バギブソン
ばぎぶそん
未確認生命体第41号こと、バッタ種怪人・ゴ・バダー・バの専用マシン。
オフロードタイプのバイクであると同時に、自らの手足のようにバイクを操るバダーの能力を遺憾なく引き出すための、言わば最大の武器でもある。
身に付けている装飾品を介し、他の器物をモーフィングパワーの作用によって変化させるゴ集団の武器の中にあって、バギブソンもまた例外ではなく、バダーの肘にある棘状の装飾品を、人間態でも使用しているバイクの始動キー差し込み口に突き立てることで変化するようになっている。
この元となったバイクをどこから入手したのか、作中では特に詳細な言及はなされていないが、放送当時の公式サイト上では、「バダーも人間から奪ったバイクを特殊能力でバギブソンに変型させて専用機として使用しているようだ」と説明されていた(公式サイトQ&Aのアーカイブ「ゴ・バダー・バの乗っていたバイクはどこで入手したのでしょうか?」)。
グロンギであるバダーが操るマシンであるだけに、推定最高速度は400km/hを叩き出すなど、トライチェイサー2000を圧倒するほどの高性能を発揮。バダーのゲゲルの際には標的とされたライダーをmその性能と持ち前のバイクテクニックで完全に捕捉し、逃すことなく仕留める上で大いに役立っている。また、クウガとの間で度々繰り広げられたバイク対決でも、トライチェイサーの金属疲労による限界などもあって終始優位に立っており、三度目の対決の際には限界を迎えての機能停止にまで追い込んでもいる。
その後も、ゴウラムとの連携によるライジングブラストペガサスの連射を全弾難なくかわしてみせるなど、その性能の高さをまざまざと示してみせたバギブソンであるが、トライチェイサーに代わる新型マシン・ビートチェイサー2000とのバイクチェイスでは、最高速度420km/hにまで達する相手のスピードに及ばず、クウガを引きずり降ろすことはおろか、逆に振り切られてしまうという決定的な敗北を喫してしまう。
持ち主であるバダーも、その直後にクウガのライジングマイティキックを喰らってバギブソンより蹴落とされ、そのまま爆死に至っているが、明確な描写はない(技が決まった時点で画面内より姿を消している)もののバギブソンもまた、その爆発に巻き込まれたものと見られる。
漫画雑誌『HEROES』連載版にも、同様にバダーの専用マシンとしてバギブソンが登場する。
同作においては、車体の両サイドからバッタの脚を、そのままバギブソンに見合うサイズまで拡大したような巨大な脚が生えているという、漫画ならではのアレンジと描写も盛り込まれている。
これによりただ速く走るだけではなく、助走もつけずその場で高くジャンプできるという、前後左右だけでなく高さも含めた立体的な戦闘が可能な、文字通りのモンスターバイクとして描かれている。
こちらでも言及されている通り、そのデザインから演出に至るまで仮面ライダー1号へのオマージュ要素が散見されるバダーであるが、彼の愛車であるバギブソンもまたその例に漏れず、名称は1号(と、2号)の専用バイク「サイクロン号」に由来したものとなっている。
これは放送当時より、ファンの間でもしばしば言及されてきたポイントであり、制作スタッフの一人である鈴村展弘も後年、その旨を補強するコメントを残している(参考リンク)。
一方でグロンギ語の文法の都合上、「バギブソン=サイクロン」ではないという点にも留意すべき必要がある。というのも、バギブソンを日本語に直訳した場合「ナイクロン」もしくは「カイクロン」となり、逆にサイクロンをグロンギ語に直すと「ガギブソン」になるためである。
この微妙な改変については、単純にサイクロンからもじったとも、グロンギ語での語感の良さを優先したとも指摘されているが、2023年現在でも公式な言及はなされていない。中にはガギブソンの呼び名がガンギブソン(『特捜ロボジャンパーソン』)を連想するため、一文字変えたという変わった意見も提示されている。
ベース車には、トライチェイサー2000やビートチェイサー2000にも用いられたGASGAS社のバンペーラが採用されており、バダーが人間態で常用するバイクも同様である。また、EPISODE32・33で描かれたバダーとクウガのバイクアクション対決においては、プロのトライアルライダーである成田亮がバダーのバイクスタントを担当。クウガのバイクスタントを手掛けていた兄の成田匠と共に、多くのトライアル技術を披露し従来とはまた異なる形のバイク対決を作り上げる格好となった。
コメント
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Episode ??『羽化』
「仮面ライダークウガ」のバダー兄貴とクウガの決戦の話です。えー、面白いかなーと思ったのでバダー兄貴に勝たせてみました。 ※すいません。タック…もといデムドの話よりこっちが先になりました。 遅くなりましたが評価100点越えありがとうございます。1,419文字pixiv小説作品