オールヒーローなんでもベスト5』では実況から「ゴセイレッドに勝って自分が一番だって威張りたいんだね」とその単純な性根を見透かされていた。
関連タグ
結界忍者ケッカイ坊、臨獣マンティス拳マキリカ:同じく第1話に登場したカマキリモチーフの戦隊怪人達。
ユガンデ:13年前の戦隊に登場する劇中で何度もレッドと因縁の対決を繰り広げたパワーファイター系の幹部繋がり。ただし、こちらは最期までボスへの忠誠心が高かった点は異なる。
ジャグド:6年後の戦隊に登場する第1話で戦隊メンバーが故郷に帰れなくなる原因を作った幹部怪人繋がり。ただし、こちらはたったの1話で退場している。
マッドレックス:14年後の戦隊において、前述のユガンデ同様劇中でレッドと因縁の対決を繰り広げたパワーファイター系の敵幹部繋がり。
カマキリヤミー、ベローサマギア、マンティスマルガム:こちらも同じく第1話に登場したカマキリモチーフのライダー怪人達。
ワシカマギリ:見た目が良く似ているカマキリモチーフのライダー怪人。
ギリンマ:同じく初登場が第1話である、カマキリをモチーフとしたプリキュアシリーズの敵幹部。なお、上記の同時期に登場した戦隊に登場したマキリカは1話で初登場した共通点がある。
昆虫剣士ミオーラ、キルマンティス:14年前のメタルヒーローに登場するカマキリモチーフの敵幹部繋がり。