「ケッカイ坊様の手に掛かれば、こんな結界など」
データ
分類:宇宙忍者
出身星:馬頭星雲近くの惑星カマギラン
概要
巻之一「風とニンジャ」に登場する暗黒七本槍の二の槍・チュウズーボが最初に呼び寄せた宇宙忍者軍団の一員。赤い忍び装束の上に甲冑を着込んだ姿をしている。頭部にはカマキリの頭を模した兜がついているが、まるで呂布の兜のように長い触角がついているのが特徴。武器は巨大な鎖鎌。
「結界破りの名人」とされており、どんな結界でも破壊する「宇宙忍法・結界破り」という得意技を使う。
それ以外にも巨大な顔面で襲い掛かる「自在面」、不思議な空間に相手を引きずり込む「幻魔界」、口から大量の御札を吐く「御札吹雪」、特殊な御札で人間や建物を一瞬にして封じ込める「御札封印」、鎖で絡め捕った相手を鎌で両断する「くさり鎌殺法」といった多彩な宇宙忍法を繰り出す強敵である。
活躍
地球忍者の始末のために送り込まれると、上述の結界破りで結界を破り疾風流の本拠地「忍風館」を襲撃。
差し向けた下忍マゲラッパを忍風館の館長・日向無限斎に一掃されるも、首領タウ・ザントの力を借り受けることによって学内にいる講師や生徒達を上述の御札封印で札の中に封じると、そのままタウ・ザントの手によって宇宙で札と共に消し去って殺害した。ちなみにこの時、無限斎は呪文を1文字唱え間違え、それが原因でハムスターに変身してしまったために結果的に難を逃れている。
そして朝練をサボっていたために無事だった鷹介達3人が現れるや、残党の掃討とばかりに襲い掛かり、洞窟内で追い詰めるが、無限斎の娘である日向おぼろの手助けによって取り逃がしてしまう。
再び鷹介と相対した時、3人は疾風流伝説の忍者・ハリケンジャーへとシノビチェンジを遂げて向かって来たため、マゲラッパをけしかけて交戦するも手勢を一掃される。
負けじと幻魔界で異空間に引きずり込んだ3人を自在面で攻撃し、痛めつけたところに止めの御札吹雪を放つケッカイ坊だったが、ハリケンウインガーで空中を飛ぶレッドにつかまれた挙句に地上へ落とされたところに「超忍法・影の舞」を叩き込まれ、更にハリケンガジェットによる攻撃に翻弄された末、止めのドライガジェットを喰らって爆散した。
その後、劇場版にてサタラクラが再生させた宇宙忍者の一員として登場。
再生に使われた仮面を目の部分につけており、両手からの光線でシュリケンジャーを攻撃したがシュリケンジャー・ファイヤーモードの超忍法・分身魔球を受けて倒された。
余談
- モチーフはカマキリであり、『救急戦隊ゴーゴーファイブ』に登場した武士道サイマ獣ハガクレン以来3年ぶりに採用される事となった。名前のケッカイ坊も片仮名の部分には結界を壊す意味の「決壊」も掛かっていると思われる。
- 『百化繚乱[下之巻]』にて、デザインを担当したさとうけいいち氏は「カマキリの『首が長いイメージ』を避け、『宇宙から来た脅威というニュアンスが欲しい』と思ったところで鎧にすることを思いついたため、カマキリの意匠を鎧に入れた」とコメントしている。
- 声を演じた田中氏は今作がスーパー戦隊シリーズ、延いては特撮初出演となった。
- 電光石火ゴウライジャーはハリケンジャーとケッカイ坊の戦いを観戦しており、クワガライジャーは戦いに加わろうとして、カブトライジャーに止められ、2人はその場を後にしている。
- 初見ではクワガライジャーはハリケンジャーを助けに行こうとしているように見えたが後の敵対ぶりからして、実際はライバルの流派であるハリケンジャーを倒さんとして、カブトライジャーが構う必要はないと止めたのが真相だったのであろう。
関連タグ
忍風戦隊ハリケンジャー 宇宙忍群ジャカンジャ 中忍(宇宙忍群ジャカンジャ)
臨獣マンティス拳マキリカ:同じく『獣拳戦隊ゲキレンジャー』の1話目に登場する戦隊怪人。
マンディガー、武士道サイマ獣ハガクレン:90年代に登場したカマキリの先輩達。
フーインボーマ:『高速戦隊ターボレンジャー』に登場したセキュリティ破り繋がりの怪人。ケッカイ坊が結界破りの名人ならこちらは封印破りの名人。加えて最後に登場した怪人である点も、第1話に登場した彼と対照的。
メ・ガリマ・バ:放送時期が近かった『仮面ライダークウガ』におけるカマキリモチーフのライダー怪人。
カマキリヤミー、ベローサマギア:平成と令和の仮面ライダーシリーズ1話目にそれぞれ登場したカマキリモチーフの怪人。