「バズビボザパデデダバシバ ジザギゴブセボレメ(数にこだわってばかりの時代遅れなメめ)」
「…振り向くな」
データ
身長 | 197.0cm |
---|---|
体重 | 178.0kg |
主な犯行現場 | 中央区晴海→港区虎ノ門→六本木、渋谷→原宿 |
死亡場所 | 神宮外苑 |
特色/力 | 大鎌による切断技 |
警察からの呼称 | 未確認生命体第36号(人間体は未確認生命体B群6号) |
演 | 山口涼子 |
スーツアクター | 福沢博文 |
登場話数 | EPISODE7「傷心」~ EPISODE24「強化」 |
概要
未確認生命体(グロンギ)のうち、メ集団に属するカマキリ種の怪人。警察からは未確認生命体第36号(人間体としては未確認生命体B群6号)と呼称されている。
メ集団のリーダー格でもあり、メスの方が強いカマキリの生態を反映してか、性格もプライドと自信の高さが目立ち、ドスの効いた声での喋りも相俟って見る者に威圧感を与える。
人間体は白いノースリーブの服を着用した女性で、こちらもやはり厳つさを強調するようなメイクが施されている。
メ集団から上位のゴ集団への昇格を目指しており、作中でもゴ集団(ゲリザキバスゲゲル)と同様の「武器を用いた複雑なルールを課してのゲゲル」を行った(当然だが「メ」のゲゲルなので、クリアしてもゲリザキバスゲゲルはやらなければならない)。そうした意気込みから、ゴ・ガリマ・バと自称したこともある。
また細身でスマートな体躯ではあるものの、封印エネルギー――それも彼女のゲゲル実行時点でのクウガの最大威力の技である「トライゴウラムアタック」を撃ち込まれた際にはこれを気合でかき消すという荒技も見せており、その際のダメージの回復速度などから見て、ガリマの強さはゴ・ブウロ・グより若干低い程度と推察される。
そうした貪欲な姿勢と強さに対し、ゴ・バダー・バは「楽しみだ」と微笑ましく見守り、ゲゲルを監視していたドルドも「筋はいい」と評しつつ、ゲゲルのルール変更を促す発言をしていることから、伸び代もかなりあり、優れたゴのプレイヤーとなりえたであろうことが窺える。
なってほしくはないが。
元々は両手の爪を伸ばして刃物のようにして戦っていたとされるが、前述の通りゲゲルに際しては「ゴ集団のやり方」に準じ、切れ味抜群な大鎌状の刀剣を用意させ、これを得物として用いている。当初は双刃だったが、クウガとの戦闘でに叩き折られ、片方をタイタンソードに変化させられた後は、残ったもう片方のみを使用している。
前述の通りスマートな体躯とは裏腹に、デカい武器を目にも留まらぬスピードで振り回し、怪力が自慢のタイタンフォームとも鍔迫り合いにもつれ込むなど、強靭なパワーを発揮する。実際、モチーフであるカマキリも人間サイズにすれば1tの腕力を有するといわれ、そうした点も意識していると見られる。
ゴ・ガドル・バの「閣下」などのように、ファンから愛称が付けられる個体が散見されるグロンギの中にあって、物語の転換期に登場し強烈なインパクトを残したガリマもまた同様に「姐さん」と呼ばれ、放送終了から20年余りが経過した今なおファンからは畏怖(と、敬意)の念を向けられている。
作中での動向
作中ではズ集団が見切りをつけられ、メ集団にゲゲルの権利が移行したのに伴い、メ集団に属する他の個体達と共に登場。リーダー格ということでゲゲルの順番が後に回される中、しばらくの間はガリマも目立った動きは見せていなかったが、一方で水面下ではヌ・ザジオ・レに大鎌を作らせるなど、自身のゲゲル開始に向けた準備にも余念がなかった。
完成した大鎌を受け取った際、既にゴ集団昇格を賭けて争う立場にあったメ・ガルメ・レからは武器頼みの姿勢を揶揄されるも、対するガリマも記事冒頭にも示した台詞をもって、殺害人数に拘るガルメの姿勢を切って捨てている。
そしてメ集団で残るプレイヤーがガリマのみとなり、ゴ集団も次々東京に集まる中、作中における2000年6月22日に開始された彼女のゲゲルは、「御茶ノ水駅を発車した総武線千葉行きの乗客にお香でマーキングを施し、その人間だけを殺す」というものであった。
期間は18時間、目標人数は288人。
殺害方法は、標的と擦れ違い様かつ瞬間的に怪人態へと戻り、手にした大鎌で標的を斬り付け、その首を両断するというもの。その一閃は、犠牲者が自らの首を斬られたことに気付かないほど素早く、鋭い。ガリマに「振り向くな」と言われ振り向いてようやく、切断面がずれ首が落ちることからも、その腕前の鮮やかさが窺えよう。加えて、親子のように身長差のある対象さえも纏めて狩れるという離れ業までやってのけており、ここでも伊達にメ集団のリーダー格ではないことが分かる。
一番恐ろしい所は、これほど堂々とした手口であるにもかかわらず、すれ違った対象はガリマが鎌を持っていることすら気づいていないことに尽きるだろう。モチーフのカマキリも、ターゲットの盲点を突くのを得意としており、あるいはその点を意識した描写とも考えられる。殺害前にガリマの存在に気付いた犠牲者ももちろんいるにはいたが、やはりガリマのスピードには為すすべなく殺されており、一般人にはほぼほぼ対処のしようがないことに変わりはない。
このようなルール設定から、乗り合わせた客は殺してもその連れや目撃者には手を出さず、殺害に及ぶ前にも顔を上げ、匂いを嗅ぐことで自身がマーキングした相手かどうかを判別・確認するという行動を見せる。こうした行動の数々に加え、目立つ武器を隠しもせず堂々と携帯して歩き回っていたことから、その動き自体は警察からも比較的早い段階で把握されていた。
もっとも、あくまでメであるガリマには武器を変化させられる程のモーフィングパワーが備わっていないので致し方ないことではある。また前述の通りゴ集団昇格をかけたゲゲルという意味合いから、そういう難関をあえて増やしステータス・アップを図っているという側面もあり、ガリマ自身この点も織り込み済みであろうと見られる。
10:57a.m.
前述の電車の4両目に乗車したガリマは、そこに乗り合わせた乗客を標的と定め、下車後に彼らの殺害を開始。作中では以下の事例が描写されている。
- 00:08p.m.
中央区晴海にて若者のカップルを殺害
港区六本木にて母親と小学生少女を纏めて殺害(以前にもそれをほのめかす描写はあったが、作中で明確に子供が殺害される描写が入ったのはこれが初となる)
この六本木での殺害の直後、その場に駆けつけた五代雄介の変身するクウガとの戦闘においては、
「クウガ…ビガラゾダゴグンパ ボンガリマザ(クウガ…貴様を倒すのはこのガリマだ)」
と意気込んだ後に鋭い斬撃で圧倒。大鎌を折られた後もタイタンフォームとも激しいチャンバラを繰り広げ、標識やコンクリート柱、そしてトライチェイサーのマフラーを切断・破損させている。対するクウガもゴウラムに気を取られた隙に反撃し、トライゴウラムによる攻撃を繰り出すが、前述の通り封印の刻印を気合いでかき消すというタフさを見せつける。しかしダメージは無視できるものではなく、トライゴウラムが動かなくなった隙にその場からの逃走を余儀なくされた。この直後のシーンから、戦闘は01:46p.m.の時点までには終わっていたことが明示されている。
その後も路地裏にて、先の戦闘でのダメージに苦しんでいたガリマであったが、バルバからの「やはりメではクウガは倒せないようだな」との非情な言葉に発奮したのか、「ゴのやり方で続ける気か?」と暗にルール変更を促すドルドの勧めを跳ねつけ、痛む身体を引きずりつつゲゲルを再開。03:53p.m.には渋谷区内にてOLを殺害しているのが確認されている。
一方でこの間、ガリマが殺害の対象を限定していること、そして被害者の共通項を地道な捜査の末に突き止めた未確認生命体合同捜査本部は、各メディアを通じて警告を発するなどようやく対策に乗り出していた。が、折悪しく沢渡桜子は外出中でこの警告には気付いておらず、その直前に彼女との会話で件の列車に乗り合わせていたことを知っていた椿秀一からの電話で初めて、自身も標的にされていることを知るも・・・正にこの時、彼女の眼前にはガリマが迫りつつあったのである。
逃げようとする桜子に迫るガリマであったが、間一髪五代の現着が間に合い、邪魔の入ったガリマはクウガと再度干戈を交えることを余儀なくされる。ここでも両者は一進一退の攻防を繰り広げるも、この時点で既に科警研の協力により、クウガは新たな力――ライジングフォームへの変身能力を獲得しており、戦闘の中でライジングタイタンへの初変身を遂げたクウガに対し、真っ向から向かっていったガリマは必殺のライジングカラミティタイタンをモロに喰らい、その膨大な封印エネルギーに耐えきれず爆散。
この時既に時刻は06:00p.m.を過ぎ、およそ四半日に亘ったガリマのゲゲルはここに失敗に終わると共に、彼女の死をもってメ集団も全滅の時を迎えたのであった。
ちなみに後に新春スペシャルの一篇として放送されたEPISODE46.5「初夢」では、ガリマにそっくりな女性がポレポレを訪れており、「振り向くな」と言っていたりする。
他のシリーズ作品への客演
『仮面ライダーディケイド』
2009年放送の平成仮面ライダー第10作目。
第3話にてン・ガミオ・ゼダが発生させた黒い霧を吸った人間がグロンギになった姿。
足に白い布、肩に黒い布を巻いているのが特徴。
『オーズ・電王・オールライダー レッツゴー仮面ライダー』
2011年公開の映画。グロンギのメ集団代表として登場し、ショッカーと協力する。
『仮面ライダー×スーパー戦隊 スーパーヒーロー大戦』
2012年公開の映画。大ショッカーの怪人として登場。
『仮面ライダーウィザード』
2013年-2014年放送の平成仮面ライダー第14作目。同作の第52話にて、魔宝石の世界の怪人として登場。コヨミを連れ戻すために彼女に襲い掛かるが、突然現れた仮面ライダー鎧武に他の怪人共々切り裂かれて爆死した。
漫画版
『てれびくん』版
小学館の児童誌『てれびくん』に連載されたコミカライズ版では、「邪魔者のクウガを倒してゲゲルをやりやすくする」という理由(児童向けの翻案)で大鎌を手に出撃。
公園で擦れ違ったカップルの女性の方の首を児童誌にもかかわらず切断し、クウガと警察を誘き出す。
TVシリーズとは異なり、大鎌でタイタンブロッカーを斬り裂くという描写も追加されているが、ライジングタイタンの一撃で倒されるという流れはTVシリーズと同様である。
『HEROES』版
同作でも、メ集団に属するグロンギであるという点は共通している一方、かつての戦いで重傷を負って地中で眠りについた後、リントの子供達が植えた樹の苗=恐らく桜の根が身体に張ったことで木と同化、その花を通して毎年リントの生活を見守り続けたことで現代に蘇った際に自らの中の殺意が消え、自然と平和を愛する博愛主義者となった事が語られている。そのため、自身がグロンギであることを疎んじており、怪人態の姿に嫌悪感を示したり、ゲゲルを嫌がるなど、TVシリーズとは大幅に異なる人物像が志向されている。
人間体についてもTVシリーズでの出で立ちとは異なり、最初期はチャイナドレスを着た女性で、シニヨンがカマキリの複眼のように、側頭部の髪の先端が昆虫の肢のようになっているなど、(漫画という媒体を活かしてか)よりモチーフであるカマキリを思わせるものとなっている。また扉絵のカラーイラストでは、人間体が緑髪・翠眼、怪人態もハナカマキリを思わせる色合いであることが示されている(参考リンク)。
同作における独自の能力として、人間体のままでも手首から鎌を伸ばして斬撃を繰り出せる。
作中での動向(『HEROES』版)
「第35話〜43話、単行本8、9、10巻」
メ・ギイガ・ギ、メ・ギャリド・ギと共にラ・バルバ・デに召集されたが、前述の理由からゲゲルには消極的だった。その後、ギャリドに対して「なぜグロンギはゲゲルを行うのか」と問うている。
ギイガ達が倒され、自身にゲゲルの順番が回ってくると、バルバと少々の問答の後、自由を選ぶと彼女とゲゲルを拒絶して逃走。一人で寄る辺もなく彷徨い、川面の月が美しかったことで泳ごうと全裸になって橋の上から川へ飛び込んだ所を目撃され自殺と勘違いし追いかけてきた五代雄介に対し「友達になってくれるか?」と問う。快諾した雄介に名前を聞かれ
「名前…」
「お前がつけてくれ」
「普通の女はどんな名前をしているんだ?」
と言ったことでクイズと勘違いした彼に幸子=「サチさん」というあだ名と名前をつけてもらい、雄介、本田絵美らの交流の中でリント(現行人類)の言葉や文化、ファッションも理解していった。
なお、この流れの中で粛清を目論むバルバから最初の刺客であるズ・ゴオマ・グと交戦し杉田に助けられたことで一条薫らにもその存在を知られ、一条にも雄介にも薄々「サチさんはグロンギではないか」と感づかれている。そして、バルバにより強化されたゴオマとの戦いを笹山に目撃され、途中で変身を辞めたことを一条に報告されたことで彼に正体が露見。一条は雄介にサチが未確認だと告げる。津上翔一にも変身した姿を目撃されてしまったことで、ゴオマを撃破したこの戦いの後、彼には自身がグロンギであること、リントに対し危害を加えるつもりがないこと、雄介に対し恋をしているようだと打ち明けている。
しかし、グロンギたちのゲゲルの進行・ゴオマの撃破によって、ついにサチ/ガリマの属するメ集団より上のグレードたるゴ集団から、ゴ・バダー・バにゲゲルの順番が回る。彼はゲゲルを放棄し、人間と共に生活していたことでクウガと同じく「ゲゲルで討伐すると特別点が出る討伐対象」となった彼女を標的に定める。
雄介と一緒にいたサチはこの襲撃に際し、身構える雄介に「逃げろ」と告げ、ついに彼の眼前でガリマに変身。バダーと刃を交える……が、メであるサチ/ガリマとゴのバダーでは地力の差は否めず、跳ね飛ばされ、自分を抱きとめた雄介がそのままクウガに変身するのを目の当たりにし、サチもここでようやく雄介が現代のクウガであることを知った。
しかし、初めて戦うゴ級グロンギたるバダーにはクウガとサチ/ガリマの二人がかりでも劣勢は覆せず、ガリマが手傷を負わされ変身が解けてしまったことで一時撤退。逃亡後に人里離れた廃屋で、雄介に傷を手当される中サチは「かつてはグロンギの戦士としてさんざんリントを殺してきた。このくらいの傷で騒げる立場ではない」と自虐的に告げ、彼に「どうしてサチさんは『サチさん』になったんですか?」と問われたことでグロンギとしての凶暴性を失い、穏やかな心を持つに至った過去を語る。雄介にも「グロンギである自分が怖くないのか」と問うもかつてグロンギの女の子と分かり合えるかもしれなかったことを語る彼と(この際、メビオの事か、とすぐに想起したことから、描写はないが関わりがあった模様)互いの想いを知り合うことで、完全な和解に至る。
サチはここで、雄介への愛情を自覚し「もうクウガもグロンギもどうでもいい。おまえとこうして触れ合ってさえいれば…」とまで明言した。
…なお、雄介が「グロンギの女の子と仲良しになれるかも知れなかった」と語ったときのサチは「お前、まさか好きだったんじゃあるまいな」と可愛らしいむくれっ面で、完全に「好きな男が他の女の話をしていてやきもちを焼く拗ねたオンナノコ」の顔であった。実際、彼女も直後に「少し嫉妬したぞ」と明言している。
そして、自分が狙われている事を自覚しているサチは、バダーを放置しておく事はできないと、戦う事を決意。好きな男である雄介には「グロンギとしての恐ろしい自分」も含め自分の全てを見てほしいと語り、雄介も二つ返事でともに戦うと申し出たことで、「好きな男と一緒に戦う事も悪くない」と宣言し、バダー討伐へ再起。
そして、ゲゲルの達成目標「バギブソンに乗った状態で99人を殺害」のうち45人までを殺し終え、あとはクウガとガリマを殺せばクリア(クウガやガリマは、それぞれ一人で27人分のボーナススコア扱いとされていた)というところまで来たバダーの前に、雄介とともに姿を現し、戦いを挑む。
サチ「死ぬなよ、雄介…!」
雄介「サチさんも!」
雄介&サチ「「変身!」」
2人で力を合わせ、両者ボロボロになりながらも機転を利かせたクウガがバイクの爆風に乗ってケリをお見舞したことで遂にバダーを撃破したものの、このまま雄介と一緒にいるのは良くないと判断したサチは、「私が去れば大切なものは残る」と裏切り者のグロンギ仲間が集う集落へ向かうことを告げ、雄介にキスをし生まれ変わっても必ず見つけることを誓って「振り向くな」と語り、彼と別れる。なお、集落の話は雄介を納得させる為の「嘘」であり、来世はリントとして生まれ変わりたいと心中で呟いていたことからも、本心では一緒に居たい気持ちが強い模様。
しかし雄介と別れた後、駿河の仕向けた女性に裏切られたことから錯乱し彼女もきっと雄介を騙しているとやや暴走気味に誤解した、翔一の変身するアギトに襲われ死亡。
その後、暗い笑みで雄介を見守る翔一の腕の中には、彼女の生首が抱えられていた。
頭部を失い、放置されていた胴体はその後警察に回収されており、サチが殺害された事実を知った一条は驚愕し「この事実を絶対に五代に教えるな」と告げたのだった。
しかし、警察に連れて来られた雄介の霊石にサチの霊石が反応し、首が無いまま蘇生。そのまま手当たり次第に人の首を刈り始めた。切った首は自分の頸の切断面につけようとしており、どうやら自分の首を探していたらしい。犠牲者の中には新谷ケイも含まれており、結果だけ見れば想い人(雄介)を利用した挙句に約束を破って殺そうとした奴を討ったと取れなくもない。
そして悲惨な姿のまま雄介と再会し、彼にも襲い掛かる。もはや生前のサチとは違うと悟った雄介は覚悟を決め、クウガとして「ガリマ」を倒そうとするも…できなかった。ガリマの攻撃の手が緩んでいたのである。
この時、変わり果てたサチを目の当たりにした雄介は、サチを殺したのは翔一である事に気づいておらず、同族のグロンギに始末されたと思い込んでいた。
「どうして手加減をするんですか!?」「いいですよ。サチさんになら、俺、殺されても」
雄介の叫びが聞こえたかのように、首のないガリマは自らの鎌を自身の胸へと振り下ろし、消滅。その直後、クウガを守るようにサチの姿が現れて彼女の霊石と共鳴、強化変身を遂げる。
EPISODE72(単行本16巻ラスト、17巻)では悩む雄介の元に彼女の霊体が現れ、自身の死亡に関する過程と真相を語った。彼女によれば、翔一=アギトに襲われたところまでは先に述べた通りだったのだが、彼の心の危うさや五代を守るべく自分に襲い掛かってきたことを悟ったサチが、翔一に殺しを犯させない為に敢えて自ら首を断ったというのである。EPISODE70にて『サチを殺した』事を明かした翔一=アギトを怒りと悲しみの支配するままにボコボコにした彼は、この真相を知って自省するのであった。
TVシリーズで散々首を斬り落とした彼女が首を失って死ぬという、皮肉であるが悲惨な最期と思われていた上記のシーンだが、その実TVシリーズでは更なるおぞましい怪物になろうと殺戮を繰り返してきたのに対して、HEROES版では翔一を怪物にしないために自己犠牲に及んだという、ある意味では真逆とも言える顛末となっている。
備考
当初は男性怪人の案もあったが女怪人に変更になり、ズ・メビオ・ダと被るので頭髪がオミットされたという経緯を持つ。
また第13話にて怪人態が初登場した際、腰に布地は着けていなかったことを、演者の木戸美歩が後に語っている(参考リンク)。
同じく木戸が語るところによれば、第23話にてガリマがマーキングをつけるため、電車に乗り込むシーンを撮影する際、乗り込んだ直後にカットがかかってすぐに下車する予定だったところ、乗り込んでそのままドアが閉まってしまったため、次の駅まで乗って行ってしまったという裏話も残されている(参考リンク)。
関連タグ
関連・類似キャラクター
- ゴ・ジャーザ・ギ:ガリマと同様に、ライジングカラミティタイタンで倒された女性のグロンギ
- ズ・ザイン・ダ ゴ・ガドル・バ ン・ダグバ・ゼバ:前二者は他の集団内における、ダグバはグロンギという種族全体における、リーダー格にして最強の存在
- ジャッカルロード:『仮面ライダーアギト』に登場する敵怪人の一体。大鎌で標的を斬殺するという共通項を有する
- タイガーアンデッド/城光:『仮面ライダー剣』の登場人物、および敵怪人の一体。ファンから畏敬の念をもって「姐さん」と呼称された女性怪人という点でガリマと共通している
カマキリ型ライダー怪人
以下の怪人達のうち、マンティスイマジンやマンティスマルガムとは性別の面でも共通している
昭和ライダー・リメイク・リブート
かまきり男 ワシカマギリ カマキリメラン カマキリ獣人 カマキリ奇械人 カマキリジン カマギリガン カマキロイド カマキリアマゾン
平成一期
マンティスロード マンティスオルフェノク マンティスアンデッド セクティオワーム マンティスイマジン マンティスファンガイア パラドキサアンデッド
平成二期
令和ライダー
未確認生命体第○号
メ・ジュウマ・ダ(35号) → メ・ガリマ・バ(36号) → ゴ・ブウロ・グ(37号)
ズ・バヅー・バ(B群5号) → メ・ガリマ・バ(B群6号) → メ・ビラン・ギ(B群7号)
外部リンク
Web archive「仮面ライダークウガ」公式サイト kuuga dimension GURONGI